2023年世界陸上競技選手権大会

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2023年世界陸上競技選手権大会
World Athletics Championships
Budapest 23
第19回世界陸上競技選手権大会
開催地 ブダペスト
開催国 ハンガリーの旗 ハンガリー
標語 Witness The Wonder
ハンガリー語: Láss csodát!
主催 ワールドアスレティックスハンガリー陸上競技連盟英語版
開催回 19
種目数 49種目
開催日 2023年8月19日 - 27日[1]
主会場 ネムゼティ・アトレーティカイ・ケズポント
公式サイト
Budapest23
大会マスコットの「Youhoo」

2023年世界陸上競技選手権大会(2023ねんせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい、英語: 2023 World Athletics Championships)は、2023年8月19日から27日までハンガリー首都ブダペストで開催されたワールドアスレティックス主催の第19回世界陸上競技選手権大会[2][3]通称ブダペスト23[要出典]

概要[編集]

世界陸上史上初めて、ハンガリーで開催。当初の計画では、過去の大会の通例に沿って、オレゴン(アメリカ合衆国)での前回大会から2年後の開催を予定していた。しかし、2020年夏季の開催を予定していた東京2020オリンピックが、同年初頭からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響で翌2021年の夏季に延期された。ワールドアスレティックス(世界陸連)ではこの事態を受けて、2021年に予定していたオレゴン大会の日程を2022年7月15日から24日までの期間に変更した[4]ものの、当大会については当初の計画で設定していた日程を据え置いた。このような事情から、世界陸連では世界陸上史上初めて、大会を2年連続で開催することになった。

会場[編集]

メイン会場は、当大会の開催に合わせて建設されたネムゼティ・アトレーティカイ・ケズポント[5]で、観客の最大収容人数をおよそ4万人に設定。ただし、国立競技場や関連施設の規模が非常に大きいことから、トラック種目やフィールド種目に出場する選手のウォーミングアップには、国立競技場と別のエリアを「ウォーミングアップエリア」(サブトラック)として使用している。国立競技場とウォーミングアップエリアの間には小さな川が流れているため、上記種目への出場に備えてサブトラックで調整していた選手には、国立競技場へ移動するための手段として(運営側のスタッフが運転する)カートが提供されている[6]

英雄広場

ロード種目(マラソン競技と競歩競技)では、スタート・フィニッシュ地点を英雄広場に定めたうえで、ブダペストの市街地でユネスコの「世界文化遺産」に登録されているエリア(ドナウ河岸ブダ城地区アンドラーシ通り)を経由する周回コースを設定。マラソンは男女とも、およそ10kmの周回コース(英雄広場→アンドラーシ通り→聖イシュトヴァーン大聖堂前の折り返し点→ヨージェフ・アティラ通り→ドナウ川に架かるセーチェーニ鎖橋→全長350mの「キャッスル・トンネル」→ブダ城の周辺→セーチェーニ鎖橋→ヨージェフ・アティラ通り→アンドラーシ通り→英雄広場)を4周する方式で実施された。また、競歩でもアンドラーシ通りをコースに活用。20km競歩では1km、35km競歩では2kmの周回コースが設けられた[7]

大会日程[編集]

現地時間は全て中央ヨーロッパ夏時間(CEST、UTC+2)。日本標準時との時差は-7時間。

参加資格[編集]

参加標準記録[10][11]
種目 男子 女子 目標数
100m 10.00 11.08 48
200m 20.16 22.60 48
400m 45.00 51.60 48
800m 1:44.70 1:59.80 56
1500m1マイル 3:34.20(3:51.00) 4:03.50(4:22.00) 56
5000m 13:07.00 14:57.00 42
10000m 27:10.00 30:40.00 27
マラソン 2:09:40 2:28:00 100
100mH - 12.78 40
110mH 13.28 - 40
400mH 48.70 54.90 40
3000mSC 8:15.00 9:23.00 36
走高跳 2m32 1m97 36
棒高跳 5m81 4m71 36
走幅跳 8m25 6m85 36
三段跳 17m20 14m52 36
砲丸投 21m40 18m80 36
円盤投 67m00 64m20 36
ハンマー投 78m00 73m60 36
やり投 85m20 81m00 36
七種競技 - 6480 24
十種競技 8460 - 24
20km競歩 1:20:10 1:29:20 50
35km競歩 2:29:40 2:51:30 50
4×100mR 前回上位8+ランク8 前回上位8+ランク8 16
4×400mR 前回上位8+ランク8 前回上位8+ランク8 16
混合4×400mR 前回上位8+ランク8 16
単位は : (時間、分) . (秒)

競技結果[編集]

男子[編集]

2019 | 2022 | 2023

100m
詳細
ノア・ライルズ
 アメリカ合衆国 (USA)
9.83
今季世界最高
レツィレ・テボゴ
 ボツワナ (BOT)
9.88
国内記録
ツァーネル・ヒューズ
 イギリス (GBR)
9.88
200m
詳細
ノア・ライルズ
 アメリカ合衆国 (USA)
19.52 エリヨン・ナイトン
 アメリカ合衆国 (USA)
19.75 レツィレ・テボゴ
 ボツワナ (BOT)
19.81
400m
詳細
アントニオ・ワトソン
 ジャマイカ (JAM)
44.22 マシュー・ハドソン=スミス
 イギリス (GBR)
44.31 クインシー・ホール
 アメリカ合衆国 (USA)
44.37
自己ベスト
800m
詳細
マルコ・アロップ
 カナダ (CAN)
1:44.24 エマニュエル・ワニョニ
 ケニア (KEN)
1:44.53 ベン・パティソン
 イギリス (GBR)
1:44.83
1500m
詳細
ジョシュ・カー
 イギリス (GBR)
3:29.38
シーズンベスト
ヤコブ・インゲブリグトセン
 ノルウェー (NOR)
3:29.65 ナルベ・イリエ・ノルドス
 ノルウェー (NOR)
3:29.68
5000m
詳細
ヤコブ・インゲブリクトセン
 ノルウェー (NOR)
13:11.30
シーズンベスト
モハメド・カティル
 スペイン (ESP)
13:11.44 ジャコブ・クロップ
 ケニア (KEN)
13:12.28
10000m
詳細
ジョシュア・チェプテゲイ
 ウガンダ (UGA)
27:51.42
シーズンベスト
ダニエル・エベニョ
 ケニア (KEN)
27:52.60 セレモン・バレガ
 エチオピア (ETH)
27:52.72
110mハードル
詳細
グラント・ホロウェイ
 アメリカ合衆国 (USA)
12.96
シーズンベスト
ハンズル・パーチメント
 ジャマイカ (JAM)
13.07
シーズンベスト
ダニエル・ロバーツ
 アメリカ合衆国 (USA)
13.09
400mハードル
詳細
カールステン・ワーホルム
 ノルウェー (NOR)
46.89 カイロン・マクマスター
 イギリス領ヴァージン諸島 (IVB)
47.34 ライ・ベンジャミン
 アメリカ合衆国 (USA)
47.56
3000m障害
詳細
ソフィアン・エル・バッカリ
 モロッコ (MAR)
8:03.53 ラメチャ・ギルマ
 エチオピア (ETH)
8:05.44 アブラハム・キビウォット
 ケニア (KEN)
8:11.98
4×100mリレー
詳細
 アメリカ合衆国 (USA)
クリスチャン・コールマン
フレッド・カーリー
ブランドン・カーネス
ノア・ライルズ
JT.スミス*
37.38
今季世界最高
 イタリア (ITA)
ロベルト・リガリ
マルセル・ジェイコブス
ロレンツォ・パタ
フィリッポ・トルトゥ
37.62
シーズンベスト
 ジャマイカ (JAM)
アキーム・ブレーク
オブリク・セヴィリア
ライエム・フォード
ロハン・ワトソン
37.76
4×400mリレー
詳細
 アメリカ合衆国 (USA)
クインシー・ホール
バーノン・ノーウッド
ジャスティン・ロビンソン
ライ・ベンジャミン
トレバー・バシット*
マシュー・ボリング*
クリストファー・ベイリー*
2:57.31
今季世界最高
 フランス (FRA)
リュドビ・バイヨン
ジル・ビロン
デビッド・ソンブ
テオ・アンダン
ロイク・プレボ*
2:58.45
国内記録
 イギリス (GBR)
アレックス・ヘイドック・ウィルソン
チャールズ・ドブソン
ルイス・デイビー
リオ・ミッチャム
2:58.71
シーズンベスト
マラソン
詳細
ビクター・キプランガット
 ウガンダ (UGA)
2:08:53 マル・テフェリ
 イスラエル (ISR)
2:19:12
シーズンベスト
ルウル・ゲブレシラシエ
 エチオピア (ETH)
2:09:19
20km競歩
詳細
アルバロ・マルティン
 スペイン (ESP)
1:17:32
今季世界最高
ペルセウス・カールストロム
 エクアドル (ECU)
1:17:39
国内記録
カイオ・ボンフィム
 ブラジル (BRA)
1:17:47
国内記録
35km競歩
詳細
アルバロ・マルティン
 スペイン (ESP)
2:24:30
国内記録
ブライアン・ダニエル・ピンタド
 エクアドル (ECU)
2:24:34
南米記録
川野将虎
 日本 (JPN)
2:25:12
シーズンベスト
走高跳
詳細
ジャンマルコ・タンベリ
 イタリア (ITA)
2m36
今季世界最高
ジュボーン・ハリソン
 アメリカ合衆国 (USA)
2m36
今季世界最高
ムタズ・エサ・バルシム
 カタール (QAT)
2m33
棒高跳
詳細
アルマンド・デュプランティス
 スウェーデン (SWE)
6m10 アーネストジョン・オビエナ
 フィリピン (PHI)
6m00
アジア記録
カーティス・マーシャル
 オーストラリア (AUS)
クリス・ニルセン
 アメリカ合衆国 (USA)
5m95
自己ベスト
シーズンベスト
走幅跳
詳細
ミルティアディス・テントグル
 ギリシャ (GRE)
8m52
シーズンベスト
ウェイン・ピノック
 ジャマイカ (JAM)
8m50 タジェイ・ゲイル
 ジャマイカ (JAM)
8m27
シーズンベスト
三段跳
詳細
ユーグ・ファブリス・ザンゴ
 ブルキナファソ (BUR)
17m64 ラサロ・マルティネス
 キューバ (CUB)
17m41 クリスティアン・ナポレス
 キューバ (CUB)
17m40
自己ベスト
砲丸投
詳細
ライアン・クルーザー
 アメリカ合衆国 (USA)
23m51
大会記録
レオナルド・ファブリ
 イタリア (ITA)
22m34
自己ベスト
ジョー・コバックス
 アメリカ合衆国 (USA)
22m12
円盤投
詳細
ダニエル・スタール
 スウェーデン (SWE)
71m46
大会記録
クリスティアン・チェフ
 スロベニア (SLO)
70m02 マイコラス・アレクナ
 リトアニア (LTU)
68m85
ハンマー投
詳細
イーサン・カツバーグ
 カナダ (CAN)
81m25
国内記録
ボイチェフ・ノビツキ
 ポーランド (POL)
81m02 ベンツェ・ハラス
 ハンガリー (HUN)
80m82
シーズンベスト
やり投
詳細
ニーラジ・チョプラ
 インド (IND)
88m17 アルシャド・ナディーム
 パキスタン (PAK)
87m82
シーズンベスト
ジャクブ・バトレイク
 チェコ (CZE)
86m67
十種競技
詳細
ピエルス・ルパージュ
 カナダ (CAN)
8909
今季世界最高
ダミアン・ワーナー
 カナダ (CAN)
8804
シーズンベスト
リンドン・ヴィクター
 グレナダ (GRN)
8756
国内記録
世界記録 世界記録  | 今季世界最高 今季世界最高記録  | アフリカ記録 アフリカ記録  | アジア記録 アジア記録  | ヨーロッパ記録 ヨーロッパ記録  | オセアニア記録 オセアニア記録  | カリブ海北中米記録 カリブ海北中米記録  | 南米記録 南米記録  | ジュニア世界記録 ジュニア世界記録  | 大会記録 大会記録  | 国内記録 国内記録  | 自己ベスト 自己ベスト  | シーズンベスト シーズンベスト

注記[編集]

大会第6日(現地時間で8月24日)の「アフタヌーンセッション」(競技場内で午後帯に実施される種目)に組み込まれていた男子200m準決勝の開始前に、「準決勝の第1組へ出場する選手(飯塚翔太やノア・ライルズなど)を乗せながら走行していたカートの左側面へ、別のカートが前面からT字状に衝突する」という事故が競技場外の路上(2本の道が左右から合流する地点)で発生した。飯塚によれば「2台のカートとも(運転手が)ブレーキを掛けずに衝突した」とのこと[12]で、衝突された個所に近い席へ座っていたアンドルー・ハドソン選手(ジャマイカ)および、ボランティアスタッフ1名が目の痛みや視覚の異常を理由に検査を受診。準決勝では出場選手を3つの組に分けていたが、事故の発生を受けて、レースを実施する順番を「第1組→第2組→第3組」から「第2組→第3組→第1組」に入れ替える措置が急遽講じられた[13]

ハドソンは検査を受けた後に、準決勝の1組へ出場。視力のおぼつかない状態で完走を果たしながらも、着順は5着で、タイムも全3組での14番目(20秒38)にとどまった。しかし、レース後には運営側に対して「(衝突によって割れた)ガラスの破片が右目に入ったせいで、視界がかすんだ(ままでの出場を余儀なくされた)」と抗議。さらに、ブダペスト市内の病院で右目の診察と治療を改めて受けたところ、本人曰く「(レースの前より)右目の状態が良くなった」という[14]。その間に上記の抗議が運営側に受け入れられた結果、ハドソンは(各組の着順で2着以上の選手に、3着以下の選手から全3組のタイム順で上位の2名を加えた8名にしか本来は許されていない)決勝への出場を「衝突事故での負傷に伴う救済措置」として特別に認められた[12]。このため、男子200mの決勝には、ハドソンを含めて9名の選手が出場。「救済措置」によって第1レーンを割り当てられたハドソン[15]は完走したものの、着順は8着で、タイムは20秒40だった[14]

女子[編集]

2019 | 2022 | 2023

100m
詳細
シャカリ・リチャードソン
 アメリカ合衆国 (USA)
10.65
大会記録
シェリカ・ジャクソン
 ジャマイカ (JAM)
10.72 シェリー=アン・フレーザー=プライス
 ジャマイカ (JAM)
10.77
シーズンベスト
200m
詳細
シェリカ・ジャクソン
 ジャマイカ (JAM)
21.41
大会記録
ガブリエル・トーマス
 アメリカ合衆国 (USA)
21.81 シャカリ・リチャードソン
 アメリカ合衆国 (USA)
21.92
自己ベスト
400m
詳細
マリレイディ・パウリノ
 ドミニカ共和国 (DOM)
48.76
国内記録
ナタリア・カチュマレク
 ポーランド (POL)
49.57 サダ・ウィリアムズ
 バルバドス (BAR)
49.60
800m
詳細
メアリー・モラア
 ケニア (KEN)
1:56.03
自己ベスト
キーリー・ホジキンソン
 イギリス (GBR)
1:56.34 アシング・ムー
 アメリカ合衆国 (USA)
1:56.61
シーズンベスト
1500m
詳細
フェイス・キピエゴン
 ケニア (KEN)
3:54.87 ディリベ・ウェルテジ
 エチオピア (ETH)
3:55.69 シファン・ハッサン
 オランダ (NED)
3:56.00
5000m
詳細
フェイス・キピエゴン
 ケニア (KEN)
14:53.88 シファン・ハッサン
 オランダ (NED)
14:54.11 ベアトリス・チェベト
 ケニア (KEN)
14:54.33
10000m
詳細
グダフ・ツェガイ
 エチオピア (ETH)
31:27.18 レテセンベト・ギデイ
 エチオピア (ETH)
31:28.16
シーズンベスト
エジガエフ・タエ
 エチオピア (ETH)
31:28.31
100mハードル
詳細
ダニエル・ウィリアムズ
 ジャマイカ (JAM)
12.43
シーズンベスト
ジャスミン・カマチョ=クイン
 プエルトリコ (PUR)
12.44 ケンドラ・ハリソン
 アメリカ合衆国 (USA)
12.46
400mハードル
詳細
フェムケ・ボル
 オランダ (NED)
51.70 シャミア・リトル
 アメリカ合衆国 (USA)
52.80
シーズンベスト
ラッシェル・クレイトン
 ジャマイカ (JAM)
52.81
自己ベスト
3000m障害
詳細
ウィンフレッド・ヤヴィ
 バーレーン (BHR)
8:54.29
今季世界最高
ベアトリス・チェプコエチ
 ケニア (KEN)
8:58.98
シーズンベスト
フェイス・チェロティッチ
 ケニア (KEN)
9:00.69
自己ベスト
4×100mリレー
詳細
 アメリカ合衆国 (USA)
タマリ・デビス
トワニシャ・テリー
ガブリエル・トーマス
シャカリ・リチャードソン
タマラ・クラーク*
メリッサ・ジェファーソン*
41.03
大会記録
 ジャマイカ (JAM)
ナターシャ・モリソン
シェリー=アン・フレーザー=プライス
シャシャリー・フォーブス
シェリカ・ジャクソン
ブリアナ・ウィリアムズ*
エレイン・トンプソン=ヘラ*
41.21
シーズンベスト
 イギリス (GBR)
アシャ・フィリップ
イマニ・ランシコト
ビアンカ・ウィリアムズ
ダリル・ネイタ
アニー・タゴー*
41.98
シーズンベスト
4×400mリレー
詳細
 オランダ (NED)
エヴェリン・サールバーグ
リーケ・クラバー
キャサリン・ピーターズ
フェムケ・ボル
Lisanne de Witte*
3:20.72
今季世界最高国内記録
 ジャマイカ (JAM)
キャンディス・マクリオド
ジャニーブ・ラッセル
ニッキーシャ・プライス
ステイシー=アン・ウィリアムズ
シャロキー・ヤング*
シアン・サルモン*
3:20.88
シーズンベスト
 イギリス (GBR)
ラビアイ・ニールセン
アンバー・アニング
アマ・ピピ
ニコル・イヤギン*
イェミ・メアリー・ジョン
3:21.04
シーズンベスト
マラソン
詳細
アマネ・ベリソ・シャンクル
 エチオピア (ETH)
2:24:23
シーズンベスト
ゴティトム・ゲブレシラシエ
 エチオピア (ETH)
2:24:34
シーズンベスト
ファティマ・ガルダディ
 モロッコ (MAR)
2:25:17
20km競歩
詳細
マリア・ペレス
 スペイン (ESP)
1:26:51 ジェミマ・モンタグ
 オーストラリア (AUS)
1:27:16
オセアニア記録
アントネッラ・パルミサーノ
 イタリア (ITA)
1:27:26
シーズンベスト
35km競歩
詳細
マリア・ペレス
 スペイン (ESP)
2:38:40
大会記録
キンバリー・ガルシア・レオン
 ペルー (PER)
2:40:52 アンティゴニ・ドリスビオティ
 ギリシャ (GRE)
2:43:22
シーズンベスト
走高跳
詳細
ヤロスラワ・マフチク
 ウクライナ (UKR)
2m01 エレノア・パターソン
 オーストラリア (AUS)
1m99 ニコラ・オリスラガース
 オーストラリア (AUS)
1m99
棒高跳
詳細
ニナ・ケネディ
 オーストラリア (AUS)
ケイティ・ムーン
 アメリカ合衆国 (USA)
4m90
今季世界最高
なし - ウィルマ・ムルト
 フィンランド (FIN)
4m80
シーズンベスト
走幅跳
詳細
イヴァナ・ヴレタ
 セルビア (SER)
7m14
今季世界最高
タラ・デイビス=ウッドホール
 アメリカ合衆国 (USA)
6m91 アリーナ・ロタル・コットマン
 ルーマニア (ROU)
6m88
三段跳
詳細
ユリマル・ロハス
 ベネズエラ (VEN)
15m08 マリナ・ベク=ロマンチュク
 ウクライナ (UKR)
15m00
シーズンベスト
レヤニス・ペレス・エルナンデス
 キューバ (CUB)
14m96
砲丸投
詳細
チェイス・アーレイ
 アメリカ合衆国 (USA)
20m43
シーズンベスト
サラ・ミトン
 カナダ (CAN)
20m08
シーズンベスト
鞏立姣
 中華人民共和国 (CHN)
19m69
円盤投
詳細
ラウラウガ・タウサガ
 アメリカ合衆国 (USA)
69m49
自己ベスト
バラリー・オールマン
 アメリカ合衆国 (USA)
69m23 馮彬
 中華人民共和国 (CHN)
68m20
シーズンベスト
ハンマー投
詳細
カムリン・ロジャース
 カナダ (CAN)
77m22 ジャニー・カサナボイド
 アメリカ合衆国 (USA)
76m36 ディアナ・プライス
 アメリカ合衆国 (USA)
75m41
やり投
詳細
北口榛花
 日本 (JPN)
66m73 フロル・デニス・ルイス・フルタド
 コロンビア (COL)
65m47
南米記録
マッケンジー・リトル
 オーストラリア (AUS)
63m38
七種競技
詳細
カタリーナ・ジョンソン=トンプソン
 イギリス (GBR)
6740 アナ・ホール
 アメリカ合衆国 (USA)
6720 アナウク・フェッター
 オランダ (NED)
6501
世界記録 世界記録  | 今季世界最高 今季世界最高記録  | アフリカ記録 アフリカ記録  | アジア記録 アジア記録  | ヨーロッパ記録 ヨーロッパ記録  | オセアニア記録 オセアニア記録  | カリブ海北中米記録 カリブ海北中米記録  | 南米記録 南米記録  | ジュニア世界記録 ジュニア世界記録  | 大会記録 大会記録  | 国内記録 国内記録  | 自己ベスト 自己ベスト  | シーズンベスト シーズンベスト

混合[編集]

4×400mリレー
詳細
 アメリカ合衆国 (USA)
ジャスティン・ロビンソン(44.99)
ロージー・エフィオング(49.86)
マシュー・ボーリング(45.13)
アレクシス・ホルムズ(48.82)
ライアン・ウイリー*
3:08.80
世界記録
 イギリス (GBR)
ルイス・ダベイ(45.69)
ラビアイ・ニールセン(49.94)
リオ・ミッチャム(44.65)
イェミ・メアリー・ジョン(50.78)
ジョセフ・ブライアー*
3:11.06
国内記録
 チェコ (CZE)
マチェイ・クルセク(46.13)
テレザ・ペトルジルコバ(50.60)
パトリック・ショルム(44.85)
ラダ・ボンドロバ(50.40)
3:11.98
国内記録
世界記録 世界記録  | 今季世界最高 今季世界最高記録  | アフリカ記録 アフリカ記録  | アジア記録 アジア記録  | ヨーロッパ記録 ヨーロッパ記録  | オセアニア記録 オセアニア記録  | カリブ海北中米記録 カリブ海北中米記録  | 南米記録 南米記録  | ジュニア世界記録 ジュニア世界記録  | 大会記録 大会記録  | 国内記録 国内記録  | 自己ベスト 自己ベスト  | シーズンベスト シーズンベスト

国別メダル獲得数[編集]

 *  開催国/地域 ( ハンガリー)

順位国/地域
1 アメリカ合衆国128929
2 カナダ4206
3 スペイン4105
4 ジャマイカ35412
5 ケニア33410
6 エチオピア2439
7 イギリス23510
8 オランダ2125
9 ノルウェー2114
10 スウェーデン2103
11 ウガンダ2002
12 オーストラリア1236
13 イタリア1214
14 ウクライナ1102
15 ギリシャ1012
モロッコ1012
日本1012
18 インド1001
セルビア1001
ドミニカ共和国1001
バーレーン1001
ブルキナファソ1001
ベネズエラ1001
24 ポーランド0202
25 キューバ0123
26 ボツワナ0112
27 イギリス領ヴァージン諸島0101
イスラエル0101
エクアドル0101
コロンビア0101
スロベニア0101
パキスタン0101
フィリピン0101
フランス0101
プエルトリコ0101
ペルー0101
37 チェコ0022
中国0022
39 カタール0011
グレナダ0011
ハンガリー*0011
バルバドス0011
フィンランド0011
ブラジル0011
リトアニア0011
ルーマニア0011
計 (国/地域数: 46)504850148

参加国・地域[編集]

放送[編集]

ハンガリー・テレビが国際映像を制作。

日本国内[編集]

  • 地上波デジタル放送
深夜 - 早朝帯を中心に、TBSテレビ系列で独占中継。男女マラソン・男女競歩(いずれもブダペスト市内の公道を使用)・「モーニングセッション」(現地時間で午前帯に国立競技場で組まれている種目)・「アフタヌーンセッション」(前述)向けの生中継枠を午後(最も早い日には13:30)からゴールデンタイム(最長で21:00まで)、「イブニングセッション」(現地時間で夜間に国立競技場で組まれている種目)向けの生中継枠を深夜(最も早い日には22:00)から早朝帯(最長で5:30まで)に編成している。
一部の種目については、編成上の事情から、録画中継や録画映像によるダイジェスト放送で対応。上記の中継枠では、生中継対象の種目が始まるまで相当の時間を要する場合に、開始までの時間帯を(予選・準決勝・決勝のいずれかが放送前に終了した他種目の)録画中継などに充てている。
当大会からの新たな取り組みとして、生中継・録画中継のシーンに応じた「用語解説」(中継する競技・種目に関する専門用語・略称、中継の見どころ、大会に参加している国・地域、注目選手・中継番組出演者のプロフィールなどの「豆知識」を1行の見出しと2行の解説文で紹介するミニ画面)を、中継の放送中に画面の左上へ自動的に表示。「用語解説」の表示にはデータ放送を活用していて、視聴者が必要に応じて表示の有無をテレビリモコンの青ボタンで操作できるようになっている。
一部種目の生中継では、以下に記す突発的な事態の影響で、放送時間の大幅な繰り下げや長時間の中断を余儀なくされている。
大会初日(8月19日)の午後には、男子20km競歩(日本勢が上位を独占することが最初に期待されていた種目)のスタート時刻が15:50(以下の時刻はいずれも日本時間)に設定されていたことを踏まえて、制作局のTBSテレビが中継の放送枠を15:00 - 21:00に編成。この放送枠には、「モーニングセッション」と「イブニングセッション」向けの中継枠も含まれていた。しかし、ブダペスト市の中心地に設けられていた男子20km競歩のスタート地点が、スタート時刻の直前から気温の急低下・強風・大雨に見舞われた。競歩のレース中に雷雨が生じる可能性を懸念した主催者は、スタートの時刻を17:50まで繰り下げることを15:40に決定。この決定によって2時間近くにわたる「放送上の空白」が突然生じたことから、TBSテレビでは「空白」をメイン会場内(特設スタジオ)からの生放送(注目競技の展望や日本代表で注目される選手の紹介など)に充てた[16]。もっとも、同局では前述したように6時間分の中継枠をあらかじめ編成していたため、男子20km競歩の生中継自体はスタート時刻の繰り下げ後もこの枠内で完結している。
日本時間で8月24日の未明に編成されていた大会第5日(23日)「ナイトセッション」の生中継は、24日の午前4時台に突如中断された。北朝鮮から日本の上空に向けた弾道ミサイルの打上げを日本政府が24日の午前3:54に確認したことをきっかけにJアラート(全国瞬時警報システム)沖縄県に発令されたことを受けて、東京のTBS放送センターから『JNN報道特別番組「北朝鮮、ミサイル発射」』を40分近くにわたって急遽放送したことによる。この影響で、午前4時台に予定していた男子1500m決勝・女子400m決勝の生中継が見送られた[17]ため、TBSテレビでは24日(大会第6日)の「ナイトセッション」中継枠に両種目の録画中継を組み込んだ。
  • BSデジタル放送
決勝種目を中心に編集したハイライト番組を、BS-TBSで夜間に放送。放送日によって、1時間枠・2時間枠・3時間枠のいずれかで編成している。
  • ラジオ放送
  • インターネット上の動画配信
前年(2022年)のオレゴン大会に続いてTVerでリアルタイム配信を実施する一方で、当大会からの新たな取り組みとして、全種目の決勝中継の動画をU-NEXT内の「Paraviコーナー」からライブ配信。前述した事情から地上波で突如中継できなくなった男子1500m決勝・女子400m決勝についても、「Paraviコーナー」では当初の予定どおりにライブ配信を実施した。

番組出演者[編集]

◎:出演の時点でTBSテレビのアナウンサー(☆印の人物は前年のオレゴン大会でも中継番組に出演)
●:TBS→TBSテレビ出身のフリーアナウンサー(TBSへの在籍中にスポーツアナウンサーとして活動)
1997年アテネ大会から25年間(延べ13大会)にわたって中継番組のメインキャスターを務めてきた織田裕二(俳優・歌手)[18]中井美穂(フリーアナウンサー)が、オレゴン大会で揃って卒業した[19]ことを受けて、TBSテレビの現職アナウンサーから初めて起用[20]。TBSテレビでは、このような事情から、競技中継・関連番組のテーマソングを『All my treasures』(織田が歌手として発表した楽曲で本人のメインキャスター在任中に一貫して使用)から『生命体』(星野源の書き下ろし曲)に変更している[21]
江藤・石井とも、当大会のトラック&フィールド系種目へ出場できる日本代表選手の選考会を兼ねたゴールデングランプリ陸上2023横浜2023年5月21日神奈川県横浜市横浜国際総合競技場で開催)から、TBSテレビ系列向けのトラック&フィールド競技中継で進行役を務めている。
石井はスポーツアナウンサーで、出演の時点では『S☆1』(TBSテレビ系列のスポーツ情報番組)のメインキャスターも担当。世界陸上のテレビ中継では、2015年の北京大会からオレゴン大会まで4大会連続で「フィールドキャスター」を務めていて、競技会場のミックスゾーンで世界59ヶ国の762選手に取材した経験を持つ[22]。当大会の中継番組では、このような経験や取材力を背景に「動く総合司会」という役割を担っていて、ウォーミングアップエリアからのリポートやミックスゾーンでのインタビューも随時任されていた[23]
長距離トラック種目・男女マラソン中継の解説も担当。女子マラソンの中継では、金哲彦NPO法人ニッポンランナーズの創設者、高橋が社会人ランナー時代の初期に在籍していたリクルート陸上競技部の元・監督)が沿道でのリポートを担当した。
100mハードル走幅跳の元・選手。世界陸上では、女子100mハードル種目における日本出身選手初の準決勝進出を、2017年のロンドン大会で初出場にして果たしていた。2019年のドーハ大会東京2020オリンピックにもこの種目で出場していたが、オリンピック閉幕後の2021年12月に現役を引退。
当大会では、織田・中井と共にTBS→TBSテレビの中継番組へ長らく出演してきた小谷実可子からフィールドリポーターを引き継いでいるほか、トラック競技の中継で一部種目(ハードル・短距離走など)の解説を初めて任されていた。
  • 取材リポーター:近藤夏子◎☆(出演の時点では『S☆1』のメインキャスター)
トラック&フィールド種目の一部では、当該種目へ出場した日本選手に対するミックスゾーンでのインタビューも担当。

脚注[編集]

  1. ^ Change of dates for World Athletics Championships Budapest 2023, Executive Board appoints three new members ワールドアスレティックス
  2. ^ IAAF COUNCIL MAKES KEY DECISIONS IN MONACO”. IAAF (2018年12月4日). 2019年7月22日閲覧。
  3. ^ Magyarország történelmi sportsikere; Budapesten rendezik a 2023-as atlétikai világbajnokságot” (ハンガリー語). Atletika.hu (2018年12月4日). 2019年7月22日閲覧。
  4. ^ "Dates confirmed for World Athletics Championships Oregon 2022" (HTML) (Press release) (英語). World Athletics. 8 April 2020. 2020年4月8日閲覧
  5. ^ Budapest's second national stadium”. StadiumDB (2018年12月6日). 2019年7月22日閲覧。
  6. ^ 世界陸上で「ありえない」事故が起きた理由 カート衝突の背景を米メディア解説「施設がとても…」”. THE ANSWER (2023年8月25日). 2020年8月26日閲覧。
  7. ^ ブダペスト世界陸上のマラソン&競歩のコース発表!『世界遺産』の街並み中心部を駆け抜ける”. 月刊陸上競技 (2023年2月20日). 2020年8月26日閲覧。
  8. ^ 競技日程:ブダペスト2023世界陸上競技選手権大会”. 日本陸上競技連盟. 2023年8月19日閲覧。
  9. ^ Timetable”. ワールドアスレティックス. 2023年8月26日閲覧。
  10. ^ 参加資格取得制度および標準記録”. 日本陸上競技連盟 (2022年8月). 2023年8月20日閲覧。
  11. ^ Qualification System – Amended”. ワールドアスレティックス (2022年10月20日). 2023年8月20日閲覧。
  12. ^ a b 男子200m準決勝の選手輸送カートで衝突事故!ハドソンは目にガラス入るケガも出走 救済措置で決勝へ/世界陸上”. 月刊陸上競技 (2023年8月25日). 2020年8月26日閲覧。
  13. ^ “世界陸上でカート同士衝突 飯塚ら乗車、実施順変更”. 共同通信社. (2023年8月25日). https://nordot.app/1067570754432385194 2020年8月26日閲覧。 
  14. ^ a b “カート事故で右目負傷ジャマイカ選手が救済決勝8位「深夜1時に病院から戻った。ものが見えることに感謝」【世界陸上】”. THE ANSWER. (2023年8月25日). https://the-ans.jp/news/349417/ 2020年8月26日閲覧。 
  15. ^ “ハドソン、救済措置で決勝へ=カート同士が衝突―世界陸上・男子200”. 時事通信社. (2023年8月25日). https://sp.m.jiji.com/article/show/3029162 2020年8月26日閲覧。 
  16. ^ “新生「世界陸上」のTBSダブル看板アナにいきなり試練 織田裕二、中井美穂は昨年大会で卒業”. 日刊スポーツ. (2023年8月19日). https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/202308190000736.html 2023年8月25日閲覧。 
  17. ^ 『世界陸上』メイン競技直前に「Jアラート」…解除後の “北朝鮮映像” ループに「まじでうざい」深夜の悲嘆”. Smart FLASH. 光文社 (2023年8月24日). 2023年8月25日閲覧。
  18. ^ 当大会の期間中には、俳優として『シッコウ!!〜犬と私と執行官〜』(テレビ朝日系列における火曜21時枠の連続ドラマ)に準主役級で出演。
  19. ^ 織田裕二&中井美穂「集大成として熱く」世界陸上13大会連続メインキャスター、今回が最後”. 日刊スポーツ. 2022年6月17日閲覧。
  20. ^ a b 世界陸上ブダペスト、アジア大会の総合司会に江藤愛・石井大裕アナウンサー スペシャルキャスターの高橋尚子さんと熱戦届ける”. TBS NEWS DIG. 2022年5月22日閲覧。
  21. ^ 星野源が「世界陸上」「アジア大会」テーマソング担当、タイトルは「生命体」”. 音楽ナタリー. 2023年6月30日閲覧。
  22. ^ @TBS_TV_S1 (2023年5月12日). "総合司会を務めることが発表された#石井大裕 が過去4大会のミックスゾーンで取材したアスリートはなんと世界59か国・762選手!". X(旧Twitter)より2023年5月25日閲覧
  23. ^ “TBS「世界陸上」石井大裕アナは“動く司会”に 織田裕二の後任 制作側「一番熱い所に石井アナがいる」”. スポーツニッポン. (2023年8月19日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/08/19/kiji/20230728s00041000534000c.html 2023年8月20日閲覧。 
  24. ^ aoni_officialのツイート(1692759693629026753)

外部リンク[編集]