2022年世界陸上競技選手権大会

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2022年世界陸上競技選手権大会
World Athletics Championships
Oregon 22
第18回世界陸上競技選手権大会
開催地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国オレゴン州
開催回 18
参加国・地域数 192ヶ国
種目数 49種目
開催日 2022年7月15日 - 24日
開会宣言 ダグ・エムホフ
主会場 ヘイワード・フィールド
公式サイト
www.worldathletics.org/competitions/world-athletics-championships/oregon22
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2023 »
右が大会マスコットの「Legend the Bigfoot」、左は400mハードルで世界新記録を樹立したシドニー・マクラフリン

2022年世界陸上競技選手権大会(2022ねんせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい、英語: 2022 World Athletics Championships)は、2022年7月15日から24日までアメリカ合衆国オレゴン州ユージーンヘイワード・フィールドで開催された第18回世界陸上競技選手権大会。通称オレゴン22(Oregon22)。

概要[編集]

アメリカ合衆国で初めて開催された大会で、当初の計画では、大会の日程を2021年8月6日から15日までの期間に設定していた。

しかし、2020年夏季の開催を予定していた東京2020オリンピックが、同年初頭からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響で翌2021年の夏季に延期された。ワールドアスレティックス(世界陸連)ではこの事態を受けて、当大会の日程を再調整。結局、2022年7月15日から24日までの期間[1]で開催に漕ぎ着けた。偶数年の開催および、7月中の開催は大会史上初めてである。なお、以上の再調整では「2023年の大会をブダペスト(ハンガリー)で開催する」という当初からの計画が据え置かれたため、史上初めて2年連続で大会を開催することも決まった。

男子の競歩種目では、2019年のドーハ大会まで組み込まれていた50km競歩に代わって、35km競歩が大会史上初めて実施されている[2]。その一方で、ロシアによる2022年2月以降のウクライナ侵攻への対抗措置として、世界陸連はロシアと友好国のベラルーシを対象に選手団の派遣や選手の参加を禁止した。

大会開催までの経緯[編集]

2015年4月16日に北京で開かれたIAAF評議員会でユージーンに決定した[3][4]。アメリカ大陸で世界陸上が開催されるのは2001年エドモントン以来となる。

競技結果[編集]

男子[編集]

2017 | 2019 | 2022 | 2023

100m
詳細
フレッド・カーリー
 アメリカ合衆国 (USA)
9.86 マーヴィン・ブレイシー
 アメリカ合衆国 (USA)
9.88 トレイボン・ブロメル
 アメリカ合衆国 (USA)
9.88
200m
詳細
ノア・ライルズ
 アメリカ合衆国 (USA)
19.31 WL NR ケニー・ベドナレク
 アメリカ合衆国 (USA)
19.77 SB エリヨン・ナイトン
 アメリカ合衆国 (USA)
19.80
400m
詳細
マイケル・ノーマン
 アメリカ合衆国 (USA)
44.29 キラニ・ジェームス
 グレナダ (GRN)
44.48 マシュー・ハドソン=スミス
 イギリス (GBR)
44.66
800m
詳細
エマニュエル・コリル
 ケニア (KEN)
1:43.71 SB ジャメル・セジャティ
 アルジェリア (ALG)
1:44.14 マルコ・アロップ
 カナダ (CAN)
1:44.28
1500m
詳細
ジェイク・ワイトマン
 イギリス (GBR)
3:29.23 WL PB ヤコブ・インゲブリクトセン
 ノルウェー (NOR)
3:29.47 SB モハメド・カティル
 スペイン (ESP)
3:29.90 SB
5000m
詳細
ヤコブ・インゲブリクトセン
 ノルウェー (NOR)
13:09.24 ジェーコブ・クロップ
 ケニア (KEN)
13:09.98 オスカー・チェリモ
 ウガンダ (UGA)
13:10.20 SB
10000m
詳細
ジョシュア・チェプテゲイ
 ウガンダ (UGA)
27:27.43 SB スタンネリー・ワイザカ
 ケニア (KEN)
27:27.90 SB ヤコブ・キプリモ
 ウガンダ (UGA)
27:27.97 SB
110mハードル
詳細
グラント・ホロウェイ
 アメリカ合衆国 (USA)
13.04 トレイ・カニンガム
 アメリカ合衆国 (USA)
13.08 アシエル・マルティネス
 スペイン (ESP)
13.17 PB
400mハードル
詳細
アリソン・ドス・サントス
 ブラジル (BRA)
46.29 CR AR WL ライ・ベンジャミン
 アメリカ合衆国 (USA)
46.89 SB トレイヴォー・バシット
 アメリカ合衆国 (USA)
47.39 PB
3000m障害
詳細
スフィアヌ・エル=バカリ
 モロッコ (MAR)
8:25.13 ラメチャ・ギルマ
 エチオピア (ETH)
8:26.01 コンセスラス・キプルト
 ケニア (KEN)
8:27.92
4×100mリレー
詳細
 カナダ (CAN)
アーロン・ブラウン
ジェロム・ブレーク
ブレンドン・ロドニー
アンドレ・ドグラス
37.48 WL NR  アメリカ合衆国 (USA)
クリスチャン・コールマン
ノア・ライルズ
イライジャ・ホール
マーヴィン・ブレイシー
37.55 SB  イギリス (GBR)
ジョナ・エフォロコ
ツァーネル・ヒューズ
ネサニエル・ミッチェル=ブレーク
リース・プレスコード
37.83 SB
4×400mリレー
詳細
 アメリカ合衆国 (USA)
エリジャ・ゴッドウィン(44.28)
マイケル・ノーマン(43.64)
ブライス・デッドモン(43.82)
チャンピオン・アリソン(44.43)
2:56.17 WL  ジャマイカ (JAM)
アキーム・ブルームフィールド(45.86)
ネーソン・アレン(43.95)
ジェヴォーン・パウエル(44.79)
クリストファー・テイラー(43.98)
2:58.58 SB  ベルギー (BEL)
ディラン・ボルレ(45.44)
ジュリアン・ワトラン(44.54)
アレクサンダー・ドゥーム(44.67)
ケビン・ボルレ(44.07)
2:58.72 SB
マラソン
詳細
タミラト・トラ
 エチオピア (ETH)
2:05:35 CR モシネト・ゲレメウ
 エチオピア (ETH)
2:06:44 バシル・アブディ
 ベルギー (BEL)
2:06:49
20km競歩
詳細
山西利和
 日本 (JPN)
1:19.07 池田向希
 日本 (JPN)
1:19.14 ペルセウス・カルストローム
 スウェーデン (SWE)
1:19.18
35km競歩
詳細
マッシモ・スタノ
 イタリア (ITA)
2:23.14 CR

NR

川野将虎
 日本 (JPN)
2:23.15 AR ペレセウス・カルストローム
 スウェーデン (SWE)
2:23.44 PB
走高跳
詳細
ムタズ・エサ・バルシム
 カタール (QAT)
2.37m WL ウ・サンヒョク
 韓国 (KOR)
2.35m NR アンドリー・プロツェンコ
 ウクライナ (UKR)
2.33m SB
棒高跳
詳細
アルマンド・デュプランティス
 スウェーデン (SWE)
6.21m WR クリストファー・ニルセン
 アメリカ合衆国 (USA)
5.94m アーネストジョン・オビエナ
 フィリピン (PHI)
5.94m AR
走幅跳
詳細
王嘉男
 中華人民共和国 (CHN)
8m36 ミルティアディス・テントグル
 ギリシャ (GRE)
8m32 サイモン・エハマー
 スイス (SUI)
8m16
三段跳
詳細
ペドロ・パブロ・ピカルド
 ポルトガル (POR)
17.95m WL ユーグ・ファブリス・ザンゴ
 ブルキナファソ (BUR)
17.55m SB 朱亜明
 中華人民共和国 (CHN)
17.31m SB
砲丸投
詳細
ライアン・クルーザー
 アメリカ合衆国 (USA)
22.94m CR ジョー・コバックス
 アメリカ合衆国 (USA)
22.89m SB ジョッシュ・アウォトゥンデ
 アメリカ合衆国 (USA)
22.29m PB
円盤投
詳細
クリスティアン・チェフ
 スロベニア (SLO)
71.13m CR ミコラス・アレクナ
 リトアニア (LTU)
69.27m アンドリュス・グジュス
 リトアニア (LTU)
67.55m
ハンマー投
詳細
パヴェウ・ファイデク
 ポーランド (POL)
81m98 WL ボイチェフ・ノヴィツキ
 ポーランド (POL)
81m03 エイヴィンド・ヘンリクセン
 ノルウェー (NOR)
80m87 SB
やり投
詳細
アンダーソン・ピーターズ
 グレナダ (GRN)
90m54 ニーラージ・チョプラ
 インド (IND)
88m13 ヤクブ・バドレイフ
 チェコ (CZE)
88m09
十種競技
詳細
ケビン・マイヤー
 フランス (FRA)
8816 SB ピエルス・ルパージュ
 カナダ (CAN)
8701 PB ザック・ジーメク
 アメリカ合衆国 (USA)
8676 PB

女子[編集]

2017 | 2019 | 2022 | 2023

100m
詳細
シェリー=アン・フレーザー=プライス
 ジャマイカ (JAM)
10.67 CR シェリカ・ジャクソン
 ジャマイカ (JAM)
10.73 PB エレイン・トンプソン=ヘラ
 ジャマイカ (JAM)
10.81
200m
詳細
シェリカ・ジャクソン
 ジャマイカ (JAM)
21.45 CR シェリー=アン・フレーザー=プライス
 ジャマイカ (JAM)
21.81 SB ディナ・アッシャー=スミス
 イギリス (GBR)
22.02
400m
詳細
ショーナ・ミラー=ウイボ
 バハマ (BAH)
49.11 WL マリレイディ・パウリノ
 ドミニカ共和国 (DOM)
49.60 サダ・ウィリアムズ
 バルバドス (BAR)
49.75 NR
800m
詳細
アシング・ムー
 アメリカ合衆国 (USA)
1:56.30 WL キーリー・ホジキンソン
 イギリス (GBR)
1:56.38 SB メアリー・モラア
 ケニア (KEN)
1:56.71 PB
1500m
詳細
フェイス・キプイエゴン
 ケニア (KEN)
3:52.96 グダフ・ツェガイ
 エチオピア (ETH)
3:54.52 ローラ・ミューア
 イギリス (GBR)
3:55.28 SB
5000m
詳細
グダフ・ツェガイ
 エチオピア (ETH)
14:46.29 ベアトリス・チェベト
 ケニア (KEN)
14:46.75 SB ダウィト・セヤウム
 エチオピア (ETH)
14:47.36
10000m
詳細
レテセンベト・ギデイ
 エチオピア (ETH)
30:09.94 WL ヘレン・オビリ
 ケニア (KEN)
30:10.02 PB マーガレット・キプケンボイ
 ケニア (KEN)
30:10.07 PB
100mハードル
詳細
トビ・アムサン
 ナイジェリア (NGR)
12.06 ブリタニー・アンダーソン
 ジャマイカ (JAM)
12.23 ジャスミン・カマチョ=クイン
 プエルトリコ (PUR)
12.23
400mハードル
詳細
シドニー・マクラフリン
 アメリカ合衆国 (USA)
50.68 WR フェムケ・ボル
 オランダ (NED)
52.27 SB ダリラ・ムハンマド
 アメリカ合衆国 (USA)
53.13 SB
3000m障害
詳細
ノア・ジェルト
 カザフスタン (KAZ)
8:53.02 CR ウォルクハ・ゲタチュー
 エチオピア (ETH)
8:54.61 NR メキデス・アベベ
 エチオピア (ETH)
8:56.08 PB
4×100mリレー
詳細
 アメリカ合衆国 (USA)
カイラ・ジェファーソン
アビー・スタイナー
ジェンナ・プランディーニ
トワニシャ・テリー
41.14 WL  ジャマイカ (JAM)
ケンバ・ネルソン
シェリー=アン・フレーザー=プライス
エレイン・トンプソン=ヘラ
シェリカ・ジャクソン
41.18 SB  ドイツ (GER)
タチアナ・ピント
アレクサンドラ・ブルクハルト
ジナ・ルケンケンパー
レベッカ・ハーゼ
42.03 SB
4×400mリレー
詳細
 アメリカ合衆国 (USA)
テールサ・ディグス
アビー・スタイナー
ブリトン・ウィルソン
シドニー・マクラフリン
3:17.79 WL  ジャマイカ (JAM)
キャンディス・マクロード
ジャニービー・ラッセル
ステファニー・アン・マクファーソン
カロキー・ヤング
3:20.74 SB  イギリス (GBR)
ヴィクトリア・オフルオーグ
ニコル・イヤーギン
ジェシー・ナイト
ラヴィーア・ニールセン
3:22.64 SB
マラソン
詳細
ゴティトム・ゲブレシラシエ
 エチオピア (ETH)
2:18:11 CR ジュディス・ジェプタム・コリル
 ケニア (KEN)
2:18:20 PB ロナー・チェムタイ・サルピーター
 イスラエル (ISR)
2:20:18
20km競歩
詳細
キンバリー・ガルシア・レオン
 ペルー (PER)
1:26.58 カタジナ・ズジェブウォ
 ポーランド (POL)
1:27.31 切陽什姐
 中華人民共和国 (CHN)
1:27.56
35km競歩
詳細
キンバリー・ガルシア・レオン
 ペルー (PER)
2:39.16 AR カタジナ・ズジェブウォ
 ポーランド (POL)
2:40.03 PB 切陽什姐
 中華人民共和国 (CHN)
2:40.37 AR
走高跳
詳細
エレノア・パタソン
 オーストラリア (AUS)
2.02m OC ヤロスラワ・マフチク
 ウクライナ (UKR)
2.02m エレナ・ヴァッロルティガーラ
 イタリア (ITA)
2.00m SB
棒高跳
詳細
ケーティ・ナジオッテ
 アメリカ合衆国 (USA)
4.85m WL サンディ・モリス
 アメリカ合衆国 (USA)
4.85m WL ニナ・ケネディ
 オーストラリア (AUS)
4.80m SB
走幅跳
詳細
マライカ・ミハンボ
 ドイツ (GER)
7m12 SB エセ・ブルーメ
 ナイジェリア (NGR)
7m02 SB レティシア・オロ・メロ
 ブラジル (BRA)
6m89 PB
三段跳
詳細
ユリマール・ロハス
 ベネズエラ (VEN)
15.47m WL シャニーカ・リケッツ
 ジャマイカ (JAM)
14.89m SB トリ・フランクリン
 アメリカ合衆国 (USA)
14.72m SB
砲丸投
詳細
チェース・イーリー
 アメリカ合衆国 (USA)
20.49m 鞏立姣
 中華人民共和国 (CHN)
20.39m ジェシカ・シルダー
 オランダ (NED)
19.77m
円盤投
詳細
馮彬
 中華人民共和国 (CHN)
69.12m PB サンドラ・ペルコビッチ
 クロアチア (CRO)
68.45m SB バラリー・オールマン
 アメリカ合衆国 (USA)
68.30m
ハンマー投
詳細
ブルック・アンダーソン
 アメリカ合衆国 (USA)
78m96 カムリン・ロジャーズ
 カナダ (CAN)
75m52 ジャニー・カサナボイド
 アメリカ合衆国 (USA)
74m86
やり投
詳細
ケルシー=リー・バーバー
 オーストラリア (AUS)
66.92m WL カラ・ウィンガー
 アメリカ合衆国 (USA)
64.05m 北口榛花
 日本 (JPN)
63.27m
七種競技
詳細
ナフィサトゥ・ティアム
 ベルギー (BEL)
6947 アヌーク・フェッター
 オランダ (NED)
6867 アンナ・ホール
 アメリカ合衆国 (USA)
6755

男女混合[編集]

種目
4×400mリレー
詳細
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
リディオ・アンドレス・フェリス(46.31)
マリレイディ・パウリノ(48.47)
アレハンデル・オガンド(45.12)
フィオルダリサ・コフィル(49.92)
3:09.82 WL オランダの旗 オランダ
リーマービン・ボネバチア(46.50)
リーケ・クラバー(49.32)
トニー・ファン・ディーペン(45.13)
フェムケ・ボル(48.95)
3:09.90 NR アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
エリジャ・ゴッドウィン(44.71)
アリソン・フェリックス(50.15)
バーノン・ノーウッド(44.40)
ケネディ・サイモン(50.90)
3:10.16 SB

総合成績兼メダル獲得数[編集]

 *  開催国/地域 ( アメリカ合衆国)

順位国/地域
1 アメリカ合衆国*1391133
2 エチオピア44210
3 ジャマイカ27110
4 ケニア25310
5 中国2136
6 オーストラリア2013
7 ペルー2002
8 ポーランド1304
9 カナダ1214
日本1214
11 イギリス1157
12 ノルウェー1113
13 グレナダ1102
ドミニカ共和国1102
ナイジェリア1102
16 ウガンダ1023
スウェーデン1023
ベルギー1023
19 イタリア1012
ドイツ1012
ブラジル1012
22 カザフスタン1001
カタール1001
スロベニア1001
バハマ1001
フランス1001
ベネズエラ1001
ポルトガル1001
モロッコ1001
30 オランダ0314
31 ウクライナ0112
リトアニア0112
33 アルジェリア0101
インド0101
ギリシャ0101
クロアチア0101
ブルキナファソ0101
韓国0101
39 スペイン0022
40 イスラエル0011
スイス0011
チェコ0011
バルバドス0011
フィリピン0011
プエルトリコ0011
計 (国/地域数: 45)494949147

放送[編集]

NBCスポーツが国際映像を制作。開催国のアメリカでは、NBCUSAネットワークCNBCPeacockで映像の放送・配信を実施している。

日本国内[編集]

  • 地上波デジタル放送
ナイトセッションに開催される種目を中心に、デイセッションに組み込まれた男女マラソン・男子20km競歩・男女35km競歩を含めてTBSテレビ系列で独占中継。基本としてナイトセッションの生中継を午前7・8時台 - 午後0・1時台、デイセッションの生中継を深夜(午後10時以降)に放送した。
一部の種目については、編成上の事情から、録画中継や録画映像によるダイジェストを放送。前回のドーハ大会翌年(2020年)から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界規模で流行していることなどを背景に、種目によっては、実況担当のアナウンサーと解説者が東京(TBS放送センター内)のスタジオから出演する方式(国際映像をベースに競技会場への派遣キャスター・アナウンサーによるリポートを交えながらの「オフチューブ」)で対応している。
大会期間中には、24時台にもハイライト番組を放送。男女マラソン・男子20km競歩・男女35km競歩の中継日には、当該中継の放送枠の後半をハイライトに充てている。
最終日には、競技中継に加えて、大会の総集編を19:00 - 21:00に生放送。TVerTBS系リアルタイム配信サービスでも、総集編のサイマル配信を実施した。
  • BSデジタル放送
決勝種目を中心に編集したハイライト番組を、BS-TBSで競技当日の夕方から夜間にかけて放送。
  • インターネット上の動画配信
TVerでリアルタイム配信を実施。
YouTubeでは、デイセッションのトラック種目や日本人出場種目を中心に、中継の動画を『TBS陸上ちゃんねる』(TBSグループの陸上競技関連チャンネル)からライブ配信。

ちなみに、本大会の開幕直前(2022年7月14日)に開かれた世界陸連(ワールドアスレティックス)のカウンシル会議では、2025年大会の開催地を東京に決定。TBSテレビは(開催地を問わず)2025年大会の日本国内向け放送権を既に保有していることから、この決定を受けて、2025年大会の東京開催を告知する映像で競技中継やハイライト番組を締めくくっていた。東京での開催は1991年大会以来34年振り2度目[5]だが、1991年の大会では日本テレビ放送網が日本国内向けの放送権を保有していたため、競技の独占中継を日本テレビ系列で実施していた。

番組出演者[編集]

◎:出演の時点でTBSテレビのアナウンサー
☆:開催地のオレゴンへ派遣
★:東京のTBS放送センターから「オフチューブ」で実況を担当
1997年アテネ大会から25年間(延べ13大会)にわたって中継番組のメインキャスターを務めてきたが、本大会で揃って卒業[6]。このような事情から、最終日の夜に編成されていた総集編には、『織田裕二・中井美穂ラストランスペシャル』というサブタイトルが付けられた。
2007年大阪大会以降、開催地(現地)の特設スタジオからの生中継を通じて進行していたが、前述したCOVID-19流行などの影響から、競技会場・コースの風景をXR技術で背景に再現させたTBS放送センター内の特設スタジオ(東京2020オリンピック2022年北京オリンピックのTBSテレビ放送分中継・関連番組でも使用された「XRステージ」)から織田・中井とも出演。その一方で、過去の大会期間中や直前に織田が取り組んできた現地での取材が見送られた。
上記の事情で「XRステージ」から出演していた織田・中井に代わって、事実上「現地キャスター」の役割を一手に担った。
トラック競技におけるサブトラックからの中継リポートを担当。織田・中井と共に中継番組へ長らく出演していたが、本大会で揃って卒業した。

出典[編集]

  1. ^ "Dates confirmed for World Athletics Championships Oregon 2022" (HTML) (Press release) (英語). World Athletics. 8 April 2020. 2020年4月8日閲覧
  2. ^ 2022年世界選手権の要項発表 標準記録と世界ランキング制で出場 35km競歩新設 月刊陸上競技
  3. ^ [1]
  4. ^ Eugene, Oregon awarded 2021 Worlds without bidding process” (英語). BBC Sport. 2015年4月16日閲覧。
  5. ^ 2025年、世界陸上が34年ぶりに東京にやってくる!舞台は国立競技場』(プレスリリース)TBSテレビ、2022年7月15日https://topics.tbs.co.jp/article/detail/?id=162482022年8月8日閲覧 
  6. ^ 織田裕二&中井美穂「集大成として熱く」世界陸上13大会連続メインキャスター、今回が最後”. 日刊スポーツ. 2022年6月17日閲覧。