標準軌

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標準軌(ひょうじゅんき、Standard gauge)は、鉄道線路軌間、すなわちレール間隔が1435mm(4フィート8.5インチ)であるものをさす。

目次

[編集] 歴史

黎明期の鉄道では様々な軌間が用いられていたが、鉄道が発展伸張するにつれ、他路線との接続および車両の相互運用を可能とする軌間の共通化への要求が高まった。最終的に採用されたのが、この標準軌である。今日では、世界の鉄道線路のうち60%がこの軌間を採用している。

標準軌の起源は北東イングランドのキリングウォース炭鉱で用いられていた4フィート8インチ(1,422m)の軌間である[1]。これは19世紀始めに同地方で一般的だった馬車の幅と一致し、さらに古代ローマの馬車にまで遡ることができるとする説もある[1]。黎明期の鉄道では専用の車両のほかに車輪にフランジを取りつけた馬車が使用されていたためこの軌間となった。この炭鉱ではジョージ・スティーヴンソン蒸気機関車が用いられており、ストックトン・アンド・ダーリントン鉄道もスティーヴンソンの機関車を採用したため4フィート8インチ軌間となった。

ストックトン・アンド・ダーリントン鉄道は後に曲線通過時のフランジの磨耗を減らすため、0.5インチ広げられ4フィート8.5インチ軌間となった。これは車輌、特に機関車を改造するよりも軌間を調整するほうがより容易であったからである。スティーヴンソンの機関車はリバプール・アンド・マンチェスター鉄道などでも採用されたため、4フィート8.5インチ軌間もこれとともに広まった。

アメリカ合衆国では、多くの初期の鉄道車両はイギリスから購入したものだったので、一部の路線では同じ軌間を採用したが、19世紀後半中葉までは英国も米国もいくつもの異なる軌間の線路を抱えていた。

アメリカにおいてはErie鉄道などで1,524mm(5フィート)を採用していたが後に標準軌に改められた。そのため、この鉄道の車両限界は大きく、東部から西部への大型貨物の通過ルートとして現在でも重宝されている。

イギリスでは1845年に王立委員会が4フィート8.5インチ軌間が、対抗馬で主としてグレート・ウェスタン鉄道で採用された7フィート軌間の8倍の路線網を持つことを理由として、より好ましいと報告した。引き続き、1846年に軌間法で新規路線では4フィート8.5インチの軌間で建設されるべしと定めたものの、広軌を採用済みの会社が路線を延長することは許可した。

日本では新幹線やJR田沢湖線等在来線のミニ新幹線区間、一部の私鉄でこの標準軌を採用している。昔は、在来線に多く使用している1,067mm軌間(狭軌)を「標準軌」、この1,435mm軌間を「広軌」と呼んでいた事もあった。

[編集] 標準軌を採用している国

各国の軌間。水色が標準軌

標準軌を主な軌間として採用している国・地域は以下の通り。

[編集] ヨーロッパ

[編集] アジア

[編集] アフリカ

[編集] 北アメリカ

[編集] 南アメリカ

[編集] オセアニア

[編集] 日本の標準軌路線

この他、上掲社局の廃止路線にも該当例がある。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ a b 青木 p.44

[編集] 参考文献