名古屋市営地下鉄東山線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

東山線(ひがしやません)は、愛知県名古屋市中川区高畑駅から同市名東区藤が丘駅までを結ぶ、名古屋市営地下鉄の路線。正式名称は名古屋市高速度鉄道第1号線ラインカラー黄色(菜の花色、ウィンザーイエロー )。

全ての駅でトランパスが使用できる。

目次

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):20.6km
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:22駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(直流600V・第三軌条方式
  • 閉塞方式:車内信号式(CS-ATC)
  • 最小曲線半径:125m(名古屋~伏見間)
  • 最高速度:65km/h

[編集] 概要

名古屋市で初めての地下鉄となった東山線は、建設費抑制のため、トンネル断面との縮小と、車両の小型化が心がけられた。決定された数値は、前例となった東京や大阪と、名古屋の人口の差を勘案した結果と云われている。

名古屋駅と名古屋の都心部であるを結んでいることから、名古屋市営地下鉄の中で最も利用者が多い路線であり、日本の公営地下鉄では大阪市営地下鉄御堂筋線に次ぐ黒字路線である(参照:日本の地下鉄)。名古屋市内を東西に横断し、一社駅~上社駅間の途中から藤が丘駅までは地上路線の形になっている。また本郷駅~藤が丘駅間で東名高速道路を跨ぐ。

車庫は両端の藤が丘駅高畑駅にある。かつては栄駅(今の路線の新栄町駅より)と池下駅(今の厚生年金会館付近)にあった。 名古屋駅~栄駅間は終日混雑する。また東部(星ヶ丘駅・藤が丘駅方面)も住宅密集地のためラッシュ時は比較的混雑する。一方、名古屋駅以西(中村公園駅・高畑駅方面)は比較的空いている。

藤が丘駅からは、2005年3月6日に開業した愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)に接続し、同年に開催された愛知万博の会場アクセス路線のひとつとなった。 そのため万博開幕後、日本語英語のほか中国語ポルトガル語朝鮮語の計5ヶ国語による車内放送が、名古屋駅発車時(藤が丘行き)と到着時(高畑行き)、藤が丘駅到着時に流れるようになった(ポルトガル語を公用語とする国として最大の人口を擁するブラジルは万博には参加していなかったが、愛知県が日本最大の在日ブラジル人人口を抱えているためと見られ、万博が終わっても中部国際空港が開港したこともあってか、これ以外に地下鉄、名鉄の市内主要駅においても、上記5ヶ国語表示の案内が設置されているところが多い)。

使用されている接近メロディは下りが(藤が丘方面)「ドリーム」、上りが(高畑方面)「イエローライン」である。

[編集] 運行形態

原則全線通しの運転だが、始終発は以下の通り区間運転となる(2008年現在)。

  • 藤が丘方面
  • 高畑方面
    • 始発:池下駅
    • 始発の次:星ヶ丘駅発
    • 終発:岩塚駅止まり

ダイヤは平日朝ラッシュ時は2分間隔、昼間時4~5分間隔、夕ラッシュ時3分間隔、早朝夜間約8分間隔。土休日は朝、夕は4分間隔、昼間時は4~5分間隔である。ただし、休日の昼~夕方は、平日より早く4分間隔になる。

夏休みや冬休みなど長期休暇の場合は、休校日ダイヤとして通学時間帯に若干減便される(お盆・年末年始期間中に実施される平日を含めた土・休日ダイヤとは異なる)。

なお、台風などによる地上区間の運転休止の場合、星ヶ丘駅で折り返しをしている。その際、一社駅から藤が丘駅までは市バスによる代行運転が行われる。

岩塚駅始発の電車は2番ホーム(高畑駅方面乗り場)から発車する場合もある。

[編集] 車両

東山線で使用される5050形電車(左)と5000形電車(右)
東山線で使用される5050形電車(左)と5000形電車(右)

東山線は建築限界の関係で、使用されている車両の大きさが小さい(車両の長さ15m)のが特徴である。そのため、高頻度で運転されてはいるが、名古屋~栄を中心に、車内は非常に激しい混雑となる。増結すべきという意見も多いが、地下路線であることと、ホームの両端に階段がある駅もあるため、駅設備側の工事が複雑になり、多額の費用がかかるため難しい。

小断面化と軽量化のための工夫が随所に見られ、小径弾性車輪直角カルダン駆動モノコック構造の車体、床下機器のボディーマウントなど、市電時代からのアイディアも取り入れた新機軸が多数盛り込まれた。5000形までの電車では、天井の低い室内での蛍光灯の隅配置(天井と幕板の接合部に配置)や、網棚の非設置など、日本ではあまり見られない特徴を持っている。

過去の使用車両

[編集] 歴史

  • 1957年(昭和32年)11月15日 1号線として名古屋 - 栄町(現在の栄)間が開業。
  • 1960年(昭和35年)6月15日 栄町 - 池下間が開業。
  • 1963年(昭和38年)4月1日 池下 - 東山公園間が開業。
  • 1966年(昭和41年)6月1日 栄町駅を栄駅、伏見町駅を伏見駅にそれぞれ改称。
  • 1967年(昭和42年)3月30日 東山公園 - 星ヶ丘間が開業。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 中村公園~名古屋間、星ヶ丘 - 藤ヶ丘間が開業。
  • 1969年(昭和44年)4月25日 1号線の愛称を東山線と決定。同年5月1日から使用開始。
  • 1970年(昭和45年)12月10日 一社 - 本郷間に上社駅が開業。
  • 1980年(昭和55年)6月2日 5000形電車営業運転開始。
  • 1982年(昭和57年)9月21日 高畑 - 中村公園間が開業。
  • 1992年(平成4年)5月17日 5050形電車営業運転開始。
  • 2002年(平成14年)9月30日 痴漢行為等迷惑行為防止を目的として平日始発から朝9時まで「女性専用車両」を試行導入。翌年から本格実施。
  • 2004年(平成16年)3月27日 保安方式を打子式ATSからCS-ATCに更新。各駅ホームおよび改札口にLED式旅客案内装置の設置。
  • 2004年(平成16年)10月6日 藤ヶ丘駅を地名に合わせ藤が丘駅に改称。
  • 2007年(平成19年)3月19日 全駅で列車到着前の接近チャイムに代わり接近メロディを導入。
  • 2008年(平成20年)3月26日 N1000形電車営業運転開始。
  • 2008年(平成20年)5月1日 地上区間である上社 - 藤が丘間において車内灯を消灯して運行(8:00 - 16:00、晴天時のみ)。
  • 2008年(平成20年)6月2日 「女性専用車両」を平日の夕方17時から夜21時までにも導入予定。

[編集] 駅一覧

駅番号 駅名 営業キロ 接続路線 所在地
H01 高畑駅
(中川区役所)
0.0 名古屋市営地下鉄:金山線(計画中) 名古屋市 中川区
H02 八田駅 0.9 東海旅客鉄道関西本線
近畿日本鉄道名古屋線近鉄八田駅
H03 岩塚駅 2.0   中村区
H04 中村公園駅 3.1 名古屋市営地下鉄:桜通線(計画中)
H05 中村日赤駅 3.9  
H06 本陣駅 4.6  
H07 亀島駅 5.5  
H08 名古屋駅 6.6 名古屋市営地下鉄:桜通線(S02)
東海旅客鉄道:東海道新幹線東海道本線中央本線・関西本線
名古屋臨海高速鉄道あおなみ線(AN01)
名古屋鉄道名古屋本線名鉄名古屋駅
近畿日本鉄道:名古屋線(近鉄名古屋駅
H09 伏見駅 8.0 名古屋市営地下鉄:鶴舞線(T07) 中区
H10 栄駅 9.0 名古屋市営地下鉄:名城線(M05)
名古屋鉄道:瀬戸線栄町駅
H11 新栄町駅 10.1 名古屋市営地下鉄:上飯田線(計画中) 東区
H12 千種駅 11.0 東海旅客鉄道:中央本線
H13 今池駅 11.7 名古屋市営地下鉄:桜通線(S08) 千種区
H14 池下駅 12.6  
H15 覚王山駅 13.2  
H16 本山駅 14.2 名古屋市営地下鉄:名城線(M17)
H17 東山公園駅 15.1 名古屋市営地下鉄:東部線(計画中)
H18 星ヶ丘駅 16.2 名古屋市営地下鉄:東部線(計画中)
H19 一社駅 17.5   名東区
H20 上社駅 18.6  
H21 本郷駅 19.3  
H22 藤が丘駅 20.6 愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)(L01)
  • 名古屋駅は駅名標は漢字表記だが切符は「なごや」と平仮名で表記される

[編集] 関連項目


名古屋市営地下鉄営業路線
東山線 (H) 名城線 (M) 名港線 (E) 鶴舞線 (T) 桜通線 (S) 上飯田線 (K)
他の言語