函館駅

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函館駅
駅前の様子
駅前の様子
はこだて - Hakodate
(3.4km) 五稜郭 H74►
所在地 北海道函館市若松町12-13
駅番号 H75
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線
江差線直通・津軽海峡線含む)
キロ程 0.0km(函館起点)
電報略号 ハコ
駅構造 地上駅
ホーム 4面8線
乗車人員
-統計年度-
3,158人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1902年明治35年)12月10日
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
青森駅まで青函連絡船運航。
(1915年就航・1988年廃止)
函館山からの遠景。中央付近に駅が位置しており、右手には駅舎、左手には曲線を描いた複数のホームが見える。
函館駅(大正時代)
 
1976年の函館駅および臨港鉄道、周囲約1km×3km範囲。右上が五稜郭方面。

下段より左下端に青函連絡船若松埠頭の2つのバースと下側中央に赤い屋根の函館駅駅舎、ホームは埠頭の待合室からカーブ状に単式と島式2面の複合ホーム3面5線が設置されている。駅表側は駅舎の北に白い長い上屋を持つ貨物ホームと2本の引込線、その北にコンテナヤードが設置されている。駅裏は南側の埠頭根本から北へ航送留置線、舟入澗周囲に入換用機関車庫と転車台、仕訳線と客車留置線群、車庫、修繕工場を有する。後に舟入澗は埋め立てられて仕訳線群が増設された。下段の上側に中央埠頭があり、丁度その写真右端が初代函館駅(後の亀田駅)が置かれた位置に当たる。

上段の下側の埠頭が万代埠頭、上側左端が北埠頭。上段と下段に跨って万代町舟入澗がある。臨港鉄道は丁度万代埠頭の右側函館本線から下と上の二手に分かれ、下は下段の中央埠頭の根本とその下本線脇に沿って修繕工場近くまで伸びるのが市営第一専用線。中央埠頭へ向かうのが埠頭専用線。上段上へ北埠頭からの道路の交差点付近まで長く伸びるのと、スイッチバックして万代埠頭の根本の倉庫へ向かうのが市営第二専用線。
上段下段共に国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

函館駅(はこだてえき)は、北海道函館市若松町にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線である。

本稿では、函館市企業局交通部(函館市電)本線・大森線の函館駅前停留場(はこだてえきまえていりゅうじょう)についても記載する。

乗り入れ路線[編集]

JR北海道の函館駅は函館本線単独駅であり、かつその起点駅であるが、隣の五稜郭駅から分岐する江差線の列車がすべて当駅発着で運転されており、事実上2路線の列車が利用できる。なお、江差線木古内駅から海峡線を経由して青森駅方面へ向かう運転系統は「津軽海峡線」の愛称で案内されており、当駅はその北海道側の起点である。

江差線、津軽海峡線の木古内・青森方面と函館本線の長万部・札幌方面との相互乗換駅ではあるが、当駅と隣の五稜郭駅の間が重複乗車という形になる。ただし、運賃計算の特例でどちらか片方、もしくは両方が五稜郭駅通過列車で、かつ、当駅で途中下車しないで七重浜駅以西及び桔梗駅以北へ乗車する場合に限り当駅と五稜郭間の重複区間の運賃は不要となる。なお、当駅で途中下車する場合や五稜郭駅に停車する列車同士を当駅で乗り継ぐ場合には重複区間の運賃が必要となる。

函館市電の函館駅前駅には、本線(十字街停留場方)と大森線(松風町停留場方)が乗り入れているが、両線は一体で運用され直通運転を行っているため、実用上では途中駅となっている。

停車する優等列車[編集]

昼行列車としては、札幌方面へは特急「スーパー北斗」「北斗」、青森方面へは特急「スーパー白鳥」「白鳥」が運転され、いずれも当駅発着である。夜行列車は札幌駅発着のもののうち、関東方面への寝台特急「北斗星」「カシオペア」、青森駅まで運転される急行「はまなす」が停車する。

歴史[編集]

函館運輸所(函館機関区)についてはリンク先を参照されたい。

  • 1902年明治35年)12月10日 - 北海道鉄道の函館駅(初代)が開業する[1]
  • 1904年(明治37年)
    • 7月1日 - 函館駅(2代目)が開業する[1]一般駅)。函館駅(初代)は亀田駅に改称[1]
    • 11月 - 構内岸壁に艀用桟橋と荷揚場設置。
  • 1907年(明治40年)
    • 7月1日 - 国有化により国有鉄道の駅となる。
    • 10月1日 - 日本郵船の青函航路との連絡のため、当駅附属の船車連絡待合室を設置する[2]
  • 1908年(明治41年)3月7日 - 鉄道庁直営の青函連絡航路が開設され、比羅夫丸が就航する[2]
  • 1910年(明治43年)
    • 3月10日 - 日本郵船の青函航路が廃止される[2]
    • 12月15日 - 連絡船横付け用の函館さん橋(長さ347m、幅10m、木造)を若松町地先に設置し、供用を開始する[2]
  • 1911年(明治44年)
  • 1912年大正元年) - 北海瓦斯会社(現・北海道ガス)函館工場開設に伴い専用線敷設(1924年(大正13年)の線路移設により五稜郭駅へ移管)。
  • 1913年(大正2年)5月4日 - 町内大火により駅舎が類焼する[2]
  • 1914年(大正3年)
    • - 構内岸壁埋立拡張及び第1、2、3船入澗を設置。
    • 12月10日 - 駅舎を改築する[2]
  • 1915年(大正4年) 6月16日 - 青函連絡船との接続を図るため、函館駅からやや離れていた函館さん橋上の連絡船の接岸場所付近に待合所(6月1日新設)と函館桟橋仮乗降場(はこだてさんばしかりじょうこうじょう)を設置する[1]。連絡船との接続列車のみ入線し、運賃計算上は函館駅と同一とされた[2]
  • 1922年(大正11年)6月15日 - 函館工場を五稜郭へ移転し、五稜郭工場と改称する[2]。(→五稜郭車両所参照)
  • 1924年(大正13年)
    • 9月1日 - 五稜郭 - 当駅間の線路を海岸寄りに移設する[2]
    • 10月1日 - 青函連絡船用の木造さん橋の供用を廃止する[2]
    • 10月2日 - 若松埠頭の青函連絡船係留用岸壁の一部供用を開始する[2]
    • 10月4日 - 函館さん橋連絡待合所がコンクリート3階建てに改築され、函館桟橋駅として使用を開始する[2]。函館駅 - 桟橋駅間 (0.29km) 、および桟橋駅が起点駅となる[3]
  • 1925年(大正14年)
    • 7月 - 青函連絡船の可動橋を備えた若松埠頭係留用岸壁(第1、第2岸壁)が完成する[2]
    • 8月1日 - 青函連絡船の直接貨車航送が開始され、輸送量の大幅な増加をもたらす[2]
  • 1927年(昭和2年) - 海岸町B区岸壁(若松町舟入澗)に函館駅所轄臨港鉄道・市営第一専用側線 (844m) を敷設する[4]
  • 1930年(昭和5年)10月1日 - 函館桟橋駅の発着時刻が時刻表の記載から外され、表記は函館駅発着に統一される[2]
  • 1938年(昭和13年)
    • - 海岸町A区岸壁(万代町舟入澗)に函館駅所轄臨港鉄道・市営第二専用線 (2,643m) を敷設する[4]
    • 1月18日 - 3代目駅舎が失火により全焼する[2]。駅舎新築まで桟橋駅にて営業。
  • 1942年(昭和17年)12月20日 - 4代目駅舎が新築落成する[2]
  • 1944年(昭和19年)2月1日 - 桟橋駅の出札および発送手小荷物を函館駅に統合する[2]
  • 1946年(昭和21年)10月14日 - 桟橋駅戦災復旧工事を開始する[2]
  • 1953年(昭和28年)4月5日 - 桟橋駅の出札再開に伴い、本州方面の乗車券発券を函館駅から同所に変更する[2]
  • 1954年(昭和29年)9月26日 - 洞爺丸事故が発生する。
  • 1955年(昭和30年) - 函館埠頭(後に中央埠頭と改称)埋立工事に伴い、函館駅所轄臨港鉄道・埠頭専用線 (1,088m) を敷設する[4]
  • 1960年(昭和35年)12月 - 客留線増設工事を着工する。第3船入澗埋立および客車留置線群を延長する[5]
  • 1962年(昭和37年)
    • 3月 - 客留線増設工事が竣工する[5]
    • 7月 - 駅改良工事を着工する。構内本線複線化、第2船入澗埋立および航送留置線の増設、気動車検修設備をそれぞれ増設する[5]
  • 1965年(昭和40年)10月 - 車両基地増設工事を着工する。機関車庫を五稜郭へ移設し、跡地に客車用交検庫・修繕庫および総合事務所を設置するとともに、客車留置線群を増設する[5]
  • 1966年(昭和41年)3月 - 駅改良工事が竣工する[5]
  • 1968年(昭和43年)
    • 5月16日 - 十勝沖地震により桟橋待合所、第2岸壁が大きく損傷する[2]
    • 12月1日 - 待合所を改築するとともに出札を函館駅に統合し、桟橋駅が廃止となる[2]
  • 1971年(昭和46年)3月 - 車両基地増設工事が竣工する[5]
  • 1977年(昭和52年)3月? - 函館運転所設備増強工事を着工する。第1船入澗埋立および仕訳線を増設、洗浄仕業庫を設置する[5]
  • 1979年(昭和54年)3月? - 函館運転所設備増強工事が竣工する[5]
  • 1980年(昭和55年)10月1日 - コンテナ貨物車扱貨物の取扱いを廃止する[2]
大沼街道沿いに2面2線のコンテナホームや有蓋車用車扱ホームが存在した。
函館港中央埠頭へ続く函館市営公共臨港線や、日清製粉函館工場へ続く専用線が存在した。

駅構造[編集]

頭端式ホーム4面8線を有する地上駅。ホームと駅舎は段差のないバリアフリー対応の構造になっている。

直営駅である。管理駅でもあるが、当駅は自駅のみの単駅管理となっている。出札担当・改札担当・信号担当・当務助役が当直する。駅舎の1階にはみどりの窓口があるほか、旅行センター函館支店(ツインクルプラザ)、自動券売機オレンジカード販売機、自動改札機Kitaca非対応)、函館市観光案内所、キヨスクなどの売店、2階にはレストラン、いるか文庫がある。夜間時間帯の自動改札は常時稼動、有人改札は列車到着の20分前から行う。3時30分-4時30分の間、駅舎が閉鎖される。

駅舎は2003年6月21日に使用開始された5代目のもので、JR北海道が提携しているデンマーク国鉄との共同作業によりデザインされた。中央に卵形の塔(ロトンダ)があって、内外に光あふれるデザインとなっている[7]

のりば[編集]

のりばを以下に示す。一時は6面11線となっていたが、旧0・1・2番線を新駅舎建設のため撤去し、旧3・4番線…を新1・2番線…とした。車止めがあり、0キロポストも見ることができる。函館本線と江差線(津軽海峡線)との直通運転列車は五稜郭駅または当駅でスイッチバックを行う。

1・2・3・4 函館本線 普通 七飯大沼公園長万部方面
江差線 普通 上磯木古内方面
5・6・7・8 函館本線 特急急行 大沼公園長万部札幌方面
江差線(津軽海峡線特急・急行 木古内青森新青森上野方面
  • 普通列車は一部に5番線からの発車があるほかは、1-4番線から発車する。
  • 8番線は機回しができる構造となっており、快速海峡」の青森折り返し列車が原則としてこのホームを使用した。函館運輸所から出区した列車は、青森方面に機関車を連結し、推進運転で5 - 7番線に入線した。寝台特急「日本海」も同様であった。
  • 函館本線の特急列車と津軽海峡線の特急列車は、原則同一ホームでの乗り換えとなっている。
  • 日中の特急列車が発着する時間帯は、グループ会社の「北海道クリーン・システム」の委託係員がホームで案内放送をしている(2001年頃までは当務助役がホーム案内放送をした)。夜間時間帯の寝台特急・急行列車の案内放送は当務助役が行う。
  • 特急・急行・寝台特急・SLは当務助役が出発指示合図を出す。普通列車は運転士が出発信号・ホームを確認したうえで発車する。特急列車が発車する際は発車メロディ「旅立ちの鐘」が鳴るが、夜間は鳴らない。
  • 1・2番線はホーム延長が短く、電化されていない(かつて旧3・4番線の頃は電化されていたが、新駅舎建設のため撤去された)。そのため、函館本線・江差線で運行される気動車普通列車のみ入線可能である。

利用状況[編集]

  • JR北海道
    • 2012年度の1日平均の乗車人員は3,158人である。
乗車人員推移
年度 1日平均人数
2007 3,599
2008 3,453
2009 3,244
2010 3,112
2011 3,070
2012 3,158

駅弁[編集]

ジェイ・アールはこだて開発(みかど弁当)が販売する主な駅弁は下記の通り[8]

国鉄時代から長年営業してきた「みかど函館営業所」は2012年(平成24年)1月15日をもって閉店ののち、ジェイ・アールはこだて開発に営業譲渡した。この時に、ジェイ・アールはこだて開発は商標を「漁り火」から「みかど弁当」に変更している。

  • 鰊みがき弁当
  • いくら醤油漬け弁当
  • かに寿し弁当
  • ほたてめし
  • つぶ貝弁当
  • 函館幕の内
  • 季節の釜めし
  • 豚とんとん
  • 北の家族弁当
  • 青函トンネル弁当
  • 蝦夷ちらし
  • うにいくら弁当
  • 北の駅弁屋さん
  • ひらめ一押鮨

旬花・アイフーズシステムなどが製造・販売する主な駅弁は下記の通り。

  • いかめし磯辺揚
  • いかわっぱ
  • かに飯折
  • あなご飯折
  • 鮭はらこ飯折
  • 大沼黒牛飯折
  • 百万ドルちらし折
  • 青森函館物語
  • 前浜産朝いか弁当(季節限定)
  • 北の幕の内弁当
  • 北斗ほっきネギ味噌弁当
  • 箱館ぶたじゅう弁当
  • 戸井のなまらタコ釜飯
  • イカ釣り漁師のいか飯弁当
  • 函館おにぎりファミリーセット
  • とん○

函館駅前停留場[編集]

函館駅前停留場
Hakodateekimae station01.JPG
はこだてえきまえ
- HAKODATE-EKI MAE
所在地 北海道函館市若松町
所属事業者 函館市企業局交通部
駅構造 地上駅(停留場)
ホーム 2面2線
乗入路線 2 路線
所属路線 大森線
駅番号 DY17
キロ程 0.5km(松風町起点)
松風町 (0.5km)
所属路線 本線
駅番号 DY17
キロ程 0.0km(函館駅前起点)
(0.3km) 市役所前
乗換 函館駅前・棒二森屋前(函館バス) - 乗継指定停留所
備考 1.運行系統上の起点となる湯の川より6.5 km
2.両線は直通運転を実施

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。駅側のホームが湯の川方面行、棒二森屋側のホームが函館どつく前谷地頭方面行となっている。 2003年7月、函館駅舎新築に伴う区画整理実施に伴い電停の位置が5メートル移動する事になったことから全面改装を実施。上屋付きのバリアフリー構造となった。

松風町側の軌道敷内には、1968年に函館東・北斗ライオンズクラブより寄贈された国道5号の起点を示す起点票が埋め込まれている。

棒二森屋側のホームにはLEDを使用した電車接近表示機が設置されている。電車が松風町を発車するとアナウンスが流れ「電車が来ます」と表示が出る。

市役所前側に渡り線が設置されており、湯の川行始発電車のほか増車や貸切電車の運行、および事故や故障発生時に使用する。渡り線は2004年五稜郭公園前駒場車庫前・湯の川で使用されている物と同様のもの(ドイツ製)に交換されている。

毎年8月1日 - 5日に開催される函館港祭りのパレード開催の際には当駅を起点に谷地頭・函館どつく前方面への折り返し運転が行われている。また花火大会の際には無線機を携帯した運行司令員や乗車整理員が乗客案内や料金の収受に当たる。

歴史[編集]

  • 1898年(明治31年)1月9日 亀函馬車鉄道の駅として開業
  • 1914年(大正3年)函館水電によって電化
  • 1993年(平成5年)4月1日 函館市交通事業健全化計画に基づき、本線の一部(函館駅前 - ガス会社前停留場間)廃止[9]
  • 2003年(平成15年) 区画整理により全面改装

駅周辺[編集]

路線バス[編集]

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線・江差線(津軽海峡線含む。江差線は五稜郭駅まで函館本線)
函館駅 (H75) - 五稜郭駅 (H74)
函館市企業局交通部
大森線・本線
松風町停留場(大森線) - 函館駅前駅 - 市役所前停留場(本線)

廃止路線[編集]

北海道旅客鉄道
青函連絡船
函館駅 - 青森駅
函館市交通局
本線
函館駅前駅 - 若松町停留場

参考文献[編集]

  • 週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄「札幌市交通局・函館市企業局」 朝日新聞出版 2011年

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e 日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』 今尾恵介新潮社2008年、26頁。ISBN 978-4-10-790019-7
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 道南鉄道100年史「遥」 北海道旅客鉄道 函館支社 2003年2月発行。
  3. ^ 1928年 札幌鉄道局発行 線路一覧略図による。
  4. ^ a b c 函館港要覧 函館市港湾部 1956年発行
  5. ^ a b c d e f g h 札幌工事局70年史 1977年3月発行。
  6. ^ 函館駅の地震の影響について”. JR北海道函館支社 スタッフ日記 (2011年3月16日). 2014年7月20日閲覧。
  7. ^ 交通新聞2013年6月26日
  8. ^ JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)687ページ
  9. ^ 週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄「札幌市交通局・函館市企業局」 朝日新聞出版 2011年 p17

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

資料