森永卓郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
森永 卓郎(もりなが たくろう、1957年7月12日 - )は、日本の経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。元三菱UFJリサーチ&コンサルティング経済・社会政策部長。専攻はマクロ経済、計量経済、労働経済、教育計画。社会民主主義者。東京都出身。オフィストゥーワン所属(文化人としてではなく芸能人(ギャランティー分類)として)。父親は獨協大学外国語学部教授であった森永京一。
目次 |
[編集] 経歴
- 1973年 新宿区立落合中学校卒業。
- 1976年 東京都立戸山高等学校卒業後、現役で東京大学教養学部理科二類入学。
- 1980年 東京大学経済学部経済学科卒業。日本専売公社(現:JT)に入社
- 1982年~1983年 日本経済研究センターへ出向
- 1984年~1986年 経済企画庁総合計画局へ出向
- 1986年~1988年 三井情報開発総合研究所へ出向
- 1988年 三井情報開発株式会社総合研究所へ入社
- 1991年 株式会社三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)へ入社
- 2006年 獨協大学経済学部教授に就任
- 2007年3月 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社を退社し、独立
[編集] 人物像・経歴
愛称・通称は「モリタク」(和田アキ子からは「モリタクちゃん」と呼ばれている)。松田聖子の大ファンでもある。高校時代、代々木ゼミナールに通っていた。
その風貌からたけしのTVタックルでビートたけしから「ドラえもん」と呼ばれている。三宅久之からは「ポンスケ」と呼ばれる。ただ、三宅は森永の父の代からの付き合いともいっている。
「経済アナリスト」という肩書きは森永が最初に使い始めたと言われている。これは森永が「ニュースステーション」に出演する際、会社の業務活動にあたらないとして「三和総合研究所主任研究員」の肩書きの使用が認められなかったため、ニュースステーションのスタッフが考え出したものである。
サインには必ず『素敵な愛を』という言葉を添える。これは森永がファンである、新宿区女性総合相談員の兼松左知子(男女共同参画センター“性と生”アドバイザー)の言葉であり、偶然兼松と同じ講演会に招かれた森永が、サインを固辞する兼松を30分間にわたって説得し、ようやくしてもらった際に書き添えてもらった言葉である。
専門の経済学以外にもオタク的知識、特異なキャラクターを生かし、テレビ・ラジオで活躍。オタク然とした容姿と直截すぎる発言で、ショーアップされた討論番組などでは、やや損な役回りになる事が多いが、実像は的確な分析と堅牢な論理構成に定評がある。
日銀の量的緩和政策(マネーサプライ政策(m2+cd)およびインフレターゲット論)と政府による減税および社会投資の前倒しによる景気回復を主張してきたが、現在はスポーツ新聞で大インフレ時代の到来とその恐怖を訴えている。また不況下の歳出削減や特殊法人改革にはどんな理由でも景気に悪影響しか与えないとさまざまな改革を痛烈に批判している。また最近では国民の9割が年収100万円以下になる年収100万円時代を予言している。以前には年収300万円時代を主張していた。
2001年4月12日のニュースステーションで、自民党総裁選で番組にゲストで出演した小泉純一郎の政策を容認するかのようにとられる発言をした事が、結果的に小泉政権を誕生させてしまったのではないかと、後悔の念を語っている。
森政権の頃から、日銀および財務省の政策を一貫して批判。週刊誌のインタビューで「私を日銀総裁か財務大臣にしてくれたら、半年で景気回復させます。もし出来なかったら死刑になってもいい」と発言して周囲の人を心配させた。
防衛問題に関しては、軍事力による国防そのものにかなり批判的。極端な例として「北朝鮮が攻めてきたら竹やりで対抗すればよいから、自衛隊は要らない」と意見したこともある(たけしのTVタックルでは、この発言を度々ネタにされる)。しかし「戦争になったら自分はアメリカに逃げる」などと発言して顰蹙をかった。また同番組内で竹島問題を取り上げた時も「韓国にあげればいい、東京都内だって外国の投資ファンドに買われている。」等と発言、同席者から「竹島は武力による占領状態で日本の主権を無視しているが、投資ファンドは日本の主権を認め法律を守り、税金も払っている」と顰蹙を買った。この様に国防や国家主権などに関してはトンチンカンな発言が多く、経済以外の問題に関しては音痴なのではないかと言われている。
強固な護憲論者であり、2004年3月29日放送のたけしのTVタックルにおいて、憲法改正について反対し「仮にとんでもない奴が攻めて来たら、もう黙って殺されちゃえばいいんだと思うんです」「世界の歴史の中で、昔は日本という国があって、戦争をしなくって制度を守るんだって言い続けて、ああそんな良い民族が居たんだなぁと思えばいいんじゃないですか」と発言している。なお護憲の市民団体には賛同者として名を連ねていない。
2004年から、2005年にかけて、テレビ朝日で放映されている朝まで生テレビや、サンデープロジェクトで、「日本の課税最低限は先進国中最悪レベル」と発言した。この発言に対して、司会の田原総一朗はじめ、ほぼ全員の出演者から「日本は課税最低限が高い」といった非難を浴びた。田原は番組の度に森永を批判していたが、2005年11月放送の朝まで生テレビにおいて、「(財務省のホームページや、各種資料を見たところ)森永さんの発言は正確です」と説明している。
サンデープロジェクトの2005年を占うという企画で、「円が50円台」「原油高」「日経平均が5000円台」のトリプルパンチによる、小泉不況を予想。また同年暮れには、2006年は日経平均が20000円台超えと小泉大増税を予想し、大増税を乗り切るためと経済のお勉強の為、株式投資をリスナーに勧める。しかしライブドア事件以降は、「投資ファンドや機関投資家およびデイトレーダーが暗躍する今の株式市場は、株券が紙くずになるつもりでやらないと痛い目にあいますよ」とリスナーに株式投資の危険性を訴える。日銀の公定歩合引き上げには、景気を弱めるという理由で反対をしている。
早朝のラジオ番組を担当しているため殆ど高級ホテル暮らし(自宅は埼玉県所沢市にあり、毎日行き来していては生放送に到底間に合わない為)。夫人からは『選挙に出たら離婚よ』と釘を刺されている。この件に関しては、2006年3月7日放送のニッポン放送、森永卓郎 朝はニッポン一番ノリ!の「森永卓郎 経済提言」のコーナーでウィキペディアを紹介した際に本人自ら取り上げている。このことに関して、森永は「なんで知ってるんだ」とコメントしている。
焼肉のカルビと牛丼が好物であり、特に吉野家愛好家の一人でもある(その関連で、アメリカ産牛肉の輸入再開を強く要求する一幕もあった)。コンビニなどで売っている「つぶあんマーガリン」のコッペパンも好物であったが、健康上の理由から止めている模様である。
笑福亭鶴光に、笑福亭呂光(しょうふくてい-ろこ。名前の由来は発音で「しょうふくて えろこう」つまり、森永が下ネタをよく発言するためエロいということから来ている)の襲名を言い渡されている。
ニッポン放送のラジオ番組「ショウアップナイターニュース」の交通情報の担当女性に対して、交通情報放送中に「芸能人でいうと誰に似ていますか?」と質問。「飯田圭織です」と言われ松本ひでおアナウンサーと二人で大興奮したことがある。
2005年3月1日からはBLOGも始めており、全国講演等忙しい中(講演回数および講演料は文化人としてはトップクラス)、不定期で更新している。2006年1月25日までは「なぞかけのコーナー」があり、森永卓郎オリジナルの乳頭なぞかけをやっていたが、最近は行っていない。
2006年8月20日放送のテレビ朝日「グレートマザー物語」に出演。この番組のナレーターは「朝はニッポン一番ノリ!」の裏番組であるTBSラジオ「スタンバイ」の司会者、森本毅郎。
喫煙者であり、自身の出演しているラジオ番組、森永卓郎と垣花正の朝はニッポン一番ノリ!内の「心と体の健康一番ノリ!」ではゲストの医師から「ニコチンは危ない」と言われた際に、森永が「このニコチンがいいんですよ」と言ったために医師から、「もうありえません。呆然ですね」と言われていた。タバコが一斉値上げをした際には、数万円単位で大量にまとめ買いをしたことがある。
子供に長男と次男の2人がいる。家族は息子のほか、妻と卓郎の父親。
2007年3月25日放送の週刊人物ライブ スタ☆メン内で、ゲストであったフィギュアスケート女子シングルの安藤美姫選手に対し、2007年世界フィギュアスケート選手権大会で「キム・ヨナ選手がコケた時、正直『やったぜ』って思いました?」という質問をしてしまい、番組宛てに発言を批判する意見が殺到した。また新聞の投書欄にも同様の意見が多数掲載された。 なお、森永はこの件に関して安藤美姫選手及び視聴者に対して一切謝罪を行っていない。
野球が大好き。
[編集] オタクとして
趣味はコレクション。食玩やミニカー、フィギュア、有名人のサイン入り名刺(芸能人には名刺を持たない人もおり、その時は名刺の紙にサインを貰っている様だ。)、消費者金融のポケットティッシュ、携帯電話ストラップ、テレビ局の時計、グリコのおまけ、空き缶、おもちゃのカンヅメ、ライター、貯金箱、指人形、ハンバーガーの景品、ドラえもん映画の入場者プレゼントを収集している。悔しかった事は、ジェニファー・ロペスにサインをねだったが、ガードマンに断られて失敗した事。また、ザ・ワイドに出演した際に、献血の景品としてミニカーが配布されていたので、ミニカーを全種類集めるために献血をしすぎて体調を崩したというエピソードが紹介された。
夢は、自分のコレクションを展示する博物館を設立する事。その為、どれ程著書が売れてもラジオとテレビの出演は絶対に止めない。
オタクであることを公言してはばからず、雑誌等で秋葉原のメイド喫茶のレポート等も執筆した事もある。著書『萌え経済学』ではオタク文化が日本が世界に誇る独自産業であると主張している。2007年8月に日本メイド協会の理事に就任。[1]
森永が2006年5月21日に週刊人物ライブ スタ☆メンで述べたところによると、森永は著書『年収300万円時代を生き抜く経済学』のヒットで得た財を元に、自ら収集しているフィギュア等を保存する為の建物を建築したとの事である。また、この建物やコレクションは2004年11月13日放送のスーパーサタデーでも取り上げられ、上記の森永の主張と共に紹介された。この時、森永は「慣れると『人間の女性なんかいらない』と思う男性が増えていくと思う」とコメントした。
また、少子化問題に関するTVタックルでの議論の中で、非婚化・晩婚化の問題に関連し、森永は、一部の男性のオタクが現実の女性に背を向けて、二次元の(すなわちアニメやマンガなどの)女性キャラクターを愛する様になった事について「オタクたちは悟りを開いた」と発言した。2006年7月8日放送のブロードキャスターでも、同様の主張を繰り返している。
2006年7月12日、ザ・ワイドの「今日は誕生日わたしはだ~れ?」のコーナーに出演した際に、森永はコレクションハウスの大きさを自宅の1.5倍であると述べた。またこの際、森永の趣味は単に「ミニカーのコレクション」と説明された。
基本は収集マニアだが、森永曰く『プチ鉄道マニア』であるとがっちりマンデーで公表した。しかし2005年12月25日に起こったJR羽越本線脱線事故の際、自身のラジオ番組(森永卓郎 朝はニッポン一番ノリ!)において国鉄時代に製作された重量級の485系車両に対し「事故原因に車両の軽量化は関係ないんですか?」と有識者に対して発言。
株式も保有しているが、ほとんどがノベルティグッズや飲食券(吉野家など)といった株主優待目当て。「これもコレクションの一つだ」と本人は言う。
2007年10月からテレビ出演時のみ(「スーパーモーニング」や「ハッケン!!」など。ラジオでは従来のまま)、黒ぶちの小さいメガネに変えておしゃれになったが、この黒ぶちのものはオフが久々にできた日に、森永が取材に行ったことがある秋葉原のメイド店員が営業しているメガネ屋で「森永さんこれいいと思いますよ」「いいですね、似合ってますよ」と薦められて買ったという(2007年10月29日の文化放送・大竹まことのゴールデンラジオ・大竹紳士交遊録より)。
今時のアニメについて石原良純に「知らないでしょう?」と聞かれ、「ドラゴンボールはリアルタイムで見ていた」、「DVDも全巻持っている」と発言、また中川翔子と初めて会った時に、中川に自分の事知っているか問うた時に新世紀エヴァンゲリオンの綾波レイ好きである事は知っていたが、その時中川は、「綾波レイのフィギュアを集めている人かと思った」との事で、経済アナリストである事は知らなかった事を明かした。また、中国のオタク事情に詳しかった為、オリエンタルラジオの藤森慎吾に「結構中国語、北京語も出来たりするんですか?」と聞かれた際は「私喋れないんですけど、あのオタク同士は何語でも通じるんですよ」と発言した。直後に「そんな事はない」と言われている。(2007年11月24日放送TBS・ヤレデキ!世界大挑戦より)
また、スーパーモーニング等で、秋葉原関係のニュース(歩行者天国の行き過ぎパフォーマンスを取り上げた時等)があった際スタジオコメンテーターで出演した時は、コメントを求められてオタクとしての気持ちを代弁している。
以上の点からコミックマーケットに参加している事でも知られている精神科医の斎藤環と並び、度々テレビや著書でオタクについて肯定的な見方をする数少ないオタク擁護派である。
[編集] 出演番組
[編集] テレビ
- みのもんたのサタデーずばッと TBS (不定期)
- ピンポン! TBS (不定期)
- がっちりマンデー TBS(不定期、準レギュラー?)
- 週刊人物ライブ スタ☆メン フジテレビ(終了)
- ニュースステーション テレビ朝日(2004年3月26日終了)
- ビートたけしのTVタックル テレビ朝日(年3~4回出演)
- アクセスNOW テレビ神奈川(1999年4月~2004年3月)
- ZONE テレビ神奈川(1995年4月~1996年3月)
- HAMA大国ナイト テレビ神奈川(1996年4月~1998年9月)
- tvk NEWSハーバー テレビ神奈川 (2006年7月~ 毎月最終水曜日)
- スーパーモーニング テレビ朝日(2007年10月~ 、火曜日)
- ハッケン!! フジテレビ(2007年10月~ )
- 愛川欽也 パックインジャーナル 朝日ニュースター(不定期)
- 情報ライブミヤネ屋 読売テレビ(2008年4月~ 、金曜日)
[編集] ラジオ
- 高嶋ひでたけのお早よう!中年探偵団 ニッポン放送(木曜日コメンテーター、2002年1月~9月・2004年3月19日)
- ショウアップナイターニュース ニッポン放送(パーソナリティー、2002年9月~2003年3月)
- 森永卓郎と松本ひでおのショウアップナイターストライク! ニッポン放送(ゲストパーソナリティー、2005年2月)
- 垣花正のニュースわかんない!? ニッポン放送(レギュラーコメンテーター、2003年3月~2004年3月)
- 森永卓郎の朝はモリタク!もりだくSUN ニッポン放送(パーソナリティー、2004年3月~2005年3月)
- 森永卓郎 朝はニッポン一番ノリ! ニッポン放送(パーソナリティー、2005年3月~2006年3月)
- 森永卓郎と垣花正の朝はニッポン一番ノリ! ニッポン放送(パーソナリティー、2006年4月~2007年9月)
- 男はつらいよリクエスト ニッポン放送(番組内レギュラーコーナー・特番、2006年8月)
- 上柳昌彦のお早うGoodDay! ニッポン放送(水曜日コメンテーター、2007年10月~12月)
- 大竹まこと ゴールデンラジオ! 文化放送(大竹紳士交遊録:月曜日レギュラー、2007年10月~。ニッポン放送以外での初のラジオ番組のレギュラー)
- PEOPLE JAPAN FM NETWORK系 (パーソナリティー、2007年10月~12月、毎月第1日曜のみ出演)
- 吉田照美 ソコダイジナトコ 文化放送(木曜日レギュラー、2008年4月~)
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『森永卓郎の声に出して読めない謎かけの本』
- 『Bで生きる経済学』
- 『年収300万円時代を生き抜く経済学』
- 『続・年収300万円時代を生き抜く経済学 実践編』
- 『ミニカーから全てを学んだ』
- 『捨てるより儲けろ ネットオークションで賢い整理術』
- 『ビンボーはカッコいい』
- 『非婚のすすめ』
- 『悪女と紳士の経済学』
- 『辞めるな!キケン』
- 『萌え経済学』
- 『年収崩壊』
- 『緊急版 年収120万円時代』
[編集] 共著
- 『ALMとリスク管理』(岡正男・楠本博 編),1989年
- 『憲法を変えて戦争に行こう―という世の中にしないための18人の発言』(井筒和幸・井上ひさし・香山リカ・姜尚中・木村裕一・黒柳徹子・猿谷要・品川正治・辛酸なめ子・田島征三・中村哲・半藤一利・ピーコ・松本侑子・美輪明宏・吉永小百合・渡辺えり子)岩波書店[岩波ブックレット],2005年,ISBN 4000093576
[編集] 関連人物
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- つながるモリタクBLOG
- 日本メイド協会(森永が理事を務める団体)

