グローカル化

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グローカル化: glocalization)は、全世界を同時に巻き込んでいく流れである「世界普遍化」(globalization)と、地域の特色や特性を考慮していく流れである「地域限定化」(localization)の2つの言葉を組み合わせた混成語である。カタカナでグローカリゼーションと書くこともある[1]。俗に言う、「地球規模で考えながら、自分の地域で活動する」(Think globally, act locally.)とも関連する言葉。

概略[編集]

次のような意味合いで使われる用語である。

  1. 地球規模/多地域での展開を目指しながらも、地域の法律文化に応じる形で提供される製品サービス
  2. インターネットなどの電子コミュニケーション技術を活用し、地球規模/多地域の基準の下で提供される地域限定のサービス。
  3. 地域の文化や需要に応じるために、世界的な企業が設立する現地法人、など。

具体例として、ハンバーガーショップの日本の店舗における「てりやきバーガー」が挙げられる[2]。地球全体とその部分は、別個に機能しているわけではなく、むしろ互いに関連していて切り離せないものである。ある場所を理解するためには、世界普遍化の流れに見られる2面性を考えることができる。世界普遍化の流れでは、同じ現象を世界中で目にする機会があるわけで、一部の人間の目にしか触れない地域限定化の流れでは、その影響力は比較にならない。しかしながら、多くの場合、特定の地域に世界普遍化の流れが及んでくると、それに対する抵抗が起こることが多いのも事実である。世界的な企業が新たなビルを建築しようとすると、その計画を辞めるように、または修正するようにを求める運動が起こるなどが、1つの例として挙げることが出来る。「グローバリゼーション」という言葉は、1980年代の日本企業が営業戦略として使用し始めたが、英語圏で使われるようになるには、1990年代のイギリス人 社会学者 ローランド・ロバートソン[3]まで待たねばならない。またその後、ジグムント・バウマンが言葉をより一般的なものとしていったのである。

脚注[編集]

  1. ^ 東浩紀濱野智史編 「環境管理型権力の「価値」とは何か」『ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇』 河出書房新社、2010年、139頁。ISBN 978-4309244426
  2. ^ 樫村愛子『ネオリベラリズムの精神分析―なぜ伝統や文化が求められるのか』光文社、2007年、50頁。ISBN 978-4334034153
  3. ^ Roland Robertson (1992), Globalization: Social Theory and Global Culture, Sage.(阿部美哉[訳](1997)『グローバリゼーション:地球文化の社会理論』東京大学出版会。)