北海道&東日本パス

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北海道&東日本パス

北海道&東日本パス(ほっかいどうアンドひがしにほんパス)は、北海道旅客鉄道(JR北海道)、東日本旅客鉄道(JR東日本)が共同で発売する特別企画乗車券である。JR北海道・JR東日本・青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道(IGR)・北越急行富士急行(富士急)の各鉄道線快速普通列車普通車自由席並びにJR東日本のBRTが7日間乗り放題となるフリーきっぷである。

概要[編集]

JR北海道線
「富士山」から北海道まで通用範囲が広がる

JR東日本・JR北海道・青い森鉄道・IGR・北越急行・富士急の6社の鉄道線の「快速列車」と「普通列車」の「普通車自由席」並びにJR東日本のBRTが利用でき、「乗り降り自由」となる。利用者1名が利用開始日から連続した7日間での利用が可能。に発売されている。

通用範囲は甲信越関東東北北海道の4地方にまたがっており、新幹線や特急列車こそ利用できないが幹線的な路線が多い通用各社線によりこれらの地方の広範囲な自由旅行を可能とし、同時に世界遺産の富士山(富士急)、日光(JR東日本)、平泉(JR東日本)を始めとする観光地、東京ディズニーリゾート(JR東日本)、富士急ハイランド(富士急)といった人気テーマパークも沿線に含んでおり、概ね日本の約半分の旅行が可能である。一方、これらの地方には通用外事業者も多い。

上記以外の設備(座席)を利用する場合は運賃のみが有効となり、

が、それぞれ別途必要となる。

普通急行列車(急行)には急行券を別途購入すると乗車でき、座席指定券、グリーン券、寝台券の追加でそれぞれの設備の利用もできるが、新幹線及び特例区間を除く特別急行列車(特急)には乗車できない。

特例区間として、新青森 - 函館間内相互発着の列車では別途特急券の購入で普通車自由席に乗車可、特急・急行のみが運行される区間では本券のみで乗車可となる。

発売と利用期間が重なる「青春18きっぷ」との比較では、下表のように本券のほうが1日あたりの単価や利用可能路線・種別の面でのメリットがあるが、他方、利用エリアが限定される、複数人利用が出来ない、利用日が連続した日付でなくてはいけないなどのデメリットもある。

北海道&東日本パスと青春18きっぷの違い[1]
北海道&東日本パス 青春18きっぷ
通用範囲 JR東日本・JR北海道・青い森鉄道・IGR・北越急行・富士急の鉄道・BRT全線 JR鉄道・BRT全線・JR宮島航路(青い森鉄道線通過特例あり)
有効日数 連続7日 5日(間があいてもよい)
複数人利用 不可 可能
1日あたりの単価(おとな) 1,470円 2,370円
こども運賃 5,140円 なし(11,850円)
普通急行列車 乗車可能(別途急行料金が必要) 乗車不可(運賃部分としても不可)
駅レンタカーの割引 あり なし
自動改札機の利用 可能 不可


基本的な利用条件[編集]

2010年春季までのはまなす自由席乗車追加料金不要時のきっぷ
  • 1枚を複数人で利用することはできない。
  • 購入時に利用開始日を指定しなければならない。
  • 利用は連続した7日間でなければならない。
  • 自動改札機が利用できる。
  • 三陸鉄道で「北海道&東日本パス」を提示することで「三鉄1日とく割フリーパス」(北リアス線用・南リアス線用)の購入が可能[2][3][4]

以前にあった利用条件[編集]

2014年夏発売分現在、以下の特典は廃止された・

利用可能な列車・有効期間[編集]

普通・快速列車のグリーン車自由席には別途グリーン券を購入すると乗車可能であるが、「中央ライナー・青梅ライナー」・「ムーンライトえちご」をはじめとした普通列車グリーン車指定席は利用できない。また、「ホームライナー」などの定員制の列車にも整理券・ライナー券を購入することで乗車可能。「リゾートしらかみ」や快速「エアポート」(uシート)など普通・快速列車の普通車指定席は、指定券を購入することで乗車が可能。

2010年(平成22年)春季までは有効期間が利用開始日から連続した5日間で、「急行はまなす」の自由席に限り追加料金無しで乗車可能であった。(指定席・寝台は料金券を追加しても利用不可。)

2010年(平成22年)夏季以降に関しては発売価格は据え置きされながらも有効期間が利用開始日から連続した7日間に延長され[5]急行券・指定席券・寝台券など所定の料金券を買うことにより急行列車にも乗車可能となった[6]。但し、従来本きっぷのみで利用可能であった急行「はまなす」の自由席についても別途急行券が必要となり、この列車の利用者に限れば事実上の値上げとも取ることができる[7]。しかし従来は利用不可であった指定席(急行列車グリーン車指定席であっても可)・寝台が利用できるようになったので利便性は向上したともいえる。

特急列車に乗車できる特例[編集]

以下の区間では普通列車が運転されていないため、区間内の相互発着の場合に限り、本きっぷのみで特急列車の普通車自由席に乗車できる。いずれの路線も特例区間外にまたがって乗車した場合、また特例区間内であっても普通車自由席以外の設備を利用する場合は乗車した全区間の運賃・料金が必要となる。

本きっぷでは上記に加え、新青森駅 - 函館駅間の各駅を相互発着とする場合に限り、別途自由席特急券を購入することで特急「スーパー白鳥」「白鳥」の普通車自由席に乗車できる。

2012年度夏季から、特別急行券#特急料金不要の特例区間にある新青森〜青森間の特例が追加され、本きっぷのみで同区間を乗車できるようになった。 なお、例外規定については特別急行券#特急料金不要の特例区間も参照されたい。

特例が適用される例[編集]

  • 青森 - 蟹田間を普通列車、蟹田 - 木古内間を特急「スーパー白鳥」普通車自由席に乗車。
    • 「蟹田 - 木古内間相互発着」の条件を満たすため、本きっぷのみで乗車できる。
  • 函館 - 木古内間を特急「スーパー白鳥」26号普通車自由席、木古内 - 津軽今別間を特急「白鳥」28号普通車自由席に乗車。
    • この場合は、「函館 - 木古内間の自由席特急券」を購入すれば乗車できる。前者が「新青森 - 函館間内相互発着」の条件を満たすため「自由席特急券の併用で乗車可能」の特例が適用され、後者は「蟹田 - 木古内間相互発着」の条件が適用されるので、本きっぷのみで乗車できる。
  • 函館 - 木古内間を普通列車、木古内 - 新青森間を特急「スーパー白鳥」普通車自由席に乗車。
    • 「新青森 - 函館間内相互発着」の条件を満たすため、「木古内 - 新青森間の自由席特急券」を購入すれば乗車できる。なお、後者は蟹田 - 木古内および青森 - 新青森の特急券不要の特例区間を含むが蟹田 - 青森間が特例区間外となるため、特急券不要の特例は適用されない。

特例が適用されない例[編集]

  • 木古内弘前間を、特急「白鳥」96号普通車自由席に乗車。
    • 新青森→弘前間が特例区間外となるため、本きっぷは使用できない。乗車するには「木古内→弘前間の乗車券と自由席特急券」が必要となる。
  • 新青森 - 函館間を特急「白鳥」普通車指定席に乗車。
    • 特例適用は自由席のみで、指定席には適用されない。したがって本きっぷは使用できず、乗車するには「新青森 - 函館間の乗車券と指定席特急券」が必要となる。

沿革[編集]

発売及び利用可能期間と主な変更点を記す。年を跨ぐ冬季を含むため、年表記は発売開始日を基準とする。

  • 2002年
    • 12月発売開始。JR東日本、JR北海道、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行の普通、快速列車および急行「はまなす」の普通車自由席が5日間乗り放題のフリーきっぷとして発売開始。利用可能期間が「青春18きっぷ」よりも長く取られていた。
    • 同月1日に快速「海峡」が廃止されたことにより、津軽線蟹田 - 海峡線木古内間の旅客列車は特急列車のみとなったため、特急「白鳥」の自由席に限り、普通乗車券のみで乗車できる特例が設けられた[8]
  • 2003年
  • 2004年
    • 春季:2002年12月の快速「海峡」廃止に伴い、日中海峡線で移動する際の救済策として、特急利用の特例を追加。
      青森 - 函館間内相互発着に限り、別途自由席特急券の購入で特急列車自由席が利用可能となる。
  • 2008年
    • 春季:青函トンネル開業20周年記念で、春季のみ9,500円の特別価格で発売され[9]、期間に関しても、発売が2月17日 - 4月9日、利用可能期間が2月22日 - 4月13日と、同時期の「青春18きっぷ」とは異なっていた。
  • 2009年
    利用期間の変更。夏季は9月末までとなり(シルバーウィークとも呼ばれた、秋の大型連休を含む)、春季および冬季は「青春18きっぷ」と同一となる。またフリー区間に富士急行線が追加される。
    • 春季:発売期間2月20日 - 3月31日・利用可能期間3月1日 - 4月10日。
    • 夏季:発売期間7月1日 - 9月26日・利用可能期間7月20日 - 9月30日。
    • 冬季:発売期間11月10日 - 1月16日・利用可能期間12月10日 - 1月20日。
  • 2010年[7]
    • 春季:発売期間2月20日 - 4月7日・利用可能期間3月1日 - 4月11日。
      • 発売額はおとな・こども共通10,000円。
      • 有効期間は利用開始日から連続した5日間。
    • 夏季:発売期間7月1日 - 9月6日・利用可能期間7月20日 - 9月12日。
      小児運賃の追加、有効日数の拡大、急行に関する利用条件の変更で、利便性が向上。
    • 冬季:発売期間12月1日 - 1月4日・利用可能期間12月10日 - 1月10日。その他は夏季と同様。新青森 - 青森間のみで特急・急行列車の普通車自由席を利用する場合、本きっぷは使えず、新青森 - 青森間の普通乗車券が別途必要であった(普通乗車券で利用できる特例の準用なし)。
  • 2011年 [12]
    • 発売額はおとな10,000円・こども5,000円。
    • 有効期間は利用開始日から連続した7日間。
    • 急行列車に限り、別に料金券(急行券、指定券など)を購入することにより乗車が可能。例えば、臨時急行RSR号も可能[13]
      • 春季:発売期間2月20日 - 4月4日・利用可能期間3月1日 - 4月10日。
        東北新幹線・新青森延伸開業に伴う特急利用条件の変更
        • 別途自由席特急券の購入で特急列車自由席が利用可能となる特例区間を新青森 - 函館間内相互発着に拡大。
        • 新青森 - 青森間のみで特急・急行列車の普通車自由席を利用する場合、本きっぷは使えず、新青森 - 青森間の普通乗車券が別途必要
      • 夏季:発売期間6月20日 - 9月24日・利用可能期間7月1日 - 9月30日。
      • 冬季:発売期間12月1日 - 1月4日・利用可能期間12月10日 - 1月10日。
  • 2012年
    • 発売額はおとな10,000円・こども5,000円。
    • 有効期間は利用開始日から連続した7日間。
    • 急行列車に限り、別に料金券(急行券、指定券など)を購入することにより乗車が可能。
      • 春季:発売期間2月20日 - 4月4日・利用可能期間3月1日 - 4月10日
      • 夏季:発売期間6月20日 - 9月24日・利用可能期間7月1日 - 9月30日
        • 特急料金不要の特例区間に、奥羽本線新青森・青森間を追加。同区間を本きっぷのみで乗車可能となる。
      • 冬季:発売期間12月1日 - 1月4日・利用可能期間12月10日 - 1月10日
  • 2014年[14]
    • 消費税率変更に伴い、発売額を夏季発売分からおとな10,290円・こども5,140円に値上げ。
    • 有効期間、発売期間、利用可能期間およびその他の規則は2012年と同様。

発売について[編集]

発売はJR北海道・JR東日本のみどりの窓口設置駅、旅行センター(びゅうプラザツインクルプラザ、JR北海道プラザなど)、旅行代理店などで行われるほか、JR東日本の指定席券売機でも購入可能である。

発売条件について、2014年[15]の事例を以下に説明する。

  • 発売額
    • 春季:大人10,000円、小児5,000円
    • 夏季以降:大人10,290円、小児5,140円
  • 発売と利用期間
    • 春季: 2014年については4月1日の消費税率変更による運賃改定のためか、[要出典]発売は2月20日から3月31日まで、利用期間は3月1日から4月6日までと、近年の例と比べて短縮。
    • 夏季:発売は6月20日から9月24日まで、利用期間は7月1日から9月30日まで。
    • 冬季:発売は12月1日から翌年1月4日まで、利用期間は12月10日から翌年1月10日まで。

脚注[編集]

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  1. ^ 2014年夏季版以降での比較
  2. ^ 三陸鉄道 割引切符
  3. ^ かつては「青春18きっぷ」のみ対象で、「北海道&東日本パス」は対象外だった。
  4. ^ 東日本大震災発生直後から「三鉄1日とく割フリーパス」の販売が見合わせされ、2014年4月6日の全線運転再開後も発売再開の見通しは立っていない。
  5. ^ 有効期間が延長されたことにより、28日間を40000円で利用できるようになり、対象区間の在来線で長距離通勤(1日あたり約1430円、片道おおむね90km以上)をする場合、1箇月通勤定期より割安になる場合もある。(但し、定期券と料金券の併用により一部区間で利用可能な新幹線や特急列車は利用できないので、完全な代用にはならない。)
  6. ^ 対象区間で運行されている定期急行列車は「はまなす」のみ。 2010年夏の時点では夜行急行の「能登」「きたぐに」も、JR西日本内の運賃を払えば利用可能であったが、双方とも臨時列車化の後に(実質)廃止された。
  7. ^ a b 北海道&東日本パス - えきねっと(JR東日本)
  8. ^ 開業時から普通列車の設定が無かった石勝線新夕張駅 - 新得駅間に次ぐ2例目。
  9. ^ 青函トンネルが開業20周年を迎えます! (PDF) - JR北海道 2008年平成20年)1月16日
  10. ^ 定期運行は同年3月13日発までで、同月19日発以降は臨時列車となる。2012年3月17日以降は設定無し。
  11. ^ 利用可能範囲はJR東日本管内の新潟 - 直江津間のみ。2012年3月17日初以降は臨時列車となっていた。2013年1月に廃止となる。
  12. ^ 北海道&東日本パス - (JR北海道)
  13. ^ [1] JR北海道公式リリース
  14. ^ JR北海道公式リリース
  15. ^ 北海道&東日本パス(普通列車限定) - おトクなきっぷ(JR東日本)

外部リンク[編集]