普通列車

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常磐線の普通列車(E531系)。
JR西日本の普通(207系

普通列車(ふつうれっしゃ)とは、旅客列車列車種別の一つ。列車運行の基本となる種別であり、(特別料金を徴収したり停車駅を限定したりしない)普通の列車という意味で用いられてきた名称である。多くの場合は各駅に停車する。

目次

[編集] 概要

JRにおいては、乗車券回数券定期券を含む)以外に特急料金急行料金が不要な旅客列車を普通列車としている。普通列車は必ずしも各駅停車とは限らず、通過駅の設定がある列車は快速列車としている場合が多い。フリーきっぷなどで「普通列車(快速含む)」とあるのはこのためである。

快速列車を含む普通列車は普通車自由席であれば、乗車券または定期券で乗車可能である。ただし、「ムーンライト」と称される夜行快速列車群など全車座席指定制の普通列車など、定期券では乗車できないものもある。指定席車、寝台車が連結される列車には指定券・寝台券発券の都合から種別のほかに列車名が付けられる。

首都圏JRでは、ホームが設置されている駅が少ない列車線急行線、快速線)と、すべての駅にホームが設置されている電車線緩行線)を区分して運行管理しているため、列車線を走る中距離電車は通過駅のある普通列車となる。かつての[いつ?]中央急行線常磐快速線(常磐線は、2004年3月12日まで)ではそれぞれ高尾取手以北まで直通する中距離の普通列車のほうが近距離の快速電車よりも停車駅が少ないという逆転現象が見られた。私鉄でも、京王線新宿笹塚間では、京王新線が開業した際に京王線(本線/旧線)の初台幡ヶ谷の両駅が廃止されたため、この両駅は新線経由の列車のみ停車し、京王線(本線/旧線)経由の普通列車はこの両駅は通過となる。 車両においては、首都圏(中央線・常磐線を除く)及び京都駅 - 西明石駅間のJR線では、列車線を走行する列車(総武線では快速、常磐線では取手以北へ直通する快速のみ、京阪神間では快速・新快速)には近郊形電車を、電車線を走行する列車(京阪神間では普通電車)には通勤形電車が使用されるが、その他の地域・線区では、使用の区別は明確でない。

地方路線では乗降客が少ないなどの理由で一部駅を通過することがある。北海道などに多い(旧白滝駅など)[1]。 また、かつて存在した京成本線博物館動物園駅名鉄河和線椋岡駅神戸電鉄有馬線菊水山駅などJRと同様に駅施設の事情や乗客の利用状況などによりやむなく停車する列車が限られる場合には一部の普通列車が通過することもあった。

[編集] 各路線での案内

多くの場合は各駅に停車するため、発車標や列車の方向幕などで「普通」と表示していても、放送では「各駅停車」と案内されることも多い。

基本的に種別幕や停車駅案内で「普通」とするか「各停」とするか、無表示とするかは色もあわせて各社ごとに統一されている場合がほとんどである。例えば東京メトロ有楽町線副都心線及び、それらと相互乗り入れを行う西武池袋線では「各停」である[2]のに対し、東武東上線では「普通」で統一されている。ほかにも停車駅によって2種類の「各停」に区別して運行している例として東急大井町線がある。

JR西日本の琵琶湖線JR京都線JR神戸線では、各駅に停車する列車が「普通」、通過駅がある列車が「快速」であるが、高槻駅京都駅以東と西明石駅以西では快速が各駅に停車するため「普通」と案内している。加古川駅では、三ノ宮・大阪方面の時刻表で西明石駅から快速になる列車はオレンジ色で表記している。新快速学研都市線JR宝塚線では、各駅停車区間でも普通表示には切り替えない。[3]

[編集] 「普通車」の表現

普通列車・各駅停車を「普通車」と称する会社もある。多くの私鉄ではグリーン車等の特別車両を保有しないことから、この場合は特別席に対する言葉ではなく、特急列車など優等列車に対しての普通列車という意味合いで慣例的に用いられているとされる。

関西地区では慣例として「普通車」という表現を使用する会社が多くあったが、他地域からの来訪者などに誤認される恐れがあるため、近年は案内で用いない会社が多い。南海電気鉄道(南海)や山陽電気鉄道(山陽電鉄)では、現在でも案内放送などで用いられている。

南海電鉄においては、難波駅 - 岸里玉出駅間の複々線の西側2線を南海本線、東側2線を高野線が使用しているが、途中の今宮戎駅萩ノ茶屋駅は、南海本線の列車が走る西側2線にホームがない。このため、両駅を通過する南海本線の列車は「普通車」、両駅に停車する高野線の列車は各駅停車と使い分けている。1968年までは、南海本線の列車にも東側2線を走り両駅に停車する「各駅停車」、1970年までは高野線の列車にも東側2線を走るが両駅を通過する「普通車」があった。

関東では京浜急行電鉄が、各駅停車列車を「普通車」と表現している。ちなみに同社では優等列車としてウィングエアポート快特快特・特急・エアポート急行があるが、定期列車として乗車制限を設けている「ウィング」以外は特別な料金が設定されておらず、ウィングも快特と同じ2100形電車を使用しているため、座席のランク付けも存在しない。

[編集] 脚注

  1. ^ 国鉄時代には駅長による出発合図ができない無人駅では電車・気動車列車のみ停車とし、機関車牽引列車を通過扱いとする場合もあった。[要出典]
  2. ^ 西武が「各停」へと列車種別名を改称したのは2008年6月14日改正以後であり、同改正以前は東武と同様「普通」であった。
  3. ^ 平日時間帯には、新快速から普通に切り替わる列車がある。

[編集] 関連項目

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