世界都市
世界都市(せかいとし、英語:global city, world city)とは、主に経済的、政治的、文化的な中枢機能が集積しており、グローバルな観点による重要性や影響力の高い都市のことである。グローバル都市ともいう。
目次 |
概要 [編集]
世界都市の言葉の由来 [編集]
今日の「世界都市」に当たる言葉の淵源・由来やその歴史的意味合いについては色々な説があり、概念史の整理はまだついているとはいえない[1]。地理学者で、「メガロポリス」の著者でもあるジャン・ゴットマンは、世界都市というのは文豪ゲーテが1787年に、ローマの歴史的な文化的卓越性をもった都市としての性質を表現するためにつくった、「weltstadt」(ドイツ語での世界都市)という言葉にその源を発すると述べている[1]。一方、ロンドン大学の地理学者であるピーター・ホールは「世界都市」を著し、スコットランドの地域計画家パトリック・ゲデスが「進化する都市」(1915年)という本の中で、「世界で最も重要なビジネスの極めて大きな部分が集積しておこなわれる大都市」のことを「世界都市」(world city)と命名したと述べ、この言葉の由来をゲデスに求めている[1]。
世界都市の定義 [編集]
多国籍企業とグローバル・マネーの形成が本格化した1970年代、国際的な企業・法人本部とそれを支える活動の複合体を擁する都市を「世界都市」と定義し、こうした都市の育成をはかる議論が始まった[2]。1986年、カリフォルニア大学教授のジョン・フリードマンは「世界都市仮説」を著し、世界都市を定義した[3]。フリードマンの主要な世界都市の定義は以下の通りである。
- 資本主義の世界システムの中で、法人の拠点、金融センター、グローバル・システムや地域・国民経済の結節点としてその機能を果たす都市[3]。
- 多国籍企業がその基地として立地し利用するため、複雑な国際的・空間的ヒエラルキーの中に位置づけられる都市[3]。
- グローバルな管理機能の集積を反映して、法人の中枢部門、国際的な金融・輸送・通信・広告・保険・法務などの高次ビジネス・サービスなどが成長する都市[3]。
1991年、コロンビア大学教授のサスキア・サッセンは、著書「グローバル都市-ニューヨーク、ロンドン、東京」において、初めて「グローバル都市」(global city)という表現を用いた。フリードマンは多国籍企業の本社部門の所在それ自体を重くみる世界都市論を展開していたが、サッセンは「1960年代、1970年代に比べて都市の経済力を測定する尺度としては十分なものではなくなっている」と述べ、今や金融、高次法人サービスなどの活動こそが国際都市ヒエラルキーを左右し、世界都市を形成する要因として重要性をもつものと説明した[4]。経済活動の地球的な規模での分散が同時に地球規模の統合、コントロール機能の形成を促しており、こうしたセンター機能が集積する少数の都市(ニューヨーク、ロンドン、東京など)こそグローバル都市だとした[5]。
1970-1990年代 [編集]
1970年代から1980年代の世界都市形成は、次第に金融主導型のそれに傾斜し、金融マネーのグローバリズムの所産という性格が、多分に強くなったと考えられる[6]。衛星通信やコンピュータ通信の飛躍的発展によって、世界の金融センターを結ぶ24時間取引や多国籍産業のグローバル・マネージメントが可能になったことも要因だと考えられる[7]。こうして国際情報を集積し、ボーダレス・マネーを動かして世界経済をコントロールする国際金融センターが現れ、世界的な都市ヒエラルキーの頂点に立った[7]。1990年頃には、ニューヨーク・ロンドン・東京が「三大世界都市」と呼ばれ、グローバル経済と世界都市システムの頂点に姿を現していた[8]。 ニューヨークやロンドンは国際金融と世界的な経済センターとしての位置を強化し、高次ビジネス・サービスに経済の重点を移したのである[9]。世界経済はますます金融に傾斜し、世界的な金融市場の拡大は国際金融と関連したビジネス・サービスの収益性を高めた[9]。ニューヨークやロンドンは、これらの国際的な金融、ビジネス・サービスと文化、ツーリズム、デザイン、通信などの中心として生まれ変わることで「世界都市」と呼ばれるようになったのである[9]。一方、東京はニューヨークやロンドンとは経済構造が異なり、大都市圏としてみてみると金融やサービスはいうに及ばず、ハイテク、卸売業から都市型工業にいたるまで集積した、フルセット型の産業構造であり、いわばオールマイティーな経済機能をもつ都市として世界都市形成を行った[10]。2001年に大ロンドン庁が公表した報告書「ロンドン・プラン」においても、ニューヨーク・ロンドン・東京の3都市を「本物の世界都市」と定義しており、世界都市としての三強時代が続いていた[11]。
トップクラスの世界都市 [編集]
2013年現在、主要な学術調査において最も評価されている世界都市はニューヨークとロンドンであり、他のあらゆる都市を引き離し「二大世界都市」としての地位を確立している[12][13][14][15]。かつて「三大」の一角と評価されることが多かった東京は、東京金融市場が担うグローバルな機能がニューヨークやロンドンほど発展しなかったことや[16]、日本の長期的な経済の低迷などもあり、一歩後退したとされている。ただ、依然として東京の総合的な都市力は非常に高く、パリを含めた上位4都市を「四大世界都市」として位置付けることも多い[12][13][17]。伝統的な四大世界都市が上位を維持している一方、アジアの代表的な金融センターである香港とシンガポールは、特にビジネス関連をより一層重視した世界都市格付けにおいて、パリや東京と並ぶ、あるいはそれらを上回る評価を得ている[15][14]。また、ロサンゼルス、シカゴ、ワシントンD.C.、ソウルも多くの指標でトップ10にランクインしており、屈指の世界都市と言える。2012年4月、アメリカのA.T.カーニーらが最新版の世界都市指数(GCI)を公表した[12]。総合評価ではニューヨークが前回に続き世界第1位となり、以下、ロンドン、パリ、東京、香港が続いた。10年から20年後には、北京と上海が世界トップクラスの世界都市へ成長する潜在性があるとの調査報告も出している[12]。
各地域の主な世界都市 [編集]
先進国や経済大国が揃う北アメリカ、ヨーロッパ、アジア(特に東アジア)の三大経済圏に上位の世界都市が集中する傾向にある[12]。アメリカではニューヨークを筆頭に、ロサンゼルス、シカゴ、ワシントンD.C.、サンフランシスコ、ボストンが代表的な世界都市であり、カナダではトロントが随一の存在感を放つ。ヨーロッパには多くの世界都市が存在するが、その中でも明白にロンドンとパリが際立った存在である。他にも主要国の首都であるベルリン、モスクワ、マドリード、ローマや大陸ヨーロッパの金融センターであるフランクフルトやチューリッヒ、多くの国際機関が所在するブリュッセル、ウィーン、ジュネーヴなどが挙げられる。アジアではとりわけ経済規模が巨大である東アジアに有数の世界都市が集積しており、日本の東京、中国の北京、上海、香港、韓国のソウルが代表的である。東南アジアではシンガポール、南アジアではデリーやムンバイ、西アジアではドバイがそれぞれの地域を代表する世界都市と言える[12]。オセアニアではシドニー、南アメリカではサンパウロやブエノスアイレス、アフリカではヨハネスブルグやカイロが各地域のトップ世界都市として挙げられることが多い[12]。
世界都市とメガシティ [編集]
世界都市と対照的な都市概念として、主に人口に基づいた都市規模の大きさを示す『メガシティ』(巨大都市)がある。国連の統計によると世界最大のメガシティは東京である[18]。東京都市圏は、世界で唯一人口3000万人以上を超えている大都市圏であり、経済規模ではカナダやロシアをも超えている[19]。ニューヨークも人口2000万人前後を抱える世界有数の都市圏を形成しており、東京と共に世界都市とメガシティの両性を兼ね備えた代表的な都市である。サスキア・サッセンが「多くの世界都市はメガシティではない」と述べているように、チューリッヒやブリュッセルなどは比較的都市規模が小さい非メガシティであるものの、世界都市としては高い評価を得ている都市である。反面、ラゴスは人口1000万人前後のメガシティではあるものの、単にメガシティであって世界都市ではないとサッセンは評価しており[20]、人口規模こそ大きいがグローバルなリンケージに乏しい「ローカルな大都市」という地位に留まっている。
世界都市の特徴 [編集]
世界都市の顕著な特徴の主な点は、以下の通りである。
経済的特徴 [編集]
- ビジネス活動が盛んであり、都市の経済規模が大きい(ビジネス分野の総合ランキングでは、東京が世界1位に選出されており、以下ニューヨーク、パリ、香港、ロンドン、北京、上海が続いた[12])。
- 国際的に活動している法人本社部門とその活動を支える金融、保険、通信、証券、不動産、法務、会計、広告、コンサルティングなどの高次法人サービス、それにレストラン、出版・印刷、専門店、ファッション、ホテル、観光、教育、芸術などの補助サービスが集積している。
- 多国籍企業の本社など、世界経済に影響を及ぼす組織の中枢が所在する。
- 証券取引所、銀行、保険会社などが集積し、高度に発達した金融センターを形成している(主要な金融センターランキングでは、ニューヨーク、ロンドン、東京、香港の4都市を世界トップレベルの金融センターと位置付けた[21])。
- 労働人口における高学歴者の割合が高く、企業や市場にサービスを提供する専門サービス業や知的産業が発展している。
政治的特徴 [編集]
- 中央政府など行政機関が所在し、グローバルな政治的影響力がある(例えば、主要国の首都であるワシントンD.C.、北京、東京、ロンドン、パリ、ベルリン、モスクワなどが代表的である)。
- 大使館や領事館が所在している。
- 主要なシンクタンクがある(例えば、ニューヨークの外交問題評議会、ロンドンの王立国際問題研究所、北京の中国社会科学院)。
- 国際機関や地域統合体の本部が所在する(例えば、ニューヨークには国連本部があり、ブリュッセルには欧州連合の主要機関が置かれている)。
- 行政区画の人口が通常数百万人規模の大都市であり、さらに都市圏の中枢として機能している場合が多い。
文化的特徴 [編集]
- 都市の世界的な認知度が高い(例えば、パリは「フランスのパリ」と国名を補足しなくてもそれが何かが自明であり、エッフェル塔や凱旋門など有名なランドマークがある)。
- 世界的に有名な学府や文化施設を擁する(例えば、ロンドンのロンドン大学や大英博物館、ニューヨークのコロンビア大学やメトロポリタン美術館などが挙げられる)。
- 世界的に有名で世界情勢に多大な影響力をもつ通信社やマスメディアが本拠を置く(例えば、ニューヨークのAP通信やニューヨーク・タイムズ、ロンドンのロイター通信やBBC、パリのフランス通信などが挙げられる)。
- チャイナタウンなど、都市の内部に複数の移民コミュニティーや異文化圏が存在することが多い。また、国際都市として大規模なビジネスを引き付けることから、その土地本来の文化とは別に異邦人文化も形成される傾向もある。
- アートシーンをリードする様々な媒体や受け皿となる施設がある(例えば、ニューヨークのブロードウェイ(演劇・ミュージカル)、リンカーンセンター(オペラ、バレエ、音楽)、ソーホー(アートギャラリー)、七番街(ファッション)、マディソン街(広告)などが挙げられる)。
- 幅広いスポーツコミュニティが存在し、メジャースポーツチームが本拠を置く(例えば、ニューヨークのヤンキースやメッツ(MLB)、ロンドンのアーセナルFCやチェルシーFC(サッカー)などが挙げられる)。また、オリンピック、サッカーワールドカップ、世界陸上などの国際スポーツイベントを開催可能な、あるいは過去に開催した実績のある施設が存在する。
社会基盤の特徴 [編集]
- 公共交通機関や高速道路網が整備され、多種多様な交通手段をもつ。
- 複数の航空会社がハブ空港としている大規模な国際空港がある(例えば、ロンドンのヒースロー空港は国際線の利用者数が世界一の空港であり、他にもガトウィック空港などロンドン周辺に5つの国際空港がある)。
- 多国籍企業の運営には不可欠な、先端技術を用いた高速テレコミュニケーションのインフラストラクチャーが整備されている(例えば、光ファイバーケーブル網、セリュラーネットワーク、インターネットアクセスなどが挙げられる)。
- 住居コストが高い。
- コミュニティの崩壊、ホームレスの増大、交通渋滞、外国人労働者の大量流入などの社会問題も抱える傾向にある[22]。
- 富豪、富裕層が多く、社会格差が大きい(個人資産100万ドル以上の富裕層であるミリオネアが最も多い都市は東京であり、個人資産10億ドル以上のビリオネアが最も多い都市はニューヨークである[23])。
学術調査 [編集]
世界都市指数 [編集]
2012年4月、アメリカの世界的な経営コンサルティング会社A.T.カーニーとシカゴ国際問題評議会は、第3回目となる世界都市指数(A.T.Kearney Global Cities Index, 2012)のリポートを公表した[12]。2008年から開始されたこのランキングは、グローバル都市研究の第一人者であるコロンビア大学教授のサスキア・サッセンや世界都市研究で有名なGaWCディレクターのピーター・テイラーが同リポートで見解を示すなど、代表的な世界都市指標の一つになっている。
世界主要66都市を評価の対象としており、「ビジネス活動」(加重平均30%)、「人的資本」(同30%)、「情報流通」(同15%)、「文化的経験」(同15%)、「政治的関与」(同10%)の5つの分野、合計25の測定基準による総合評価によって順位を決めている。調査結果によると、前回に続きニューヨークが世界最高であり、ロンドン、パリ、東京を含めたトップ4都市が世界をリードする都市として評価された。分野別では、東京が「ビジネス活動」、ニューヨークが「人的資本」と「情報流通」、ロンドンが「文化的経験」、ワシントンD.C.が「政治的関与」で最も高得点を得ている。一方、今後10年から20年の間に北京と上海が強力な世界都市になる潜在性があるとの見方も示した。
(出典:2012 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook)
| 順位 |
変動
|
都市
|
得点
|
| 1 | 6.35 | ||
| 2 | 5.79 | ||
| 3 | 5.48 | ||
| 4 | 4.99 | ||
| 5 | 4.56 | ||
| 6 | 3.94 | ||
| 7 | 3.66 | ||
| 8 | 3.41 | ||
| 9 | 3.33 | ||
| 10 | 3.22 | ||
| 11 | 3.20 | ||
| 12 | 3.13 | ||
| 13 | 3.11 | ||
| 14 | 3.05 | ||
| 15 | 2.94 | ||
| 16 | 2.92 | ||
| 17 | 2.89 | ||
| 18 | 2.80 | ||
| 19 | 2.77 | ||
| 20 | 2.76 | ||
| 21 | 2.73 | ||
| 22 | 2.71 | ||
| 23 | 2.69 | ||
| 24 | 2.59 | ||
| 25 | 2.53 | ||
| 26 | 2.45 | ||
| 27 | 2.43 | ||
| 28 | 2.36 | ||
| 29 | 2.32 | ||
| 30 | 2.32 | ||
| 31 | 2.31 | ||
| 32 | new | 2.25 | |
| 33 | 2.19 | ||
| 34 | 2.18 | ||
| 35 | 2.13 | ||
| 36 | 2.13 | ||
| 37 | 2.10 | ||
| 38 | 2.08 | ||
| 39 | 2.06 | ||
| 40 | 2.05 | ||
| 41 | 2.01 | ||
| 42 | 1.99 | ||
| 43 | 1.93 | ||
| 44 | 1.82 | ||
| 45 | 1.79 | ||
| 46 | 1.69 | ||
| 47 | 1.57 | ||
| 48 | 1.55 | ||
| 49 | 1.49 | ||
| 50 | 1.49 | ||
| 51 | 1.49 | ||
| 52 | 1.48 | ||
| 53 | 1.31 | ||
| 54 | 1.30 | ||
| 55 | 1.17 | ||
| 56 | 0.98 | ||
| 57 | 0.89 | ||
| 58 | 0.85 | ||
| 59 | 0.84 | ||
| 60 | 0.82 | ||
| 61 | 0.72 | ||
| 62 | 0.66 | ||
| 63 | 0.65 | ||
| 64 | 0.63 | ||
| 65 | 0.62 | ||
| 66 | 0.25 |
世界の都市総合力ランキング [編集]
2012年10月、日本発の世界都市ランキングとして財団法人森記念財団 都市戦略研究所は、5回目となる世界の都市総合力ランキング「Global Power City Index 2012」を発表した[13]。世界を代表する主要40都市を選定し、都市の力を表す主要な6分野(「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」)における70の指標に基づいて評価を行った。さらに現代の都市活動を牽引する4つのグローバルアクター(「経営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」)に都市の「生活者」を加えた合計5つのアクターに基づき、これらのアクターのニーズと都市の指標を重ねたマトリックスから複眼的にアクター別の都市の魅力を評価した。都市の総合力で世界一になったのはロンドンであり、昨年まで1位のニューヨークは2位であった。3位のパリと4位の東京を含めた上位4都市が、5位以下の都市を依然として大きく引き離している。なお、森記念財団は、2010年版から、ランキングに関するより詳細な分析を加えた"YEARBOOK"の刊行を開始した。
(出典:世界の都市総合力ランキング)
| 順位 |
変動
|
都市
|
得点
|
| 1 | 1452.5 | ||
| 2 | 1376.6 | ||
| 3 | 1349.6 | ||
| 4 | 1324.9 | ||
| 5 | 1118.6 | ||
| 6 | 1081.1 | ||
| 7 | 1068.3 | ||
| 8 | 1047.3 | ||
| 9 | 1027.2 | ||
| 10 | 1016.7 | ||
| 11 | 978.3 | ||
| 12 | 966.7 | ||
| 13 | new | 964.6 | |
| 14 | 964.5 | ||
| 15 | 962.8 | ||
| 16 | new | 961.2 | |
| 17 | 942.1 | ||
| 18 | 937.9 | ||
| 19 | 931.3 | ||
| 20 | 929.7 | ||
| 21 | 925.6 | ||
| 22 | 908.6 | ||
| 23 | 890.7 | ||
| 24 | 890.1 | ||
| 25 | new | 875.4 | |
| 26 | 867.8 | ||
| 27 | 858.4 | ||
| 28 | 854.1 | ||
| 29 | 850.5 | ||
| 30 | new | 836.5 | |
| 31 | 833.3 | ||
| 32 | 807.9 | ||
| 33 | 790.3 | ||
| 34 | 788.1 | ||
| 35 | 781.4 | ||
| 36 | new | 781.0 | |
| 37 | 760.2 | ||
| 38 | 667.7 | ||
| 39 | 608.1 | ||
| 40 | 601.0 |
世界都市調査 [編集]
2013年3月、イギリス不動産大手のナイトフランクは、最新の世界都市調査(The Wealth Report's Global Cities Survey)を公表した[24]。世界の主要40都市を評価の対象にしており、「経済活動」、「政治力」、「生活の質」、「知識・影響」の4部門の総合評価によって順位付けを行った。世界一の都市と評価されたのはニューヨークであり、以下ロンドン、パリ、東京が続いた。一方、3000万ドル以上の資産を持つ富裕層の意識調査においては、ロンドンが最も重要な都市であり、以下ニューヨーク、シンガポール、香港が続いた。
| 総合 順位 |
都市 |
経済 活動 |
政治力 |
生活の 質 |
知識& 影響 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 7 | 6 | 2 | |
| 2 | 2 | 5 | 8 | 1 | |
| 3 | 4 | 8 | 11 | 4 | |
| 4 | 3 | 6 | 23 | 13 | |
| 5 | 7 | 10 | 26 | 6 | |
| 6 | 8 | 23 | 22 | 3 | |
| 7 | 17 | 12 | 3 | 7 | |
| 8 | 14 | 1 | 19 | 23 | |
| 9 | 12 | 15 | 4 | 15 | |
| 10 | 11 | 24 | 1 | 22 | |
| 11 | 10 | 4 | 18 | 9 | |
| 12 | 27 | 3 | 25 | 21 | |
| 13 | 28 | 11 | 28 | 10 | |
| 14 | 19 | 25 | 24 | 5 | |
| 15 | 6 | 2 | 40 | 27 | |
| 16 | 38 | 19 | 7 | 16 | |
| 17 | 13 | 29 | 20 | 14 | |
| 18 | 23 | 27 | 13 | 8 | |
| 19 | 16 | 26 | 14 | 19 | |
| 20 | 21 | 30 | 15 | 10 | |
| 21 | 22 | 28 | 9 | 18 | |
| 22 | 30 | 35 | 2 | 12 | |
| 23 | 9 | 33 | 5 | 36 | |
| 24 | 5 | 17 | 39 | 35 | |
| 25 | 15 | 34 | 27 | 20 | |
| 26 | 29 | 20 | 17 | 34 | |
| 27 | 26 | 38 | 10 | 24 | |
| 28 | 20 | 32 | 21 | 32 | |
| 29 | 18 | 18 | 36 | 29 | |
| 30 | 24 | 9 | 37 | 31 | |
| 31 | 37 | 31 | 16 | 17 | |
| 32 | 33 | 40 | 12 | 33 | |
| 33 | 39 | 13 | 30 | 38 | |
| 34 | 31 | 37 | 29 | 25 | |
| 35 | 40 | 14 | 35 | 28 | |
| 36 | 32 | 16 | 33 | 37 | |
| 37 | 25 | 21 | 38 | 40 | |
| 38 | 36 | 22 | 32 | 39 | |
| 39 | 34 | 36 | 31 | 30 | |
| 40 | 35 | 39 | 34 | 26 |
世界都市競争力ランキング [編集]
2012年12月、中国の中国都市競争力研究会(China Institute Of City Competitiveness)は、最新の世界都市ランキングを公表した[25]。世界都市の特徴である経済的、政治的、技術的、文化的な交流関係、グローバルな影響力を持っている先進都市をランキング化した。経済競争力、金融サービス、環境、文化的総合力など12の主要指標、56の二次的指標を用いて総合的に都市力を評価した。世界一の都市と評価されたのはニューヨークであり、以下ロンドン、東京、パリが続いた。上位30都市は以下の通りである。
(出典:2012世界城市綜合競爭力排行榜)
| 順位 |
都市
|
得点
|
| 1 | 97.61 | |
| 2 | 97.17 | |
| 3 | 96.87 | |
| 4 | 96.22 | |
| 5 | 96.06 | |
| 6 | 95.27 | |
| 7 | 95.14 | |
| 8 | 93.91 | |
| 9 | 92.88 | |
| 10 | 91.54 | |
| 11 | 90.94 | |
| 12 | 90.67 | |
| 13 | 90.14 | |
| 14 | 89.62 | |
| 15 | 87.98 | |
| 16 | 86.72 | |
| 17 | 86.08 | |
| 18 | 84.48 | |
| 19 | 83.44 | |
| 20 | 82.59 | |
| 21 | 81.9 | |
| 22 | 80.5 | |
| 23 | 80.28 | |
| 24 | 80.13 | |
| 25 | 78.91 | |
| 26 | 78.64 | |
| 27 | 77.69 | |
| 28 | 76.72 | |
| 29 | 75.14 | |
| 30 | 74.72 |
世界の都市競争力ランキング [編集]
2012年3月、英誌エコノミストの調査部門であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニットとアメリカのシティグループは、主要120都市の競争力リポートを公表した[14]。「経済的強さ」(全体に占める比率30%)、「人的資本」(同15%)、「行政の効率性」(同15%)、「金融の成熟度」(同10%)、「グローバル・アピール」(同10%)、「物的資本」(同10%)、「環境・自然災害リスク」(同5%)、「社会・文化の特性」(同5%)の8分野を数値化し、総合的に評価した。このリポート結果によると、世界で最も競争力のある世界都市はニューヨークであり、以下ロンドン、シンガポール、香港、パリ、東京が続いた。上位30の都市は以下の通りである。
(出典:Hot spots Benchmarking global city competitiveness)
| 順位 |
都市
|
得点
|
| 1 | 71.4 | |
| 2 | 70.4 | |
| 3 | 70.0 | |
| 4 | 69.3 | |
| 4 | 69.3 | |
| 6 | 68.0 | |
| 7 | 66.8 | |
| 8 | 66.1 | |
| 9 | 65.9 | |
| 10 | 64.5 | |
| 11 | 64.1 | |
| 12 | 63.9 | |
| 13 | 63.3 | |
| 13 | 63.3 | |
| 15 | 63.1 | |
| 16 | 62.7 | |
| 17 | 62.4 | |
| 18 | 61.8 | |
| 19 | 61.5 | |
| 20 | 60.5 | |
| 20 | 60.5 | |
| 22 | 60.3 | |
| 23 | 59.9 | |
| 23 | 59.9 | |
| 25 | 59.8 | |
| 25 | 59.8 | |
| 27 | 59.5 | |
| 28 | 59.4 | |
| 29 | 59.3 | |
| 30 | 58.5 |
GaWC [編集]
2011年9月、イギリスの「グローバリゼーションと世界都市研究ネットワーク」(GaWC)は、最新の世界都市格付けを公表した[15]。 評価基準はビジネス分野に特化しており、会計、広告、法律、経営コンサルタント、金融など特定の高度サービス企業のオフィスの立地、充実度、都市間におけるグローバルな連結性などである[26]。最上級の"アルファ"(4つのカテゴリー)と格付けされた47の世界都市は以下の通りである。
(出典:GaWC: Global Network Connectivity (GNC) Scores 2010)
|
格付け
|
都市
|
得点
|
| アルファ ++ | 100 | |
| 94.35 | ||
| アルファ + | 72.96 | |
| 68.28 | ||
| 67.46 | ||
| 63.75 | ||
| 62.70 | ||
| 61.60 | ||
| 61.36 | ||
| 61.06 | ||
| アルファ | 58.86 | |
| 58.37 | ||
| 58.26 | ||
| 55.73 | ||
| 55.23 | ||
| 55.16 | ||
| 55.11 | ||
| 54.29 | ||
| 52.61 | ||
| 52.50 | ||
| 51.85 | ||
| 50.15 | ||
| 49.88 | ||
| 49.78 | ||
| 49.74 | ||
| 48.87 | ||
| 48.76 | ||
| 47.51 | ||
| アルファ - | 46.20 | |
| 45.39 | ||
| 45.33 | ||
| 44.54 | ||
| 44.38 | ||
| 43.70 | ||
| 43.40 | ||
| 43.35 | ||
| 43.00 | ||
| 42.96 | ||
| 42.51 | ||
| 42.45 | ||
| 42.31 | ||
| 41.71 | ||
| 41.65 | ||
| 41.41 | ||
| 40.59 | ||
| 40.42 | ||
| 40.41 |
脚注 [編集]
- ^ a b c 加茂利男『世界都市』 27頁 有斐閣
- ^ 加茂利男『世界都市』 12頁 有斐閣
- ^ a b c d 加茂利男『世界都市』 16頁 有斐閣
- ^ 加茂利男『世界都市』 17-18頁 有斐閣
- ^ 加茂利男『世界都市』 17頁 有斐閣
- ^ 加茂利男『世界都市』 61頁 有斐閣
- ^ a b 加茂利男『世界都市』 66頁 有斐閣
- ^ 加茂利男『世界都市』138頁 有斐閣
- ^ a b c 加茂利男『世界都市』121頁 有斐閣
- ^ 加茂利男『世界都市』 99-100頁 有斐閣
- ^ 独立行政法人 経済産業研究所
- ^ a b c d e f g h i 2012 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (2012年4月公表)
- ^ a b c 世界の都市総合力ランキング (Global Power City Index 2012)([1])
- ^ a b c The Global City Competitiveness Index(2012年3月公表)
- ^ a b c The World According to GaWC 2010(2011年9月公表)
- ^ サスキア・サッセン『グローバル・シティ』 182頁 筑摩書房
- ^ The Business of Cities City Indexes in 2011
- ^ http://www.demographia.com/db-worldua.pdf Demographia: World Urban Areas & Population Projections
- ^ 2008年度の県民経済計算によると名目の総生産は東京都は89兆7,149億円、神奈川県は30兆3,987億円、埼玉県は20兆7,961億円、千葉県は19兆6,889億円であり、一都三県の合計では160兆5,986億円である。ドルベースだと2兆ドル前後であり、ロシア(約1.5兆ドル、2010年)やカナダ(約1.4兆ドル、2010年)のGDPを大きく上回っている。
- ^ Swoons Over Miami サスキア・サッセンへのインタビュー。
- ^ Xinhua-Dow Jones International Financial Centers Development Index (2012)
- ^ 加茂利男『世界都市』15頁 有斐閣
- ^ World City Millionaire Rankings WealthInsight. 2013年5月公表
- ^ The Wealth Report 2013 Knight Frank 2013年3月6日閲覧。
- ^ 2012世界城市綜合競爭力排行榜
- ^ GaWC Research Bulletin 310
関連項目 [編集]
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