上ノ国町

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かみのくにちょう
上ノ国町
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 檜山振興局
檜山郡
団体コード 01362-5
面積 547.60 km²
総人口 5,491
住民基本台帳人口、2014年6月30日)
人口密度 10人/km²
隣接自治体 檜山郡江差町厚沢部町
上磯郡木古内町知内町
松前郡福島町松前町
町の木 ヒノキアスナロ
町の花 エゾヤマツツジ
なし
上ノ国町役場
町長 工藤昇
所在地 049-0698
北海道檜山郡上ノ国町字大留100番地
北緯41度48分4秒東経140度7分17.2秒
Kaminokuni town office.jpg
外部リンク 上ノ国町

日本地域区画地図補助 01330.svg

上ノ国町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

特記事項
Kaminokuni Hokkaido chapter.JPG
上ノ国町章
 表示ノート編集履歴 ウィキプロジェクト
夷王山から見る上ノ国町北部の海岸線、奥は江差町
上ノ国町中心部周辺の空中写真。1976年撮影の3枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

上ノ国町(かみのくにちょう)は、北海道南西部、檜山振興局管内最南端にある町。檜山郡に属する。日本海に臨む農漁業のまちであり、北海道では数少ない中世の史跡・文化財を有する歴史のまちでもある。

地理[編集]

渡島半島の南西部、松前半島の付け根部分を占める。西は日本海に面しており、北には檜山振興局所在地の江差町が隣接する。東と南は大千軒岳をはじめとする松前半島の脊梁をなす山々によって渡島総合振興局管内の各町と隔てられている。

木古内町との境にある尖岳(とんがりだけ)に源を発する天の川が北西に流れ、中心市街のある町北部の海岸で日本海に注いでいる。これに沿うようにJR江差線が通っていた。天の川沿いに農業を、海岸沿いに漁業を主とする集落が点在している。

中心市街から西に約3km行くと、海にやや突き出す形で夷王山がそびえる。中世に松前氏の祖が勝山館を築いた地で、当時の墳墓群もある。山頂からは日本海と上ノ国市街を一望できる。周辺は野草の宝庫で、檜山道立自然公園の一部ともなっている。

気候は沿岸を流れる対馬海流による影響が大きく、北海道の中では非常に温暖で積雪が少ないが、雨は多い。一年を通じて風が強く小規模ながら風力発電も行われている。

  • 山 : 大千軒岳、七ツ岳、尖岳、瓜谷山、八幡岳、夷王山 (159m)
  • 河川 : 天の川(登録名は「天野川」、二級河川)、石崎川(二級河川)
  • 湖沼 : あすなろ湖(上ノ国町字北村からの細い山道をずっと進んでいけば出現する。(所在地:上ノ国町字豊田))

隣接する自治体[編集]

歴史[編集]

上ノ国は北海道で最も早い時期に和人が定住した地であるとされる。1189年、源頼朝が奥州の藤原氏を攻めた際に、糠部や津軽の人々が上ノ国付近まで逃れたという。

鎌倉時代以降蝦夷地は安東氏の管轄とされたが、本格的に蝦夷地の支配に乗り出したのは15世紀初頭、渡島半島各地に砦を築いて以降のことである。この砦は「館」(たて)と呼ばれ、この時期築かれた12余りの館は「道南十二館」と総称されている。このとき函館の周辺は「下之国」、上ノ国や江差の周辺は「上之国」と称された。これが町名の由来である。このころの上ノ国は松前や箱館とともに蝦夷地を代表する港であり、十二館の一つとして作られた花沢館は「上之国」地域の中心拠点として機能した。

1456年にはコシャマイン率いるアイヌ人の蜂起があり、和人の諸館が次々に陥落したが、花沢館主・蠣崎季繁の客将であった武田信広が指揮する軍がコシャマインを討ち取り、これを平定した。信広はこれを機に蠣崎家を継ぐこととなる。信広は花沢館の近傍に勝山館、洲崎館を築き、上ノ国は蠣崎氏による蝦夷地支配の拠点となった。

1514年、二代の光広は松前に本拠を移したが、勝山館に城代を置いた。その後も上ノ国は檜山地域の政治・経済・軍事の中心であったが、江戸時代に入った1678年、江差に檜山番所が作られると拠点機能も江差へと移り、上ノ国の役割は次第に小さくなっていった。

沿革[編集]

  • 1879年(明治12年) - 上ノ国外六村戸長役場が設置される。
  • 1902年(明治35年)4月1日 - 上ノ国村、木ノ子村、汐吹村、石崎村、小砂子村、大留村、北村の7村を併せて上ノ国村とし、二級町村制施行。
  • 1967年昭和42年)3月1日 - 町制施行して上ノ国町となる。

行政[編集]

町長
工藤昇(くどう のぼる・2002年平成14年)6月5日就任 3期目、任期は2014年(平成26年)6月まで)

経済[編集]

上ノ国町中心部

産業[編集]

2000年国勢調査によれば上ノ国町の産業別就業人口割合は、第1次産業14.0%、第2次産業42.2%、第3次産業43.8%であり、第1次産業の割合が比較的高い。

第1次産業
農業は野菜、稲作、養豚の生産額が大きい。漁業は近海でスケトウダラホッケスルメイカを獲るが、零細漁業者も多い。近年では漁家の経営安定を目的に「海洋牧場」と銘打って海面養殖を推進しており、アワビウニなどを生産している。
第2次産業
建設業に従事する者が多い。石崎川上流にマンガンの上国(じょうこく)鉱山がある。天の川上流の平成上ノ国鉱山特産の鉱石・ブラックシリカは遠赤外線を放射することから岩盤浴などに利用され注目されている。

立地企業[編集]

  • 中外鉱業株式会社上国鉱山

農協・漁協[編集]

  • 新函館農業協同組合(JA新はこだて)上ノ国支店
  • ひやま漁業協同組合上ノ国支所

郵便局[編集]

  • 上ノ国郵便局(集配局)
  • 湯ノ岱郵便局
  • 檜山石崎郵便局

宅配便[編集]

公共機関[編集]

警察[編集]

姉妹都市[編集]

地域[編集]

人口[編集]

Demography01362.svg
上ノ国町と全国の年齢別人口分布(2005年) 上ノ国町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 上ノ国町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
上ノ国町(に該当する地域)の人口の推移
1970年 10,275人
1975年 9,013人
1980年 8,803人
1985年 8,522人
1990年 7,747人
1995年 7,292人
2000年 7,152人
2005年 6,417人
2010年 5,428人
総務省統計局 国勢調査より

教育[編集]

高等学校
中学校
  • 上ノ国
小学校
  • 上ノ国、河北、滝沢、早川、湯ノ岱、小砂子(休校中)
大学施設

交通[編集]

空港[編集]

函館空港(函館市)が至近。

鉄道[編集]

町内に鉄道はない。 以前は北海道旅客鉄道(JR北海道)江差線があったが、2014年5月12日に廃止された。

バス[編集]

道路[編集]

船舶[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

湯ノ岱温泉

文化財[編集]

重要文化財(建造物)[編集]

  • 上国寺本堂 - 北海道最古と伝えられる古刹
  • 旧笹浪家住宅(北海道檜山郡上ノ国町)主屋・土蔵 - 代々ニシン漁を営んだ旧家

重要文化財(美術工芸品)[編集]

  • 北海道上之国勝山館跡出土品 - 勝山館跡ガイダンス施設

登録有形文化財[編集]

  • 石崎漁港トンネル

史跡[編集]

その他[編集]

  • 砂館神社本殿 - 洲崎館跡にある。道指定有形文化財
  • 上ノ国八幡宮本殿 - 上ノ国町指定有形文化財
  • 清浄寺本堂 - 上ノ国町指定有形文化財
  • 久末家住宅主屋・物置 - 上ノ国町指定有形文化財
  • 円空作十一面観音立像 - 道指定有形文化財、上ノ国観音堂蔵
  • 上ノ国町指定有形文化財(美術工芸品)29件 - 上ノ國八幡宮など
  • 円空作仏像観音座像 - 上ノ国町指定有形民俗文化財、上ノ国観音堂。なお、上ノ国町指定有形文化財に指定されたものがほかに4体ある。
  • 石崎奴 - 上ノ国町指定無形民俗文化財、石崎奴保存会
  • 大留鹿子舞 - 上ノ国町指定無形民俗文化財、大留鹿子舞保存会

イベント[編集]

  • 夷王山まつり(6月)
  • 上ノ國八幡宮例大祭(9月)

徒士(かち)行列、社殿では伝統神楽

温泉[編集]

その他[編集]

出身有名人[編集]

外部リンク[編集]