グローバリゼーション
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グローバリゼーション (英:Globalization) とは、これまでの国家や地域などの境界を越えて地球規模で複数の社会とその構成要素の間での結びつきが強くなることに伴う社会における変化やその過程をいう。1970年代から広く使われるようになった。
そこから、今日では「運輸と通信技術の爆発的な発展や冷戦崩壊後の自由貿易圏の拡大によって、文化と経済の国境にとらわれない貿易が促進すること」をも指すようになった。
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[編集] 概要
この言葉は様々な社会的、文化的、商業的、また経済的活動において用いられる。使われる文脈によって、例えば世界の異なる地域での産業を構成する要素間の関係が増えていること(産業の地球規模化)などの、世界の異なる部分間の緊密なつながり(世界の地球規模化)を意味する場合もあるし、グローバリゼーションの負の側面つまり工業や農業といった産業が世界規模での競争(メガコンペティション)にさらされることで維持不能になるなどの搾取の要素をさす場合もある。したがって最近ではマイナスの価値を示す言葉として語られることも多くなった。
1990年代以降、グローバリゼーションの負の側面を非難する人々は、主要国首脳会議の開催地などで反グローバリズムを訴えている。またグローバリゼーションが多国籍企業に都合の良いものだと考える人々は、これを「アメリカニゼーション」などと揶揄することも少なくない(グローバル資本主義)。
「グローバリゼーション」という概念は「国際化」という概念と似ているが、国際化が国家と国家の間に生まれる概念であるのに対し、グローバリゼーションは世界を単一のシステムと考え、国の存在を前提としていない点が異なる。
[編集] グローバリゼーションの訳語
独立行政法人国立国語研究所の「外来語」言い換え提案では「地球規模化」を挙げている。グローバライゼーション、グローバル化といった言葉もよく使われる。さらに中国における訳語である「全球化」も中国経済の世界への影響が増してきていることと絡んで用いられる。
[編集] グローバリゼーションの徴候
グローバリゼーションの傾向が認められる物事は多くあるが、それらの多くは第二次世界大戦後に地球規模化したものと、世界恐慌によって失われ現代に復活しているものである。これらの項目にはヒト・モノ・カネと情報の国際的な流動化が含まれる。また科学技術、組織、法体系、インフラストラクチャーの発展がこの流動化を促すのに貢献した。一方で、様々な社会問題が国家の枠を超越し、一国では解決できなくなりつつある。
より明確にいうと、地球規模化が認められるものには
- 世界経済の融合と連携深化。
- 異文化交流の機会増加。
- 増大する国際的な文化の交換、交流。例としてはハリウッド映画の輸出を通じてのアメリカ文化の拡散が挙げられる。
- 文化の同化、融合、欧米化、アメリカ化(アメリカナイゼーション)、日本化及び中華化を通じての文化差異の減少。
- 増加する海外旅行、観光。
- 不法入国者を含んだ移住者の増加。
- 政治主体の多様化
- 世界貿易機関(WTO)などの組織への国際的取り決めを通じての国家支配権と国境(の重要さ)の衰退。
- 国民国家の枠組みにとらわれないNGOなどの組織拡大。
- WTO、WIPO、IMFなどの国際的組織の役割の増大。
- 社会問題の世界化
※上記のすべての項目に地球規模化が認められるかどうかについては議論の余地がある。
[編集] グローバリゼーションへの賛否
グローバリゼーションの進展については、これに賛同し、推進しようとする意見もある一方で批判も強く、様々な分野においてその功罪につき議論されている。
[編集] 賛同
グローバリゼーションの進展に肯定的な意見として、以下のようなものが言われる。
- 国際的分業が進展し、最適の国・場所において生産活動が行われるため、より効率的な、低コストでの生産が可能となり、物の価格が低下して社会が豊かになる。
- 投資活動においても、多くの選択肢から最も良いものを選択することができ、各企業・個人のニーズに応じた効率的な投資が可能となる。
- 全世界の様々な物資、人材、知識、技術などを利用できるため、科学や技術、文化などがより発展する。また、各個人がそれを享受することができる。
- 各個人がより幅広い自由(居住場所、労働場所、職種などの決定や観光旅行、映画鑑賞などの娯楽活動に至るまで)を得ることができる。
- 密接に各国が結びつくことによって、戦争が抑制される。
- 環境問題や不況・貧困・金融危機などの大きな経済上の問題、人権問題などの解決には、国際的な取り組みが必要であり、グローバリゼーションの進展はこれらに対する関心を高め、各国の協力、問題の解決を促す。
[編集] 批判
グローバリゼーションの進展に批判的な意見として、以下のようなものが言われる。
- 安い輸入品の増加や多国籍企業の進出などで競争が激化すると、競争に負けた国内産業は衰退し、労働者の賃金の低下や失業がもたらされる。
- 投機資金の短期間での流入・流出によって、為替市場や株式市場が混乱し、経済に悪影響を与える。
- 他国の企業の進出や、投資家による投資によって、国内で得られた利益が国外へと流出する。
- 他国の文化(とりわけアメリカ文化)の流入によって、自国の文化や伝統的な社会制度が破壊される。
- 厳しい競争の中で企業を誘致したり国内産業を育成しようとするため、労働基準や環境基準が緩められ、社会福祉が切り捨てられるようになる(底辺への競争)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 国立国語研究所・「外来語」委員会の地球規模化についてのページ
- (百科事典)「Globalization」 - スタンフォード哲学百科事典にある「グローバリゼーション」についての項目。(英語)

