木古内駅

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木古内駅
駅南口(2013年9月)
駅南口(2013年9月)
きこない - Kikonai
所在地 北海道上磯郡木古内町字本町531番地2
所属事業者 JR logo (hokkaido).svg北海道旅客鉄道(JR北海道)
電報略号 キコ
駅構造 橋上駅
ホーム 3面5線
開業年月日 1930年昭和5年)10月25日
乗入路線 2 路線
所属路線 江差線津軽海峡線
キロ程 37.8km(五稜郭起点)
札苅 (3.8km)
所属路線 海峡線(津軽海峡線)
キロ程 87.8km(中小国起点)
津軽今別 (74.8km)
備考 社員配置駅 木古内ブロック主管駅
みどりの窓口 有
* 一部の寝台特急を除く全列車が函館駅まで乗り入れ。
木古内駅
きこない - Kikonai
所属事業者 JR logo (hokkaido).svg北海道旅客鉄道(JR北海道)
駅構造 地上駅
開業年月日 1935年昭和10年)12月10日(江差線・江差方面)
1937年昭和12年)10月12日(松前線)
廃止年月日 1988年(昭和63年)2月1日(松前線)
2014年平成26年)5月12日(江差線・江差方面)
乗入路線
所属路線 江差線
キロ程 37.8km(五稜郭起点)
(2.3km) 渡島鶴岡
所属路線 松前線
キロ程 0.0km(木古内起点)
(5.2km) 森越
ホーム(2010年8月撮影)

木古内駅(きこないえき)は、北海道上磯郡木古内町字本町531番地2にある北海道旅客鉄道(JR北海道)のである。道内最南端の駅[注 1]。であり、津軽海峡線における北海道の玄関口である。

概要[編集]

江差線所属線としており[1]海峡線を加えた2路線が乗り入れている。当駅は線路名称上での江差線・海峡線の終点であるが、海峡線の旅客列車は全て「津軽海峡線」の運転系統として運行され、江差線に直通した上で函館本線函館駅まで乗り入れている[注 2]。また、江差線の当駅 - 江差駅間が廃止された2014年5月12日以降は、旅客案内上では「江差線」・「海峡線」の名称は使われず、一貫して「津軽海峡線」として案内されている[2][注 3]。江差線の旅客列車は、前述の海峡線に直通する列車以外はすべて気動車による普通列車として当駅以東でのみ運転される。なお、津軽海峡線は当駅を境に青森側(海峡線)が複線、函館側(江差線)が単線となっている。

木古内町の中心駅であり、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」がすべて停車する[注 4]。また、当駅で上下の貨物列車が交換を行っており、下り貨物列車の大半が当駅に運転停車する。

歴史[編集]

1976年の木古内駅と周囲約1km範囲。下側、木古内川を渡ってから左へカーブを切って向かうのが江差線本線江差方面。下へ向かうのが松前線松前方面。単式と島式の複合ホーム1面2線で、駅舎側から1.2.3番ホームとなっており、松前・江差双方面下りが1番、松前線からの上りが2番、江差からの本線上りが3番、もしくは松前線との併合で2番を使用した。駅舎横の江差・松前側には切欠き状の貨物ホームへ2本の引込線、駅裏には4本の仕分けまたは留置線と、その外側に機回し線、そこより江差・松前側駅裏及び函館側駅裏双方へ車庫線、そして函館側駅裏には転車台が残されている。また函館方本線脇を引上げ線が用水路を渡って併走し、スイッチバックして再び斜めに用水路を渡って駅裏にある木工所土場へ引き込まれている。当駅は木材の出荷駅でもあった。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

国有鉄道江差線の終着駅として、1930年10月25日に開業した。1935年12月10日に江差線が湯ノ岱駅まで延伸されると同線の途中駅となり、1937年10月12日松前線開業に伴い、江差線と松前線の分岐駅となった。1980年10月1日までは江差線・松前線の急行「えさし」・「松前」の停車駅であり、一部の列車は当駅で併結作業を行っていた。

1987年4月1日国鉄分割民営化によりJR北海道に承継される。1988年2月1日には松前線が廃止となったが、同年3月13日海峡線が開業すると、当駅は東北新幹線連絡特急「はつかり」の停車駅となった。「はつかり」は2002年12月1日から「白鳥」・「スーパー白鳥」と改称し、2008年3月15日からは全ての「白鳥」・「スーパー白鳥」が当駅に停車するようになった。

2014年(平成26年)5月12日には、江差線の当駅 - 江差駅間が廃止されたため[4][5]、当駅が再び江差線の終点となった。海峡線が北海道と本州以南との広域輸送に特化した路線であることから、当駅は函館近郊および道内のローカル鉄道輸送という点でも道内最南端の終着駅となっている。

2016年(平成28年)3月には北海道新幹線の駅が設置され、新中小国信号場 - 当駅間は三線軌条による新幹線・在来線共用区間となる。新幹線開業後、江差線の五稜郭駅 - 当駅間はJR北海道から経営分離され、第三セクター鉄道北海道道南地域並行在来線準備へ移管される予定である。

年表[編集]

新幹線建設中の画像。

駅構造[編集]

3面5線の相対式島式ホームの複合の地上駅である。狭い敷地だったところに海峡線のホームを増設したため、ホームの幅が非常に狭くなっている。4・5番線には架線が張られていない。

社員配置駅(駅長・副駅長配置)であり、木古内ブロック主管駅である。江差線の泉沢駅札苅駅、海峡線の知内信号場を管理する。なお、津軽今別駅、新中小国信号場は木古内ブロック青函トンネル工務所今別管理室の管轄である。夜間滞泊設定駅である。橋上駅舎をもつ。キヨスクみどりの窓口(営業時間:6時00分 - 20時00分)・有人改札口・旅行相談室・自動券売機1台設置。窓口営業時間外は乗車券発売の駅員が不在となるが、運転扱いの駅員が終日配置されている。改札口には電光掲示板が設置されており、函館方面と青森方面で区分されている[注 6]。なお、当駅はバリアフリー化がなされておらず、エレベーター等の設備も設置されていない。

江差方及び松前方の場内信号機(江差線、松前線)は駅からかなり離れており、海峡線に合流する手前に設置されていた。江差方面の列車は4・5番線から発車後ポイントを渡り海峡線の下り線を走行後、木古内道々踏切(木古内駅構内扱い)の直前で分岐していた。また、松前線の列車は、4・5番線から発車後ポイントを渡り海峡線の上り線[注 7]を走行後、木古内道々踏切(木古内駅構内扱い)を過ぎたところで分岐していた[注 8]。なお、同踏切は江差線当駅以西廃止後は、所属が江差線から海峡線に変わり、公道と交わる踏切としても道内最南端となった。

新幹線駅舎は在来線駅舎とは反対側の線路北側に設置され、高架下に駅本屋1,850平方メートル、ホーム上屋6,410平方メートルを建設する。「波と森のプロムナード 〜北の交流発信地〜」をデザインコンセプトとし、過去から未来につながる町の歴史と打ち寄せる波のリズムを間隔を変えて垂直性を強調したリブ状の壁面で表現する。天井や窓枠などに道南スギをふんだんに使用し、総工費は22億5750万円とされている[8][9]。ホームは有効長が263メートルで、可動式ホームドア日本信号製)が設置される[11]

のりば
1 海峡線(津軽海峡線)特急 青森新青森方面
2 江差線(津軽海峡線)特急 函館方面
3 (待避線)
4 - 5 江差線 普通 函館方面(当駅始発)

旅客営業における特記事項[編集]

特急料金不要の特例
2002年12月1日のダイヤ改正で快速海峡」が廃止されてから、海峡線の蟹田駅[注 9] - 当駅間は特急列車のみの運転となり、普通列車が設定されなくなった。そのため、この区間に含まれる各駅相互間で特急列車の普通車自由席に乗車する場合には、特急料金が不要となる特例が設けられている。

駅周辺[編集]

上空から見た木古内駅周辺
(2014年9月)

路線バス[編集]

木古内駅前バス停が設置されており、函館バスが「快速松前号」「木古内〜松前線」(JR松前線代替バス)、「江差木古内線」(JR江差線代替バス)および「函館〜知内線」を運行している。

なお、一部の時間帯では、1番線に到着した函館方面からの特急列車と「木古内〜松前線」との乗り換えを円滑にするため、駅社員がホーム上で乗車券などの回収を行い、ホームから直接駅外へ誘導することがある[要出典]

  • 函館バス
    • 快速松前号:函館、知内出張所・福島・松前ターミナル 方面[12]
    • 松前〜木古内線(JR松前線代替バス):知内出張所・福島・松前ターミナル 方面[12]
    • 江差木古内線(JR江差線代替バス):湯ノ岱・江差 方面[13]
    • 函館〜知内線:函館、知内出張所・小谷石 方面[12]

隣の駅[編集]

海峡線は特急列車のみ運転されており、江差線の五稜郭駅 - 当駅間の中間駅には列車行き違いのための運転停車を除き一切停車しない。

北海道旅客鉄道(JR北海道)
江差線(津軽海峡線)
普通
札苅駅 - 木古内駅
海峡線(津軽海峡線)
特急「白鳥」・「スーパー白鳥」
津軽今別駅 - 木古内駅( - 五稜郭駅
北海道新幹線(建設中)
奥津軽いまべつ駅 - (湯の里知内信号場) - 木古内駅 - 新函館北斗駅

かつて存在した路線[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
江差線
木古内駅 - 渡島鶴岡駅
松前線
木古内駅 - 森越駅

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 有人駅を含めた場合。道内最南端の無人駅は、1駅隣の札苅駅である。
  2. ^ ただし、寝台特急トワイライトエクスプレス」と貨物列車は函館駅を経由せず、五稜郭駅でスイッチバックする。
  3. ^ 同サイトの企業情報では木古内駅 - 江差駅間の廃止以降も正式路線名の江差線として掲載されている[3]
  4. ^ 寝台特急「北斗星」・「カシオペア」・「トワイライトエクスプレス」と急行はまなす」は当駅を通過する。
  5. ^ 直前は同じJR北海道の石勝線・新夕張駅 - 占冠駅間(同:34.3km)、新幹線も含めばJR東海の東海道新幹線・京都駅 - 米原駅間(同:67.7km)だった。
  6. ^ 青森方面には「青森・盛岡大阪方面」とあり、現在は存在していない行き先が表示されている。
  7. ^ ただし、松前線が営業していた当時は、まだ海峡線は開通していなかった。
  8. ^ 『津軽海峡線工事誌』(平成2年刊行)などを見ると、1987年(昭和62年)当時の江差線、海峡線、松前線の3線分岐がみられる。
  9. ^ 海峡線の本来の起点は中小国駅(JR北海道・JR東日本両社の境界は新中小国信号場)だが、同駅には三厩駅へ向かう津軽線の列車のみが停車し、北海道へ向かう列車は全て通過するため、蟹田駅が実質的な分岐駅となっている。なお、蟹田駅で三厩行き津軽線列車に乗り換えて中小国駅以北で下車する場合の運賃は、中小国駅乗り換えで計算する特例が設けられているため、蟹田駅で改札を出ない限り蟹田駅 - 中小国駅間の運賃は不要となる。

出典[編集]

  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. ^ 鉄道に関する情報 道南エリア拡大マップ”. 北海道旅客鉄道. 2014年5月14日閲覧。
  3. ^ ネットワーク JR北海道線路図”. 北海道旅客鉄道. 2014年5月14日閲覧。
  4. ^ a b “JR木古内 - 江差線、来年5月までに廃止 沿線3町了承、バスに転換”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2013年3月29日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/453211.html 2013年4月6日閲覧。 [リンク切れ]
  5. ^ a b “江差線(木古内・江差間)の鉄道事業廃止届の提出について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年4月26日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130426-1.pdf 2013年4月26日閲覧。 
  6. ^ “平成14年12月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2002年9月20日), オリジナル2002年10月10日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20021010072608/www.jrhokkaido.co.jp/press/2002/1412daiya.html 2014年6月19日閲覧。 
  7. ^ “平成20年3月ダイヤ改正について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2007年12月20日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/071220-1.pdf 2014年7月5日閲覧。 
  8. ^ a b “北海道新幹線、木古内駅 安全祈願並びに立柱式について” (PDF) (プレスリリース), 鉄道建設・運輸施設整備支援機構, (2013年5月13日), http://www.jrtt.go.jp/08-2Press/pdf/H25/pressh250513-2.pdf 2014年9月26日閲覧。 
  9. ^ a b 交通新聞交通新聞社)2013年5月31日
  10. ^ “駅の営業終了について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年9月13日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130913-1.pdf 2014年6月18日閲覧。 
  11. ^ “北海道新幹線の可動式ホームドアを受注” (PDF) (プレスリリース), 日本信号, (2014年9月18日), http://www.signal.co.jp/uploads/140918hokkaido2.pdf 2014年9月26日閲覧。 
  12. ^ a b c 路線図 (PDF)”. 函館バス. 2014年5月12日閲覧。
  13. ^ 江差線(木古内〜江差間)廃線後の路線バス運行について(函館バス江差木古内線) (PDF)”. 北海道旅客鉄道 (2014年4月18日). 2014年5月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]