それ行けカープ 〜若き鯉たち〜

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広島東洋カープ > それ行けカープ 〜若き鯉たち〜

それ行けカープ 〜若き鯉たち〜』(それいけカープ わかきこいたち)は、日本プロ野球チーム・広島東洋カープの球団歌・応援歌である。1975年発表、同年8月リリース。発売元は当時のCBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)

目次

[編集] 解説

1975年、前年まで3年連続最下位と低迷が続くカープの新監督に前年来日し打撃コーチを務めたジョー・ルーツが就任。本楽曲は同監督の下でチーム改革が進められていたカープの意気込みを汲み取り、共に「カープを優勝させる会」(雑誌編集者の佐々木久子主宰)のメンバーだった作詞家の有馬三恵子と作曲家の宮崎尚志の手により、球団草創期以来歌われた『広島カープの歌』に代わる新球団歌として発表された。そのルーツはセ・リーグ開幕からわずか15試合で球団を去るが(詳細はジョー・ルーツの項目を参照)、前コーチ古葉竹識がその後を引き受け、カープ球団創設25年目にして悲願の初優勝を達成、その「赤ヘル旋風」とあいまって本楽曲も広島のみならず日本全国に知れ渡るようになった。

現在もMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島のカープ主催試合において、試合開始前(フルコーラス)、7回裏カープ攻撃前(ラッキー7)のジェット風船飛ばし(1コーラス)、イニング間のインターバル(随時、途中フェードアウト)、それにカープ勝利時(ヒーローインタビュー後、フルコーラス)に流れている。

放送番組では、日本テレビ系ズームイン!!朝!』のプロ野球いれコミ情報で広島テレビから前日のカープの試合結果を伝える際にBGMとして用いられていた。またニッポン放送ショウアップナイター文化放送ホームランナイターでもカープ戦中継においてカープが勝利した際同球団に敬意を表し放送の締めの部分で流していたことがある(現在は両ナイター共実施していない)。

[編集] 収録曲

  1. それ行けカープ 〜若き鯉たち〜
    • 作詞:有馬三恵子、作曲・編曲:宮崎尚志、歌唱:塩見大治郎
  2. 勝て勝てカープ

オリジナル初出レコード番号:SOLB 299

[編集] エピソード

  • 作曲者・宮崎尚志は作曲当時の主力選手であった山本浩二が奮い立つように、山本の出身校である法政大学の応援歌をまね、最後のフレーズをイントロにも使った。自身はまったくの野球音痴で広島県人でもなかったが、樽募金までして球団を存続させた生い立ちに感銘を受け、カープを愛するファンの心意気を投影したかったと語っている。初恋の人が広島の人だったから…という裏話もある。1975年のシーズンオフ、山本浩二から守備についた時、口ずさんでいたと聞かされた。また立教大学の一年後輩で当時読売ジャイアンツの監督であった長嶋茂雄には、あの歌を聞くと戦意を喪失すると言わしめた。後年はシーズンが終盤になる頃には「お~い、カープぅ~、頑張ってくれよぉ~、また優勝してくんねぇかなぁ~」が口癖になるほどのカープファンであった。[1] [2]
  • 広島交響楽団と広島東洋カープが2008年11月24日広島厚生年金会館で開催した演奏会「ありがとう広島市民球場!ザ・カープ・シンフォニー」に際して、「それ行けカープ」をもとに交響曲の作曲を担当した宮崎道(宮崎尚志の次男)は、その5年前に他界した父のメロディーについて、原爆ドームの真向かいにある旧広島市民球場で流れることを念頭に、原爆で亡くなった市民への鎮魂歌として、スタンドのカープファンがみんなで合唱できる賛美歌のようなイメージで仕上げたのではないかと語っている。ちなみに宮崎尚志の父(道の祖父)・豊文は葉山教会を建てたことで知られる牧師である。

[編集] CD化と同曲のその後の発売の経緯

  • 1975年に発売された塩見大治郎の歌によるオリジナル・バージョンは、1991年ソニー・ミュージックエンタテインメントより、オリジナルの収録曲2曲のオリジナル・カラオケを加えてシングルCD化されたが、7年後に廃盤となり、同シングルCDはその後、中古市場にて破格の高値で取引されていた。しかし2009年、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島誕生とともに、ブログなどでファンによる塩見のオリジナル版の再発の要望が続出し、ソニーは同年5月、それに応えるべく、塩見のオリジナル版及びそのオリジナル・カラオケ、更にソニーが原盤を所有する他の応援歌「勝て勝てカープ」(歌・塩見大治郎)、「燃える赤ヘル僕らのカープ」(この曲のみコロムビアミュージックエンタテインメントから音源提供、歌=事崎正司コロムビアゆりかご会)、「ヴィクトリー・カープ」、「Carp讃歌」(以上歌・塩見大治郎。この2曲はオリジナル・カラオケはない)が共に入ったアルバムCD「VICTORY CARP」の発売を発表し、同年7月22日にようやく久々に再発売された(CD番号:MHCL1549)。更に同アルバムからは、ソニーミュージックショップやmoraのサイトにて、「勝て勝てカープ」、「燃える赤ヘル僕らのカープ」以外の全4音源が有料ダウンロード版で入手可能となった。
  • 2000年頃になると、日本のプロ野球各球団の応援歌のアルバムCDを毎年発売している現在のコロムビアミュージックエンタテインメントから、演歌歌手である南一誠の歌のバージョンが登場、2008年4月23日には、彼の最新マキシ・シングルである「広島天国」にもこの「それ行けカープ 〜若き鯉たち〜」が収録されている(ただし、この曲のオリジナル・カラオケのみは未収録である)。この音源は、「iTunes Store」ほかで有料ダウンロード版も入手可能である。
  • 更に2009年には、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島の設立と共に同球場内で流す音楽のアレンジを変更するのに伴い、この歌も塙一郎の編曲による打ち込みによるシンセサイザーのバックのスタイルに変更。こちらの音源は、ビクターエンタテインメントから2009年4月3日に、「それ行けカープ~広島東洋カープ Stadium Sound Track」のアルバムCDの中の曲として初めて発売された(アルバムの詳細は後に記述)。こちらは、広島民放4局のアナウンサーが系列を越えて組んだ応援ソング・ユニット「鯉してるオールキャスターズ」(メンバーは中国放送:藤村伊勢広島テレビ:森拓磨広島ホームテレビ:松藤好典テレビ新広島:深井瞬)、Marquee Marblish BANDの2つの歌入りヴァージョン、そしてオリジナルカラオケの計3バージョンが収録されており、以上の音源も、「iTunes Store」ほかで有料ダウンロード版も入手可能である。[3]
  • 前述の「それ行けカープ~広島東洋カープ Stadium Sound Track」のアルバムには、「それ行けカープ」のほか、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で5回終了後にホーカー(鷹の様にスタンドを行き来する売り子)たちのリードで披露されるCCダンスの使用曲 「勝利を我らに!〜Let's win!〜」等、カープのホームゲームにて球場内で使う音源が多数収録されており、現在は当アルバムの全曲分、「iTunes Store」ほかで有料ダウンロード版も入手可能である。
  • 尚、1980年角川博の歌唱バージョンが、広島ホームテレビ企画のシングルレコード「大広島音頭」のカップリング曲として、この「それ行けカープ 〜若き鯉たち〜」が収録されていた。編曲は薗広昭、発売元はRCAレコードであった。
  • 2005年にテレビ東京系列で放送された涼風の主人公・秋月大和は広島県出身でカープファンの少年という設定であるため、このアニメのサントラ集に秋月大和の歌唱による「それ行けカープ」が収録されている。ただし本作の登場人物に未成年者が多いことを考慮してか、3番で終わっている(この曲の4番に酒というフレーズがあるため)。

[編集] 脚注

  1. ^ 中国新聞1999年7月31日記事・われらカープ人(18)悲願に向け応援歌
  2. ^ NAOSHISM〜作曲家・宮崎尚志の世界ホームページ
  3. ^ 同CDの発売当初は、鯉してるオールキャスターズの歌によるヴァージョンのみ有料ダウンロード版の販売を行っていたが、同年7月からは、当記の残り2バージョンを含む同CDの全音源の有料ダウンロード版による販売を始めた。

[編集] 外部リンク


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