はやて (列車)

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はやて
E2系電車「はやて」(2007年3月 いわて沼宮内駅)
E2系電車「はやて
(2007年3月 いわて沼宮内駅
運行鉄道事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 特急列車
運転区間 東京駅 - 新青森駅など(詳細別記
経由線区 東北新幹線
使用車両
(所属区所)
E2系電車新幹線総合車両センター)
E3系電車秋田車両センター
E5系電車(新幹線総合車両センター)
運転開始日 2002年12月1日
備考 2011年11月現在のデータ

はやてとは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が東北新幹線東京駅 - 新青森駅間などで運行している特別急行列車である。

目次

[編集] 概要

「はやて」は、当時盛岡駅を北の終着駅としていた東北新幹線の八戸駅延伸によって、延伸区間の盛岡駅 - 八戸駅間を運行する列車として登場した。そのほとんどは東京駅 - 八戸駅間のうち大宮駅 - 仙台駅間を全駅通過し、全席指定席で運行する東北新幹線の最速達列車として設定されたが、朝夕には延伸区間の八戸駅 - 盛岡駅間を含む区間を各駅停車で運行する区間列車も「はやて」として設定された。

2012年現在では、大宮駅 - 仙台駅間を無停車かつ全席指定席で運行する列車および、途中通過駅の有無・自由席設定の有無にかかわらず、盛岡駅 - 新青森駅の区間内を始発・終着駅とし、盛岡駅以南に直通して運行する最高速度275km/hの列車を「はやて」としている。

「はやて」は東京仙台以北間の長距離輸送を担う列車で、大宮駅 - 仙台駅間は臨時を含めノンストップで運行される。また、盛岡駅以北区間では「はやて」と「はやぶさ」のみの運行となっているため、大宮駅 - 仙台駅間の「はやて」、「はやぶさ」通過駅(小山駅・宇都宮駅・那須塩原駅・新白河駅・郡山駅・福島駅・白石蔵王駅)と盛岡駅以北区間を利用するためには、1回以上の乗り換えが必要となる。また、新青森発着便は仙台駅 - 盛岡駅間も基本的には通過するので、仙台駅 - 盛岡駅間の各駅(古川駅・くりこま高原駅・一ノ関駅・水沢江刺駅・北上駅・新花巻駅)と盛岡駅以北区間を利用する際にも、基本的に盛岡駅等での乗り換えが必要となっている。

[編集] 列車名の由来

列車名は、八戸駅で連絡する「白鳥」・「スーパー白鳥」・「つがる」とともに公募で決定されたが、「はやて」という名称はトップ10に入っておらず、「みちのく」・「はつかり」などが上位であった。また、列車愛称を最初に採り入れた1929年の一般公募時より、東海道新幹線の愛称公募(4位)などで一般公募ランキングにたびたび浮上しながらも採用されなかった愛称を、この場に至って採用したことも論議の対象となった。これまで採用されなかったのは、「はやて(疾風)」が農作物に被害をもたらす風や疫病の異名でもあるためといわれているが、将来の新青森駅延伸も視野に入れ斬新でスピード感を表す名称として、あえて採用された。

新青森駅延伸後の2011年春に導入されたE5系で運行される列車については、「はやて」の名称は使用しない前提で新名称を公募し、名称を「はやぶさ」に決定した。新青森延伸後も「はやて」は運転区間を延長するかたちで当分運行されるが、JR東日本は山形新幹線を除く東北新幹線の運行車両の全てをE5系およびE6系に置き換える予定であり、2013年度末のE5系全編成投入完了をもって「はやて」の名称も廃止される予定である。一方で、JR東日本はE5系に今後複数の名称がつく可能性について触れ、「はやぶさ」は最高速度300km/h以上で運行する列車に用い、E6系全編成投入完了以前にE3系と併結して最高速度275km/hで運行する列車には「はやて」を用いるとの見解も示している[1]ことから、「はやて」名称の存廃については流動的な部分がある。

[編集] 運行概況

最速達列車として東京駅 - 新青森駅間の運転を基本としているが、仙台駅 - 新青森駅間で1往復(各駅停車)、盛岡駅 - 新青森駅間で1往復(いわて沼宮内駅以外の各駅に停車)および、東京駅 - 盛岡駅間に定期列車が6往復運転されている。

東京駅 - 盛岡駅間の列車は、2005年12月10日のダイヤ改正より、1.5往復が設定され、2010年12月4日のダイヤ改正では大幅に増発され、6往復となった。

2007年には、繁忙期に東京駅・上野駅 - 仙台駅間を全席指定で、大宮駅 - 仙台駅間通過の速達列車が臨時運行され(号数は300号台)、2008年には仙台発東京行き「はやて」100号が、そして2009年には東京発仙台行き「はやて」199号が定期列車として登場している。しかし、前述の100号と199号は2010年12月4日のダイヤ改正で運転区間を仙台駅から盛岡駅まで延長したことにより、東京駅 - 仙台駅間のみでの定期列車は存在しない。

新青森駅発着の「はやて」のほとんどは、盛岡駅(一部仙台駅)以南で同じく東京駅と仙台駅以北区間の長距離輸送を担う秋田新幹線直通列車「こまち」を併結する。

新青森駅では特急「白鳥」「スーパー白鳥」または、特急「つがる」と接続する。

[編集] 停車駅・運転本数

  • 号数並びに運行本数は定期列車のみ記す。
  • 新青森発着の「はやて」の大半(11・14・93・98号を除く)と盛岡発着の「はやて」の一部(12・13号)は「こまち」と盛岡で分割併合。
  • 不定期列車は発着駅が変更となる日がある。
2011年3月5日現在(定期列車)
号数 運行本数\駅 東京駅 上野駅 大宮駅 仙台駅 古川駅 くりこま高原駅 一ノ関駅 水沢江刺駅 北上駅 新花巻駅 盛岡駅 いわて沼宮内駅 二戸駅 八戸駅 七戸十和田駅 新青森駅 備考
11 - 42号 下り4本/上り5本 上り1本は八戸通過
下り3本/上り3本
下り7本/上り6本 下り1本は上野通過
下り1本/上り1本 上りのみ古川・北上停車
下り1本/上り1本           下りのみ上野停車
101 - 112号 下り6本/上り6本          
95・96号 下り1本/上り1本      
93・98号 下り1本/上り1本                    
● :停車
○ :一部列車のみ停車
- :通過

[編集] 使用車両・編成

2011年11月19日現在の編成図
はやて
← 東京
新青森 →
PJRPJRNC
E2系+E3系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
G G
E2系 E3系
  • 10号車と11号車の間は通り抜けできない。
  • 新青森駅発着の列車は、1 - 10号車で運転。
    一部の列車で自由席になる車両がある。
    一部の列車はE2系単独運転。
    新青森駅発盛岡駅行の98号は5 - 8号車のみの客扱い(全車自由席)で、グリーン車を含むそれ以外の車両は閉鎖される。
PJRPJRNC
E5系+E3系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
G GC G
E5系 E3系
  • 10号車と11号車の間は通り抜けできない。
座席種別凡例
Gグリーン車座席指定席
GC:グランクラス座席指定席
指:普通車座席指定席
盛岡以南区間で運行される「こまち」用E3系と併結して16両編成で運転されるE2系J編成の「はやて」(大宮駅)
E5系の「はやて」(大宮駅)

10両編成のE2系およびE5系が使用されている。一部、盛岡駅以南区間のみで運行される「はやて」では、E2系10両編成(一部E5系)に「こまち」用E3系6両編成を併結し全区間16両編成で運行されるものもある。

宇都宮駅 - 盛岡駅間で最速275km/hの高速運転が行われているが、仙台駅以南では列車運行本数が多いため、臨時列車では最速240km/hの列車もある。

「はやて」で使用されるE2系10両編成には、0番台(100番台車両・400番台車両を増結)編成と1000番台編成があるが、いずれもJ編成として共通運用されている。うち0番台編成は14編成、1000番台編成は25編成となっている。東京駅 - 盛岡駅間のみの運行となる列車では、通常は「こまち」で発券されるE3系の座席も、臨時でE3系が「こまち」秋田行きとなる日を除き「はやて」の座席として発券される。100号(通常はE2系10両編成)に臨時でE3系6両編成を増結する場合も同様である。

グリーン車指定席は1両(E3系併結時は2両)を連結し、グリーンアテンダントによる、おしぼりとウェルカムドリンクサービスがある。 普通車は、東京駅発着列車については、全車座席指定席である。満席の場合に限り立席特急券で利用できる(ただし、号車は指定される)。また、「はやて」と「はやぶさ」のみが運転される盛岡駅 - 新青森駅間の各駅間に限り、空席に着席することができる特定特急券を発売している。仙台駅以北区間で定期運行される列車は自由席特急券で乗車可能な「自由席」も設定している(仙台駅発着列車については平日は1 - 7号車、盛岡駅発着列車は全車自由席で5 - 8号車のみ乗車できる)。また仙台駅 - 盛岡駅間に停車駅がある「はやて」で、同区間内のみ東北新幹線を利用する場合に限り、自由席特急券で普通車指定席の空席を利用できる特例が設定された(ただし、仙台駅で「はやて」から同駅以南の「やまびこ」などに乗り継ぐ場合、指定席特急券を購入しないと通しの特急料金にならなくなった)。

仙台駅 - 新青森駅間については新幹線定期券「FREX」での利用も可能で、空席に着席することとなる。

[編集] 所要時間

  • 東京駅 - 仙台駅:最速1時間36分(12号・上野通過)、平均1時間40 - 45分程度
  • 東京駅 - 盛岡駅:最速2時間21分(12号・上野通過)、平均2時間25 - 30分程度
  • 東京駅 - 新青森駅:最速3時間24分(36号・八戸通過)、平均3時間34分(上り)、3時間31分(下り)[2]

[編集] 全車指定席の背景と乗り継ぎ

2010年12月現在、仙台以北でのみ運行される区間列車以外は全車指定席である。ただし、盛岡駅 - 仙台駅間に停車駅がある「はやて」でかつ、同区間内を利用する場合に限り、自由席特急券で普通車指定席を利用できる特例がある(下記参照)。

この東北新幹線における全車指定席列車は「はやて」登場の2002年12月に初めて設定されたもので、「こまち」と連結して東京 - 盛岡を結んでいた前身の列車(通称)「スーパーやまびこ」には自由席もあった。

なお、ビジネス客需要が大きい東京駅 - 仙台駅間のみの速達列車が設定されていないのは、東京駅 - 大宮駅間の線路容量が他の新幹線路線と共用であり、限界に近いことも大きな要因の一つとされる。結果的に、盛岡止まりの列車にも乗客を誘導することができたが、2005年12月のダイヤ改正時に日中は仙台で「やまびこ」と「はやて」が乗り継げるダイヤになった[3]

一般客の場合、指定席の発売拒否などはおこなわない。両列車を仙台以南のみ利用することは可能であり、東京 - 仙台間のみの利用客が利用している光景を見ることが多い。ただし仙台以南のみの利用に関しては繁忙期などに発売枠の制限が設けられることがあり、東京駅の空席表示機で、仙台までの利用が×(満席)、八戸までの利用は○(空席あり)という表示となることもある。この発売枠制限は発車時刻の2時間前を過ぎると解除される。また団体利用に関しては現在でも盛岡以南のみの場合、「はやて」利用はほとんど認められていない。

全車座席指定制は2003年10月改正までの東海道・山陽新幹線のぞみ」と同様であったが、「のぞみ」と異なり、「はやて」「こまち」ではフルムーン夫婦グリーンパス(合計年齢が88歳以上の夫婦を対象とした、新幹線を含むJR全線グリーン車を利用可能な特別企画乗車券)やジャパンレールパス(外国人を対象とした、新幹線を含むJR全線グリーン車あるいは普通車指定席を利用可能な特別企画乗車券)などのJR全線乗り放題の乗車券類が利用可能である(フルムーン夫婦グリーンパスではグリーン車も利用可能)。ジパング倶楽部レール&レンタカーきっぷなどのような、運賃や特急料金が割り引かれる制度では、「はやて」「こまち」特急料金は割引対象となる(多客期を除く)。併せて、「のぞみ」のような「ひかり」や「こだま」と異なる特急料金も設定されていない(但し、2011年3月4日から運行を開始する「はやぶさ」は、「はやて」や「やまびこ」などとは別の特急料金が設定される)。

2010年12月改正では、盛岡駅を始発・終着とし、仙台駅 - 盛岡駅間各駅停車となる「やまびこ(盛岡やまびこ)」の一部が「はやて(但し仙台駅 - 盛岡駅間各駅停車)」に建て替えられた。このため、仙台駅 - 盛岡駅間各駅の救済措置として、仙台 - 盛岡駅間に停車駅がある「はやて」でかつ、同区間内のみ東北新幹線に乗車する場合に限り、自由席特急券で普通車指定席の空席を利用できる特例が設定された。なお、仙台駅 - 盛岡駅間に停車駅が全くない「はやて」では従来通り自由席特急券では乗車できないので注意が必要。

また「はやぶさ」「はやて」しか存在しない盛岡以北については各駅停車タイプであっても一部を除いて自由席特急料金の設定がないため、従来通り盛岡-新青森間の各駅相互間のみの新幹線の乗車は特定特急券(「はやぶさ(特定)号」または「はやて(特定)号」というダミー列車を指定)となる。

新花巻以南の各駅から盛岡乗継でいわて沼宮内以北への各駅までの利用の場合は、窓口で列車号数を指定しない立席特急券(立席券区間は盛岡-新青森間で「はやぶさ(特定)号」または「はやて(特定)号」というダミー列車を端末で指定して発行)を購入すると自由席と同額な特急料金になる。盛岡以南は「やまびこ」自由席利用か仙台-盛岡間途中駅停車の「はやて」で同区間内のみの普通車空席利用となる(仙台-盛岡間で途中停車「はやて」を利用した場合、この立席特急券で仙台以南の新幹線は利用不可)。「はやて14・39号」の場合は、最長で仙台-新青森間を普通車空席に乗車可能である。

ただし、「はやて」はあくまで建前上は従来通り「全車指定席」であり、この特例に関する案内は積極的には行われていない[4]

[編集] 沿革

  • 2002年平成14年)12月1日:東北新幹線の八戸駅延伸により運転開始。
  • 2003年(平成15年):盛岡駅→八戸駅間で「はやて」271号が運転開始。
  • 2005年(平成17年)12月10日:ダイヤ改正により、東京駅 - 盛岡駅間の「はやて」が運転開始(速達「やまびこ」を全車指定席にして編入)。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日:全車両禁煙化。
    • 8月15日・16日:仙台発上野行きの臨時「はやて」332号(仙台14:33発→上野16:22着)が運転。上りでの仙台始発の列車は、「はやて」開業以来初めて。
    • 12月1日:東京発仙台行きの臨時「はやて」305号(9305B、東京8:32発→仙台着10:33)が運転。宮城県沖地震の特例以外では初の運転となった。
  • 2008年(平成20年)3月15日:仙台始発東京行き「はやて」100号(仙台7:16発→東京9:04着)が運転開始。同時に、盛岡駅発の上り1本を臨時列車に変更。
  • 2009年(平成21年)3月14日:東京始発仙台行き「はやて」199号(東京19:36発→仙台21:18着)が運転開始。また、八戸発東京行きの一番列車である「はやて」2号(八戸6:55発→東京9:51着)が大宮駅停車に変更し、「はやて」は全列車が大宮駅に停車となる。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月13日 - 12月3日:仙台始発東京行き「はやて」100号と盛岡始発東京行き「やまびこ」42号との接続を取れるダイヤに変更。
    • 12月4日:八戸駅発着の「はやて」を新青森駅まで延伸し、盛岡駅始発・終着で仙台駅 - 盛岡駅間各駅停車となった「はやて」を増発、東京駅 - 仙台駅間の「はやて」100号・199号は廃止。盛岡始発着のはやてがこれまでの1.5往復から7往復にまで増発された。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月5日:「はやぶさ」運転開始に伴い、「はやて」12号を新青森駅始発から盛岡駅始発に、「はやて」36号は盛岡駅始発から新青森始発にそれぞれ変更(ただし「はやて」36号は新青森駅 → 盛岡駅間は臨時列車として12月4日 - 3月4日まで毎日運転)。
    • 11月19日:「はやて」の一部列車にE5系を投入。同時にグランクラスの営業やE3系「こまち」との併結運転も行われている[5]

[編集] 脚注

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  1. ^ E5系 こまち連結だと「はやて」[リンク切れ] - 東奥日報 2010年11月14日
  2. ^ 新青森開業キャンペーン - 東日本旅客鉄道盛岡支社
  3. ^ 2005年12月ダイヤ改正について (PDF)東日本旅客鉄道プレスリリース 2005年9月30日
  4. ^ 自由席特急券乗車特例を設定した「はやて」の例 - JR東日本:駅の時刻表
  5. ^ 東北新幹線「はやぶさ」に投入しているE5系車両を「はやて」「やまびこ」に導入! (PDF) - JR東日本 2011年9月12日付プレスリリース

[編集] 関連項目

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