しなの (列車)
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| しなの 運行経路図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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383系「(ワイドビュー)しなの」
(2007年5月) |
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しなのとは、東海旅客鉄道(JR東海)が大阪駅・名古屋駅 - 長野駅間を東海道本線・中央本線(西線)・篠ノ井線・信越本線経由で運行するエル特急。
なお、大阪駅発着は1日1往復でその他は名古屋駅発着である。
目次 |
[編集] 運行概況
篠ノ井線、信越本線が所属する東日本旅客鉄道(JR東日本)管内では唯一「エル特急」を名乗る。
塩尻駅がJR東日本とJR東海との境界駅であるため乗務員はこの駅で交代する。また、大阪発着の1往復は途中、名古屋駅で交代するほか、米原駅で西日本旅客鉄道(JR西日本)に入るため、この駅でJR西日本の乗務員に交代する。なお一時期、JR東日本・JR西日本乗り入れ区間も含めてすべてJR東海の車掌が担当していたこともある。また、JR東日本の車掌も名古屋まで乗務していた。現在でもJR東海所属の乗務員がJR他社区間の乗務を担当する列車は新幹線を含めても「南紀」(新宮 - 紀伊勝浦間 運転士・車掌とも)だけである。車内販売はJR東海パッセンジャーズが担当し、塩尻 - 長野間を含めて営業している。ただし、大阪発着列車については大阪 - 名古屋間は車内販売員は乗務していない。また、383系車内には飲料水の自動販売機も設備されている。かつては、カード式公衆電話も設備されていたが、現在は撤去されている。
利用客は東海・関西方面からだけでなく長野県の南北を連絡する地域輸送も担い、木曽・中信から県都長野にかけての利用も多い。自由席は2両しか無く増結時でも自由席車両の増結は行わない為、慢性的に混雑している。
JR東海の東海鉄道事業本部管内における乗降客数が名古屋についで多い金山駅には、中部国際空港方面や岡崎・豊橋方面への連絡も兼ねて(名鉄との乗換えは名古屋より金山が格段に便利)上り早朝1本・下り3本の列車が停車している。以前は中部国際空港方面へは自社の子会社であるJR東海バスの運行により名古屋駅から中部国際空港へのリムジンバスが発着していて、本列車群もこのリムジンバスとの接続を計っておりバスとの連絡乗車券も発売されていたが、ライバルの名鉄特急の利便性および定時性に太刀打ち出来なかった事から、2006年9月にリムジンバス自体が廃止されている。
長野県や岐阜県北東部(中央線中津川以北や篠ノ井線区間)の山間部を通過するため、山地の局地的な大雨、また冬季は積雪の影響で遅延することが多い。またそれ以外の時期でも、単線区間の行き違いや、首都圏の中央快速線などのトラブルによってもしばしば起こる事が多い塩尻駅での接続待ちなどの影響により、数分の遅れが発生することが日常化している。なお、本列車群のみならず、追い越しなどの関係で大雨や積雪とは直接の関係がない名古屋地区での中央線快速や普通列車や多治見駅で接続する太多線の列車、更には大阪駅直通の9号・16号の場合は乗り入れ先のJR西日本の京阪間や山陽本線、福知山線、大阪環状線、阪和線、関西本線にまでもその遅れの余波が及ぶことが多く、問題となっている。
[編集] 使用車両
中央西線を中心に急カーブを通過することから、振り子式車両(制御振り子式)が用いられる。但し、東海道本線全区間では振り子台車機能の使用が停止されている(直線区間が長い事から、振り子運転を行う必要性が薄いため、架線が振り子式車両向けに張られてない。381系参照。なお、JR西日本管轄区間では新快速などと同じ130km/h運転を行っている)。
383系電車 - 現在全ての定期列車に使用されている。また、臨時列車にも使用される。なお同系を使用する列車は「ワイドビューしなの」と案内・報道されることが多いが、これは「ワイドビュー型車両を使用するしなの号」の意を表す愛称であって、正しくは「(ワイドビュー)しなの」または単に「しなの」と表記・呼称するのが正しい。なお、これは他のワイドビューシリーズにも同様に当てはまる。
車両数は基本的に383系電車6両編成が基本だが、増結用編成が多数有り、利用状況に応じて増結して運転されることも多い。グリーン車は最低1両つないでいる。
増結用編成は普通車のみの2両編成とグリーン車組み込みの4両編成の2種類があり、10両を最大として様々な組み合わせで増結される他、多客期以外は増結用編成のみ(2両+4両)で定期運用にほぼ毎日入っている。
全列車全車両禁煙車である。
臨時運用では383系増結用4両のみの運行もある。
[編集] 最高速度
- 大阪駅 - 米原駅間 130km/h
- 米原駅 - 名古屋駅間 120km/h
- 名古屋駅 - 中津川駅間 130km/h
- 中津川駅 - 松本駅間 120km/h
- 松本駅 - 篠ノ井駅間 110km/h
- 篠ノ井駅 - 長野駅間 120km/h
[編集] 運転区間
- 定期列車
- 駅名の括弧内の数字はその駅に停車する本数(下り長野行-上り名古屋・大阪行)
名古屋駅(13-13) - 金山駅(3-1) - 千種駅(13-13) - 多治見駅(13-13) - 恵那駅(3-3) - 中津川駅(13-13) - 南木曽駅(4-4) - 上松駅(2-2) - 木曽福島駅(13-13) - 塩尻駅(13-13) - 松本駅(13-13) - 明科駅(4-4) - 聖高原駅(1-1) - 篠ノ井駅(13-13) - 長野駅(13-13)
[編集] 担当車掌区
- (2009年3月14日現在)
- 大阪車掌区(9号、大阪 - 米原間)
- 京都車掌区(16号、米原 - 大阪間)
- 名古屋運輸区(3・7・9・15・8・12・16・20・81・82・84・85・92・95号、米原・名古屋 - 塩尻間)
- 神領運輸区(1・5・17・21・23・2・6・10・22・26号、名古屋 - 塩尻間)
- 中津川運輸区(11・13・19・25・4・14・18・24号、名古屋 - 塩尻間)
- 松本運輸区(5・13・14・22号、塩尻 - 長野間・81・82・84・85・92・95号、塩尻 - 長野・白馬間)
- 長野運輸区(1 - 4・6 - 12・15 - 21・23 - 26号、塩尻 - 長野間)
[編集] 中央西線優等列車沿革
[編集] 戦後の展開
- 1953年、名古屋駅 - 長野駅間を運行する準急列車に「しなの」の愛称が与えられる。
- 1954年 - 1961年、準急「きそ」の一部の車両が名古屋駅 - 新宿駅間を直通運転。
- 1959年、「しなの」に新型のキハ55系気動車を投入し、急行列車に格上げ。
- 1961年、「しなの」に新型のキハ58系気動車を投入。また、名古屋駅 - 長野駅間を運行する急行列車として「信州」(しんしゅう)の名称が与えられる。
- 1962年、名古屋駅 - 新潟駅間を長野駅経由で運行する急行列車「赤倉」(あかくら)の運行を開始。同時に、多治見駅→長野駅間を運行する準急列車「きそこま」運行開始。
- 1963年、「信州」の名称を上野駅 - 長野駅間の急行列車の名称とし、「しなの」に統合。これにより、「しなの」2往復体制となる。
- 1964年、準急列車の制度改正に伴い、「きそこま」急行列車に昇格。
- 1965年 - 1974年、毎年夏臨に名古屋駅 - 茅野駅および小淵沢駅間の東西直通ダイヤが設定される(しかし、なぜか1966年、1972年には設定されなかった)。その中には小海線・飯田線直通列車もあった。
- 1966年、「しなの」1往復増発し3往復体制となる。また、「きそこま」に長野駅→中津川駅間運行の列車を設定する。
- 1967年、「きそこま」の長野駅発列車を延長する形で「しなの」1往復増発。「しなの」4往復体制となる。「しなの」、試作型高出力急行気動車「キハ91形」による運行を開始。後に高出力特急気動車キハ181系気動車へのフィードバックがなされる。また、「きそこま」は再び多治見駅→長野駅間の運行となる。
[編集] 特急列車「しなの」設定後
- 1968年、キハ181系により「しなの」特別急行列車化。この時は1往復で名古屋駅~長野駅間での運行。また、従来、平行して運行されていた急行列車に「きそ」の名称を与える。
- 1971年、大阪駅~長野駅間運行の急行「ちくま」の昼行列車を格上げし、2往復での運行となる。また、名古屋駅~信濃大町駅間を運行する季節急行列車「つがいけ」運行開始。
- 1973年7月、中央本線電化に伴い、以下のように変更する。
- 1973年10月、「しなの」自由席設置の上エル特急化。
- 1975年、「しなの」完全電車化。8往復で運行。
- 1976年 - 1977年、東海道新幹線リフレッシュ工事実施日に、大阪 - 名古屋間で代替のため、「しなの」の停車駅を増やし、対応を行った。
- 1978年、「しなの」長野駅発着列車を1往復増便。
- 1982年11月15日、この日に施行されたダイヤ改正により以下のように変更する。
- 「つがいけ」を特急列車化。これにより、「しなの」大糸線白馬駅発着列車を1往復設定。
- 「赤倉」電車急行化。
- 1985年3月14日、この日に施行されたダイヤ改正により以下のように変更する。
- 「きそ」廃止。
- 「赤倉」運行区間を松本駅 - 新潟駅間とし、列車名を「南越後」(みなみえちご)と変更する。
- 1986年7月19・20日、急行「たてしな」が臨時列車として名古屋駅~小淵沢駅間を169系8両編成で運転。
[編集] JR発足後
- 1988年、「しなの」に展望室付きグリーン車を連結した列車の運行を開始。また、白馬駅発着列車を臨時列車とし、名古屋駅行きについては南小谷駅発とする。
- 1995年、ワイドビュー車両「383系電車」による臨時列車運行開始。
- 1996年、長野駅発着列車を383系電車に置き換えにより、名古屋駅~長野駅間を最短2時間43分で運転。また、このときより383系電車使用列車に「(ワイドビュー)」の称が冠されるようになる。
- 1997年、長野新幹線開業と在来線特急「あさま」・「白山」の廃止、在来線区間(軽井沢 - 篠ノ井間)のしなの鉄道への移管に伴い篠ノ井駅が全列車停車駅となる。
- 2000年、JR東海所属の381系電車は2編成12両を残し廃車となり、臨時列車のみの運用に。
- 2001年9月8・9・15・16日、臨時特急列車「あずさ木曽号」が東京駅(8時18分発)~上松駅(12時46分着)間を183系9両編成で運転。中央本線の特急列車として、また国鉄民営化後初の東西直通運転となる。
- 2003年、急行「ちくま」が臨時運用に格下げ。381系電車を使用することにより、名古屋駅~白馬駅·南小谷駅間を運転する臨時列車が、一部383系電車(4両)にて運用。
- 2005年、金山駅に上りの早朝1本・下りの夜1本のみが停車する。また3月25日~9月25日の間は愛·地球博開催に伴い、会場最寄駅である八草駅(会期中は「万博八草駅」)のある愛知環状鉄道線に接続する高蔵寺駅に1日4往復停車を行った。
- 2007年3月18日、この日のダイヤ改正にて金山駅の停車が下りのみ1本から3本体制となる。また、禁煙車が増え、喫煙車は指定席車1両のみとなる。
- 2007年7月、今まで設定がなかった臨時特急列車「しなの91号」毎週金曜名古屋駅(20時00分発)松本行き、臨時特急列車「しなの92号」毎週土曜松本駅(7時25分発)名古屋行きが登場。車両はグリーン車付増結用車4両編成・全席禁煙車で運転。
- 2008年3月15日、同日に行われたダイヤ改正で、長野方面へ名古屋駅を17時以降に発車する時刻を見直し、17:40,18:40,19:40発とする。これにより、名古屋での滞在時間が40分拡大する。また、車掌が車内放送で、羽尾信号場付近にて善光寺平の説明をするようになった。但し、寝覚の床の説明は、これ以前からあった。
- 2008年5月6日、臨時列車における381系電車の運用が終了。これにより381系電車による「しなの」は1973年以来、35年の歴史に終止符を打った。なお、381系電車はその後廃車され、JR東海では廃形式となった。
- 2009年6月1日 全車禁煙となる。

