ケニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケニア共和国(ケニアきょうわこく)、通称ケニアは、アフリカ東部の国。首都はナイロビ。
エチオピア、ウガンダ、タンザニア、ソマリア、スーダンに隣接し、インド洋に面する。国連環境計画、国連人間居住計画の本部がある。旧イギリス植民地。
- ケニア共和国
- Jamhuri ya Kenya(スワヒリ語)
Republic of Kenya (英語) -


(国旗) (国章) - 国の標語 : Harambee
(スワヒリ語: "共に働こう") - 国歌 : Ee Mungu Nguvu Yetu (Oh God of All Creation)(おお、万物の神よ)

-
公用語 スワヒリ語(国語)、英語 首都 ナイロビ 最大の都市 ナイロビ 独立
- 日付イギリスから
1963年12月12日通貨 ケニア・シリング(KES) 時間帯 UTC (+3)(DST: なし) ccTLD KE 国際電話番号 254
目次 |
[編集] 国名
国名はケニア山に由来する。
正式名称はケニア共和国、Jamhuri ya Kenya(スワヒリ語、ジャムフリ・ヤ・ケニャ)、Republic of Kenya(英語)。
通称ケニア、Kenya。ケニヤとも表記する。
[編集] 歴史
7、8世紀頃には、アラブ人が海岸地域に定住しており、交易の拠点を創っていた。
15世紀末、ヴァスコ・ダ・ガマの来訪をきっかけにポルトガル人が進出するも、やがて撤退しアラブ人が再進出。18世紀にはアラブ人の影響力が内陸部にまで及び奴隷貿易や象牙貿易などが活発になる。19世紀にアフリカの植民地化が進むと、ケニア沿岸にイギリスとドイツが進出。権力争いの末、イギリス勢が優勢となり、1888年には沿岸部が帝国イギリス東アフリカ会社 (IBEA) により統治されるようになった。1895年までには内陸部にまでイギリスの影響が及ぶようになる。
1902年、現在のケニア全域がイギリスの保護領となり、1920年には直轄植民地となる。第二次世界大戦後、イギリスへの抵抗運動が始まったのを契機に独立の機運が高まり、1964年にケニア共和国が成立した。
[編集] 政治
初代大統領ジョモ・ケニヤッタ、二代目ダニエル・アラップ・モイと建国以来ケニア・アフリカ民族同盟 (Kenya African National Union, KANU) が長く政権の座にあったが、2002年に多数政党からなる連立政権になった。
大統領制をとる。議会は一院制(224議席、任期5年)。
2002年以来、憲法改正が審議されており、2005年7月に議会で改正案が承認された。11月に国民投票を行い、改正案が国民投票により否決された。それに伴いムワイ・キバキ大統領は全閣僚を解任。2週間後には新閣僚を任命し、政権を再スタートさせた。
2007年、大統領選挙が行われ、同年12月30日、選挙管理委員会がキバキ大統領の再選を発表。これを不服とした野党勢力が行った抗議行動が暴動に発展。多くの死者が出た。
周辺の旧イギリス植民地の諸国と東アフリカ共同体を結成しており、将来的には連邦を形成する構想を有している。
[編集] 地方行政区分
詳細はケニアの州を参照。
行政区分として、7つの州と1つの地域に分割されている。
- 海岸州 (Coast)
- 西部州 (Western)
- 中央州 (Central)
- 東部州 (Eastern)
- ナイロビ州 (Nairobi)
- ニャンザ州 (Nyanza)
- 北東州 (North Eastern)
- リフトバレー州 (Rift Valley)
[編集] 地理
ケニアの首都、ナイロビはマサイ族の言葉で「さわやかな水」を意味する。ナイロビはパピルスが茂る沼地に位置する。ケニアは赤道の下に位置しており、インド洋やヴィクトリア湖沿岸は年間平均気温が26℃の熱帯性気候である。しかし、国土の大部分は、標高1100m - 1800mの高原となっているため年間平均気温が19℃の乾燥した高原サバンナ地帯となっている。11月から3月にかけては北東モンスーン、5月から9月には南東モンスーンと呼ばれる風が吹く。
[編集] 国立公園・国立保護区
- アンボセリ国立公園
- アバデア国立公園
- 海洋国立公園
- ケニア山国立公園
- サンブル国立保護区
- ツァボ国立公園
- トゥルカナ湖国立公園群(シビロイ国立公園、セントラル・アイランド国立公園、サウス・アイランド国立公園)
- ナイロビ国立公園
- ナクル湖国立公園
- ヘルズ・ゲート国立公園
- マサイマラ国立保護区
- シンバヒルズ国立保護区
[編集] 経済
主要産業は農業で、GDPの3分の1近くを占めている。工業化は比較的進んでおり、特に製造業の発展が著しい。
[編集] 鉱業
ケニアの鉱物資源は種類、産出量とも少なく、さらに第二次世界大戦から20世紀末にかけて規模を縮小してきた。主な鉱物資源はソーダ灰、塩、マグネシウム鉱物、蛍石、石灰岩、金である。経済産業調査会の鉱業便覧によると、1986年にはマグネシウム鉱30万トンを産出し、これは世界シェアの1.7%に達した。塩9.2万トン、金16kg、蛍石10万トン、採掘後、工場で加工されたソーダ灰24万トンも記録されている。2004年時点では塩が1.9万トンに減少、その他の鉱物は記録されていない。唯一、金の産出量が1.6トンに拡大している。主な金鉱山は南西部のグリーンストーン帯に分布する。金の採掘は機械化されておらず手工業の段階に留まっている。
[編集] 国民
住民は、キクユ族が22%、ルヒヤ族(ルイヤ族)が14%、ルオ族が13%、カレンジン族が12%、などとなっている。ほかにマサイ族、サンブル族、トゥルカナ族、ソマリ族など。ただしこれらの民族/部族区分はイギリスが植民地支配のために造り出したものであり、民族間の境界は存在しなかった[1]。
人口比では少数派だが、イギリス系などの大土地所有者や、鉄道建設時に労働力を補いのちに商人としてやってきた「インド系」(印僑)も、政治経済に大きな影響力を保っている。
言語は、スワヒリ語が国語で、英語が公用語である。100万人以上の話者が存在する言語は、スワヒリ語、英語のほか、バントゥー語系のキクユ語(話者数600万人)、ルヒア語(400万人)、カンバ語(300万人)、キシイ語(100万人)、メル語(100万人)、ナイル語系のルオ語(350万人)、カレンジン語(300万人)である。このほか、マサイ語、キプシギ語など42の言語が用いられている。ケニアのアジア人はパンジャーブ語などを用いる。
宗教は、プロテスタントが38%、ローマ・カトリックが28%、イスラム教が6%、伝統宗教が22%、その他が6%である。
[編集] 文化
[編集] ケニア出身の人物
- ピーター・オルワ - ボクサー
- ムワイ・キバキ - ケニア第3代大統領
- ウィルソン・キプケテル - 陸上選手
- ピーター・コエチ - 陸上選手
- ウィリアム・シゲイ - 陸上選手
- ウィリアム・タヌイ - 陸上選手
- リチャード・チェリモ - 陸上選手
- グリンダ・チャーダ - 映画監督
- ポール・テルガト - マラソン選手
- キャサリン・ヌデレバ - マラソン選手
- ポール・ビトク - 陸上選手
- ワンガリ・マータイ - 環境保護活動家
- エリック・ワイナイナ - マラソン選手
- ダグラス・ワキウリ - マラソン選手
- ダニエル・ジェンガ - マラソン選手
[編集] 祝祭日
変動祝日
| 日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1月1日 | 元日 | New Year's Day | |
| 3月or4月 | 聖金曜日 | Good Friday | |
| 3月or4月 | イースター・マンデー | Easter Monday | 変動祝日 |
| 5月1日 | メーデー | Labour Day | |
| 6月1日 | マダラカデー | Madaraka Day | |
| 10月10日 | モイデー | Moi Day | |
| 10月20日 | ケニアッタデー | Kenyatta Day | |
| 12月12日 | 独立記念日 | Jamuhuri Day | |
| 12月25日 | クリスマス | Christmas Day | |
| 12月26日 | ボクシングデー | Boxing Day |
[編集] 関連項目
- マウマウ団の乱
- イレミ・トライアングル
- ケニア海軍艦艇一覧
- 少年ケニヤ
- 愛と哀しみの果て(原作:カレン・ブリクセン『アフリカの日々』)
- ナイロビの蜂
- 名もなきアフリカの地で
[編集] 脚註
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
[編集] その他
|
|
|
|---|---|
| 北アフリカ | アルジェリア | エジプト¹ | チュニジア | モロッコ | リビア |
| 西アフリカ | ガーナ | カーボベルデ | ガンビア | ギニア | ギニアビサウ | コートジボワール | シエラレオネ | セネガル | トーゴ | ナイジェリア | ニジェール | ブルキナファソ | ベナン | マリ | モーリタニア | リベリア |
| 東アフリカ | ウガンダ | エチオピア | エリトリア | ケニア | コモロ | ジブチ | スーダン | セーシェル | ソマリア | マダガスカル | モーリシャス |
| 中部アフリカ | ガボン | カメルーン | コンゴ共和国 | コンゴ民主共和国 | サントメ・プリンシペ | 赤道ギニア | チャド | 中央アフリカ | ブルンジ | ルワンダ |
| 南部アフリカ | アンゴラ | ザンビア | ジンバブエ | スワジランド | タンザニア | ナミビア | ボツワナ | マラウイ | 南アフリカ | モザンビーク | レソト |
| その他 | ソマリランド | 西サハラ |
| 地域 | イギリス:セントヘレナ | フランス:マヨット - レユニオン |
「その他」は国家の承認を得る国が少ない、または無い国、あるいは独立主張をしている国。国際連合非加盟。事実上独立した地域一覧も参照。
|
|
|
|
|---|
| アンティグア・バーブーダ | イギリス | インド | ウガンダ | オーストラリア | ガイアナ | ガーナ | カナダ | カメルーン | ガンビア | キプロス | キリバス | グレナダ | ケニア | サモア | ザンビア | シエラレオネ | ジャマイカ | シンガポール | スリランカ | スワジランド | セーシェル | セントクリストファー・ネイビス | セントビンセント・グレナディーン | セントルシア | ソロモン諸島 | タンザニア | ツバル | ドミニカ国 | トリニダード・トバゴ | トンガ | ナイジェリア | ナウル | ナミビア | ニュージーランド | パキスタン | バヌアツ | バハマ | パプアニューギニア | バルバドス | バングラデシュ | フィジー | ブルネイ | ベリーズ | ボツワナ | マラウイ | マルタ | マレーシア | 南アフリカ | モザンビーク | モーリシャス | モルディブ | レソト |

