世界陸上競技選手権大会

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世界陸上競技選手権大会
開始年 1983
主催 国際陸上競技連盟
サイト 国際陸上競技連盟
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世界陸上競技選手権大会(せかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい、英語: IAAF World Championships in Athletics)は、奇数年で開催される陸上競技で、世界最高峰の大会。通称「世界陸上」(日本テレビ中継時代に最初に用いられた呼称。TBSが独占中継を始めた後もこの略称を使用)・「世陸」(「世界陸上」と共に、TBSで使用される呼称)。

1980年のモスクワオリンピックの西側諸国のボイコットを機に新設され、1983年にヘルシンキで第1回大会が開催されて以降、当初は4年ごとに開催されていたが、1991年の東京大会以降は2年ごとに開催されている。当初はヨーロッパ地域での開催が多かったが2005年のヘルシンキ大会以降現時点ではアジア(五輪前年の大会)とヨーロッパ(五輪翌年の大会)の交互開催となることが2017年まで決定している。

オリンピックよりも世界記録や参加する国と地域の総数が多く(2004年のアテネオリンピックの202に対し、2003年のパリ大会では210)、歴史は浅いが陸上競技では最高峰の大会である。

目次

[編集] 大会一覧

回数 開催日程 開催国 開催都市 開催会場 参加国・地域 競技者数
1 1983年8月7日 - 8月14日 フィンランドの旗 フィンランド ヘルシンキ ヘルシンキ・オリンピックスタジアム 153 1355
2 1987年8月28日 - 9月6日 イタリアの旗 イタリア ローマ スタディオ・オリンピコ 159 1451
3 1991年8月23日 - 9月1日 日本の旗 日本 東京 国立競技場 167 1517
4 1993年8月13日 - 8月22日 ドイツの旗 ドイツ シュトゥットガルト ゴットリープ・ダイムラー・シュタディオン 187 1689
5 1995年8月5日 - 8月13日 スウェーデンの旗 スウェーデン イェーテボリ ウッレヴィ 191 1804
6 1997年8月1日 - 8月10日 ギリシャの旗 ギリシャ アテネ アテネ・オリンピックスタジアム 198 1882
7 1999年8月20日 - 8月29日 スペインの旗 スペイン セビリア エスタディオ・オリンピコ 201 1821
8 2001年8月3日 - 8月12日 カナダの旗 カナダ エドモントン コモンウェルススタジアム 189 1677
9 2003年8月23日 - 8月31日 フランスの旗 フランス パリ フランス競技場 198 1679
10 2005年8月6日 - 8月14日 フィンランドの旗 フィンランド ヘルシンキ ヘルシンキ・オリンピックスタジアム 191 1688
11 2007年8月25日 - 9月2日 日本の旗 日本 大阪 長居スタジアム 201 1930
12 2009年8月15日 - 8月23日 ドイツの旗 ドイツ ベルリン オリンピアシュタディオン 201 1984
13 2011年8月27日 - 9月4日 韓国の旗 韓国 大邱 大邱スタジアム 200 1849
14 2013年8月10日 - 8月18日 ロシアの旗 ロシア モスクワ ルジニキ・スタジアム
15 2015年 中華人民共和国の旗 中国 北京市 国家体育場
16 2017年 イギリスの旗 イギリス ロンドン ロンドン・オリンピックスタジアム
日程は現地時間

この他、当時オリンピックで行われなかった種目についての世界選手権として、以下の2大会3種目がIAAFから認められている。

[編集] 全体の競技結果

1983年のヘルシンキ大会から2009年のベルリン大会まで12回の大会で通算538の競技が行われ、合計1615個のメダルが授与されている[1]。そのうち、アメリカ合衆国選手団は国別で最多となる250個のメダルを獲得し、金メダル数では132個で他国を圧倒している(銀メダル74個、銅メダル69個)。メダル獲得総数・金メダル数とも2位はロシア連邦で、男子長距離走で有力な選手を多く揃えるケニアが金メダル数で3位となっている。また、今までに96の国や地域(現存しないものも含む)の選手がメダルを獲得し、そのうち60の国や地域(承前)では金メダルを獲得している。

全体の国別メダル獲得数は以下の通りである。

順位 国・地域
1 アメリカ合衆国の旗 アメリカ 132 74 69 275
2 ロシアの旗 ロシア 46 56 49 152
3 ケニアの旗 ケニア 38 33 29 100
4 ドイツの旗 ドイツ 31 26 37 94
5 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 22 25 28 75
6 キューバの旗 キューバ 18 21 10 49
7 エチオピアの旗 エチオピア 19 16 19 54
8 ジャマイカの旗 ジャマイカ 18 40 31 89
9 イギリスの旗 イギリス 18 29 29 76
10 東ドイツの旗 東ドイツ 18 18 15 51
11 イタリアの旗 イタリア 11 14 13 38
12 ポーランドの旗 ポーランド 11 8 13 32
13 ベラルーシの旗 ベラルーシ 10 12 12 34
14 モロッコの旗 モロッコ 10 11 6 27
15 中華人民共和国の旗 中国 10 10 11 31
16 オーストラリアの旗 オーストラリア 10 6 11 27
17 チェコの旗 チェコ 10 5 3 18
18 フランスの旗 フランス 9 13 17 39
19 ウクライナの旗 ウクライナ 9 9 12 30
20 スペインの旗 スペイン 7 15 14 36
21 フィンランドの旗 フィンランド 7 7 5 19
22 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ 7 6 3 16
23 スウェーデンの旗 スウェーデン 7 3 5 15
24 ノルウェーの旗 ノルウェー 6 4 2 12
25 アルジェリアの旗 アルジェリア 6 0 3 9
26 ルーマニアの旗 ルーマニア 5 8 9 22
27 バハマの旗 バハマ 5 7 6 18
28 ポルトガルの旗 ポルトガル 5 6 5 16
29 ブルガリアの旗 ブルガリア 5 3 7 15
30 バーレーンの旗 バーレーン 5 1 1 7
31 カナダの旗 カナダ 4 9 5 18
32 日本の旗 日本 4 6 11 21
32 ギリシャの旗 ギリシャ 4 5 10 19
33 チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア 4 4 3 11
34 スイスの旗 スイス 4 0 3 7
36 メキシコの旗 メキシコ 3 1 7 11
37 モザンビークの旗 モザンビーク 3 1 1 5
38 エクアドルの旗 エクアドル 3 1 0 4
39 ニュージーランドの旗 ニュージーランド 3 0 1 4
39 デンマークの旗 デンマーク 3 0 1 4
41 エストニアの旗 エストニア 2 3 1 6
42 アイルランドの旗 アイルランド 2 3 0 5
43 リトアニアの旗 リトアニア 2 2 1 5
44 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国 2 1 0 3
44 カタールの旗 カタール 2 1 1 4
46 クロアチアの旗 クロアチア 2 1 0 3
46 タジキスタンの旗 タジキスタン 2 0 0 2
48 トリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバゴ 1 4 4 9
49 ナミビアの旗 ナミビア 1 4 0 5
50 オランダの旗 オランダ 1 3 3 7
51 ザンビアの旗 ザンビア 1 2 0 3
52 スロベニアの旗 スロベニア 1 1 1 3
52 ウガンダの旗 ウガンダ 1 1 1 3
54 セントクリストファー・ネイビスの旗 セントクリストファー・ネイビス 1 0 2 3
55 ソマリアの旗 ソマリア 1 0 1 2
55 シリアの旗 シリア 1 0 1 2
55 セネガルの旗 セネガル 1 0 1 2
58 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮 1 0 0 1
58 パナマの旗 パナマ 1 1 0 2
60 バルバドスの旗 バルバドス 1 0 0 1
61 ブラジルの旗 ブラジル 0 5 5 10
62 ハンガリーの旗 ハンガリー 0 5 5 10
63 ナイジェリアの旗 ナイジェリア 0 3 3 6
64 カザフスタンの旗 カザフスタン 0 2 3 5
65 トルコの旗 トルコ 0 2 1 3
66 ジブチの旗 ジブチ 0 2 0 2
66 カメルーンの旗 カメルーン 0 2 0 2
68 キプロスの旗 キプロス 0 1 1 2
68 オーストリアの旗 オーストリア 0 1 1 2
68 ブルンジの旗 ブルンジ 0 1 1 2
68 スリナムの旗 スリナム 0 1 1 2
68 スリランカの旗 スリランカ 0 1 1 2
68 イスラエルの旗 イスラエル 0 1 1 2
68 ガーナの旗 ガーナ 0 1 1 2
75 バミューダ諸島の旗 バミューダ諸島 0 1 0 1
75 エリトリアの旗 エリトリア 0 1 0 1
75 プエルトリコの旗 プエルトリコ 0 1 0 1
75 タンザニアの旗 タンザニア 0 1 0 1
79 ベルギーの旗 ベルギー 0 0 3 3
79 スロバキアの旗 スロバキア 0 0 3 3
81 ドミニカ国の旗 ドミニカ国 0 0 1 1
81 サウジアラビアの旗 サウジアラビア 0 0 1 1
81 アメリカ領サモアの旗 アメリカ領サモア 0 0 1 1
81 ハイチの旗 ハイチ 0 0 1 1
81 インドの旗 インド 0 0 1 1
81 チュニジアの旗 チュニジア 0 0 1 1
89 Total 538 542 535 1615
  • ドイツの数字は旧西ドイツ(1983-89年)と統一後のドイツ(1991年以降)を合算したもの。また、マリオン・ジョーンズのドーピング違反によりアメリカのメダル数は減少すると見られている。

[編集] 選手の参加資格

文字通り世界一の陸上競技選手を決する大会であるが、かつてのオリンピックの様に各国の陸上競技連盟の推薦のみ[2]で選手出場を無条件に認めてしまうと参加選手数が激増し、大会が肥大化して宿泊施設、食事の供給、選手の移動、競技の長時間化など様々な面で支障が発生する。そのため、開催年毎に各種目ごとにA・B二段階参加標準記録[2]が設定されており、この標準記録を突破した選手のみに参加資格が与えられるという一種の足切りが行われている。ただし、遠征費用などの都合からこれ以外にも別の条件を課している国もあり、たとえ標準記録を突破していても自国から大会への出場を認められるとは限らない。

参加資格は、大きく分けて以下に大別できる。[3]

  1. A標準記録突破者もしくはB標準記録突破者
    • A標準記録突破者は下記の特例選手を除いて1国3名まで(マラソンは7人エントリー5人出場、リレーは6人エントリー4人出場)参加できる。
    • A標準記録突破者2名以内(0名の場合も含む)とB標準記録突破者1名の計3名までを参加させることができる。[4]
    • 全種目でAとBいずれも突破者のいない国は特例として男女1名ずつの参加が許される。特例としての出場ではあるがその1名のエントリーは何種目でも構わない(ただし、10000メートル、3000メートル障害、十種競技、七種競技を除く)
    2009年大会より標準記録さえ突破していれば1種目につき補欠選手を含めた4名までエントリーできるようになった(実際に出場するのは従来どおり上記の3名まで)。
  2. 各個人種目のエリアチャンピオン
    各個人種目のエリアチャンピオン(アジア選手権優勝など)は自動的にエントリー資格を取得、A標準突破者として扱われる。(マラソンを除く)
  3. 開催国枠
    開催国に限っては、標準記録突破者がいない場合でも各種目1名(もしくはリレー1チーム)の出場枠が設けられている。
  4. 特別出場枠(ワイルドカード)
    前回大会優勝者には各国の出場枠に関係なく国際陸上連盟から特別出場枠(ワイルドカード)が与えられる。

[編集] 大会記録

太字で記載されている記録は世界記録も兼ねている記録。

[編集] 男子

種目 記録 選手 国籍 日時 大会
100m 9秒58 ウサイン・ボルト ジャマイカの旗 ジャマイカ 2009年8月16日 ドイツの旗ベルリン大会
200m 19秒19 ウサイン・ボルト ジャマイカの旗 ジャマイカ 2009年8月20日 ドイツの旗ベルリン大会
400m 43秒18 マイケル・ジョンソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1999年8月26日 スペインの旗セビリア大会
800m 1分43秒06 ビリー・コンチェラー ケニアの旗 ケニア 1987年9月1日 イタリアの旗ローマ大会
1500m 3分27秒65 ヒシャム・エルゲルージ モロッコの旗 モロッコ 1999年8月24日 スペインの旗セビリア大会
5000m 12分52秒79 エリウド・キプチョゲ ケニアの旗 ケニア 2003年8月31日 フランスの旗パリ大会
10000m 26分46秒31 ケネニサ・ベケレ エチオピアの旗 エチオピア 2009年8月17日 ドイツの旗ベルリン大会
マラソン 2時間06分55秒 アベル・キルイ ケニアの旗 ケニア 2009年8月22日 ドイツの旗ベルリン大会
110mハードル 12秒91 コリン・ジャクソン イギリスの旗 イギリス 1993年8月20日 ドイツの旗シュトゥットガルト大会
400mハードル 47秒18 ケビン・ヤング アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1993年8月19日 ドイツの旗シュトゥットガルト大会
3000m障害 8分00秒43 エゼキエル・ケンボイ ケニアの旗 ケニア 2009年8月18日 ドイツの旗ベルリン大会
20km競歩 1時間17分21秒 ジェファーソン・ペレス エクアドルの旗 エクアドル 2003年8月23日 フランスの旗パリ大会
50km競歩 3時間36分03秒 ロベルト・コジェニョフスキ ポーランドの旗 ポーランド 2003年8月27日 フランスの旗パリ大会
4×100mリレー 37秒04 ネスタ・カーター
マイケル・フレーター
ヨハン・ブレーク
ウサイン・ボルト
ジャマイカの旗 ジャマイカ 2011年9月4日 韓国の旗大邱大会
4×400mリレー 2分54秒29 アンドリュー・バルモン
クインシー・ワッツ
ブッチ・レイノルズ
マイケル・ジョンソン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1993年8月22日 ドイツの旗シュトゥットガルト大会
走高跳 2m40 ハビエル・ソトマヨル キューバの旗 キューバ 1993年8月22日 ドイツの旗シュトゥットガルト大会
棒高跳 6m05 ドミトリー・マルコフ オーストラリアの旗 オーストラリア 2001年8月9日 カナダの旗エドモントン大会
走幅跳 8m95 マイク・パウエル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1991年8月30日 日本の旗東京大会
三段跳 18m29 ジョナサン・エドワーズ イギリスの旗 イギリス 1995年8月7日 スウェーデンの旗イェーテボリ大会
砲丸投 22m23 ウェルナー・ギュンター スイスの旗 スイス 1987年8月29日 イタリアの旗ローマ大会
円盤投 70m17 ウィルギリウス・アレクナ リトアニアの旗 リトアニア 2005年8月7日 フィンランドの旗ヘルシンキ大会
ハンマー投 83m89 イワン・チホン ベラルーシの旗 ベラルーシ 2005年8月8日 フィンランドの旗ヘルシンキ大会
やり投 92m80 ヤン・ゼレズニー チェコの旗 チェコ 2001年8月12日 カナダの旗エドモントン大会
十種競技 8902点 トマシュ・ドヴォルザーク チェコの旗 チェコ 2001年8月7日 カナダの旗エドモントン大会

[編集] 女子

種目 記録 選手 国籍 日時 大会
100m 10秒70 マリオン・ジョーンズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1999年8月22日 スペインの旗セビリア大会
200m 21秒74 ジルケ・グラディッシュ=メラー 東ドイツの旗 東ドイツ 1987年9月3日 イタリアの旗ローマ大会
400m 47秒99 ヤルミラ・クラトフビロバ チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア 1983年8月10日 フィンランドの旗ヘルシンキ大会
800m 1分54秒68 ヤルミラ・クラトフビロバ チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア 1983年8月9日 フィンランドの旗ヘルシンキ大会
1500m 3分58秒52 タチアナ・トマショワ ロシアの旗 ロシア 2003年8月31日 フランスの旗パリ大会
3000m 8分28秒71 曲雲霞 中華人民共和国の旗 中国 1993年8月16日 ドイツの旗シュトゥットガルト大会
5000m 14分38秒59 ティルネシュ・ディババ エチオピアの旗 エチオピア 2005年8月13日 フィンランドの旗ヘルシンキ大会
10000m 30分04秒18 ベルハネ・アデレ エチオピアの旗 エチオピア 2003年8月23日 フランスの旗パリ大会
マラソン 2時間20分57秒 ポーラ・ラドクリフ イギリスの旗 イギリス 2005年8月14日 フィンランドの旗ヘルシンキ大会
100mハードル 12秒28 サリー・ピアソン オーストラリアの旗 オーストラリア 2011年9月3日 韓国の旗大邱大会
400mハードル 52秒42 メレーン・ウォーカー ジャマイカの旗 ジャマイカ 2009年8月20日 ドイツの旗ベルリン大会
3000m障害 9分06秒57 エカテリーナ・ボルコワ ロシアの旗 ロシア 2007年8月27日 日本の旗大阪大会
10000m競歩 42分55秒49 アナリタ・シドチ イタリアの旗 イタリア 1997年8月7日 ギリシャの旗アテネ大会
10km競歩 42分13秒 イリナ・スタンキナ ロシアの旗 ロシア 1995年8月7日 スウェーデンの旗イェーテボリ大会
20km競歩 1時間25分41秒 オリンピアダ・イワノワ ロシアの旗 ロシア 2005年8月7日 フィンランドの旗ヘルシンキ大会
4×100mリレー 41秒47 クリスティ・ゲインズ
マリオン・ジョーンズ
インガー・ミラー
ゲイル・ディバース
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1997年8月9日 ギリシャの旗アテネ大会
4×400mリレー 3分16秒71 グウェン・トーレンス
ジール・マイルス=クラーク
ナターシャ・カイザー
マイセル・マローン
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1993年8月22日 ドイツの旗シュトゥットガルト大会
走高跳 2m09 ステフカ・コスタディノヴァ ブルガリアの旗 ブルガリア 1987年8月30日 イタリアの旗ローマ大会
棒高跳 5m01 エレーナ・イシンバエワ ロシアの旗 ロシア 2005年8月12日 フィンランドの旗ヘルシンキ大会
走幅跳 7m36 ジャッキー・ジョイナー・カーシー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1987年9月4日 イタリアの旗ローマ大会
三段跳 15m50 イネッサ・クラベッツ ウクライナの旗 ウクライナ 1995年8月10日 スウェーデンの旗イェーテボリ大会
砲丸投 21m24 ナタリア・リソフスカヤ
バレリー・アダムス
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
オーストラリアの旗 オーストラリア
1987年9月5日
2011年8月29日
イタリアの旗ローマ大会
韓国の旗大邱大会
円盤投 71m62 マルティナ・ヘルマン 東ドイツの旗 東ドイツ 1987年8月31日 イタリアの旗ローマ大会
ハンマー投 77m96 アニタ・ヴォダルチク  ポーランドの旗 ポーランド 2009年8月22日 ドイツの旗ベルリン大会
やり投 71m99 マリア・アバクモワ ロシアの旗 ロシア 2011年9月2日 韓国の旗大邱大会
七種競技 7128点 ジャッキー・ジョイナー・カーシー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1987年9月1日 イタリアの旗ローマ大会

[編集] 日本における世界陸上の位置づけ

日本では、夏季オリンピックの前年の大会はオリンピック代表選考を兼ねている。現在の選考基準では、マラソンは日本人最上位のメダル獲得者。その他の競技は、日本人最上位の入賞者が内定者となる。ただし、経費面などの問題もあるため、選手を派遣する日本陸上競技連盟はB標準の突破者であっても原則出場させない方針を取る事もある。

マラソンは試合毎に数か月から年単位の準備期間を要することもあり、夏場の世界選手権はオリンピックを視野に入れる水準の選手には敬遠される(世界選手権―国内選考レース―オリンピックと1年間に夏の2本を含む3本のレースに全力で挑むことになり負担が大きい)。このため、メダリストの1人は選考レースを免除とすることで世界選手権、オリンピック両方の代表水準を確保する意図がある。これが奏功してか2003年パリ大会の女子マラソンでは2位から4位を日本選手が占め、ここで代表内定した野口みずきは続くアテネオリンピックで優勝した。

世界陸上競技選手権は、発足から4年に一度開催であった1991年までは選手にとってオリンピックに並ぶ価値を持ち、数々の名勝負を演出してきた。隔年開催になった1993年、前年度女子マラソンのランキング1位オルガ・マルコワが出場料を要求した。 第1回大会からTDKがスポンサーを務めるなど、日系企業がIAAFの公式パートナーやこの大会のスポンサーに名を連ねる。

[編集] 日本のメダリスト一覧

受賞年度 受賞者名 大会開催国 大会開催都市
1991年 日本の旗 日本 東京
1993年 ドイツの旗 ドイツ シュトゥットガルト
1997年 ギリシャの旗 ギリシャ アテネ
1999年 スペインの旗 スペイン セビリア
2001年 カナダの旗 カナダ エドモントン
2003年
  • 銀メダル - 野口みずき(女子マラソン)
  • 銅メダル - 室伏広治(男子ハンマー投)
  • 銅メダル - 末續慎吾(男子200m
  • 銅メダル - 千葉真子(女子マラソン)
フランスの旗 フランス パリ
2005年
  • 銅メダル - 為末大(男子400mH)
  • 銅メダル - 尾方剛(男子マラソン)
フィンランドの旗 フィンランド ヘルシンキ
2007年
  • 銅メダル - 土佐礼子(女子マラソン)
日本の旗 日本 大阪
2009年 ドイツの旗 ドイツ ベルリン
2011年
  • 金メダル - 室伏広治(男子ハンマー投)
韓国の旗 韓国 大邱

[編集] テレビ中継放送

[編集] 日本

  • テレビ朝日系列局 - 1983年ヘルシンキ大会のみを放送。土日放送時には『ビッグスポーツ』『土曜ワイド劇場』『日曜洋画劇場』の枠を使った。平日放送時には22時まで通常放送をした後に『熱闘甲子園』『ANNニュースファイナル』を放送し、22:40から放送するという形を取っていた。なお、同大会開催当時はテレビ朝日系列と日本テレビ系列のクロスネット局だったテレビ信州においては深夜に放送された。
  • 日本テレビ系列局 - 1987年ローマ大会から1995年イェーテボリ大会までを放送。1991年東京大会が開催された時には、毎年恒例の『24時間テレビ』の放送時期を7月に前倒して行った。また、ホストブロードキャストとして大会の国際映像の制作も行った。このため、同大会では日本国内向けと国際映像の2種類の映像が制作された。ちなみに、2007年大阪大会の開催時にTBSテレビが1991年の映像として放送に使用したのは英語版の国際映像である。1993年シュトゥットガルト大会の開催時には『24時間テレビ』を予定通り放送し、深夜の時間帯に同枠内にて放送を実施した(同年8月15日に行われた女子マラソンについては生で中継)。他、同系列では1991年東京大会の開催に合わせて、1990年10月1日から1991年9月27日まで大会関連ミニ番組『'91世界陸上への道』が、『EXテレビ』放送終了直後の平日24:50(実質24:51) - 24:55の時間帯に放送されていた(この余波で、「11PM」時代からこのワイド枠を系列内他局より5分長く放送していた中京テレビが、24:51までとせざるを得なくなった)。
  • NHK - 1991年東京大会のみを放送。衛星第1テレビで主な種目の録画中継を行った。解説・実況はNHK独自のものだったが、映像は日本テレビ制作の国際映像を使用していた。また、ここで放送された音声・映像はNHKのニュースでも使用された。
  • TBS系列局 - 1997年アテネ大会から放送。
    • 番組メインキャスターの織田裕二中井美穂(元フジテレビアナウンサー・フリーアナウンサー)はこの時から2011年大邱大会までTBS系列局が放映する8大会すべてで出演している。これまでは俳優の織田が各選手に対して熱い激励を送り、フリーアナウンサーの中井が番組進行を担当する役割分担となっている。
    • 2007年に大阪の大会開催が決定したことを受けて、2001年エドモントン大会2003年パリ大会では大阪にあるTBS系列局の毎日放送から馬野雅行ら同局のアナウンサー2人が現地に実況アナウンサーとして派遣され、2005年ヘルシンキ大会においても同局のアナウンサー近藤亨が現地に派遣された。2007年大阪大会の中継は、2002 FIFAワールドカップ準々決勝『セネガル - トルコ』戦以来のTBSテレビと毎日放送の共同制作にて放送された。ただし、メイン制作及び著作権 = キーステーションとしての権利を持っていたのはTBSテレビであり、毎日放送とJNN系列26局は制作協力という形だった。
    • 織田と中井は2005年ヘルシンキ大会までは東京のスタジオから進行していたが、2007年大阪大会からは現地の競技場スタンド内に特設スタジオを設け、そこから進行している。
    • 2001年エドモントン大会からは同系列BS放送のBS-TBSでも時差録画中継を実施し、2007年大阪大会ではCS放送のTBSチャンネルでもフィールド競技を中心にBS-TBS独自制作の時差放送(2日から6日遅れで放送)を実施した。なお、2011年大邱大会はBS-TBSでは時差録画中継に加え、大会期間中は23:00から1時間のデイリーハイライトを放送。TBSチャンネルでもCS放送としては初の生中継をフィールド競技を中心に行なう(一部録画中継もあり)。また、女子マラソンについてはTBSラジオでも放送を実施しており、2007年大阪大会では毎日放送が運営するMBSラジオでも放送された。また、ホストブロードキャストとして大会の国際映像の制作も行い、マラソンの国際映像では海外の放送局から高評価を受けた[5]。しかし、タイムテーブルで決定している競技開始予定時間を明かさず、注目選手の参加種目の中継においては実際の競技開始予定時刻ではないにも関わらず、早い時間帯から「間もなく登場です」と繰り返しテロップやアナウンスすることが多い(最大3~4時間も前から「まもなく登場」と連呼したことがある)。2007年大阪大会と2011年大邱大会を除いて時差の関係から深夜での放送だったため、視聴者から批判や苦情が寄せられるなどの問題点もある。2009年ベルリン大会では批判・苦情を考慮してか「今夜登場」とややトーンダウンしているがいつ始まるかは触れられていない(なお、ヤフー・スポーツナビにおいて、IAAF発表の公式タイムテーブルに準拠した競技開始予定時間を掲載しており、IAAF公式ホームページでも競技名等が英語であるが、大会全日程、予定時刻、スタートリストや予選・決勝の結果等の詳細を掲載している。インターネット利用者はこちらから見たい種目の時間を確認することができる)。
    • 一般的には使用されていない番組独自のニックネームやキャッチコピーで選手を紹介することが多く、中でも、選手の私生活や容姿についてなど、競技とは無関係のものに関しては不信感を顕にする競技関係者もあり、また視聴者からの疑問や批判の声もインターネット上やTBS以外のマスメディアでの評論記事・読者投稿などで挙がっていた。2009年のベルリン大会ではTBSが日本陸連から選手のキャッチコピーを撤廃するよう通達を受けていたことが明らかにされた。
    • 競歩種目はTBS系列になってからは2007年大阪大会まで中継されなかった。
    • TBSによると2019年の「世界陸上」を含むIAAF主催大会の日本での放送権を獲得したことが、2009年のベルリン大会期間中に明らかになった。
    • 2010年にはBS-TBSで「世界陸上 ザ・ベスト」と題して2003年大会から2009年大会までの過去4大会のダイジェストを放送(本編は2時間。2011年も開催1ヶ月前に迫ってきたことから再び放送されている)。
    • またTBSはIAAFのオフィシャルブロードキャスターも務めている。
  • フジテレビ系列局及びテレビ東京系列局での放送実績はない。
  • オリンピックやFIFAワールドカップがNHK・民放共同の放送機構(ジャパンコンソーシアム)が中継するのとは異なり、一系列局独占中継の体制を採っている性質上、制作局では地上波・BS・CSと連携し特集を組むなどをして大会を盛り上げるが、中継を行なわないTBSニュースバードや系列外の放送局(NHKも含む)ではニュース番組のスポーツコーナーで競技結果を伝えるに留まっている。ただし、一部のCS放送局や海外向け国際放送NHKワールドでは放送権の都合上放送されず、かぶせ放送や部分カットもしくは中継音源のない静止画像のみとなる。

[編集] 陸上競技主要大会

[編集] 脚注

  1. ^ 同着などの理由により、授与メダル数は金メダル538個、銀メダル542個、銅メダル535個とばらつきがある。
  2. ^ 1992年バルセロナオリンピックまでは参加標準記録は設けられていたものの、標準記録を突破していなくても各種目に1名は出場可能という規定があった。現在は本大会同様AとBのどちらかの参加標準記録突破が必要で、全種目で突破者がいない国は特例として全種目を通じて男女1名ずつの出場が認められる
  3. ^ http://www.iaaf.org/statistics/standards/newsid=59045.html
  4. ^ 2007年大阪大会から2人以上出場する場合の規定が変更になり、それ以前はB標準突破者を出場させる場合にはその1名のみでA標準記録突破者と混ぜる事はできなかった(オリンピックではこの制度が採用され続けている)。そのため>2005年ヘルシンキ大会では大森輝和三津谷祐の間で代表選考を巡る騒動に発展している
  5. ^ 日本のマラソン中継ではおなじみの中継車からの映像と中継バイクからの映像を組み合わせた中継スタイル(海外のマラソン中継はバイク中継のみの場合が多い)と、多数のテレビ中継用電波中継ポイントで中継電波を中継することでの映像の乱れがない国際映像が高評価となった。
    スポーツナビ記事「日本が発信する国際映像 世界陸上の舞台裏vol.1」 [1]

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