競歩

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競歩
競歩

競歩(きょうほ)は、5000メートル、10000メートル、20000メートル、30000メートル、50000メートルのいずれかの距離を歩く速さを競う陸上競技種目である。上記のほかに2時間で進む距離を競う種目もある。

目次

[編集] 概要

現在、男子20km・男子50km・女子20kmがオリンピックの競技種目に登録されている。

男子50kmは陸上競技種目の中で最長種目である。歩く競技とはいえ、世界大会レベルとなるとその速度は走っているものにも劣らない。男子50kmの世界記録は約3時間半であり、これをマラソンの距離である42.195kmに換算すると3時間弱である。この換算タイムはマラソンの実力あるセミプロランナーであってもかなりレベルの高いものである。また、体力の消耗が激しい場合、マラソンならば速度を落として「歩きだす」といった光景が見られるが、競歩の場合は(スピードは速いが)競技自体が歩いている状態なのでバテてしまうと歩行すら困難になってしまい完歩すら出来なくなるなど、イメージとは裏腹にかなり過酷なスポーツである。

また道路の場合、周回コースで行なわれるため応援がしやすく、国際大会ともなると時間とともに多くの観衆でコース周辺が埋め尽くされる。

尚、競歩は陸上競技種目で唯一の判定種目である。順位やタイムだけでなくルール(失格)との戦いがある。競歩のルールは幾度かルール改正がされている。


[編集] 主なルール

  • 常にどちらかの足が地面に接地していること(両方の足が地面から離れると、ロス・オブ・コンタクトという反則をとられる)。
  • 前脚は接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を曲げないこと(曲がるとベント・ニーという反則をとられる)。
  • 競歩競技には上記2つのような定義が定められており、その定義に違反している虞(おそれ)があると競歩審判員が判断したときに、競技者は注意を受ける。注意と判断したことを審判はイエロー・パドル(ロス・オブ・コンタクトの時は波線の書いてあるものを、ベント・ニーの時はくの字が書いてあるもの)で競技者に知らせる。定義に明らかに違反している場合は赤カードが発行される。注意のパドルを見せなくても直接赤カードを発行することもできるが、審判員はできるだけ競技者に注意することが望ましい。ある競技者に対しての赤カードが累積3枚になると、競技者は主任審判員より失格を宣告される。
  • 1人の審判員は1人の競技者に対して、注意はそれぞれの反則について1回ずつ、赤カードはどちらかの反則について1回のみ出すことができる。つまり一人の審判員は何枚も赤カードを切ることができず、主任審判員は赤カードが3枚そろった時点でそれぞれのカードが違う審判員のものであることを確認を行なう。また国際大会では赤カードがそれぞれの違う国籍の審判員のものでなければ失格にすることができない。
  • どの審判員が赤カードを出したかは競技者本人には知らされず、審判員は赤カードを発行すると連絡員に渡し、主任審判員に届けられ競歩掲示板に明示される(国際大会では、通信装置が併用される)。掲示板には競技者のナンバーと違反した反則の記号が表示される。
  • 赤カードの発行については早急に競技者に伝えなければならないとしているが、通達が競技後であっても失格はそのまま適用される。そのため先着者が失格になってしまい下位でフィニッシュした競技者が繰り上げ入賞になる場面も度々見られる。1992年バルセロナオリンピックの女子10km、2000年シドニーオリンピックの男子20kmでは最初1着でフィニッシュした競技者がフィニッシュ後に失格となった。いずれもフィニッシュ前の競り合いで3枚目の赤カードが発行されたものである。そのため競歩競技者は何があるかわからないことから最後までレースをあきらめない傾向にある。
  • 各審判員の注意、赤カードの記録は集計用紙にまとめられる。そこには各審判員がどの競技者にどのタイミングで出されたのか記載され、反則の種類、時間が明記されている。この集計用紙は公開制となっており、競技者・関係者は閲覧することができる。また判定に対して抗議がなされた場合は、これに基づいて説明が行なわれる。
  • 競歩審判員は道路種目では主任を含め6~9名、トラック種目では主任を含め6名で審判にあたり、主任審判員は赤カードのとりまとめや失格の宣告のみ行ない、特別な状況を除き、競技者の判定には加わらない。特別な状況とは、世界選手権、オリンピック、ワールドカップ、他に地域(日本はアジアに所属)レベル以上の競技会、国内では、日本陸連主催・共催競技会)のラスト100mについては、主任審判員も判定を行い、主任審判員が違反していると判定したときは、それまでの赤カードの枚数に関係なく、競技者を失格にできる。これはラストスパートで駆け込みを防ぐ目的で定められたものである。
  • オリンピック世界陸上競技選手権の各国代表選考にあたっては3人以上の国際競歩審判員または地域競歩審判員が判定に加わった競技会の記録のみが認められる。
  • 日本陸上競技連盟主催および共催の競技会は、JRWJ(Japan Race Walking Judges)または日本陸上競技連盟が指名した競歩審判員が判定を行っている。

[編集] 種目

[編集] 主な日本の競歩選手

[編集] 関連項目