金山駅 (愛知県)

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金山駅
金山総合駅北口
金山総合駅北口
かなやま - Kanayama
所在地 名古屋市熱田区中区
所属事業者 名古屋鉄道(名鉄・駅詳細
東海旅客鉄道(JR東海・駅詳細
名古屋市交通局駅詳細
金山総合駅南口

金山駅(かなやまえき)は、愛知県名古屋市熱田区中区にある、名古屋鉄道(名鉄)・東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋市交通局名古屋市営地下鉄)のである。

概要[編集]

名鉄の名古屋本線、JR東海の中央本線東海道本線、名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の名城線および名港線の合計3社局5路線が乗り入れており、名古屋駅に次ぐターミナル駅として機能している。駅の北口から南口のビル・広場と中央のコンコースは名古屋市が建設・保有し、全体を金山総合駅(かなやまそうごうえき)と称している。当駅は、総合駅として一括した形で第1回中部の駅百選に認定されている。

地上1階に線路を南北にまたぐ公共通路があり、通路を挟んで西側にJRの駅舎、東側に名鉄の駅舎が配されている。名鉄とJRのホームは掘割にあり、北側からJR中央本線、名鉄名古屋本線豊橋方面、名鉄名古屋本線岐阜方面、JR東海道本線の順に4本の島式ホームがあり、JR2路線の駅の間に名鉄の駅が挟まれる独特な構造となっている。駅舎およびコンコースは、線路上に設けられた人工地盤の上に設置されている。地下鉄金山駅はこれらの北側地下に位置し、公共通路とエスカレーターで結ばれている。

JRの駅の所属線区は、歴史的経緯により中央本線となっている。また、特定都区市内制度における「名古屋市内」エリアに属している。地下鉄の駅には名城線として「M01」、名港線として「E01」の駅番号が与えられている。

歴史[編集]

金山駅(初代)開業[編集]

当駅は東海道本線と中央本線が枝分かれする位置に存在するが、両線には長らく駅がなく、最初に付近へ鉄道駅を設置したのは名古屋鉄道であった。

1944年昭和19年)に名古屋鉄道の豊橋線と名岐線とを結ぶ東西連絡線が開通し、その中間駅として現・金山駅から南東へ約300mの位置[注釈 1]に金山駅(初代)が開業した[1]

開業当初は、当駅を境に架線電圧が異なり折り返し運転となっていて、名鉄線同士の乗り換え駅であった。1945年(昭和20年)には駅名が金山橋へと改称され、1948年(昭和23年)からは西部線が1500Vに昇圧されたことで東西直通運転が開始された[1]。完全な一中間駅となって当駅折り返し列車は無くなった[注釈 2]が、基本的に全ての営業列車が停車[注釈 3]する駅となった。駅舎は東側のみにあり、ホームとの間は踏切で結ばれていた[1]

当時からホーム2面4線を有する待避可能駅だったが、高密度運行区間のため待避に用いられることは少なく[2]、ホームの左右を使った交互発着で停車時分を確保する目的で使われることもあった。

後述する総合駅構想により、後年には中央本線と名古屋市営地下鉄2号線に金山駅が開業したが、金山橋駅からは距離があり、金山橋駅と国鉄及び地下鉄金山駅とを乗り継ぐ利用客は、金山橋(中央本線を跨ぐ跨線橋)と大津通を渡って乗り換えていた。また、構想によって金山橋駅は駅移転が決定事項となったため、移転直前まで大幅なリニューアルなどは施されず、旧態依然とした設備で営業を続けていた[注釈 4]

金山総合駅構想[編集]

国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成(1977年度)。高座橋東側に名鉄金山橋駅、金山橋西側に中央本線金山駅がある。東海道本線に駅はないが、ホーム分の用地が確保されている。

名古屋市戦災復興計画において金山を副都心と位置付け、国鉄・地下鉄の新駅および金山橋駅の移転による総合駅構想が提示された[3]1947年(昭和22年)3月に開催された「鉄道復興計画委員会」では以下4点が決議されている[4][注釈 5]

  • 北口に23,000m2、南口に10,400m2分の用地を確保し駅前広場とする。
  • 東海道本線は2面4線、中央本線は1面2線、名鉄は2面2または4線、地下鉄は3面4線とする。
  • 乗降用に跨線橋3、地下鉄連絡に地下道1を整備。
  • 近鉄は乗り入れない。

この決議に従って、中央本線では付近の複線化・高架化に合わせて金山駅の配線計画が1958年(昭和33年)8月に決定し、1962年(昭和37年)に開業した[4]。名古屋市交通局も1967年(昭和42年)に地下鉄2号線(現・名城線)を金山駅まで延伸した[注釈 6]

一方、東海道本線は名鉄とともに1970年(昭和45年)頃より用地確保に乗り出したが、当初予定された2面4線分の用地が確保できなかった[5]。協議の結果、1972年(昭和47年)3月には東海道本線を1面2線(将来的に2面3線化される可能性を含む)、名鉄を2面4線とすることが最終決定された[4]が、建設費用などが問題となり工事は停滞した[6]

その後、1989年(昭和62年)に開催が決定された世界デザイン博覧会が転機となって総合駅構想が再び具体化し、名古屋市、JR東海(国鉄線を継承)、名鉄の3者で協定が結ばれた[3]。南北連絡通路の整備や地下鉄との一体整備(エスカレーター等出口の新設)、JR東海道線ホームの新設、名鉄金山橋駅の移転[注釈 7]といった工事が進められ[3]、デザイン博開催を控えた1989年(平成元年)7月9日金山総合駅となった[1]

なお、名鉄はこの改良と同時期に神宮前 - 金山間の複々線化工事にも着手しており、総合駅完成後の同年10月12日に着工、翌1990年(平成2年)4月1日に複々線化工事が完了した。

金山橋(金山)―神宮前間 配線変更・移設と複線化の推移
金山橋(金山)―神宮前間 配線変更・移設と複線化の推移
凡例
出典:[7]
図中の赤が本線系統、青が常滑系統を示す。
金山駅神宮前方の渡り線は後に変更されている[8]



空港開業・万博開催[編集]

1999年(平成11年)6月に設置された「中部国際空港アクセス利便性向上対策協議会」では金山駅を「名古屋都市圏アクセス拠点」と位置付け、空港開業に向けた整備に取り組むことになった[9]。また同時期に万博(愛・地球博)が開催されることも決定しており、交通拠点の改良は急務であった。

名鉄では2004年(平成16年)に東口、西口およびJR・名鉄乗換口を新設し、乗換利用の利便性向上を図った。また、2005年(平成17年)1月には神宮前方面の渡り線を配線変更し、豊橋 - 空港間の特急運行に備えた[8]

名古屋市営地下鉄は名鉄のりばへの案内標識の設置や、路線図の金山駅の部分に空港へのアクセスを示す航空機のマークが全線にわたって追加された。このほか、駅ビルの増築や駅前のバスターミナル改良も行われた[要出典]

JRの特急「しなの」は当駅を通過していたが、中部国際空港の開港にあわせて長野方面と同空港のアクセスを図るため、2005年3月1日のダイヤ改正から名古屋方面(上り)・長野方面(下り)とも各1本が停車するようになった。2007年3月18日からは加えて夕方の長野方面行き3本も停車しているが、名古屋方面行きは1日1本のみ停車する。

年表[編集]

名古屋鉄道(金山橋)[編集]

金山橋に停車する3500系(初代)。(1980年)
  • 1944年(昭和19年)
    • 9月1日 - 東西連絡線(神宮前駅 - 新名古屋駅間)開通により金山駅開業。
    • 12月21日 - 当駅を境に神宮前側は豊橋線、新名古屋側は名岐線に編入。
  • 1945年(昭和20年)7月1日 - 名鉄金山駅が金山橋駅に改称。
  • 1947年(昭和22年)3月 - 鉄道復興計画委員会の決議で金山橋駅の移転が決定。
  • 1948年(昭和23年)5月16日 - 豊橋線と名岐線が名古屋本線に統一される。
  • 1970年(昭和45年)6月 - 跨線橋設置[10]
  • 1989年平成元年)7月9日 - 金山橋駅を現在地に移転、金山駅に改称。

国鉄・JR東海[編集]

  • 1947年(昭和22年)3月 - 鉄道復興計画委員会の決議で金山駅の設置を決定する。
  • 1962年(昭和37年)
    • 1月25日 - 中央本線の千種駅 - 名古屋駅間に金山駅が開業[注釈 8]
    • 9月27日 - 千種駅 - 金山駅間を複線高架化。
  • 1964年(昭和39年)3月2日 - 金山駅 - 山王信号場間を複線化。
  • 1966年(昭和41年)5月14日 - 名古屋駅 - 当駅 - 多治見駅間を電化。
  • 1972年(昭和47年)3月 - 東海道本線金山駅の計画を2面4線から1面2線に変更。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる。
  • 1989年(平成元年)7月9日 - 東海道本線の熱田駅 - 名古屋駅間に金山駅開業。東海道本線および中央本線の特急急行を除く全てのライナー・快速系統・普通列車が停車するようになる。

名古屋市交通局(市電・地下鉄)[編集]

  • 1908年(明治41年)5月3日 - 名古屋電気鉄道(のちの名古屋市電)熱田線の栄町 - 熱田駅前間開業。
    • 金山橋電停は1922年(大正11年)8月1日の市営化時点で既に存在した。
  • 1967年(昭和42年)3月30日 - 名古屋市営地下鉄2号線金山駅 - 栄駅間延伸により、地下鉄の金山駅開業。当初は終着駅であった。
  • 1969年(昭和44年)4月25日 - 名古屋市営地下鉄2号線に「名城線」の愛称導入。
  • 1971年(昭和46年)3月29日 - 名城線が名古屋港駅まで延伸(現在の名港線に当たる区間)、途中駅となる。
  • 1974年(昭和49年)
    • 3月30日 - 名古屋市営地下鉄4号線(現在の名城線の一部)が新瑞橋駅 - 金山駅間で開業。名古屋港方面と新瑞橋方面の接続駅となる。
    • 3月31日 - 名古屋市電金山橋電停廃止。

金山総合駅完成後[編集]

  • 1989年(平成元年)7月9日 - 金山総合駅として一新。
  • 1992年(平成4年)2月15日 - JR改札口に自動改札機を導入。
  • 2004年(平成16年)
    • 3月20日 - 名鉄東口改札(無人)新設。駅内の商業施設金山プラザがリニューアルオープン。
    • 6月1日 - ループ金山オープン。
    • 10月6日 - 名古屋市営地下鉄が環状運転を開始、環状部の愛称を「名城線」、金山 - 名古屋港の愛称を「名港線」とする。
    • 12月21日 - 名鉄西口改札新設。
    • 12月22日 - JR・名鉄連絡改札新設。
  • 2005年(平成17年)3月1日 - 中央本線の特急「しなの」の一部が停車するようになる。
  • 2006年(平成18年)11月25日 - JR東海がTOICAの供用を開始する。
  • 2011年(平成23年)
    • 1月17日 - JR中央線の在来線運行管理システムの更新に伴い、JR東海が中央線ホームの新型案内放送を千種駅とともに先行導入。
    • 2月11日 - 名鉄と名古屋市交通局がmanacaの供用を開始する。
  • 2012年(平成24年)
    • 2月29日 - トランパス供用終了。
    • 4月21日 - TOICA・manaca相互利用開始。当駅のJR - 名鉄連絡改札口では、いずれかのIC乗車カード1枚での乗り継ぎが可能になった。

駅構造[編集]

名古屋鉄道[編集]

名鉄 金山駅*
中央改札口
中央改札口
かなやま - KANAYAMA
神宮前 (2.2km)
(1.6km) 山王
所在地 名古屋市熱田区金山町一丁目1-18
所属事業者 名古屋鉄道(名鉄)
所属路線 名古屋本線
キロ程 64.4km(豊橋起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
74,674人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1944年昭和19年)9月1日
備考 * 1945年から1989年まで金山橋駅

島式ホーム2面4線(有効長は19m車10両分)を有する地上駅である。

駅舎は公共通路を挟んで東棟と西棟に分かれており、改札口は東棟に東改札口(金山橋側。この改札口のみ終日無人)と中央改札口、西棟に西改札口とJR乗換改札口の計4つが設置されている。

西棟コンコースにはホームと連絡するエレベーターがある。このコンコースには全日本空輸 (ANA) の自動チェックイン機が、中部国際空港開港の2005年より設置されていたが、2008年に撤去された。また、ミューチケット券売機は設置後わずか数箇月で同駅に移設されたが、2005年9月にJR乗換口から移設され改めて設置されたほか、同時に東棟コンコースにも設置された。

一部の案内表示の表記には、従来の日本語英語に加えて朝鮮語中国語ポルトガル語ブラジルポルトガル語)などを追加した。ホームには冷暖房完備の待合室を設置、発車案内表示器ミュースカイ・快速特急・特急の号車案内表示器は英語表示が可能なLED式に更新された。

上下それぞれ2線ずつ設けられた線形となっているが、当駅で待避(追い越し)を行う列車は土休日の朝1本(793レ)、深夜1本(2395レ)の計2本しかない。また、中部国際空港の開港にともない豊橋駅発着の中部国際空港駅への乗り入れ列車の折り返しを行うために神宮前方に複々線に跨る渡り線を増設した[注釈 9]が、この渡り線を使用する営業列車は一時期を除いて存在しない。

金山 - 枇杷島分岐点間に待避線がなく列車の増発が難しいため、平日朝に限り3番線から当駅で分割し常滑線、名古屋本線に向かう普通列車が存在する(佐屋7:28発普通常滑行き(須ケ口 - 名古屋間は準急)、先頭の4両が常滑行き、後方の4両が東岡崎行き)。かつては常滑・上野間行き急行があった。

名鉄金山駅プラットホーム
ホーム 方向 路線 行先
1・2 下り 名古屋本線 名古屋一宮岐阜方面
犬山線広見線
(一部各務原線
岩倉犬山新鵜沼新可児方面
津島線尾西線 津島佐屋弥富方面
3・4 上り 名古屋本線・豊川線 神宮前鳴海知立東岡崎豊橋豊川稲荷方面
西尾線 西尾吉良吉田方面
常滑線空港線 太田川常滑中部国際空港方面
河和線知多新線 知多半田河和内海方面

配線図[編集]

名古屋鉄道 金山駅 構内配線略図

神宮前
名古屋鉄道 金山駅 構内配線略図
山王
凡例
出典:[11]



JR東海[編集]

JR 金山駅
JR改札口への通路
JR改札口への通路
かなやま - Kanayama
所在地 名古屋市中区金山一丁目17-18
所属事業者 JR logo (central).svg東海旅客鉄道(JR東海)
電報略号 ナヤ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
58,377人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1962年昭和37年)1月25日
乗入路線 2 路線
所属路線 中央本線
キロ程 393.6km(東京起点)
3.3km(名古屋起点)
鶴舞 (2.3km)
(3.3km) 名古屋*
所属路線 東海道本線
キロ程 362.7km(東京起点)
熱田 (1.9km)
(0.9km) 尾頭橋
備考 駅長配置駅管理駅
みどりの窓口
名 名古屋市内
* この間に山王信号場有り(当駅から1.5km先)。

東海道本線と中央本線でそれぞれ島式ホームを1面2線ずつ、計2面4線を有する地上駅。中央本線の信号場古渡信号場)を移設・格上げしたものである。東海道本線のホームは1989年に設置されたが、それまで東海道本線熱田駅 - 名古屋駅の間には駅がなかった[注釈 10]。また、東海道本線にホームが設置されるまでは中央本線の快速も通過していた。現在は東海道本線は特別快速以下の列車、中央本線は「ホームライナー」、快速、普通と一部の特急「しなの」が停車する。

東海道本線と中央本線の乗り換えには、名鉄名古屋本線をまたぐ通路を通る必要がある。改札口は中央本線ホーム側と、通路中央の名鉄乗換改札口の2か所である。

直営駅駅長駅員配置駅)で、管理駅でもあり熱田駅および鶴舞駅を管理する。みどりの窓口(営業時間5:30 - 23:50)とJR東海ツアーズ金山支店が隣接している。東海道本線・中央本線ホーム共にバリアフリー用エレベーター・エスカレーターが設置されている。

なお、JR他社に同名の駅[注釈 11]があることから、みどりの窓口で発券される乗車券には区別のため「(中)金山」の表記がなされる。

東海道本線のホームは設置当初、武豊線直通列車が乗降口にステップを設置していた気動車で運行されていたため、高さが920mmとされていたが、同列車がステップを廃したキハ75形に統一された際に1,100mmへ嵩上げされている。

JR金山駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先[12] 備考
1 中央本線 下り 多治見中津川方面  
2 中央本線 上り 名古屋方面 尾頭橋駅は通過、一部大垣方面直通あり
3 東海道本線 上り 豊橋武豊方面  
4 東海道本線 下り 名古屋・大垣方面  
  • 東海道本線は朝のラッシュ時には名古屋方面からの当駅終着の快速列車の設定が、夕方のラッシュ時には大垣方面への当駅始発の快速列車の設定が数本存在する。当駅には引き上げ線や渡り線がないため、車両は留置先の熱田駅などとの間で回送される。
  • 中央本線の上り列車は、半径400mのカーブでトンネル状の跨線橋(金山橋)をくぐることから見通しが悪いため、ホーム進入直前に警笛を吹鳴する[要出典]
  • ホームの有効長は中央本線が21m車12両対応(開業時の長編成客車列車に対応)[要出典]、東海道本線が20m車11両対応(同線ホーム設置当時に停車した最長編成である「大垣夜行」の編成長と同じ)となっている。
  • 階段付近は非常に狭い(階段の壁と電車の乗車位置までが国の最低基準である1.5mほどしかない)ため、2012年10月24日より1番線及び3番線の階段付近8 - 14mを降車優先エリアとしている[13]。特段大きな事故は発生していなかったが、2012年7月に電車との接触事故があったため、予てから危険性を認識していた当時のJR東海社長山田佳臣により設置が決められた[14]。設置当初は警備員が配備され、そのルールが徹底された。

名古屋市営地下鉄[編集]

名古屋市営地下鉄 金山駅
ホーム
ホーム
かなやま - Kanayama
所在地 名古屋市中区金山一丁目13-11
所属事業者 Nagoya Subway Logo (black).svg 名古屋市交通局
名古屋市営地下鉄
駅構造 地下駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
74,295人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1967年昭和42年)3月30日
乗入路線 2 路線
所属路線 Nagoya Subway Logo (Meijo & Meiko Line).svg 名城線
駅番号 M01
キロ程 0.0km(金山起点)
西高蔵 (1.1km)
(0.7km) 東別院
所属路線 Nagoya Subway Logo (Meijo & Meiko Line).svg 名港線
駅番号 E01
キロ程 0.0km(金山起点)
日比野 (1.5km)
(-km) (東別院)*
備考 * 名城線・名港線は直通運転実施。

名古屋市営地下鉄の駅では唯一の島式ホーム2面4線を有する地下駅となっており、外側2線が名城線、内側2線が名港線となっている。名港線の各駅と名城線の新瑞橋・八事方面とを最短時間で行き来する場合、当駅で乗り換えとなる。

東別院方には、(正月ダイヤにおける)名古屋港方面行き折り返し運転用の電留線が1本ある。新瑞橋・名古屋港側は4本の単線シールドトンネルによる立体交差となっている。ホームは4線が設置されているが、3本以上の列車が停車することはほとんどない(早朝・夜間に名港線が当駅で折り返す場合を除く)。

改札口は南、中、北の3つ。出入口は、公共通路へのエスカレータ・エレベーターと、それ以外に地上との出入口が6か所ある。また、 名古屋市民会館(愛称 : 日本特殊陶業市民会館)への地下連絡通路がある。また、中改札口の改札内には日本の公営地下鉄としては比較的珍しいドトールコーヒーの店舗が設置されている。

名城線西部駅務区金山管区を管轄する管区駅であり、金山駅から矢場町駅までの各駅(上前津駅を除く)と名港線の全駅を管理している。

当駅を通る計画中の路線として金山線があるが、事業化の目処は立っていない。

地下鉄金山駅プラットホーム
ホーム 路線 行先 備考
1 名城線(左回り) 新瑞橋八事本山方面  
2 名港線 東海通名古屋港方面  
3 名城線(右回り) 上前津大曽根方面 名古屋港方面からの列車
4 新瑞橋方面からの列車

配線図[編集]

名古屋市営地下鉄 金山駅 構内配線略図

名港線
名古屋港方面
名古屋市営地下鉄 金山駅 構内配線略図
名城線
大曽根方面
↓ 名城線 新瑞橋本山方面
凡例
出典:[15]



利用状況[編集]

名鉄交通広告の公式サイトによると、JR・名鉄・地下鉄を含めた金山総合駅全体の利用者数は、2010年現在一日平均396,038人である[16]。また、2008年度の名鉄金山駅の1日平均乗降客数は148,133人、2009年度は145,548人(名古屋鉄道調べ)[要出典]であり、名鉄の駅では名鉄名古屋駅に次いで第2位である。金山橋駅時代から第2位である。地下鉄の利用客は、名城線では栄駅に次いで2位、名港線では1位、地下鉄全駅では名古屋駅(1位)が加わるため3位である。JR東海の利用客は、名古屋駅、東京駅、新大阪駅、静岡駅に次いで5位(東京・新大阪両駅は東海道新幹線のみ計上)。

金山駅の総合駅化によって利便性が向上したため、1989年(平成元年)から1993年(平成5年)にかけてJR、名鉄、地下鉄ともに利用者が急増した。以降はほぼ横ばいで推移したが、名鉄は1993年(平成5年)以降一時的に減少に転じた。これは同年に実現した上小田井駅経由の犬山線鶴舞線相互乗入れによる交通流動の変化が影響したと考えられる[17]

「名古屋市統計年鑑」によると、当駅の一日平均乗車人員は以下の通り推移している。

年度別乗車人員
年度 名鉄乗車人員(人/日) JR乗車人員(人/日) 地下鉄乗車人員(人/日)
1999年(平成11年) 62,372 45,725 56,283
2000年(平成12年) 59,785 44,897 53,948
2001年(平成13年) 58,463 45,343 56,505
2002年(平成14年) 56,947 45,670 54,331
2003年(平成15年) 56,267 46,336 54,881
2004年(平成16年) 63,988 47,292 61,581
2005年(平成17年) 70,049 51,285 67,629
2006年(平成18年) 70,947 53,081 69,074
2007年(平成19年) 72,077 55,382 70,501
2008年(平成20年) 73,167 56,759 71,313
2009年(平成21年) 71,893 56,244 70,125
2010年(平成22年) 72,178 56,291 70,807
2011年(平成23年) 73,371 56,364 72,536
2012年(平成24年) 74,674 58,377 74,295

駅周辺[編集]

金山駅より東方の景観
金山南ビル
金山橋駅駅舎跡地(現・東芝テック中部支社)

金山総合駅として整備されたことにより、駅周辺の事業用地、商業地としての価値が上昇し、施設の立地や集積に伴う建物の高層化が進行している[18]

北口側には金山バスターミナル複合商業施設アスナル金山」があり、新設された南口側には駅前再開発事業で1999年4月に開業した金山南ビルがある。金山南ビルにはANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋名古屋ボストン美術館などが入居する。南口は広場になっており、土日祝日などには、ストリートミュージシャンなどによるライブやバザー等のイベントが頻繁に行われている。manaca導入後は、金山駅構内も含め多くの飲食店などでmanacaが使用できるようになっている。

一方、名鉄金山橋駅が廃止されたことで波寄町(金山橋駅前付近)の商店街は衰退し、地価が比較的安価なこともあって、現在は商業地から住宅地へと土地利用が変化しつつある[18]

バス路線[編集]

金山バスターミナル

隣の駅[編集]

名古屋鉄道
名古屋本線
ミュースカイ快速特急特急快速急行・急行・準急
神宮前駅 - 金山駅 - 名鉄名古屋駅
■普通
神宮前駅 - 金山駅 - 山王駅
東海旅客鉄道
中央本線
ホームライナー
千種駅 - (一部鶴舞駅) - 金山駅 - 名古屋駅
快速・普通
鶴舞駅 - 金山駅 - (山王信号場) - 名古屋駅
東海道本線
特別快速
刈谷駅 - 金山駅 - 名古屋駅
新快速
大府駅 - 金山駅 - 名古屋駅
快速・区間快速
共和駅 - 金山駅 - 名古屋駅
普通
熱田駅 - 金山駅 - 尾頭橋駅
名古屋市営地下鉄
名城線
西高蔵駅(M28) / 日比野駅(名港線・E02) - 金山駅(M01) - 東別院駅(M02)
名港線
日比野駅(E02) - 金山駅(E01) - 東別院駅(名城線・M02)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 金山橋・高座橋(金山総合駅の東側に位置する大津通の跨線橋、JR東海道本線・名鉄名古屋本線を跨ぐ橋は高座橋(たかくらばし)、JR中央本線を跨ぐ橋は金山橋と称する)と沢上跨線橋の間に存在した。
  2. ^ 神宮前駅方のみ非常時用に渡り線が残された。
  3. ^ 但し「北アルプス」の特急昇格当初など通過する列車も僅かに存在した。旧駅は本線(2・3番線)にカントの低い曲線があり、通過列車でも50km/hの速度制限がかかった。
  4. ^ 地上自体の堀田駅跨線橋を流用して構内踏切が1970年に解消されたが、それ以外は特に移転まで大きな変化はなかった。
  5. ^ 会議には愛知県、名古屋市、商工会議所、国鉄名古屋鉄道管理局、岐阜工事局、名古屋鉄道のほか近畿日本鉄道も参加していた。付近に路線がないにもかかわらず近鉄の事項が含まれているのはそのためである。
  6. ^ 地下鉄駅は決議と異なり2面4線となった。
  7. ^ 現在駅に移転した当初は、旧ホームや跨線橋が完全に撤去されるまでほんの暫くの間だが旧駅の神宮前駅方分岐器を残し、そこから新駅へ旧駅の4本の線路をそのまま繋いで営業運行していた。現在、旧線路敷は名鉄の複々線に転用され、電気通信機器業者が進出している駅舎跡地も含めて、旧駅の遺構は全く残っていない。
  8. ^ 書類上は古渡信号場を移設した上で駅に格上げしたとされている。
  9. ^ 空港線開業前は現在と逆向きの渡り線があり、2番線から神宮前駅方向へ発車することができた。
  10. ^ 尾頭橋駅は1995年の開設である。
  11. ^ 北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線にも金山駅が存在する。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 澤田 2009, p. 140
  2. ^ 白井良和「名古屋本線 852レ」、『鉄道ピクトリアル』第473巻、電気車研究会、1986年12月、 108頁。
  3. ^ a b c 森川 1996, p. 58
  4. ^ a b c 新修名古屋市史編集委員会 1998, p. 669
  5. ^ 徳田耕一 『名古屋近郊 電車のある風景 今昔』 JTB、2003年1月、26頁。ISBN 978-4533045981
  6. ^ 新修名古屋市史編集委員会 1998, p. 670
  7. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年
  8. ^ a b 澤田 2009, p. 141
  9. ^ 髙木 2006, p. 44
  10. ^ 清水武「名古屋鉄道の輸送・運転業務に携わって」、『鉄道ピクトリアル』第771巻、電気車研究会、2006年1月、 131頁。
  11. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  12. ^ 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2011年1月現在)。
  13. ^ 在来線駅ホームにおける安全対策について 2012年10月18日付「ニュースリリース - JR東海 Central Japan Railway Company」の【社長会見】在来線駅ホームにおける安全対策についてからpdfファイルより。
  14. ^ JR金山駅に「降車優先エリア」 2012年10月25日付読売新聞YOMIURI ONLINE)より。
  15. ^ 川島令三、『全国鉄道事情大研究 - 名古屋都心部・三重篇』、ISBN 978-4-7942-0700-5、40p、草思社、1996
  16. ^ オリコムサーキュレーションデータ2010
  17. ^ 名古屋都市センター 2003, p. 69
  18. ^ a b 名古屋都市センター 2003, p. 79

参考文献[編集]

  • 澤田幸雄「名鉄の駅,構内設備の思い出」、『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月
  • 『新修名古屋市史』7、新修名古屋市史編集委員会、名古屋市、1998年3月
  • 髙木秀樹「空港輸送アクセス開始に至る経過」、『鉄道ピクトリアル』第771巻、電気車研究会、2006年1月
  • 名古屋都市センター, ed.「金山駅及び周辺における施設整備と土地利用等の変化に関する調査」、『研究報告書』No.45、名古屋都市センター、2003年3月
  • 森川優「近年の主な改良工事」、『鉄道ピクトリアル』第624巻、電気車研究会、1996年7月

外部リンク[編集]

  • 金山(路線・駅情報) - 名古屋鉄道
  • 金山駅(主な駅のご案内) - JR東海
  • 金山(各駅情報) - 名古屋市交通局