ニューヨーク

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ニューヨーク市
City of New York
市旗 市章
愛称 : "ビッグ・アップル"、"ゴッサム"、眠らない町、世界の首都、エンパイア・シティ"
位置
ニューヨーク市の位置(ニューヨーク州)の位置図
ニューヨーク市の位置(ニューヨーク州)
座標 : 40°43′N, 74°00′W
歴史
定住開始 1624年
旧名 ニューアムステルダム
行政
アメリカ合衆国
  ニューヨーク州
  ブロンクス郡(ブロンクス区
ニューヨーク郡(マンハッタン区
クイーンズ郡(クイーンズ区
キングス郡(ブルックリン区
リッチモンド郡(スタテンアイランド区
 市 ニューヨーク市
市長 マイケル・ブルームバーグ
(無所属)
地理
面積  
  市域 1,214.4km2(468.9mi2
    陸上   785.5km2(303.3mi2
    水面   428.9km2(165.6mi2
      水面面積比率     35.32%
  市街地 8,683.2km2(3,352.6mi2
  都市圏 17,405km2(6,720mi2
標高 平均10m(平均33ft
人口
人口 2007年7月1日現在)
  市域 8,310,212人
    人口密度   10,527人/km2(27,264人/mi2
  市街地 18,223,567人
  都市圏 18,815,988人
  備考 [1]
その他
等時帯 東部標準時UTC-5
夏時間 東部夏時間UTC-4
公式ウェブサイト : www.nyc.gov

ニューヨーク市(ニューヨークし、City of New York、通称:New York City"NYC")は、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある1790年以来、同国最大の人口を抱える都市であり[2]、近郊を含むニューヨーク都市圏の人口は、東京東京圏)、メキシコシティサンパウロに次ぐ世界第4位の規模である。ロンドンパリ東京と並ぶ最高水準の世界都市である。世界の商業、金融、文化、ファッション、エンターテインメントに多大な影響を及ぼしている。国際連合本部ビルが置かれており、国際政治の中心地でもある。

漢字の当て字は「紐育市」「紐約市」など[3]

目次

[編集] 概要

ニューヨーク市は、アメリカ合衆国北東部の大西洋に面し、巨大なニューヨーク港を持つ。市は、ブロンクスブルックリンマンハッタンクイーンズ区スタテンアイランドという五つの行政区(バロウ)に分けられる。2007年における人口推計値は830万人を超え[1]、陸地面積は790km²[4][5]、人口密度はアメリカ国内の主要都市中で最も高い[6]。ニューヨーク都市圏の人口もまた国内最大であり、推計で1880万人、その面積は1万7400km²以上である[7]

アメリカの都市の中では公共交通機関が際立って多く利用されており、多くの交通機関が24時間運行している。また人口密度の高さと、その多様性も著しい。2005年の調査によれば、市内では170近くの言語が話され、人口の36%がアメリカ合衆国の外で生まれた人であった[8][9]

ニューヨークは、「眠らない街」とも呼ばれ、そのほかにも「ゴッサム[10]、「ビッグアップル[11]といった愛称がある。

ニューヨークは、1624年、オランダ人の手によって交易場として築かれた町である。この入植地は1664年までニューアムステルダムと呼ばれていたが、同年イギリス人の支配が始まって現在の名称になった[12]。1785年から1790年まではアメリカ合衆国の首都としての役割を担った[13]

市内には、世界的に知られた地区やランドマークが数多くある。自由の女神像は、19世紀末から20世紀初めにかけて、アメリカへ渡ってきた何百万人もの移民を出迎えていた。ロウアー・マンハッタンウォール街は、第二次世界大戦以来、金融の国際的中心地であり、ニューヨーク証券取引所が置かれている。エンパイア・ステート・ビルディングなど超高層ビルも数々建ち並び、ワールドトレードセンターもその一つであった。

また、ニューヨークでは、ハーレム・ルネサンス、絵画の抽象表現主義(別名ニューヨークスクール)、ヒップホップ[14]パンク・ロック[15]サルサディスコティン・パン・アレーなどの音楽ジャンルが生まれた。ブロードウェイ劇場も有名である。

[編集] 歴史

詳細は「ニューヨーク市の歴史」を参照

1660年のロウアー・マンハッタン(右が北)。当時、ニュー・アムステルダムの一部であった。

1524年、フランス国王の命を受けたイタリアの探検家ジョバンニ・ダ・ヴェラッツァーノが、この地域に到達し、ヌーヴェル・アングレーム (Nouvelle Angoulême) と呼んだ[16]。その当時、ここには、約5000人のレナペ族のインディアンが住んでいた[17]

ヨーロッパ人の入植は、オランダ人が1614年にマンハッタンの南端に毛皮貿易のために建てた植民地が始まりであり、これが後に「ニューアムステルダム」と呼ばれるようになった。オランダ植民地の総裁ピーター・ミヌイットが、1626年、レナペ族からマンハッタン島を60ギルダー(2006年現在の換算で1000ドル程度)で購入した[18]。現在では否定されているが、マンハッタンの代価は24ドル相当のガラスのビーズであったという伝説もある[19]。1664年、イギリス人が町を征服し、イングランド王ジェームズ2世(ヨーク・アルバニー公)の名を取って「ニューヨーク」と名付けた[20]第二次英蘭戦争の末、オランダは、北アメリカでイギリスによるニューアムステルダム(ニューヨーク)の支配を認める代わりに、ラン島(当時はニューヨークより価値のある土地であった)の支配を得た。1700年までに、レナペ族の人口は200人まで減少していた[21]

ニューヨークは、イギリス帝国の支配の下、貿易港としての重要性を増していった。1735年にはジョン・ピーター・ゼンガー事件の裁判が行われ、北アメリカにおける報道の自由の確立へとつながっていった。1754年、国王ジョージ2世の勅許によって、ロウアー・マンハッタンに王立大学としてコロンビア大学が設立された[22]。1765年10月には印紙法議会がニューヨークで開かれた。

ニューヨークでは、アメリカ独立戦争の間、大きな戦闘が繰り返し行われた。1776年にアッパー・マンハッタンで行われたフォート・ワシントンの戦いの後、街はイギリスの北アメリカにおける軍事的・政治的拠点となり、占領は1783年まで続いた。その後間もなく、連合会議の会期がここで行われ、ニューヨーク市はアメリカ合衆国の首都となった。ここで合衆国憲法が批准され、初代大統領ジョージ・ワシントンが1789年就任式を迎えた。第1回連邦議会の初めての会期が開かれ、権利章典が起草された。これらの舞台となったのは、ウォール街のフェデラル・ホールであった[23]。1790年には、ニューヨークはフィラデルフィアを抜いてアメリカ合衆国最大の都市へと成長していた。

19世紀、ニューヨークは移民と開発によって大きく変貌した。1811年委員会計画によって、マンハッタン全域が格子状の通りで覆われた。1819年にエリー運河が開通し、大西洋の港と北アメリカ内陸部の広大な農業市場とを結んだ[24]。この地域の政治を牛耳ったのは、アイルランド系移民に支えられた政治的マシーンであるタマニー・ホールであった[25]。公共精神あふれる商人階級の陳情によって、セントラル・パークの建設が始まり、1857年にアメリカの都市の中で最初の景観設計された公園となった。マンハッタンやブルックリンには、大勢の自由黒人もいた。ニューヨークでは1827年まで奴隷制が維持されていたが、1830年代、ニューヨークは北部における奴隷制廃止運動の中心地となった。1840年の時点で、ニューヨークの黒人人口は1万6000人を超えていた[26]。1860年までに、アイルランド系の人口は20万人を超え、市の人口の4分の1を占めていた[27]

マンハッタンのロウアー・イースト・サイド、マルベリー・ストリート(1900年ころ)。

アメリカ南北戦争(1861年-1865年)の時の徴兵制に対する不満から、1863年にニューヨーク徴兵暴動が発生した。これはアメリカ史の中で最悪の暴動の一つとなった[28]。1898年、ブルックリン(当時独立市であった)と、ニューヨーク郡(ブロンクスの一部を含んでいた)、リッチモンド郡、そしてクイーンズ郡西部が合併して、現在のニューヨーク市が形成された[29]。1904年にはニューヨーク市地下鉄が開通し、新しい市の統合に役立った。20世紀後半、ニューヨーク市は世界の産業、商業、情報の中心地となった。しかし、その陰では犠牲もあった。1904年、蒸気船ジェネラル・スローカム号がイースト・リバーで火災に遭い、乗っていた1021人が死亡した。1911年に起きたトライアングル・シャツウエスト工場の火事は、ニューヨーク市で最悪の産業災害で、146人の衣類製造工場労働者が死亡し、国際女性衣類労働組合の成長を促すとともに、工場の安全基準の大幅な改善につながった[30]

1920年代、ニューヨーク市はアフリカ系アメリカ人の大移動南部から来たアフリカ系アメリカ人にとっての主要な行き先となった。1916年までに、ニューヨーク市に住むアフリカ系都市移住者は北アメリカで最多となった。禁酒法時代にはハーレム・ルネサンスが栄え、それと同じころ急激な経済成長に伴い超高層ビルが競うように建てられ、街の風景は大きく変わった。1920年代初頭、ニューヨーク市はロンドンを抜いて、世界で最大の人口を擁する都市となった。またニューヨーク都市圏の人口は、1930年初頭、1000万人を超え、人類史上最初のメガシティとなった[31]世界恐慌の時代には、改革派のFiorello LaGuardiaが市長に選出され、タマニー・ホールは80年に及ぶ政治的支配を失った[32]

第二次世界大戦からの兵士の復員によって、戦後経済の勃興が始まり、クイーンズ東部で広大な住宅地域の開発が進んだ。ニューヨークは戦争の傷跡を見せずに、世界の一流都市へと成長した。ウォール街は、アメリカを世界経済の覇者へと押し上げ、国際連合本部ビル(1950年完成)の設置はニューヨークの政治的影響力を知らしめた。ニューヨークで生まれた抽象表現主義は、この街をパリに代わる世界の芸術の中心地へと変えた[33]

9.11テロの前のロウアー・マンハッタン(2001年8月)。

1960年代、ニューヨークは経済的停滞、犯罪率の上昇、人種間対立の高まりに苦しみ、1970年代にピークを迎えた。1980年代は、金融業の盛り返しによって市の財政は改善を見せた。1990年代までに、人種間対立も緩和し、犯罪率は劇的に下落した。そしてアジアラテンアメリカからの新しい移民の波が訪れた。シリコン・アリーのような新しい産業部門も興り、ニューヨークの人口は2000年の国勢調査で史上最高に達した。

ニューヨークは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の現場となった。ワールドトレードセンターの倒壊で、3000人近くの人が命を落とした[34]。新しい1ワールドトレードセンター(旧称フリーダム・タワー)、記念館、その他三つのオフィスタワーが跡地に建設されることになっており、2013年に完成予定である[35]。2006年12月19日、建物の基礎に最初の鉄骨が据え付けられた。その他三つのオフィスタワーは、グレニッチ・ストリート沿いに建設が予定されており、現在建設中のワールドトレードセンター記念館を取り囲むことになる。この地区には、記念博物館も建てられる予定である。

[編集] 地理

ニューヨーク都市圏の中心部を写した衛星写真。ここに写った地域に1000万人以上が暮らす。

ニューヨーク市は、アメリカ合衆国北東部ニューヨーク州の南東部に位置し、ワシントンD.C.ボストンのおよそ中間にある[36]ハドソン川の河口に当たる。ハドソン川は、天然の港に流れ込み、更に大西洋へつながっており、街の交易都市としての発展に貢献してきた。ニューヨークの大部分は、マンハッタンスタテンアイランドロングアイランドという三つの島の上にあるため、陸地面積が狭く、人口密度が高い原因となっている。

ハドソン川は、ハドソン・バレーを通ってニューヨーク湾に流れ込み、河口はニューヨーク市とトロイ市の間の三角江となっている[37]。またハドソン川によってニュージャージー州とニューヨーク市が隔てられている。イースト川(実際には海峡)はロングアイランド湾から流れ、ブロンクス及びマンハッタンと、ロングアイランドとを隔てている。ハーレム川(実際にはイースト川とハドソン川をつなぐ海峡)は本土の一部であるブロンクスと、マンハッタンとを隔てている。

市の地形にはかなり人の手が加わっている。オランダ植民地時代から、川岸に沿って大規模な埋立てが進められたためである。埋立てが最も進んだのはロウアー・マンハッタンであり、1970年代から1980年代にかけてバッテリー・パーク・シティの開発が行われた[38]。自然の地勢は、特にマンハッタンにおいては平坦にならされた[39]

市の総面積は1,214km²、うち水面面積は425km²、陸地面積は789km²である[4][5]。標高が最も高いのはスタテンアイランドのTodt Hillの124.9mであり、これはメイン州以南の東海岸の中で最高地点である[40]。その頂上付近は、スタテンアイランド緑地帯の一部をなし、ほとんど森林に覆われている[41]

[編集] 気候

ケッペンの気候区分によれば、ニューヨーク市の気候は温暖湿潤気候 (Cfa) である。日照のある日(晴れ又は一時曇り)は年平均234日ある[42]。0°C等温線を基準とすると、湿潤な亜熱帯気候に含まれる大都市としては、北アメリカの中では最北に位置する。

夏期は一般に高温・湿潤で、平均最高気温は26 - 29°C(79 - 84°F)、平均最低気温は17 - 21°C(63 - 69°F)である。32°C(90°F)を超える日は年平均19日ある。冬は寒く、陸から海へ吹く卓越風により、大西洋の影響は限定されているが、それでも大西洋の存在により内陸北アメリカの同緯度の都市(シカゴピッツバーグシンシナティなど)に比べれば温暖になっている。最も冷え込む1月の平均気温は0°C(32°F)であり、零下になる日は年平均75日、また零下15°C(5°F)を下回る日は年平均1日ある。春と秋の気候は変わりやすく、肌寒い日から暑い日まであるが、おおむね湿度は低く、快適である[42]

年平均降水量は118cmで、季節による降水量のばらつきは少ない。年平均積雪量(積雪の深さ累計)は71cmである[42]。ハリケーンや熱帯低気圧は少ないが、全くないわけではない。

ニューヨーク市(セントラルパーク)の平均気温
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 22 (72) 24 (75) 30 (86) 36 (96) 37 (99) 38 (101) 41 (106) 40 (104) 39 (102) 34 (94) 29 (84) 24 (75) 41 (106)
平均最高気温 °C (°F) 3 (38) 5 (41) 10 (50) 16 (61) 22 (71) 26 (79) 29 (84) 28 (82) 24 (75) 18 (64) 12 (53) 6 (43) 17 (62)
平均最低気温 °C (°F) -3 (26) -2 (28) 2 (35) 7 (44) 12 (54) 17 (63) 21 (69) 20 (68) 16 (60) 10 (50) 5 (41) 0 (32) 9 (48)
最低気温記録 °C (°F) -21 (-6) -26 (-15) -16 (3) -11 (12) -2 (28) 7 (44) 11 (52) 10 (50) 4 (39) -2 (28) -14 (7) -25 (-13) -26 (-15)
降水量 mm (inches) 104.9 (4.13) 80 (3.15) 111 (4.37) 108.7 (4.28) 119.1 (4.69) 97.5 (3.84) 117.3 (4.62) 107.2 (4.22) 107.4 (4.23) 97.8 (3.85) 110.7 (4.36) 100.3 (3.95) 1,262.4 (49.7)
出典: [43]

[編集] 環境

ニューヨーク市での公共交通機関の利用率はアメリカ合衆国国内で最高であり、ガソリン消費は、1920年代の全国平均と同じレベルである[44]。公共交通機関の利用によって、2006年において18億ガロンの石油が節約されており、ニューヨークの節約量は全国の公共交通機関による節約量の半分を占める[45]。人口密度の高さ、自動車利用率の低さ、公共交通機関の利用率の高さにより、ニューヨークはアメリカの中で最もエネルギー効率の高い都市の一つとなっている[46]温室効果ガスの排出量は、全国平均が1人当たり24.5トンであるのに対し、ニューヨーク市は1人当たり7.1トンである[47]。ニューヨーク市民全体では、国の人口の2.7%を占める一方で、国全体の温室効果ガス排出量に占める割合は1%である[47]。ニューヨーク市民の平均電気消費量は、サンフランシスコ市民の半分以下、テキサス州ダラス市民の4分の1近くである[48]

近年、ニューヨーク市は環境への負荷を減らすことに重点を置いている。環境汚染のため、市民の間ではぜんそくその他の呼吸器系の疾患の発生率が高くなっている[49]。市政府は、市の事務所及び公共施設において最もエネルギー効率の高い設備を購入することが義務づけられている[50]。また、クリーンなディーゼル=ハイブリッド車圧縮天然ガス車の数は国内で最大であり、国内初のハイブリッドのタクシーも走っている[51]。ニューヨーク市は、アメリカ合衆国環境保護庁に対して温室効果ガスを汚染物質として規制するよう命じた連邦最高裁判所のマサチューセッツ州対合衆国環境保護庁事件において、申立人の一員となっていた。また、ニューヨーク市は、エネルギー効率の高い緑の建築の分野でも、ハースト・タワーの建築に見られるように、先進的な立場に立っている[52]

ニューヨーク市の飲料水は、キャッツキル山地の集水域から供給されている[53]。集水域の清浄さと、天然の水濾過により、水処理プラントによる飲み水の浄化を必要とせず、そのような都市はニューヨーク市を含めアメリカ国内に四つしかない[54]

[編集] 行政区

ニューヨークの5つの区
(1) Manhattan(マンハッタン)
(2) Brooklyn(ブルックリン)
(3) Queens(クイーンズ)
(4) Bronx(ブロンクス)
(5) Staten Island(スタテンアイランド)

ニューヨーク市は、行政上の5つの区 (Five Boroughs) から成る。区の至る所には、何百もの地区 (neighborhood) が存在し、それぞれ独自の歴史や特徴を築いている。もし、それぞれの区が独立したなら、すべてがアメリカ合衆国の人口順50位以内の都市に入る。

マンハッタン区(ニューヨーク郡、人口1,593,200人)
市の経済の中心で五つの区で最大の市街地である。最高の人口密度を擁し、大部分は摩天楼に覆われている。大まかに分けると、ダウンタウンミッドタウン及びアップタウンの三つの地区に分けられる。
ブルックリン区(キングス郡、人口2,486,235人)
最も人口の多い区。1898年までは独立した市だった。強い個性を持っており、中央地区や南東地区には近代的なビジネス街から古い住宅地区まで様々な街並みが見られる。また、アメリカでも初期の遊園地の1つとして有名なロングビーチフロントとコニーアイランドもよく知られている。
クイーンズ区(クイーンズ郡、人口2,241,600人)
最大の面積を持つ区。アメリカで最も多様な民族が住む地域である。ニューヨーク市との合併以前は、オランダ人の築いた小さな町と村で構成されていた。ニューヨーク・メッツの本拠地、区内にニューヨークの主要3空港のうち2つの空港がある。フラッシング・メドウズ・コロナ公園1939年1964年に行われた国際博覧会の開催地であることが有名である。
ブロンクス区(ブロンクス郡、人口1,357,589人)
区南東部のサウス・ブロンクス地区は、ヒップホップ文化誕生の地であり、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地・ヤンキー・スタジアムの所在地でもある。

アメリカ最大の共同住宅団地、コープ・シティーでも知られている。小さな島を除くと、北アメリカ大陸に位置する唯一の区でもある。

スタテンアイランド区(リッチモンド郡、人口464,573人)
日本語では「スタテン島」と表記されることもある。5つの区の中で最も郊外に位置する。1964年にヴェラザノ・ナローズ・ブリッジが開通した。2001年まで世界最大のゴミ埋め立て地として悪名高いフレッシュ・キルズ埋立地があったが、現在はアメリカ最大の都市公園の1つとして整備されている。

[編集] 外国人居住者

ニューヨークはもとより、アメリカ合衆国そのものが移民の手によって開発されたため、外国人によって発展したと言っても過言ではない。ニューヨークには多数の外国人街区があり、そこには多くの米国籍を持たない外国人が居住している。The Asian American Federation of New Yorkによれば26,000人の日本国籍者がおり、61%はマンハッタン区に、23%はクイーンズ区に住んでいる。明確な日本人街というものは存在しないが、マンハッタンのイースト・ビレッジ地区や東41丁目などでは、日本人経営による商店・飲食店の集積が見られる。

[編集] 経済

詳細は「ニューヨーク市の経済」を参照

ウォール街にあるニューヨーク証券取引所は、世界最大の証券取引所である。

ニューヨークは全米で最も大きな経済規模を持つ都市であり、世界のビジネスを牽引する世界有数の国際都市である。主に金融業界に大きな影響力を持ち、複数の世界的金融機関(大半がアメリカ資本)が本社を置いている。2008年のフォーチュン・グローバル500において、ニューヨークは東京パリロンドン北京に続き5番目に世界レベルの大企業の本社が集積しているとの評価を受けている。経済規模では1兆ドルを超える都市圏は世界的に見てニューヨークと東京(共に1兆1000億ドル)のみであり、これにロンドン(約4500億ドル)を加え世界3大都市と呼ばれ、これら3都市は世界経済を牽引する重要なハブとされており、株取引、外貨取引などにおいては3都市の地理的な条件から均一に時差が生まれている。全米規模で見ても2位のロサンゼルスが6300億ドルであるので、その巨大な経済を数字が物語っている。なお、同市に働く人材は主にニューヨーク州ニュージャージー州から出勤している。株式市場は米国のみならず全世界に巨大な影響を持ち、ウォール街に本拠地を置くニューヨーク証券取引所上場企業の時価総額において世界一を誇っている。最も歴史が古く最大のナスダックに最も多くの企業が上場しており1日平均の時価総額では世界第2位。

[編集] 交通

マンハッタン#交通」も参照

ニューヨーク市は、アメリカの中でもとりわけエネルギー効率のよい都市として知られている。アメリカでは平均して90%の人が自動車で通勤するのに対して、ニューヨークでは多くの人が鉄道地下鉄バスなどの公共交通機関を利用する。2000年に行われた国勢調査によると、マンハッタンで自動車を持っている住人の数はわずか25%である(全国平均は92%)。このため、ニューヨーク市のガソリン消費量は 1920年のアメリカの平均水準にとどまっている。しかしガソリン代は他の都市より平均して高く保険代に関しても高いため車所有者にとっては出費が嵩む。マンハッタンは高速道路があまり走っていないものの他の区では高速を使ってすばやい移動ができる。同様の理由により、交通渋滞もシカゴロサンゼルスサンフランシスコなどの都市に比べるとはるかに少ない。

2006年に環境保護団体 SustainLane が行った調査によれば、ニューヨークは原油価格の高騰が起きたときにもっとも持続可能な都市だという。また、鉄道や地下鉄、バスによる通勤客が多いことは、ニューヨーク市内で発行されているローカル紙が発達する要因にもなっている。このことを裏付ける証拠として、2005年の地下鉄ストライキの際にはニューヨークの新聞発行数が減少した。

[編集] バス

ニューヨーク市都市交通局のバスは、地下鉄と同様に24時間運行され、料金は均一体系である。市内には12,499ヶ所のバス停があり、全てのバスが障害者車椅子のための昇降機を備えている。年間利用者数は、アメリカ各都市との比較でも突出している(2004年)。[55]

  1. ニューヨーク 7.40億人
  2. ロサンゼルス 3.67億人
  3. シカゴ 2.94億人
  4. フィラデルフィア 1.63億人

[編集] タクシー

当局公認のタクシーであるイエローキャブの黄色い車両は、もはやニューヨーク市の風景の一部である。

比較的安価(初乗り運賃;2.50ドル)なこともあり、市民の重要な足の一つとなっている。ただし、空港などの例外を除けば、約1万3000台のイエローキャブの大部分は客足の多いマンハッタンハーレムより南の地区で流しており、その他の地区では一般になかなか捕まらないのが現状である。あげくにそういった地区に行く場合乗車拒否されたりする。そのため住民のためというよりは観光客のためといった感じでニューヨーカー達は無駄に多いと思っている人も多い。

[編集] 空港

ニューヨーク市にアクセスできる空港は3つある。クイーンズ区に二つ、隣接するニュージャージー州ニューアーク市に一つの国際空港がある。なお、ビジネスジェットにはティータボロ空港が利用されている。

主に世界各国からニューヨークへの玄関口となる空港であり、日本からの直行便もほとんどここに発着する。マンハッタン中心部からは最も遠い。
ニュージャージー州に所在する空港だが、公共交通機関を使用した場合、マンハッタン中心部からのアクセスが一番いい。コンチネンタル航空のハブ空港で、同社の成田 − ニューヨーク直行便はこの空港から発着する。
主としてアメリカ国内を結ぶ路線が発着する空港。定期便のある空港ではマンハッタン中心部から一番近い。「ラグワディア」と発音しないと通じない場合があるので要注意。
マンハッタンから19キロに位置するニューヨークで最も古く小さい空港である。定期便は無く、約2キロと短い滑走路はビジネスジェットに利用されており、発着回数は非常に多い。ティターボロ、ティータボロ等とも表記される。

[編集] 鉄道

[編集] 船舶航路

  • NY Waterway[59] (西側の通勤船舶)
  • スタテンアイランド フェリー[60] (スタテンアイランドへの多目的船舶、無料、自動車の航送は2005年現在休止されている。自由の女神の鑑賞にもよい。)

[編集] 観光

ニューヨークの夜景

[編集] 有名な建造物

ロウアー・マンハッタン

ミッド・タウン

他エリアの建造物

[編集] 著名な地区

世界の交差点とも呼ばれるタイムズスクウェア
タイムズスクウェア
ミッドタウンは世界最大のCBDである。

[編集] 博物館・美術館

[編集] 劇場・著名なクラブ

[編集] ショッピング

[編集] ホテル

[編集] 娯楽施設

[編集] 教育

[編集] 大学

コロンビア大学

[編集] 図書館

[編集] スポーツ

[編集] 野球

[編集] バスケットボール

[編集] アメリカンフットボール

[編集] アイスホッケー

[編集] サッカー

[編集] 姉妹都市

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b "Accepted Challenges to Vintage 2007 Population Estimates". United States Census Bureau, Population Division. 2009-04-09 閲覧。
  2. ^ "Rank by Population of the 100 Largest Urban Places, Listed Alphabetically by State: 1790-1990". U.S. Census Bureau (1998-06-15). 2009-02-08 閲覧。
  3. ^ 明治期には「新ヨーク」との記載例もある。
  4. ^ a b "NYC ProfilePDF". New York City Department of City Planning. 2008-05-22 閲覧。
  5. ^ a b Roberts, Sam (2008-05-22). "It’s Still a Big City, Just Not Quite So Big". The New York Times. 2008-05-22 閲覧。
  6. ^ "2000 Census: US Municipalities Over 50,000: Ranked by 2000 Density". Demographia. 2008-09-01 閲覧。
  7. ^ "Annual Estimates of the Population of Metropolitan Statistical Areas: April 1, 2000 to July 1, 2007". U.S. Census Bureau. 2008-12-30 閲覧。
  8. ^ "Queens: Economic Development and the State of the Borough EconomyPDF". New York State Office of the State Comptroller (2006-06). 2008-09-01 閲覧。
  9. ^ "The Newest New Yorkers: 2000PDF". New York City Department of City Planning (2005). 2008-09-01 閲覧。
  10. ^ Irving's mocking Salmagundi Papers, 1807, noted by Edwin G. Burrows and Mike Wallace, Gotham: A History of New York to 1898 (Oxford) 1999:xii.
  11. ^ Nicknames for Manhattan
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  13. ^ "The Nine Capitals of the United States". アメリカ合衆国上院. 2008-09-07 閲覧。
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