マダガスカル

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マダガスカル共和国
Repoblikan'i Madagasikara (マダガスカル語)
République de Madagascar (フランス語)
マダガスカルの国旗 Now Printing
国旗 (国章)
国の標語:Tanindrazana, Fahafahana, Fandrosoana
(マダガスカル語: 祖国、自由、進歩)
国歌おお、我が愛しき祖国よ
マダガスカルの位置
公用語 マダガスカル語フランス語
首都 アンタナナリボ
最大の都市 アンタナナリボ
政府
大統領 ヘリー・ラジャオナリマンピアニナ
首相 ジャン・オメール・ベリジキ
面積
総計 587,040km245位
水面積率 0.9%
人口
総計(2012年 21,900,000人(???位
人口密度 30人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(2008年 15兆7,885億[1]マダガスカル・アリアリ 2
GDP(MER
合計(2008年 92億[1]ドル(127位
GDP(PPP
合計(2008年 197億[1]ドル(119位
1人あたり 975[1]ドル
独立
 - 日付
フランスより
1960年6月26日
通貨 マダガスカル・アリアリ 2MGA
時間帯 UTC +3(DST:なし)
ISO 3166-1 MG / MDG
ccTLD .mg
国際電話番号 261
註1: 2007年4月27日より
註2: 2003年8月 から 翌2004年12月31日までは マダガスカル・フランと併用

マダガスカル共和国(マダガスカルきょうわこく)、通称マダガスカルは、アフリカインド洋に浮かぶマダガスカル島領土とする共和制国家。マダガスカル島は長さ約1,570km、最大幅約580kmで世界第4位の大きさを持つである。首都アンタナナリボ(通称タナ)。フランコフォニーに加盟。

国名[編集]

正式名称はマダガスカル語でRepoblikan'i Madagasikara。フランス語でRépublique de Madagascar(レピュブリク・ドゥ・マダガスカル)。公式の英語表記はRepublic of Madagascar。日本語の表記はマダガスカル共和国、通称マダガスカル。国名の由来は、マルコ・ポーロの『東方見聞録』の中のマディガスカルという記述から。

1958年から1975年まではマルガシュ共和国(仏:République MalgacheMalagasy Republic)を正式名称としていた。マルガシュはマダガスカル人やマダガスカル語を意味するとともにマダガスカルの形容詞として使われる。

歴史[編集]

  • 5世紀頃 ボルネオ島からマレー系の言語を話す人々が到来。今のマダガスカル人の祖先となる。
  • 12世紀頃 イスラム教徒海岸部で交易
  • 1642年 フランス、島東南部にドーファン要塞を建設
  • 1885年 フランス、メリナ王国の保護領化を主張
  • 1890年 イギリス、フランスの保護領化を承認
  • 1896年 メリナ王国滅亡、フランス植民地成立
  • 1940年 マダガスカル植民地政府、ヴィシー政権を支持
  • 1942年5月5日 英軍上陸。ヴィシー・フランス軍と戦闘。29日、日本海軍特殊潜航艇が、島の北端のディエゴ・スアレス港の英艦を撃沈し偵察兵が上陸し英軍と戦闘(マダガスカルの戦い)。
  • 1943年 自由フランスの支配が認められる
  • 1947年 対仏反乱( - 48年)。犠牲者数約8万人。
  • 1958年 フランス共同体内の自治領・マルガシュ共和国となる
  • 1960年 完全独立
  • 1975年 マダガスカル民主共和国に改称
  • 1992年 マダガスカル共和国に改称

政治[編集]

政治体制は、共和制。6つの自治州による地方分権制国家であったが、2007年の憲法改正により地方自治制化された。

国家元首の大統領は民選で任期5年、3選禁止。下院で選出された首相と共に行政執行を担当する。内閣閣僚は首相が選任する。

議会両院制(二院制)。国民議会(下院)は全127議席(2005年時は150議席)、議員は任期4年で民選。前回の選挙は大統領選挙と同日の2013年12月20日に行われた[2]。上院は2001年に設置され、全33議席(2005年時は90議席)[3][4]

2009年3月に発生したマダガスカル・クーデターでは、当時のマーク・ラヴァルマナナ大統領が軍に権力を委譲し辞任する一方、野党指導者のアンドリー・ラジョエリナ(所属政党:決意したマダガスカルの青年)がアンタナナリボの大統領官邸に入り、暫定政府を発足させた。この憲法手続きに則らない形で行われた政権交代に対しては、国内外から批判や反発が表明された。暫定政権は政治的危機の解決に向けたロードマップを策定したが、大統領選挙の実施は二度にわたって延期された。大統領選挙は2013年10月に第一回投票が、同年12月に上位二名による決選投票が行われ、ヘリー・ラジャオマンピアニナ候補がジャン・ルイ・ロバンソン候補を下して当選した[2]

国際関係[編集]

インドとは友好関係にあり、マダガスカル島北部に建設していた通信傍受施設をインドが使用する。[5]

軍事[編集]

徴兵制陸軍1万2,500人、海軍500人、空軍500人、憲兵隊8,100人。2002年の国防予算は4,890万ドル。

地方行政区分[編集]

マダガスカルの州区分図

マダガスカルは6つの州に区分され、さらに22の地区に分けられる。2007年の国民投票の結果、州が解体されることから、将来は地区が最も大きな地域区分となる。

  1. アンタナナリボ州
  2. アンツィラナナ州
  3. フィアナランツァ州
  4. マハジャンガ州
  5. トアマシナ州
  6. トゥリアラ州

主要都市[編集]

主要都市:アンツィラベトラニャロモロンダバトアマシナマハジャンガフィアナランツォア

地理[編集]

マダガスカルの地図。
モロンダバ近くのバオバブ

マダガスカルは大体南緯12度~25度、東経43度~51度に位置する。 島の中央を3000m以下の峰々が南北に連なる。最高峰は北部にあるマルムクトル山(標高2876m)である。山脈の東側は熱帯雨林、西側は森林とサバナが広がる。南部は砂漠が発達し、バオバブが見られる。東海岸にはCanal des Pangalanes(パンガラン運河)と呼ばれる天然と人造の運河が460km続く。西海岸には多数の港があるが、山地からの土砂の流入が問題である。中央高原にある首都アンタナナリヴの標高は約1300mで、水田が広がる。マダガスカルは一人当たり世界一の米消費国である。ラテライトによる赤い裸地が多い。

マダガスカル島の主要部はゴンドワナ大陸を構成していた古生代以前の楯状地である。このような古い地層から成るため、昔から稀少な鉱物が産することが知られていたが、さらに1990年代に入ると、宝石級のルビーサファイア等の鉱床が相次いで発見されている。

また、ジュラ紀後期のゴンドワナ大陸分裂でアフリカ大陸から分離し、さらに白亜紀後期にインド亜大陸がマダガスカル島から分離したため、孤立した島であり続けたことから、独自の動植物相を持つ。世界最小の大陸とも呼ばれレムリア大陸であるとされたこともある。

南東貿易風が卓越し、サイクロンに襲われる。11月~4月が暑い雨季で、5月~10月は涼しい乾季である。

経済[編集]

首都アンタナナリボの街並み。

農業が主産業で、国民全体の約80%が農業に従事している。90年代半ばより国営企業民営化、投資法改正、貿易自由化等の自由化政策により、97年以降一定の経済成長を遂げた。また米国のアフリカ成長機会法(AGOA)によって繊維産業の輸出が急速に拡大した。しかし、2002年前半の政治危機が悪影響を及ぼし、経済成長率が-12.7%を記録した。現在国内外からの投資奨励、農民・小規模企業家に対する金融システム確立等を発表し、経済再建に務めている。

詳細はマダガスカルの違法伐採英語版を参照

マダガスカル・クーデター以後、極貧と政治汚職に端を発するローズウッドエボニー等の違法伐採が、マダガスカルの中国人駐在員英語版による資金援助で行われている。

国民[編集]

マダガスカルの民族分布図
アンタナナリボ、マダガスカル。
アンタナナリボ、マダガスカル。

民族[編集]

メリナ人26%、ベツィミサラカ人15%、ベツィレウ人12%、ツィミヘティ人7%、他にサカラヴァ人など。

言語[編集]

国語はマレー系のマダガスカル語。ほかにフランス語公用語とする。フランス語圏の国である。2007年に英語が公用語に加えられたのは、英語圏である周辺諸国との交流のための補足的なものであったが、2010年の投票により英語は公用語から除外された。英語を解する国民はごく一部に限られる。学校教育における言語はフランス語。

宗教[編集]

アニミズムなどの伝統宗教52%、キリスト教41%、イスラム教7%。

教育[編集]

国際人権A規約の「中・高等教育の無償化」の条項を2007年11月現在も留保しているのは、 マダガスカルと日本ルワンダの3ヶ国のみである。(ルワンダは2008年12月に留保を撤回、日本も2010年2月に撤回する方針を固める)

文化[編集]

マダガスカルの文化は、アジアとアフリカの両方からの影響を受けた多様性と、主要な文化的拠点から大きく隔たった孤島であることによる断絶性の、両面を含んでいる。ただし、地理的に近いアフリカ大陸の諸国よりもむしろインドネシアとの繋がりが大きいことは比較的明らかであり、このような文化的特徴から、マダガスカルは、“アフリカに最も近いアジア”としばしば表現される。マダガスカル島内に共通する文化を単純・明確に論じることはできないが、各地で話されている言語がすべてマダガスカル語(マラガシ語)の方言とみなせることは、マダガスカル文化の一体性を示す側面である。

世界遺産[編集]

マダガスカル国内には、ユネスコ世界遺産リストに登録された文化遺産が1件、自然遺産が2件存在する。

祝祭日[編集]

祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日
3月29日 1947年反乱記念日
3月から4月 復活祭 移動祝日
復活祭翌日の月曜日
5月1日 レイバーデー
5月 キリスト昇天祭 移動祝日
復活祭から数えて40日目の木曜日
5月25日 アフリカ統一機構記念日
5月から6月 聖霊降臨祭 移動祝日
復活祭から数えて50日目のペンテコステの翌日
6月26日 独立記念日
8月15日 聖母被昇天祭
11月1日 万聖節
12月25日 クリスマス

参考文献[編集]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]