駅ナンバリング

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駅番号を付した駅名標の例(大阪市営地下鉄中央線森ノ宮駅
路線番号(7)を大書した乗り換え案内の例(ソウルメトロ3号線高速ターミナル駅
後から実施し、壁面に駅番号ステッカーを貼付している例(東京地下鉄銀座線三越前駅

駅ナンバリング(えきナンバリング)とは、鉄道駅に対して、通常の駅名とは別に路線記号の英字アラビア数字から構成される駅番号を付ける制度である。駅番号制とも呼ばれる。

地下鉄において実施されている」といった説明をされることがしばしばあるが、すべての地下鉄において実施されている訳ではなく、地下鉄以外の鉄道でも実施されている例がある。

目次

[編集] 目的

世界的に普及している英字(ラテン文字)やアラビア数字を使い、駅固有の番号を定めることで駅と路線を簡略記号化し、現地語に疎い者や地理に不案内な者、駅名を正しく読むことができない者などでも間違えることなく、特定の駅の識別を容易にする手段を提供することである。

[編集] 駅番号の構成

駅番号は通常、記号部分と数字部分(番号部分)から構成される。事業者が1路線しか運行していない場合などには記号部分がなく、数字部分のみのものもある(首都圏新都市鉄道など)。

[編集] 記号部分

路線記号は通常は英字1文字または2文字からなる。路線の識別にもアラビア数字を用いていることもある。路線記号は路線名のローマ字表記の省略形になっていることが多く、その中でも頭文字をそのまま路線記号にしたものが多い。ただし、同一地域で頭文字が同じ路線がある場合は路線記号が重複しないように変更される。

また、複数の路線が直通し、事実上一体の路線として運行されているような場合には、1つの路線記号を持ち、駅番号も連続したものとなっていることがある。この場合の路線記号は、最も主要な部分の路線名に基づいて設定されたと見られるものを使用していることが多い。

なお、本線から分岐する支線が存在する場合、丸の内線のように大文字小文字で区別するものや、支線分岐駅の駅番号から211-1ように枝番号をつけていく方法(ソウルメトロ2号線)、本線とは別の路線記号を付ける(京釜電鉄線光明駅)などの表記法がある。

[編集] 数字部分

数字部分は通常、0または1から始まる一連の番号になっている。1桁の番号は桁数を合わせるために頭に0を付けられていることが多い(ただし路線図によってはない場合もある)。また、方角を基準に定めている場合には路線の起・終点とは必ずしも一致しない場合がある(東京地下鉄では銀座線・丸ノ内線・日比谷線・千代田線で終点側の駅が01である。理由は後述)。また、路線図などでも本来の起・終点と逆になっている場合が多い。

既存区間の途中に新駅ができた場合、例えば番号8と9の駅の間に新駅ができた場合は、番号をずらすことはせず、8-1などのように枝番号をつけることがほとんどである(日本の高速道路におけるICJCTコミュニティバスなどの例と同様)。2008年3月15日、駅ナンバリングを導入している四国旅客鉄道(JR四国)土讃線波川駅(K08)と日下駅(K09)の間に新設された小村神社前駅は駅番号がK08-1であり、2008年3月現在日本で唯一の枝番号駅である。なお、ソウルの首都圏電鉄1号線では、新駅開業にともない、新駅より下りの全駅で番号を1ずつずらした。

駅ナンバリング導入時に新駅設置計画がある場合は、予めその駅にも番号を振っておく例がある(その駅が開業するまでは飛び番となる)。愛知環状鉄道線では導入時に計画があった2つの新駅(導入翌年に開業)にも番号を振っていた。京福電気鉄道(嵐電)では新駅設置計画のあるところや駅間の長いところの番号を飛ばして(A01の次がA03など)として枝番号を回避している。

また大阪市営地下鉄では番号の小さい側でも乗り入れ路線と連番とするためや将来の延伸を考慮して数字部分が原則として11から始まっている。

[編集] 駅ナンバリングを導入している鉄道事業者

[編集] 日本

日本では2002年FIFAワールドカップ日韓大会の開催に合わせて横浜市営地下鉄が初めて実施し、2004年東京の地下鉄で実施(東京地下鉄都営地下鉄同時)したのを皮切りに、駅に番号が振られる地区が出始めた。観光などで訪日外国人の増加を目指す政府の「ビジット・ジャパン・キャンペーン(YOKOSO! JAPAN)」に即した取り組みとして導入されているものもある。また、中京圏の鉄道は2005年日本国際博覧会(愛知万博)の開催を前に中部運輸局の指導により相次いで導入したものである。

事業者単位で見ると、新規路線の開業や既存路線の延伸開業をきっかけとして導入されることが多く、2004年以降に開業した路線では開業時から導入されているものもある。ラインカラー制や案内表示の多言語表記などと併用して導入されることも多い。

以下、日本の鉄道事業者において実施されているものである。

[編集] 北海道旅客鉄道(JR北海道)

2007年10月1日より主要区間で導入した。中心となる札幌駅を「01」として特急列車の方面別に記号を付け、札幌駅からの駅数で付番している。他の鉄道事業者と付番方法が大きく異なるため、詳細については北海道旅客鉄道の駅ナンバリングを参照のこと。

[編集] 札幌市交通局札幌市営地下鉄

2006年1月26日より導入。

[編集] 東京地下鉄・東京都交通局(都営地下鉄)

両事業者は利便さを考慮し、ラインカラー・路線名の表現・記載方法・乗車制度など足並みを揃えて導入される制度が多くなっている。駅番号も同時に導入されたため、英字は両事業者で重ならないように配慮されている。このため、両事業者共通で説明できる部分は先にこの項にて解説する。駅番号の大小方向は以下の法則で統一されているため、比較的容易に覚えることができる。

  • 2004年4月1日帝都高速度交通営団民営化(=東京地下鉄の発足)時より導入。
  • 山手線上で利用率の高い渋谷駅新宿駅池袋駅が存在する西方の駅を「01」としている。
  • 始発駅も終着駅も西方に存在するコの字型の路線(丸ノ内線、三田線など)の場合、南西方から反時計回りに番号が大きくなる。ただし大江戸線のみ時計回りに番号が大きくなる(後述)。
  • 目黒駅 (N-01/I-01)~白金高輪駅 (N-03/I-03)間 (2.3km)は東京地下鉄南北線と都営地下鉄三田線で、和光市駅 (Y-01/F-01)~小竹向原駅 (Y-06/F-06)間 (8.3km)も東京地下鉄有楽町線と同副都心線で線路を共有しており、1つの駅に2つの駅番号が付けられている(同じ駅については路線記号部分のみ異なり、数字部分は同じである)。
  • 日本では両事業者とゆりかもめ(後述)の東京都心部3事業者のみ記号部と番号部の間にハイフンが入る。ただし、駅名標や路線図では記号部と番号部の2行で表記されている。
[編集] 東京地下鉄(東京メトロ)
[編集] 東京都交通局都営地下鉄
  • 浅草線浅草線 (A / Asakusa) 西馬込駅 (A-01)~押上駅 (A-20)
    • 東京駅までの分岐線敷設時の駅番号の表記方法については未定である。
  • 三田線三田線 (I / mIta) 目黒駅 (I-01)~西高島平駅 (I-27)
    • 「Mita」のMが丸ノ内線で使われたため、I(英大文字の「アイ」)が採用された。
  • 新宿線新宿線 (S / Shinjuku) 新宿駅 (S-01)~本八幡駅 (S-21)
  • 大江戸線大江戸線 (E / o-Edo) 新宿西口駅 (E-01)~光が丘駅 (E-38)
    • 大江戸線のみ基準が異なり、新宿西口駅から「6」の字を時計回りに辿る形になっており、西方から01とはなっていない。また、路線記号は路線名の頭文字そのままだとアルファベットのOになるはずだが、アルファベットのO(オー)と数字の0(ゼロ)が紛らわしいのでEとなっている。[1]

[編集] 東京都交通局(日暮里・舎人ライナー)

2008年3月30日の開業時より導入。記号部分(英字)を持たず数字だけで構成されている。

[編集] ゆりかもめ

2006年3月27日有明駅~豊洲駅間延長開業時)より導入。

[編集] 横浜市交通局横浜市営地下鉄

2002年のFIFAワールドカップ日韓大会の開催に伴って導入した。

[編集] 首都圏新都市鉄道

2005年8月24日の開業時から導入した。東京地下鉄および都営地下鉄と接続しているが、それらの路線とは無関係に実施している。ただし、英字を含まず、今のところ接続他社各線と重複していない(日暮里・舎人ライナーとは接続していない)。

[編集] 遠州鉄道

2007年12月中旬に全駅に導入された。全駅に導入されるまでは2007年4月1日から遠州病院駅と隣の第一通り駅八幡駅の駅名標(縦長の長方形のものは遠州病院駅のみ)と車内にある路線図にのみ導入されていた。

[編集] 豊橋鉄道

2007年に路面電車の東田本線、2008年には渥美線にも導入されている。複数の路線を有する事業者であるが記号部分(英字)を持っていない。

[編集] 名古屋市交通局名古屋市営地下鉄

2004年10月6日(名城線名古屋大学駅新瑞橋駅間開業および環状運転開始時)から導入

[編集] 名古屋ガイドウェイバス

2004年10月6日から導入。

[編集] 名古屋臨海高速鉄道

2004年10月6日の開業時から導入。

[編集] 愛知高速交通

2005年3月6日の開業時から導入。

[編集] 愛知環状鉄道

2004年4月1日から導入された。導入後の2005年3月1日に新駅が2駅開業しているが、導入時に予めその2駅も含めて付番されており、枝番等のない連続する番号になっている。

[編集] 伊勢鉄道

2008年8月1日から導入。ワンマン運転時に発行される整理券と番号は同じである。普通列車のほとんどが乗り入れて始発・終着駅としているJR関西本線四日市駅を1と考えた番号となっている。

[編集] 京都市交通局京都市営地下鉄

2004年11月26日(東西線六地蔵駅~醍醐駅間の延伸開業時)から導入。

[編集] 京福電気鉄道(嵐電)

2007年3月19日から導入。

[編集] 叡山電鉄

2008年10月19日から導入。全駅通し番号で、叡山本線鞍馬線の順につけられる。記号は「叡山電車」の (E / Eizan Railway)。

[編集] 大阪高速鉄道

2007年3月19日(国際文化公園都市線阪大病院前駅彩都西駅間の延伸開業時)から正式に導入。ただし、2006年10月6日に駅番号制の導入が発表され、同月下旬から駅番号を記した路線図・駅名標が順次取り付けられていた。

[編集] 大阪市交通局大阪市営地下鉄および新交通システム)

2004年7月1日(今里筋線は2006年12月24日の開業時)から導入された。駅番号の数字部分が原則として11から始まるのが特色であり、もし相互乗り入れを行っている鉄道会社の駅も駅番号を採用する場合は、これに連続するよう付番される。

新交通システム(ニュートラム)

[編集] 北大阪急行電鉄

2004年7月1日から導入。

  • 南北線 (M) 千里中央駅 (M08)~江坂駅 (M11)
    • 大阪市営地下鉄御堂筋線と直通し、一体の路線として運行されていることから、同じ路線記号(M)を持ち、駅番号も連続したものとなっている。ただし、大阪市交通局が管理する江坂駅以外の各駅に掲出されている駅番号の色は御堂筋線と同様の赤地ではなく、「紺地に白字」または「白地に紺字」となっている。しかし、北急所有車両の車内路線表や北急各駅に掲出された運賃表に記された駅番号は大阪市交通局同様に赤地となっており、駅番号を表示する色については統一されていない。

[編集] 近畿日本鉄道

2006年3月27日生駒駅~学研奈良登美ヶ丘間駅の延伸開業時)から導入された。近畿日本鉄道で駅ナンバリング制が導入されているのはけいはんな線のみである。

[編集] 神戸市交通局神戸市営地下鉄

2004年9月1日から導入。

  • 西神・山手線 (S / Seishin) 新神戸駅 (S02)~西神中央駅 (S17)
    • 同線は正式には山手線、西神線、西神延伸線の3線に分かれているが、ほぼ全列車が直通運転を行っていることもあり、通常は路線全体を「西神・山手線」と呼ぶため、駅ナンバリングにおいても直通運転している北神急行電鉄北神線を含めて同じ路線記号を持ち、駅番号も連続したものとなっている。山手線のアルファベット頭文字であるYは使わない。
  • 海岸線(K / Kaigan) 三宮・花時計前駅 (K01)~新長田駅 (K10)

[編集] 北神急行電鉄

2004年9月1日から導入。

  • 北神線 (S) 谷上駅 (S01)~新神戸駅 (S02)
    • 神戸市営地下鉄西神山手線と路線は直通し、一体の路線として運行されていることから、同じ路線記号を持ち、駅番号も連続したものとなっている。

[編集] 神戸新交通

2006年2月2日(ポートアイランド線市民広場駅~神戸空港駅間延伸開業時)から導入。

[編集] 広島電鉄

[編集] 四国旅客鉄道(JR四国)

2006年3月1日から導入。JRグループの会社では初めて駅ナンバリングを採用。

普通列車の系統の切れ目となることや、県庁所在地駅に00を割り当てる法則となっていることから、同じ路線でも2種類以上の記号(英字)を持つ路線がある。そのためもあり予讃線の伊予長浜経由・土讃線の高知以西・徳島線・予土線・高徳線は、記号部分を路線名のローマ字表記の頭文字からではなく発着地や路線の愛称からとっている。ただし、本四備讃線では実施していない。

[編集] 阿佐海岸鉄道

2006年3月1日から導入。

  • 阿佐東線 (AK / Asa-Kaigan) 海部駅 (AK28)~甲浦駅 (AK30)
    • 列車が直通するJR四国牟岐線と駅番号が連続したもの(徳島駅を00と考えたもの)となっている。

[編集] 土佐くろしお鉄道

2006年3月1日から導入。

  • 阿佐線(ごめん・なはり線) (GN / Gomen-Nahari) 後免駅 (GN40)~奈半利駅 (GN21)
    • 列車が直通するJR四国土讃線(後免~高知間)と駅番号が連続している(高知駅を45と考え高知駅から遠ざかる=奈半利方向にしたがって番号が小さくなっている)。
  • 中村線宿毛線 (TK / Tosa-Kuroshio) 窪川駅 (TK26)~宿毛駅 (TK47)
    • 事実上一体である両線は共通の路線記号が付されており、列車が直通するJR四国土讃線と駅番号が連続している(高知駅を00と考えたもの)。そのため、アルファベット頭文字のN(中村線)とS(宿毛線)は使わない。

[編集] 長崎電気軌道

導入年不明。

  • 全停留所通し番号で、本線(赤迫線→本線)、蛍茶屋線、桜町線、大浦線の順につけられる。
  • 本線 赤迫駅 (11)~正覚寺下駅 (35) なお、昭和町通駅は番号がない。
  • 蛍茶屋線 西浜町駅(アーケード入口乗り場、36)~蛍茶屋駅 (43) なお、42は欠番(語呂が悪く、一連の番号を振る場合に欠番にする場合があるが、正式な理由は不明)。
  • 桜町線 桜町駅 (44)~公会堂前駅 (桶屋町側乗り場、45)
  • 大浦線 市民病院前駅 (47)~石橋駅 (51) なお、46と49は欠番。46は旧入江町駅の番号。49は理由不明(上記42と同様、語呂で欠番にする場合がある)。

[編集] 大韓民国

[編集] 首都圏電鉄(ソウル地下鉄仁川地下鉄広域電鉄)

韓国鉄道公社ソウルメトロソウル特別市都市鉄道公社・ソウル市メトロ9号線株式会社・仁川広域市地下鉄公社により運営されている(韓国の地下鉄も参照)。1985年34号線が開業しながら全路線に駅のナンバリングを実施し始めた。当時には番号は二桁だったが, 2000年に路線番号を追加して現在は基本的に三桁になった。

[編集] 空港鉄道

[編集] 釜山交通公社

[編集] 大邱都市鉄道公社

[編集] 光州広域市都市鉄道公社

[編集] 大田広域市都市鉄道公社

[編集] 中華民国(台湾)

[編集] 台北捷運

  • 駅名標には記載されず、ごく一部の市販地図に付属する路線図に表記されている。ラインカラーの頭文字(ラインカラーが赤ならその路線の頭文字はRedRである)に番号を付する。また、保線用と思われる線路配線図(一般の乗客から見えるところにある)にも記されている。

[編集] 高雄捷運

[編集] 中華人民共和国

[編集] 北京地下鉄

[編集] 重慶軌道交通[要出典]

[編集] タイ

[編集] バンコク・メトロ

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[編集] シンガポール

[編集] MRT

[編集] LRT

[編集] アメリカ

[編集] アメリカ合衆国

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[編集] その他

  • 福岡市地下鉄では駅番号制は導入されていないが、地下鉄駅が同じような構造で風景に乏しいということから、日本の鉄道事業者で駅ナンバリングが採用される以前より、各駅の駅名や周辺の名所・名物にちなんだ駅シンボルマークを制定している。これは発展途上国では非識字者が多いため、地下鉄の駅にシンボルマーク(図書館駅、将軍駅など)を制定していることをヒントにしている。だがシンボルマークだけでは分かりづらいという指摘があり、近い将来福岡市地下鉄七隈線で駅番号制も導入する意向と発表された(空港線箱崎線は未定)。また、シンボルマークを制定している同例として、メキシコシティ地下鉄があげられる。
  • 沖縄都市モノレール線(ゆいレール)においても駅番号制を導入せず、駅毎に異なる紅型の文様と駅到着時のチャイム(琉球民謡をアレンジしたもの)が用いられ、駅番号の代わりを果たしている。
  • 本項の意味合いとは異なるが、JRの駅には「駅名コード」という4桁の数字からなるコードがあり、内部での発券や運行管理用に使われている他、時刻表急行特急新幹線のページなどに記載されている。
  • つくバス」など日本の一部のコミュニティバスでは停留所名に加えて番号を付する停留所番号制を実施しており、内容は駅ナンバリングと同様のものである。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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  1. ^ 東京の地下鉄がわかる事典(2004年7月1日、日本実業出版社刊)ISBN 4-534-03765-1 P256