発車メロディ
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発車メロディ(はっしゃメロディ)とは、鉄道駅において、乗降中の利用者に列車が発車することを音楽によって伝えるための放送手段、あるいはそのシステムである。
鉄道ファンの間では発メロ(はつ-)、駅音(えきおん)などと呼ばれ、駅員(主に旅客案内)などの間では発車ベルと呼ばれる。
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光波タイプの発車ベルスイッチ。赤のランプが点灯している時は曲を鳴らすことができない(2005年2月12日、鹿沼駅にて撮影)。
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歴史
発車メロディの嚆矢については諸説あるが、1970年代には一部の大手私鉄で使用されていた(1971年8月より京阪電気鉄道で使用開始)。
列車発車時に使用されるメロディ・チャイム・ベル・ブザーなどを一まとめにして「発車ベル」と呼ぶこともある。
発車メロディの種類
JR旅客各社
北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 旅立ちの鐘
- 函館本線函館駅で導入されている。「旅立ちの鐘」は、1990年頃から昼間の特急「北斗」・「スーパー北斗」、「はつかり」、快速「海峡」の発車時に使用されていた。ただし1997年~2002年の3月頃~10月頃は快速「海峡」が「ドラえもん海底列車」として運行され、発車の際に「ドラえもんのうた」が用いられた。設備の関係上「北斗」「はつかり」発車の際も同曲が使用された。2004年と2005年の間は特急「ドラえもん海底列車」の発車の際に使用された。
東日本旅客鉄道(JR東日本)
現在一番多くのメロディを使用する東日本旅客鉄道(JR東日本)では、旧・日本国有鉄道(国鉄)時代の1970年代後半から電子音化したベル(「ピロピロピロ」という音)を使用していたが、多数の駅利用客から耳障りであるなどと不評であった。そのため、1988年の千葉駅での発車ベル廃止を経て、1989年3月に音響機器・楽器メーカーとして知られるヤマハに新しい発車メロディ放送システムを開発させ、新宿駅と渋谷駅に導入した。この際にピアノや鈴、ハープといった音色と、人の心を落ち着かせる雰囲気のメロディを採用した。このメロディは未だ鉄道ファンの間で人気がある。現在は装置の老朽化により別のメロディとなっている。
1990年代に入り、初期の発車メロディが好評を博したことを受けて他駅でも導入の機運が高まったが、以後の導入に関してはコストダウンを図ったシステムが採用された。採用された代表的な会社が音響機器メーカーのUNI-PEX(ユニペックス)で、オカリナ奏者宗次郎のメロディ「清流」や「雲を友として」などの他にオリジナル曲を採用した。これらのメロディは同社が製造した自動放送装置と合わせるようにしてコストダウンを図ったと思われる。なお、これらのメロディは東京近郊の駅で導入していたが、宗次郎の曲は著作権の関係で同社東京・大宮支社管内の駅では2005年3月頃相次いで変更された。2007年現在、宗次郎のメロディが使用されている駅は上越線高崎問屋町駅のみである。
1990年代後半から、蒲田駅で「蒲田行進曲」が使われたり、高田馬場駅と新座駅で「鉄腕アトム」のテーマ曲を使うなど、駅に関連する曲が使われる機会(いわゆる「ご当地ソング」)が増えた。
総じてJR東日本エリアではほとんどの駅の在来線ホームと一部の駅の新幹線ホームが旧来の発車ベルから発車メロディへ変更されている(元々発車ベルがなかった駅を除く)。よって在来線ホームが未だに発車ベルのままとなっているのは少数に限られる。一方で、長野支社管内などでは元々発車メロディを採用していた駅が放送設備更新によりベル化したという事例もある。なお、JR東日本の支社で発車メロディを全く使用していないのは新潟支社のみである。
- 汎用メロディ
別項に述べるご当地メロディを除いて、以下の製作所のメロディを使用している。
- ユニペックス製 詳しくは日本電音へ
- 初期から参加しているメーカーで、認知度の高いメロディが多い。
- 東洋メディアリンクス製 詳しくは東洋メディアリンクスへ
- 東日本のエリア全般で広く使用されている。
- 櫻井音楽工房製 詳しくはテイチクエンタテインメント、又は櫻井音楽工房へ
- 名前が付いているのが大きな特徴。(小川のせせらぎ、海岸通りなど)
- 五感工房製 詳しくは五感工房へ
- 途中で転調するものが多いのが特徴。JR-SH(番号)という名前の付け方。調違いのヴァージョンも存在する。
- サウンドファクトリー製 詳しくはサウンドファクトリーへ
- 名前の付け方が、SF-番号という方法。
- 永楽電気製 詳しくは永楽電気へ
- 童謡、唱歌などのアレンジが多い(アマリリス、牧場の朝など)。
- カンノ製作所製 詳しくはカンノ製作所へ
- 曲名、整理番号等は特にない。どちらかと言えばベルに近い。
以上の製作所は、主な製作所であり、上記以外の会社も製作している。
- 駅や周辺の歴史的経緯・祭り
- 東海道本線品川駅で導入されている。同駅は1872年に日本初の鉄道が仮開業した時の起点であるため、2002年の開業130周年記念の時にこの発車メロディが導入された。メロディの最後には蒸気機関車の汽笛が同時に流れる。ちなみに、使用されている汽笛は「SLばんえつ物語号」を牽引する蒸気機関車「C57 180」のものである。
- AIZUその名の情熱
- 『鉄腕アトム』主題歌
- 山手線高田馬場駅と武蔵野線新座駅に導入されている。手塚プロダクションのオフィスの最寄り駅で、また原作漫画の作中で科学省があること(高田馬場駅)、手塚プロダクションのスタジオの最寄り駅であること(新座駅)に由来する。また、両駅で番線ごとにそれぞれ異なるバージョンで使用している。期間限定使用の予定であったが、現在でも両駅で継続して使用されている。
- 『蒲田行進曲』テーマ曲
- 希望(ゆめ)のまち
- 京浜東北線浦和駅・さいたま新都心駅・大宮駅に2003年4月1日の埼玉県さいたま市の政令指定都市移行を記念して導入された。同市の歌「希望のまち」(タケカワユキヒデ作曲)のモチーフが使われている。2007年10月からは与野駅や北浦和駅でも導入された。
- あぁわが戸田市
- 熊谷市歌
- おねぎのマーチ
- 山手線・埼京線・湘南新宿ライン恵比寿駅に導入された。同駅が「ヱビスビール」出荷用の駅として開業したことに由来する。2005年6月から導入されているが、それ以前にも2004年10月~12月に期間限定で違う編曲の発車メロディが使用されていた。これは地元商店街の要望で実現されたものである。
- 2005年12月から中央本線・横浜線・八高線八王子駅に導入された。作詞した中村雨紅が八王子出身だったことによる。
- 八王子市は東京郊外のベッドタウンであり、このメロディが時間帯関係なく使用されている為、帰宅時間帯には非常にマッチしていて雰囲気があるが、「朝から聞きたくない」という声も通勤利用者の一部で上がっている。
- 山手線駒込駅(2005年3月から1か月限定)と中央線快速武蔵小金井駅(2006年4月1日~)に導入された。前者はソメイヨシノの発祥地が同駅付近だったことによる。2005年3月から1か月間の限定使用の予定だったが2ヶ月に伸び、2006年も同時期に使用された。その後2007年春期に変更してから戻されなくなった。後者は小金井公園の桜に因んでおり、元々は花見客用の臨時駅で、開業80周年記念として導入された。ハンドベル演奏に編曲されたもので、2007年から3番線上りホーム及び4番線上りホームにも導入された。
- 応援歌・テーマソング
- 魔法の鍵~The Dream Goes On(上下とも)(石井竜也&高杉さと美) ※2008年4月より
- Zip-A-Dee-Doo-Dah(下り)/It's a small world(上り)(ディズニー) ※2008年4月以前
- 2004年6月から京葉線舞浜駅に導入された。東京ディズニーランド・東京ディズニーシーなどの東京ディズニーリゾート最寄り駅のためである。2008年4月15日には、東京ディズニーランド開園25周年を記念して、イメージソングの「魔法の鍵~The Dream Goes On」に変更されている。
- 2005年3月の開幕戦から京葉線海浜幕張駅に導入された。プロ野球パシフィック・リーグ球団である千葉ロッテマリーンズの本拠地・千葉マリンスタジアムの最寄り駅であることによる。
- 2006年7月から当分の間中央・総武緩行線水道橋駅に導入されている。同駅はプロ野球セントラル・リーグ球団である読売ジャイアンツの本拠地・東京ドームの最寄り駅で、「周辺地域の活性化だけでなくジャイアンツ球団も活性化できれば」とのことである。
- 2007年10月から、浦和レッズのホームタウンである浦和駅1番線(京浜東北線南行)ホームで導入されている。クラブと後援会の2年にわたる交渉のすえ実現したJリーグ初の企画である。なお、埼玉高速鉄道浦和美園駅での使用例は後述する。
- Over(ジェフユナイテッド市原・千葉応援歌)
- いつでも夢を(常磐線大甕駅~十王駅の上り)
- 恋のメキシカン・ロック(大甕駅の下り)
- 公園の手品師(常陸多賀駅の下り)
- 寒い朝(日立駅の下り)
- 明日は咲こう花咲こう(小木津駅の下り)
- 若い港(十王駅の下り)
- 明日があるさ(友部駅、常磐線下り)
- 上を向いて歩こう(友部駅、常磐線上り)
- 幸せなら手をたたこう(友部駅、水戸線上下共通)
- いずれも2007年3月より友部駅で使用を開始している。
- いずれも牛久市の観光資源をイメージしたもの。『オー・シャンゼリゼ』は駅の東側に日本初の本格的なワイン醸造場であるシャトーカミヤがあることからフランスをイメージしたものである。一方の『グリーン・グリーン』は駅の西側にある牛久沼、またその牛久沼を愛した小川芋銭のアトリエの雲魚亭や芋銭を偲んだ「河童の碑」があることなどから水と緑の豊かな香りをイメージしたものである。いずれも2007年12月より使用を開始している。
- 雨のステイション
- 2006年3月末から西立川駅で試験使用されている。荒井由実(松任谷由実)の代表曲の一つで、3rdアルバム『COBALT HOUR』に収録されている。当初は同年6月末までの使用予定だったが、好評だったため翌2007年6月末までの使用に延長された。しかし、2008年10月現在でも継続使用されている。
- ちなみに現在のSuicaのCMソングも松任谷由実の楽曲である。
- どんぐりころころ
- 2006年から青梅線奥多摩駅に導入された。
- 首都圏(上記の路線を除く)
- 京浜東北線大井町駅と中央本線高尾駅で使用されている。1993年より大井町駅で使用され、首都圏では広く一般に知られた曲を初めて採用した発車メロディである。この変わった楽曲が導入された理由は、メロディ導入時の同駅長の趣味だったという。発車メロディを導入したごく初期は、バッハ作曲「平均律クラヴィーア曲集」の第2巻5番とベートーヴェン作曲「交響曲第8番」の第1楽章の一部分がそれぞれ使われていた。
- 東北地区
- 宮城県仙台市出身の榊原光裕が作曲し、仙台駅の在来線ホーム(仙石線ホームは発車ベル)およびあおば通駅に導入された。仙台駅とあおば通駅とでは微妙にアレンジが異なっている。なおさとう宗幸の代表曲「青葉城恋唄」がモチーフになったと言われている。仙台駅の新幹線ホーム(11~14番線)では同じ榊原光裕の作曲で独自のメロディが導入されている。
- A Sea Bird(船出と航海、旅のスタート)・Sea Green(旅立ちと帰郷)
- 宮城県石巻市出身の作曲家、和泉耕二が作曲し、石巻駅の仙石線ホームに導入された。同駅では平日と土曜・休日で使用される曲が異なり、前者は平日に、後者は土曜・休日に使用される。この発車メロディはFMラジオ局「ラジオ石巻」の企画だった。
- ハチ公物語(大館駅1番線)
- きりたんぽ物語(大館駅2番線・3番線)
- 共に地元出身デュオ「ダックスムーン」の曲をアレンジしたもの。2007年12月使用開始。導入当初は3番線は「ハチ公物語」であったが、12月下旬に「きりたんぽ物語」に切り替えられた。
- 補足
- 駅によっては「ムーン・リバー」や「アマリリス」「牧場の朝」「浜千鳥」「すみれの花咲く頃」などの童謡や唱歌が用いられることもある。ただし特に駅にちなんで採用されたというものではないことが多い。
- サザンオールスターズの桑田佳祐の出身地である神奈川県茅ヶ崎市の茅ヶ崎駅では、2000年に開催した凱旋コンサートを契機にその楽曲を発車メロディに導入しようという計画が浮上したが、スムーズな乗降に支障をきたすとして却下された。代案としてコンサートの翌2001年の夏季に駅構内でサザンオールスターズ楽曲をオルゴールによるBGMとして流した。
東海旅客鉄道(JR東海)
- 東海道新幹線を含めて駅での発車メロディ導入には消極的であるが、313系に車外スピーカーから発する発車メロディを搭載している(全番台共通)。
- 東海道新幹線東京駅の14・15番線では2003年11月まで使われていた「のぞみ」の始発駅・終着駅到着前の車内メロディーが発車メロディーとして2008年9月下旬から使用されている。
西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 北陸本線のCTCによる自動放送が導入されている駅で流れる。金沢駅と高岡駅、糸魚川駅の発車メロディは特徴的で、金沢駅は琴、高岡駅はお鈴のメロディが流れる。糸魚川駅は詩人の相馬御風が糸魚川市出身ということがあってか自身が作詞した童謡の「春よ来い」と「夏の雲」が特急列車の発車メロディに使用されている(普通列車の発車の際は流れない)。また、過去に富山駅では民謡のこきりこ節のアレンジ曲・福井駅では日本唯一のハープ産地なのでハープの曲が使用されていたが、CTC導入を機に、現在はその他の自動放送導入駅と共に短めのサイン音に統一されている。
- 京都駅在来線各線のホームでは、1997年の新駅ビル完成時より使用されている(西武鉄道などで使用されている曲)
九州旅客鉄道(JR九州)
私鉄・公営交通・第三セクター
仙台空港鉄道
- 仙台空港駅では、JR東日本で広く使用されているテイチク製のTwilightが使用される。また、車両にも発車メロディが搭載されている。
東武鉄道
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- 東上線
- 近年まで東上線でのメロディは池袋駅のみで、寄居駅は発車ベル、また大山駅は中間駅ながら発車ベルが終日使用されており、その他冬季朝のラッシュ時間帯の上り列車に限り川越~池袋駅間で発車ベルが使用されている状況であった。2005年3月には中板橋駅に上りのみ発車メロディが導入されたが、その後は他の駅に導入されることはなく当駅だけで使用されていた。そして2007年4月より東上線の和光市駅に導入されたのを皮切りに、他の中間駅にも導入されている。
- 池袋駅では、2008年6月から、3・4番線で野田線船橋駅と同じメロディ、5番線でオリジナルメロディが使用されている。それ以前は全ホームにて、エンドレスバージョンのPASSENGERが使用されていた。
東京臨海高速鉄道りんかい線
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- 東京テレポート駅以外はJR東日本で使用されているものと同じである(東洋メディアリンクス製)。
- 東京テレポート駅では2008年7月よりフジテレビの全面協力により踊る大捜査線のテーマソングをアレンジしたものを使用している。
箱根登山鉄道
西武鉄道
小田急電鉄
東京地下鉄(東京メトロ)
東京都交通局(都営地下鉄)三田線・東京急行電鉄目黒線・埼玉高速鉄道線(彩の国スタジアム線)
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- 上記3つの路線は南北線とシステムを統一するため、同線と同じ発車メロディを使用している。なお、都営三田線はワンマン運転開始直前の2000年8月から使用を開始している。
- なお浦和美園駅では2007年11月から埼玉スタジアム2002で浦和レッズの試合が開催される日に限り、浦和レッズの応援歌である「Keep On Rising」が発車メロディとして使用されるようになった。
横浜高速鉄道みなとみらい線
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- 全駅で同じ発車サインが鳴る。
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線
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- 全駅で使用されている。ただし開業以前は現在使用しているのとは異なるメロディを使用していた。
関東鉄道
富士急行
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- 富士山(文部省唱歌)
- 大月駅・河口湖駅で使用されている。
しなの鉄道
名古屋鉄道・名古屋市交通局
近畿日本鉄道
京阪電気鉄道
叡山電鉄
阪急電鉄
阪神電気鉄道
大阪府都市開発泉北高速鉄道
京都市交通局(京都市営地下鉄)
大阪市交通局(大阪市営地下鉄)
北大阪急行
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- 千里中央駅で、発車放送の開始時に季節ごとに違うメロディー(4種類)が流れる。発車放送の後にベルまたはブザーが別途鳴る。
神戸新交通
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- 西武秩父駅やJR京都駅で使用されているメロディの音色違いのものが使用されている。
広島電鉄
高松琴平電気鉄道
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- 瓦町駅で使われている。
- 1番線は「オブラディ・オブラダ」、3番線は「It's a small world」が使用されている。
伊予鉄道
沖縄都市モノレール
備考
- 多くの曲には正式なタイトルがないため、通称として「JR-SH○(番号)」や「近郊○番」などと表記されているが、「せせらぎ」や「春」などタイトルがある曲もある。なお、テイチク製のものは「スプリングボックス」や「海岸通り」「光と風と」「すすきの高原」「twilight」などすべてタイトルが付けられている。
- 調違いのものも多く、通称で「JR-SH○-1」のように表される。
- JR東日本以外のJR各社や私鉄・地下鉄では採用している駅は少数である。また、JR東日本管内でも東北・信越地方では主要駅を除き採用している駅は少数である。
- また、これらの発車メロディが利用客から好評である反面、「うるさい」や「騒音だ」などと訴える利用客や駅周辺住民も存在する。「発車の合図は従来のベルや笛、もしくは何もなくてもいいのではないか」などの意見も挙がっている。このため、早朝・深夜の時間帯にはメロディの音量を下げている駅もある。
- 「車掌DJ曲」で知られるグループ『SUPER BELL"Z』の『MOTO(e)R MAN』シリーズでも、特に最近のものには発車メロディを本物に近いように再現しており、独自に歌詞を付けていることもある。
- 2005年秋に行われた第57回高円宮杯全日本中学校英語弁論大会で全国3位になったスピーチ『Hidden within our culture』でも取り上げられている。
- JR東日本・東京メトロなど一部の放送システムでは、発車ベルを一回止めた後に自動でドアが閉まる旨のアナウンスが流れるが、そこで再び発車ベルを鳴らすとベルにアナウンスが重なる。このような操作をファンの間では俗に「打ち返し」と呼ばれる。3回以上続けて鳴らした場合は「連打」と呼ばれる。また時間の都合で発車メロディを鳴らした後すぐに切ることがあり、これを俗に「即切り」などと呼ばれる。
- 首都圏のほとんどの駅が発車ベルを廃止している中で、上野駅だけは特急専用ホームを除いて発車メロディを導入せず発車ベルを使い続けている。これは、東北地方などから上京した人にとって、発車ベルにこそ思い入れがあるからだという。
接近メロディ
接近メロディ(せっきんめろでぃ)とは、鉄道駅の利用者に列車の接近を音楽によって伝えるための放送手段、あるいはそのシステムであり、日本全国に普及している。
数音程度のシンプルなチャイムを使用している例が多い一方で、既存のよく知られた曲やご当地ソングをメロディとして使用している駅もある。
接近メロディの使用例
JR東日本
- ATOS導入前の山手線、京浜東北線、中央線でそれぞれ独自の接近メロディが使われていた。ATOS導入後は基本的に使われていないが、まれに復活することがある(深夜の水道橋駅では頻繁に中央線の独自接近メロディが復活する)。ATOS放送の接近メロディは、山手線の独自の接近メロディをアレンジしたものである。
- 横浜線の一部の駅(橋本駅など)では、電車の接近を示す電光掲示板に接近メロディを流す装置が併設され、電車の接近時には「メリーさんの羊」が接近放送とは別に流れる。
- 軽井沢駅では、サウンドファクトリー製の「海の駅」(品川駅・大崎駅でも発車メロディとして使用)が流れる。
JR西日本
- JR神戸線では列車接近時に予告メロディ~列車案内の後、接近メロディが流れる(下記の駅を除く)。
- JR京都線の島本駅では小林亜星原曲の人間みな兄弟~夜がくるを接近メロディとして使用している。
- 岡山支社管内(主要駅)の各路線では、列車接近時に童謡や唱歌、ご当地ソングが自動放送と共に流れる。
- 広島支社管内の各路線では、オリジナルの接近メロディが多数使用されている。また、JR東日本で発車メロディとして使用されている「せせらぎ」や「春」といったメロディも使用されている。
- 米子支社管内については、山陰本線・因美線の一部の駅にてオリジナルの接近メロディが使用されている。ただし出雲市駅ではご当地ソングとして「オロチ太鼓踊り」の一部分が使われている。
- 金沢支社管内(小~中規模駅)の各路線では、接近表示器から電子音の童謡やクラシックの曲の接近メロデイが流れる。(草津線の寺庄駅でも、同様に電子音のアニーローリーが使用されている。)
- 草津線の油日駅では、オルガンの音色の春が来たが流れる。
JR四国
JR九州
私鉄・公営交通・第三セクター
- 京浜急行電鉄の大半の駅ではモーツァルトの「6つのレントラー舞曲」、羽田空港駅では同社のCMソングであったくるりの「赤い電車」をオルゴール調にアレンジした曲が流れる。
- 京王電鉄の一部の駅では下りホームで「野ばら」、上りホームで「牧場の朝」が流れる。
- 小田急電鉄小田原線の祖師ヶ谷大蔵駅では、駅の近くに円谷プロダクションがあることから、「ウルトラマンまちづくり」の一環として「ウルトラマン」「ウルトラセブン」をオルゴール調にアレンジした接近メロディが使用されている。
- 名古屋市営地下鉄では、名城線および名港線の各駅でJR東日本で発車メロディとして採用されている曲が使用されていたが、他の路線にも接近メロディが導入された際に、各路線のイメージに合ったオリジナルメロディに変更されている。
- 万葉線の高岡駅前停留所では、接近時と発車直後にお鈴のメロディが流れる。但し北陸本線高岡駅のメロディとは別のアレンジとなっている。
- 阪急電鉄では、梅田、河原町、宝塚などを除く本線上のほとんどの駅で使われている。停車、上り線通過、下り線通過で違う。京都本線は神戸・宝塚本線と違って河原町方面が上りとなるため通過音の配置が神戸・宝塚本線と逆である。かつては本線上でも旧来の3打点チャイムが鳴る駅が存在したが、2006~2007年にかけての自動放送更新により全て姿を消した(但し支線内の駅ではまだ残っている)。梅田駅・河原町駅・宝塚駅には接近チャイムはない。また、案内放送終了後に、これとは別に入線メロディが流れる駅もある。
- 阪神電気鉄道では、梅田駅を除く全駅で停車列車の接近放送開始時に「線路は続くよどこまでも」の一節が流れる。通過列車用のものもあり、音色違いで2種類存在する。
- 大阪市営地下鉄では、長堀鶴見緑地線で1990年の開業時から接近・入線メロディが開業時から流れている。また、これより先に1989年に入線メロディが他の路線に導入された。
- 北大阪急行電鉄では、江坂駅を除く全駅で「フニクリ・フニクラ」の冒頭の一節が用いられている。また、千里中央駅では入線時に「埴生の宿」の一節も併せて流れる。
- 熊本市交通局(熊本市電)では、洗馬橋停留所で「あんたがたどこさ」が流れる。
- 名古屋市交通局の上飯田線を除く地下鉄全線では、独自の接近メロディーが流れる。