アンドラ

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アンドラ公国
Principat d'Andorra
アンドラの国旗 アンドラの国章
国旗 国章
国の標語:Virtus Unita Fortior
ラテン語: 団結は力なり)
国歌アンドラの賛歌
アンドラの位置
公用語 カタルーニャ語
首都 アンドラ・ラ・ベリャ
最大の都市 アンドラ・ラ・ベリャ
政府
共同大公 フランソワ・オランド(フランス大統領)
ジュアン・エンリク・ビベス・イ・シシリア(ウルヘル司教)
首相 アントニ・マルティ
面積
総計 468km2193位
水面積率 極僅か
人口
総計(2004年 69,865人(183位
人口密度 149人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(2004年 22億4368万ユーロ (€)
GDP(MER
合計(2004年 27億8592万ドル(???位
GDP(PPP
合計(2000年 13億ドル(164位
1人あたり 19,000ドル
独立 1278年
通貨 ユーロ (€)(EUR[1][2]
時間帯 UTC +1(DST:+2)
ISO 3166-1 AD / AND
ccTLD .ad
国際電話番号 376
  1. ^ 1999年までの通貨はフランス・フランスペイン・ペセタ
  2. ^ アンドラのユーロ硬貨も参照。

アンドラ公国(アンドラこうこく、カタルーニャ語: Principat d'Andorra)、通称アンドラは、ピレネー山中にあり、フランススペインに挟まれた国家フランス大統領とスペインのウルヘル司教国家元首とするミニ国家である。首都アンドラ・ラ・ベリャ

目次

国名 [編集]

正式国名カタルーニャ語で、Principat d'Andorra(プリンシパット・ダンドーラ)、通称、Andorra(アンドーラ)。

フランス語では、Principauté d'Andorre(プランシポテ・ダンドール)、通称、Andorre(アンドール)、スペイン語では、Principado de Andorra(プリンシパード・デ・アンドーラ)、通称、Andorra(アンドーラ)、英語では、Principality of Andorra(プリンシパリティ・オブ・アンドーラ)、通称、Andorra(アンドーラ)である。日本語での正式国名はアンドラ公国、通称はアンドラ、漢字表記は安道爾である。

国名はバスク語起源の語に由来すると推定されるが、詳細は不明である。

歴史 [編集]

8世紀、シャルルマーニュがピレネー山中においたスペイン辺境領の一つ、ウルヘル伯領を起源とする。

のちにウルヘル伯より宗主権を獲得したウルヘル司教と、司教から条件付きで領主とされたフォワ伯爵家との間に争いが起き、調停案として1278年、両者を対等の共同統治者とする宗主契約が結ばれた。その後フォワ伯の権限は、ガストン4世の死後に歴代のナバラ王に伯位とともに受け継がれ、フランス王となるブルボン家アンリ4世に帰した。王政廃止後はフランス大統領がこれを引き継いだ[1]

1993年、アンドラは新憲法を制定、ウルヘル司教とフランス大統領を共同元首とする議会制民主主義を敷き、正式に独立国家となった。同年7月、国際連合に加盟した[1]

政治 [編集]

国家元首である大公princes d'Andorreは、スペインウルヘル司教Obispado de Urgell, évêques d'Urgell と、フォワ伯爵comte de Foixを法的に継承するフランス大統領 président de la république françaiseと、の二頭制である。その権限は、首相の任命等、儀礼的なものに限られる。この両名がアンドラに来訪することはほとんどなく、それぞれの代行者が来訪して、またはそれぞれの駐在代理官représentantが委任を受けて、その権限を行使する。

議会は、一院制で、定数は28議席、Consell General de les Valls(渓谷総会)と呼ばれる[1]。任期は4年で、14議席を全国区から選出し、残り14議席は7教区ごとに割り振られて各教区2議席ずつの定数となっている。行政府の長Cap de Governである首相は、議会によって選出される。保守自由民主主義アンドラ自由党と、社会民主主義社会民主党による二大政党制だが、他にも小政党が存在する。

議会庁舎

軍事 [編集]

敵対する国家も存在しない上、近年まで外交をスペインとフランスにゆだねていたこともあり、軍隊は持たず、国防に関してはフランス及びスペインに委託している。ただし、アンドラはかつて第一次世界大戦及び第二次世界大戦に参戦していたこともある。

国際関係 [編集]

外交1993年まではフランスが代行していたが、同年以後はアンドラ政府自身で行うことになった。国際連合(1993年)および欧州評議会1994年)に加盟。2007年現在、WTOに加盟申請中である。これに対して欧州連合(EU)や欧州自由貿易連合(EFTA)、万国郵便連合生物多様性条約には加盟していない。

日本との関係 [編集]

日本は1993年12月にアンドラ公国を国家承認し、1995年10月に両国間の外交関係が築かれた。なお、在アンドラ日本大使館の業務は、在フランス日本大使館が兼轄している。

日本人のアンドラへの渡航は、在スペイン及び在フランス日本人によるものを中心に年間数千人程度と見られている。

2005年(平成17年)1月20日、首相のマルク・フォルネ・モルネが湘南モノレールを視察。首相夫妻と外務大臣ら5人が、同社社長の前田克彦らとともに全区間を乗車した。同首相は積雪に強いこのモノレールに対し「アンドラ公国にぴったりの交通機関」と感想を述べた。アンドラは冬期5か月間は雪に閉ざされるため、降雪に強い交通手段として、このサフェージュ式モノレールに関心を寄せている。

2011年1月9日にテレビ東京系列で放送された「あなたの街にもいる?189ヶ国愛すべきヘンな外国人」で首相が調査した結果によれば、在アンドラ邦人は4人、在日アンドラ人は1人であった。

地方行政区分 [編集]

アンドラの地方行政区分図

7つの教区(パロキア、parròquia)に区分される。

地理 [編集]

山がちなアンドラの地勢
アンドラの地図

国土面積は468km2であり、日本では金沢市の面積とほぼ等しい。

ピレネー山脈東部に位置し、スペインとフランスにはさまれた山がちの内陸国である。スペインのカタルーニャ州リェイダ県、フランスのミディ=ピレネー地域圏アリエージュ県ラングドック=ルシヨン地域圏ピレネー=オリアンタル県に接する。

夏季は乾燥し、冬季の降雪が多い地中海性気候である。

最高峰はコマ・ペドローザ峰(2942m)、主な川はバリラ川

経済 [編集]

エンカンプ市街地
オルディノ市街地

経済の中心は観光業である。独自通貨は持たず、EUには非加盟だがユーロを使うことができる。また、タックス・ヘイヴンの国家である。

商業 [編集]

冬期のスキースノーボード、夏期のトレッキングスパなどのレジャー産業が盛んで、タックス・ヘイヴンの上に成り立つ格安の宝石店、自動車パーツ店、免税店(ヨーロッパ全域のブランド品タバコ香水を扱う)でのショッピングを含めた観光業が基幹産業となっている。マドリウ=ペラフィタ=クラロ渓谷世界遺産にも登録されている[1]

スペインやフランスなどの周辺の国の人々の別荘も多く存在している。近隣の大都市であるスペイン・バルセロナからは、毎週末になると週末の観光を兼ねた買出し客が国境を超えて押し寄せることもあり、国境沿いの道路にはそれらの客を目的にした免税スーパーマーケットや免税ガソリンスタンドが軒を連ねる。

国土が広くなく、大きな産業も望めない為、外貨獲得の策として、フランスとスペインからの集客を高めようとし、課税によってフランスでは高価なカー用品、スペインでは高価なタバコアルコール飲料を免税の低価格で販売するようになったという背景がある。

農業 [編集]

農業には人口の4%が従事し、国土の2.1%が農地である。主な品目はタバコ、ジャガイモトウモロコシオリーブなどの他、牧畜も行われている。世界的な観光業の成立以前は農業が国の基盤だった。現在、世界市場で競争力を持っているのはタバコである。アンドラ産のタバコの葉は大変香りが強いため珍重されており、ブレンド用として輸出されている。

鉱業 [編集]

第一次産業第二次産業はいずれも規模が小さい。アンドラの鉱物資源は鉄鉱石ミョウバン、石材、イオウを含んだである。300年以上に渡り、採鉱から鍛鉄まで小規模ながら一貫した「鉱業」が継続していた。現在でも鉄資源は枯渇していないが、製鉄業は成立していない。イオウを含んだ水は羊毛の洗浄に用いるためのものである。

工業 [編集]

工業は、繊維業、紙巻きたばこ製造、家具製造業を中核とする。繊維業では、レス・エスカルデスの羊毛で織ったスカーフ毛布が著名である。アンドラの輸出額に占める工業製品の比率は90%に達する。内容は自動車精密機械などで、いずれも軽微な加工に留まる。工業製品に分類される輸出金額は5700万ドル(2002年時点)である。

情報通信 [編集]

テレビ局ラジオ局がある(RTVA)。郵便はフランスおよびスペインの郵便局が配達、アンドラ国内の送料は無料。街中に両国の郵政公社によるポストが設置されている[1]インターネットの国別ドメインは.adである。

交通 [編集]

国内の交通は自動車とバスオートバイが一般的である。スペインとフランスとの間は幹線道路で結ばれており、特にバルセロナとの間には、高速道路が一部完成していることから交通量も多い。空港鉄道はない。ヘリポートは存在する。

国民 [編集]

国籍はスペインが37.4%、アンドラが35.7%、ポルトガルが13.0%、フランスが6.6%、その他が7.3%である(2004年時点の公式統計)。

言語 [編集]

言語は公用語カタルーニャ語である。その他、スペイン語フランス語ポルトガル語などが使われている。

宗教 [編集]

宗教はほぼカトリック教会の信者である。

文化 [編集]

世界遺産 [編集]

ユネスコ世界遺産の文化遺産としてマドリウ=ペラフィタ=クラロ渓谷が登録されている。

祝祭日 [編集]

日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日
1月6日 公現祭
3月14日 憲法の日
移動祝日 聖木曜日
移動祝日 聖金曜日
移動祝日 復活の月曜日 復活祭の翌日
5月1日 メーデー
移動祝日 主の昇天 復活祭(イースター)の40日後
移動祝日 聖霊降臨祭 復活祭(イースター)の50日後
移動祝日 聖霊降臨祭後の月曜日 聖霊降臨祭の翌日
6月24日 洗礼者ヨハネの祝日
8月第一土曜日 アンドラ・ラ・ベリャの日
8月15日 聖母の被昇天
9月8日 国家の日
11月1日 諸聖人の日
11月4日 聖チャールズの日
12月8日 無原罪の聖マリアの祝日
12月24日 クリスマスイブ
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシング・デー
12月31日 大晦日

スポーツ [編集]

スキーをはじめとしたウィンタースポーツのほか、自転車競技などもさかん。2010年の3月1日から7日まで、山岳スキーの世界選手権が開催される。

脚注 [編集]

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外部リンク [編集]

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