独立主張のある地域一覧

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独立主張のある地域一覧(どくりつしゅちょうのあるちいきいちらん)とは、ある地域において公に独立を主張する勢力がある地域の一覧である。

分類[編集]

独立運動の実態は多種多様で、おおまかに分類すると以下のようになる。列記している地域は、その主な例である。

一定の実態のある独立運動[編集]

その地域を実効支配しており独立宣言(または国家としての宣言)も行っており、国際社会の一部において国家承認されているもの
その地域(またはその一部)を実効支配しており独立宣言も行っているが国際的に認められていないもの
その地域(またはその一部)を実効支配してはいるが独立宣言をするに至っていないもの
亡命政府

亡命政府を参照。当該地域の一部を実効支配している場合としていない場合があるが、いずれも政権の本拠地を国外に置いている。

独立主張のある地域[編集]

独立宣言も実効支配もしておらず、主張や運動の段階にとどまるもの。

ミクロネーション[編集]

独立宣言はしているが、支配国の実効支配を免れていないもの
単なるグループ・個人的な主張にとどまるもの
  • Flag of the Principality of Seborga.svg セボルガ公国 - イタリアの旗 イタリアからの「独立」を宣言してはいるが、イタリアからはコムーネとして扱われ、セボルガ自体もイタリアの行政を受けているため、独立主張というよりも村おこしの一種であるとする見方もある。
  • Flag of Sealand.svg シーランド公国 - 独立宣言当時公海上にあった人工要塞を私人が「独立」させたもの。その部分の実効支配は行っているものの、国際法上では人工構造物は国家領土とは認められておらず、国家成立要因に欠けている。
  • Flag of the Republic of Molossia.svg モロッシア共和国 - Flag of Reno, Nevada.svg リノの近くに位置し、2.5ヘクタール砂漠に拠点を置くミクロネーション。ケビン・ボー大統領によって統治され、「入国」にあたってはパスポートの提示を求められる。ただし、ボーは合衆国に税金(ボーはこれを「対外援助」と称する)を納めておりその領土は合衆国の統治下にある。
  • ハット・リバー王国 - オーストラリアの旗 オーストラリア国内のひとりの地主が、自分の所有地のオーストラリアからの独立を宣言し、家族と使用人を国民としている。

世界の独立問題[編集]

アジア[編集]

日本の旗 日本[編集]

中華人民共和国の旗 中華人民共和国[編集]

インドネシアの旗 インドネシア[編集]

ミャンマーの旗 ミャンマー[編集]

インドの旗 インド[編集]

パキスタンの旗 パキスタン[編集]

イラクの旗 イラク ・シリアの旗 シリア[編集]

  • Flag of The Islamic State.svg イスラーム国イラクシリアに跨って活動するサラフィー・ジハード主義組織である「イラクとシャームのイスラーム国」が2014年6月、支配地域におけるカリフ制国家の樹立を宣言。サウジアラビアなどスンニ派イスラム教国も含め、今のところ国際的に承認する動きはない。

その他[編集]

ヨーロッパ[編集]

ヨーロッパは複雑に民族が交差していることや、地続きで言語文化など民族意識を形成する要素の境界線が不明瞭な事から新たな民族グループが形成され易い。歴史的にも西ヨーロッパローマ帝国崩壊以降、無数の私領や小国家群に分裂していた期間が長く、近代に入ってから成立したに過ぎない既存国家・既存民族の枠に収まれない人々が盛んに分離独立運動を行ってきた。近代までは中央集権民族主義を進める政府によって弾圧されるケースが多かったが、現代に入ってからは地方分権の高まりや欧州統合の流れの中で、分離運動を自治権拡大によって収めようとする場合が多い。

ドイツでは神聖ローマ帝国からドイツ統一に至るまでの長期間に亘って、数個の国家と無数の貴族領・教会領に分かれていた。これを領邦国家といい、ナポレオン戦争が起きる1800年代後半以前はドイツ人としての意識も全く存在していないに等しかった。つまりドイツ地方の住民にとっては領邦時代の国々を祖国とする意識が強く、統一を果たしたドイツ帝国も有力な領邦国家に一定の自治権を与え続ける連邦制を志向した。この流れは現代においても(ドイツが西欧で唯一連邦主義を採用している事から分かるように)続いており、連邦主義を更に推し進めて、領邦国家の国家連合、または国民国家(主権国家)同士の連邦国家を形成しようとする動きがある。

スペイン、フランス、イタリアなどでも各地の文化的差異・経済格差は存在し、分権を求める声は多い。

ドイツの旗 ドイツ[編集]

第二次世界大戦以降、ドイツ南西部(バイエルンの隣)に位置するアレマン地方で独立運動が盛んになった。アレマン語の独自性を由来とする政治運動はナポレオン時代から存在したと言われ、最終的にはスイスやアルザスと共にドイツ連邦から離脱する事を目標にしている。現在は小康状態にあるものの、東ドイツ併合やユーロ問題など大きな政治的議論が生じる度に活発化している。

言語・文化の差異から来る北ドイツ・南ドイツ間の対立とは異なり、旧西ドイツにとって経済的に重荷になっているとの理由から旧東ドイツの再分離を望む意見がしばしば言及される。また東ドイツ人の側でも統一後の待遇に失望する人々も少なくなく、2007年の調査ではドイツ人の5人に1人が「ベルリンの壁があった方がよかった」と答えている[1]

フランスの旗 フランス[編集]

フランスの分離運動

古くからコルシカ語(標準イタリア語に近いと言われる)を話すコルシカ人が独立運動を続けている。

ブリタニア系(現在のウェールズ人やスコットランド人の祖先)の住民がサクソン人ジュート人の侵攻から逃れる為に、ブルターニュ地方へ移住した歴史から古代ブリタニアの文化が継承されている。古代ブリタニアの住民はケルトの一派とされる一方で、所謂ガリア人とは明確に異なる部分を持つことから別民族であるともされており、度々独立論が議題に挙がっている。

ヴァイキングが持ち込んだ古ノルド語ラテン語の混交から生じたノルマンディー語が残存していて、この言葉を保護しようとする動きがある。

フランク王国の影響を強く受け、フランク語と混交して生じたフランス語(オイル諸語)に対し、ラテン語としての性質をより強く受け継いだオック諸語が南フランスの大部分に存在する。そしてオック諸語の話される地域(南仏)をオクシタニアと呼ぶ習慣がある。

オック諸語のうち、ガスコーニュ語は隣接するバスク語の影響を強く受けていて、他のオック系言語とは毛並みが違う。「オクシタニア?いいや、ガスコーニュだ!」[2]というスローガンも存在する。

イギリスの旗 イギリス[編集]

イギリスの分離運動

もとよりイギリス民族ではなく国家の統合としての産物であり、イングランド地方でもイングランド人としての帰属意識が根強く残っている。近年の各地域での独立運動の隆盛やスコットランド議会の再開などに対し、イングランド議会の再開を訴える意見が散見される。

スコットランドイングランドとは異なる文化を有している。イギリス議会スコットランド国民党が進出しているが、北海油田を有しているにも拘らず、分離独立には至っていない。

アイルランドスコットランド同様、イングランドとは異なる文化を有し、それを今日に至るまで保持している。

アイルランドはケルト系ないし古代ブリタニア系の文化を継承しており、イギリスの支配から脱する為に激しい紛争を繰り広げた。現在ではアイルランドの殆どが独立を勝ち取っているが、ロイヤリスト(王党派・連邦主義者)が多数を占める北アイルランドは未だイギリスに留まっており、両国間の領土問題となっている。

南イングランドの辺境に位置するコーンウォール州では、征服される前の古代文化が色濃く残っている。

イタリアの旗 イタリア[編集]

肥沃な北部イタリアを中部イタリア・南部イタリアから分離することによる北部の経済活性化を主張する北部同盟が定義する「北イタリア」で、ポー川以北から旧ヴェネツィア共和国領とチロル地方を除いた場所(ピエモンテ州ロンバルディア州リグーリア州エミリア=ロマーニャ州)を指す。上述のバイエルンとは違って「民族的問題」ではなく「経済的問題」を第一の問題として分離を目指す珍しい動きと評されており、どちらかと言えば旧東ドイツと旧西ドイツの対立構図に近い部分がある。従って分離そのものよりも、「分離」を脅し文句に南部優遇政策の撤廃を望んでいる支持者が多く、1996年に独立を宣言した際には北部同盟内でも批判が相次いだために取り下げられた。また各州の地域運動の連合体であるため、「パダーニャ人」といった民族意識などは存在していない。

北部同盟に関しては近年、イタリア国内の地域運動全体を統括する団体に発展しつつある。

ヴェネツィア共和国はかつての北イタリア諸国の中でも別格の存在であり、かつ隔離された島々での文化を起源とする事から、上記のパダーニャ関連からも一線を引いた独自の動きを見せている。

オーストリア領時代が長かった為、南ドイツ系(バイエルン人)の住民が多数を占めている。

シチリア同様、既に一定の自治権を与えられている。

戦後の分権運動から、既に一定の自治権を与えられている。

スペインの旗 スペイン[編集]

スペインの分離運動

バルセロナ一帯のカタルーニャ地方は、マドリードとは異なる言語(カタルーニャ語)と文化を有する。スペイン内戦で、カタルーニャ左翼共和党人民戦線に付いたことも一因になり、フランコ時代は分離独立運動は抑圧された。

民主化以降のスペインでは、集中と統一が議会進出し、マドリード~バルセロナ間の特急列車の車内アナウンスは、スペイン語カタルーニャ語で行なわれるなど地位を回復させているが、カタルーニャの分離独立は達成されていない。

バスク地方は国境をはさんでスペインとフランスにまたがっており、スペインともフランスとも異なる文化を有する。バスク祖国と自由は、武装闘争を含めた分離独立運動を推進し、議席を有するバスク市民は、バスク祖国と自由の政治組織とされる。

グルジアの旗 グルジア[編集]

  • Flag of South Ossetia.svg 南オセチアグルジアに属するが事実上独立している。南オセチア紛争でロシア軍の支援によって独立した。ロシア連邦への編入を要求。ロシア連邦とニカラグア共和国が独立を承認、ベラルーシ共和国が支持している。一部では、ロシア連邦への編入ではなく、いわゆる"ロシア・ベラルーシ連邦"の構成国になるべきとの意見もある。
  • Flag of Abkhazia.svg アブハジアグルジアに属するが事実上独立している。南オセチア同様にロシア軍の支援で独立したが、ロシア連邦への編入は求めていない。ロシア連邦とニカラグア共和国が独立を承認、ベラルーシ共和国が支持している。南オセチアと同様に、一部では、ロシア連邦への編入ではなく、いわゆる"ロシア・ベラルーシ連邦"の構成国になるべきとの意見もある。
  • Flag of Adjara.svg アジャリアグルジアに属し、事実上独立していたが、住民の反発や、ロシア側の勧告により自治共和国大統領が辞任。グルジアの統治下に戻ったが、現在でも独立主張がある。

デンマークの旗 デンマーク[編集]

ロシアの旗 ロシア[編集]

ウクライナの旗 ウクライナ[編集]

その他[編集]

アメリカ大陸[編集]

オセアニア[編集]

アフリカ[編集]

解決・沈静化した独立問題[編集]

ヨーロッパ[編集]

アメリカ大陸[編集]

アジア[編集]

アフリカ[編集]

オセアニア[編集]

脚注[編集]

  1. ^ http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2292054/2201495
  2. ^ http://www.gasconha.com/materiau_grafic_aquitan/tracte-gasconha-non-occitania.jpg
  3. ^ 『連邦国家』という米国のシステム上、いくつかの州は州旗にRepublicの文字が入り、スペイン領メキシコから独立したテキサスも1936年-1946年の間、名実共に独立共和国であったし、続くカリフォルニアも米連邦加盟前に独立国家を目指した。同様の連邦加盟以前の共和国としてはRepublic of West Florida などもある。しかし現在の米国内においてそれらの旧共和国が連邦離脱宣言あるいは連邦離脱意思を示している風潮はない。
  4. ^ のちイングーシ共和国の旗 イングーシと統合、チェチェン・イングーシ(チェチェノ・イングシチェア)共和国となったが旧イングーシの分離に伴い現在に至る。

関連項目[編集]