シドニー

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シドニー
Sydney

シドニー・オペラハウスCBD
位置
シドニーの位置の位置図
シドニーの位置
座標 : 33°52′06″S, 151°12′31″E
歴史
入植 1788年1月26日
旧名 ニュー・アルビオン
行政
オーストラリア
  ニューサウスウェールズ州
 市 シドニー
市長 クロバー・ムーア
地理
面積  
  市域 12,144.6km2
人口
人口 (2006年現在)
  市域 4,336,374人
    人口密度   2058人/km2
その他
等時帯 UTC+10
夏時間 UTC+11
公式ウェブサイト : http://www.cityofsydney.nsw.gov.au/

シドニーSydney)は、オーストラリア東南部に位置するニューサウスウェールズ州州都で、同国最大の世界都市である。

オーストラリア最大の人口を有し、メルボルンとともに南半球屈指の経済、文化の中心都市である。オセアニアを代表する国際的な観光都市でもあり、海に臨むオペラハウスなどが著名で、世界で最も美しいといわれる都市のひとつである。

300 km南西に、特別区である首都キャンベラが所在するが、経済や文化の規模ではシドニーのほうが活発である。それもあってか、シドニーがオーストラリアの首都であると誤解する者も少なくない。2000年には夏季オリンピック、「シドニーオリンピック」の開催地となった。

目次

[編集] 歴史

シドニーの名はイギリスの政治家、シドニー卿(シドニー子爵)トマス・タウンゼントにちなむ。

シドニー湾沿岸には少なくとも4万年前からアボリジニが定住していた。ヨーロッパ人の関心がこの地域に向かうのは、1770年ジェームズ・クックによるボタニー湾の航海の後である。イギリス人による最初の入植は1788年で、最初はニュー・アルビオンと命名されたが、まもなく理由は不明ながらシドニーと呼ばれるようになった。このことは植民地開設の特許状がシドニー卿の斡旋で交付されたことに由来すると思われる。流刑植民地として急速に発展し、1822年にはすでに銀行、市場、発達した道路網、警察隊を備えた町となった。1847年には囚人が人口にしめる割合はわずか 3.2%にまで下がった。

当時シドニーにはヨーロッパより週ごとに船が来航し、イギリスや他のヨーロッパからの移民が到着した。1851年最初のゴールドラッシュが起こると、シドニーの人口は急激に増加し、急速に工業化が進んでシドニーは大都市となった。この頃からシドニーとメルボルンとの間で伝統的な敵対関係が存在し、メルボルンはオーストラリアの最大都市かつ最も裕福な都市となっていた。20世紀初頭になるとシドニーはメルボルンを人口で追い越し、それ以来現在に至るまでシドニーは国内最大の都市に君臨し続けている。1970~80年代、オーストラリア準備銀行オーストラリア証券取引所と共に、シドニーのCBDは明らかに国内最大の金融都市となってメルボルンを追い抜いた。20世紀全体を通して見ると、第二次世界大戦後の10年間を特に顕著とし、ヨーロッパやその後のアジアからの移民が増えるにつれてシドニーの都市圏は拡大を続けた。移民によってもたらされた文化は、シドニーの特徴である多様で国際的な雰囲気を織り成す主な要因である。

[編集] 歴史年表

年度 出来事
1788 最初のヨーロッパ人移民が入植。
1852 市として公認される。
1855 パラマタとシドニーを結ぶ、ニューサウスウェールズ初の鉄道路線が開通。
1870 Intercolonial 博覧会
1879 シドニー国際博覧会
1883 パラマタ - Intercolonial Juvenile Industrial Exhibition
1901 1月1日、シドニーでオーストラリア連邦の結成が宣言される。
1932 シドニー・ハーバー・ブリッジ完成。
1942 日本軍の特殊潜航艇によるシドニー港攻撃
1973 シドニーオペラハウス完成。
2000 夏期にシドニーオリンピック開催。
2007 6月28日にシドニーオペラハウス世界文化遺産に登録される。

[編集] 地理

シドニーは、オーストラリア大陸南東岸のポート・ジャクソン湾(シドニー港)及びボタニー湾に面する港湾都市である。四方は壮大な大自然に囲まれており、東に太平洋、西にブルーマウンテン、北にホークスベリ川、南にロイヤル・ナショナルパークがある。さらに、シドニーは多くの入江や海岸を有している。ボンダイ・ビーチは特に有名なのに加え、市街に面するポート・ジャクソン湾リアス式海岸で、世界最大の天然の入江とされる。このように豊かな自然に恵まれたシドニーではあるが、自然災害である地震は、人体では感知できない無感地震を除いてほとんど無い。

[編集] 経済

シドニーは、商工業、金融、交通の中心都市である。オーストラリア証券取引所(ASX)やオーストラリア準備銀行(RBA)、そして国内大企業の多くが本社をシドニーに置いている。そのためオーストラリア最大の雇用を生み、GDPのうち25%を計上、その経済規模は国内最大である。平均家計所得はオーストラリアの諸都市のうち最も多く、失業率は2004年時点で4.9%である。GaWCによれば、シドニーは第2級世界都市に分類される。主要輸出品は小麦、羊毛や食肉がある。

[編集] 人口統計

国別海外出生者数
出生国 人口 (2006)
イギリス 175,166
中華人民共和国 109,142
ニュージーランド 81,064
ベトナム 62,144
レバノン 54,502
インド 52,975
フィリピン 52,087
イタリア 44,563
香港 36,866
大韓民国 32,124
ギリシャ 32,021
南アフリカ 28,427
フィジー 26,928
マレーシア 21,211
インドネシア 20,562
イラク 20,216
ドイツ 19,364
スリランカ 17,917
アメリカ合衆国 16,340
エジプト 16,238
クロアチア 15,501

2006年国勢調査は、シドニー都市圏に3,641,422人が居住し、シドニー統計区域には4,119,190人の居住者がいると報告した。統計区域は成長を加減して算出された推計値をもととしたため、都市圏よりも大きくなっている。シドニー市内の人口密度は4,023人/km²で、国内最大である。市民は一般的に「シドニーサイダー」と呼ばれる。2006年国勢調査において、市民の多くは自らをイングランド系アイルランド系スコットランド系、そして中国系と称した。また、先住民アボリジニは全体のうち2%、海外出生者は同じく31.7%となった。

主な移民の出身国はイギリス中華人民共和国ニュージーランドである。また、ベトナムパキスタンレバノンイタリアインド、そしてフィリピンの移住者数もかなりの数に上る。シドニー市民の多くは、英語を第一、または第二言語としているか、アラビア語(レバノン系が優勢)、中国語(ほとんどが中国官話上海語広東語)、イタリア語話者である。シドニーは、世界でも高度な多文化都市であるロンドンパリよりも海外からの移住者が多く、その数は世界でも7番目に数えられる。2006年国勢調査において、64%はキリスト教徒、14.1%は無宗教、10.4%は無回答、3.9%はムスリム、3.7%は仏教徒、1.7%はヒンドゥー教徒、0.9%はユダヤ教徒と自称した。

住民の平均年齢は34歳と若く、65歳以上の高齢者層は全体の12%である。

[編集] 文化

シドニーは、世界で初めて大晦日を盛大に祝った都市の一つである。

シドニーでは、多くの異色なフェスティバルや、オーストラリア最大の社会・文化的なイベントが催される。en:Sydney Festivalは毎年1月開催の国内最大の芸術祭で、en:Biennale of Sydneyは1973年以来続く現代アートフェスティバル、ビッグ・デイ・アウトはロックフェスティバル、en:Sydney Gay and Lesbian Mardi Grasはオックスフォード・ストリート沿いで、en:Sydney Film Festival等多くの映画祭、en:Sydney Royal Easter Showシドニー・オリンピック公園で、オーストラリアンアイドル決勝戦はオペラハウスで、そしてen:Australian Fashion Weekは毎年4、5月に開催する。また、大晦日en:Australia Dayの祝典はオーストラリア最大である。

[編集] スポーツ

ANZスタジアムは、シドニーオリンピックのメインスタジアムとなった競技場である。

シドニーにおいて、スポーツは文化の重要な位置を占めている。中でも、イングランド伝来のラグビーリーグは最も人気の高いスポーツである。オーストラリアとニュージーランドのリーグ戦、ナショナル・ラグビー・リーグに参加する国内16チームのうち、シドニーを本拠地とするのは9チームにも上る。en:Bulldogs Rugby League Football Cluben:Cronulla-Sutherland Sharksen:Manly-Warringah Sea Eaglesen:Penrith Panthersen:Parramatta Eelsen:St. George Illawarra Dragonsen:Sydney Roosters、そしてen:Wests Tigersである。

シドニーを本拠地とする、バスケットボールウェストシドニー・レザーバックスネットボールen:New South Wales Swiftsラグビー・ユニオンen:New South Wales Waratahs、そしてクリケットen:New South Wales Bluesによって、各界においてシドニーは「シドニー・スピリット」と表現される。オーストラリアの国技であるオージーフットボールen:Sydney SwansサッカーシドニーFCもまた、シドニーのチームである。ナショナル・ラグビー・リーグのような大規模なスポーツイベントは通常、シドニーオリンピックのメインスタジアムとなったANZスタジアムで開催される。他にも、ヨットレースのen:Sydney to Hobart Yacht Race、競馬のen:Golden Slipper Stakes、マラソンのen:City to Surfといったイベントもシドニーで開催される。

1920年代に建造され、クリケットの国際試合を数多く開催した、オーストラリアン・フットボールチーム、シドニースワンズのホームグラウンドでもあるシドニークリケットグラウンドは、長らくシドニー最大の競技場であった。しかし、2000年シドニーオリンピック大会のメイン会場としてシドニー・オリンピック公園に建築された、当時国内最大のANZスタジアム(名称はネーミングライツによる。杮落とし当時は"スタジアム・オーストラリア")にその座を取って代わられた。

[編集] メディア

シドニーの主な日刊紙は、en:The Sydney Morning Heralden:The Daily Telegraphの2紙である。前者は高級紙で、報道内容は国内外のニュース、文化、ビジネスと、広範囲に渡る。現存するオーストラリア最古の新聞で、1831年以来発行を続けている。後者はニューズ・コーポレーション傘下のタブロイドである。

テレビでは、公共放送と民間の放送ネットワークに大別できる。公共放送では、ABCSBSの2局。民間では、Seven NetworkNine NetworkNetwork Ten、そしてen:TVSの4ネットワークである。

[編集] 観光

ボンダイビーチ
タロンガ動物園のキリンとシドニー
ピットストリートとシドニータワー
ザ・ロックス

シドニーで最も有名な歴史的建造物は、ともに世界的知名度を誇るハーバー・ブリッジシドニー・オペラハウスであろう。その他、南半球で2番目に高いシドニータワー、シティ中心部にあるクイーン・ヴィクトリア・ビルディング(略称QVB)などが有名。ダーリングハーバーも人気の観光地である。

[編集] 観光地

[編集] 博物館・美術館

[編集] 行政

シドニー大都市圏内の地方行政区分

一般的に一つの都市と理解されることが多いシドニー大都市圏(metropolitan area)は、統計上の範囲として設定されているものであり、それ自体は自治体ではない。基礎自治体は、大都市圏内に38ある、地方行政区(LGAs: Local Goberment Areas)であり、個々の地方行政区は歴史的経緯を踏まえて、しばしば「市 City」と称する。こうした地方行政区の一つである「シドニー市 City of Sydney」は、シドニー・コウヴに面した高層ビルが集中するCBD周辺の都心だけが市域である。観光地ともなっているシドニー市庁舎「タウン・ホール」は、広域のシドニー大都市圏ではなく、この「シドニー市」の市庁舎である。ただし、この「シドニー市」の市長は、オリンピックのようなイベントの際には、儀礼上、大都市圏全体を代表ような役回りを果たすことがある。

一般的にシドニーにあると理解されている施設は、都心にあるもの以外は、「シドニー市」ではなく別の地方行政区に存在している。例えば、タロンガ動物園モスマンシドニー・オリンピックの主会場はオーバーンボンダイ・ビーチウェーバリーシドニー国際空港はターミナルがボタニー・ベイ市、滑走路の先端はロックデール市にある。ここでは、英語の正式名称にCityと冠する地方行政区だけを「市」と訳しているが、City ではなく、Council、Municipal Council などと称する他の地方行政区も、一般的には「市」と訳されることが多い。

シドニー大都市圏全体に関わる行政は、公共交通機関の運営、主要道の整備、交通の制御、警察、中等教育以上の教育、主要な社会資本の整備計画など、ほとんどをニューサウスウェールズ州政府が取り仕切っている。もともと州の人口の大部分がシドニー大都市圏に集中しており、州政府の行政機能も大部分がシドニー大都市圏にかかわるものになっているため、州政府から分離した大都市圏を単位とする行政体の創出には、州政府が消極的である。

[編集] 教育

1850年設立のシドニー大学は、オーストラリア最古の大学である。

シドニーには複数の有名大学があり、1850年設立のオーストラリア初の大学であるシドニー大学も所在する。この他にも、オーストラリアカトリック大学マコーリー大学ニューサウスウェールズ大学シドニー工科大学西シドニー大学の計6校が公立大学である。また、ノートルダムオーストラリア大学ウロンゴン大学のキャンパスも所在する。

オーストラリアには、中等後または第三次教育で一般的に職業教育を行う教育機関として、TAFEと呼ばれるシステムがある。このうち、en:Sydney Institute of TAFEen:Northern Sydney Institute of TAFEen:Western Sydney Institute of TAFE、そしてen:South Western Sydney Institute of TAFEの4校がシドニーに所在し、複数のキャンパスを持つ公立校である。

[編集] 交通

詳細は「en:Transport in Sydney」を参照

国際旅客船ターミナルのあるサーキュラー・キー

シドニーは、高速道路鉄道フェリーの広範囲に及ぶ交通網を有している。

市民の主な交通手段は自動車である。この流れを円滑にして都心部の渋滞を解消するため、シドニー都市圏を環状に形成するメトロードは特に重要な道路網である。

ニューサウスウェールズ州政府の公企業であるシティレールは、国内ではシドニーとメルボルンにしかない地下鉄を有する。ただし、これは純粋な地下鉄ではなく、都心部では地下を走り、近郊では地上を走る複合型の鉄道網である。都心部では、CBD内を環状運転する。2000年のシドニーオリンピック以後、シティレールの業績は著しく低下してしまう。これに対処すべく、2005年にシティレールは時刻表を再編成し、列車の運転手の雇用を拡大した。シティレールの大規模なインフラ計画は、2010年に完了する予定である。

シティレール

路面電車は1960年代に一度廃止されたが、1990年代にライトレールとして復活。現在では市民の足として利用され、延伸計画もある。さらに、モノレールも存在し、主な商業地区やダーリングハーバー周辺を環状に結んでいる。バスは都市圏のほとんどのエリアをカバーしており、その多くは1961年以前の路面電車の運行ルートに沿って走る。州内・州外との長距離列車(パース行きのインディアンパシフィック号など)はen:セントラル駅に発着する。同駅構内には高速バスターミナルがある。

シドニー港の中心となるのはポート・ジャクソン湾だが、南のボタニー湾にも重要な港湾設備がある。都心近くのen:サーキュラー・キーには、国際旅客船ターミナルがある。

国内最大の国際空港、キングスフォード・スミス国際空港(シドニー国際空港)は南部近郊にあり、国際線・国内線を問わずほとんどの定期便が発着する。

[編集] 姉妹都市

[編集] 外部リンク

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公式

日本政府

観光