ベリーズ

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ベリーズ
Belize
ベリーズの国旗 ベリーズの国章
国旗 国章
国の標語:Sub Umbra Floreo
(ラテン語: 木陰の下で栄える)
国歌自由人の土地
ベリーズの位置
公用語 英語
首都 ベルモパン
最大の都市 ベリーズシティ
政府
女王 エリザベス2世
総督 コルヴィル・ヤング英語版
首相 ディーン・バロウ英語版
面積
総計 22,966km2147位
水面積率 0.7%
人口
総計(2008年 307,000人(179位
人口密度 12人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(2013年 32億[1]ベリーズ・ドル
GDP (MER)
合計(2013年 16億[1]ドル(166位
GDP (PPP)
合計(2013年 28億[1]ドル(166位
1人あたり 8,013[1]ドル
独立
 - 日付
イギリスより
1981年9月21日
通貨 ベリーズ・ドル (BZD)
時間帯 UTC -6(DST:なし)
ISO 3166-1 BZ / BLZ
ccTLD .bz
国際電話番号 501

ベリーズは、中央アメリカ北東部、ユカタン半島の付け根の部分に位置する英連邦王国の一国たる立憲君主制国家である。北にメキシコと、西にグアテマラと国境を接し、南東にはホンジュラス湾を挟んでホンジュラスがあり、東はカリブ海に面する。首都はベルモパン

美しい珊瑚礁に恵まれ、「カリブ海の宝石」と呼ばれている。

国名[編集]

正式名称は、Belize[bəˈliːz] ( 聞く)ーズ)。スペイン語表記は、Belice(ベリーセ)。

日本語の表記は、ベリーズ

旧称は、イギリス領ホンジュラス (British Honduras)。1973年改称。

国名の由来はマヤ語で「泥水」を意味する言葉から来ているとされている。

歴史[編集]

19世紀末のカリブ海沿岸地域

ヨーロッパ人のアメリカ大陸到達以前、ベリーズを含むユカタン半島一帯はマヤ文明の領域に属していた。スペインによるアメリカ大陸の植民地化により、ベリーズはグアテマラ総督領英語版の一部となるが、密林地帯の彼方にあったベリーズ一帯には統治が及ばず、17世紀以降イギリス人の入植地が形成されていった。1862年にはカリブ海ジャマイカとともにイギリス領ホンジュラスを形成(1884年に単独の植民地に移行)。第二次世界大戦以降は独立に向けた動きが進んだものの、ベリーズの領有権を主張するグアテマラとの対立により難航、1981年になりようやく独立が実現した。

政治[編集]

政体は国王を元首とする立憲君主制国家である。現在のベリーズ国王はイギリス女王エリザベス2世で、その代理人として実権のない総督がいる。

議会は、元老院(上院)と代議院(下院)の両院制(二院制)。下院の定数は、29議席。議員は、国民の直接選挙で選ばれ、任期は5年。前回選挙(2003年3月5日)の結果は、人民連合党 (PUP) 21議席、民主連合党 (UDP) 8議席。上院は、12議席。そのうち、6議席を首相が、3議席を野党党首が、残り3議席を宗教団体などが議員を指名する。

首相は、下院の第1党党首を総督が任命する。議院内閣制

ベリーズは中華民国台湾)を承認している。

軍事[編集]

ベリーズ国防軍は陸軍のみから成る統合軍であり、2007年現在現役兵1,050人、予備役700人が所属する。国家安全保障省の下、国防軍と並列する組織に、沿岸警備隊、出入国管理局、国立科学捜査局がある。

この他にイギリス陸軍が30人駐留している。

地方行政区分[編集]

ベリーズの州

ベリーズは6つの州に分かれている。

  1. ベリーズ州英語版 - ベリーズシティ
  2. カヨ州英語版 - サン・イグナシオ英語版及びサンタ・エレナ
  3. コロザル州 - コロザル英語版
  4. オレンジウォーク州英語版 - オレンジウォーク
  5. スタンクリーク州英語版 - ダンリガ
  6. トレド州英語版 - プンタゴルタ英語版

主要都市[編集]

最大都市は、旧首都のベリーズシティ。第2の都市は、オレンジウォーク。現在の首都ベルモパンはカヨ州にある。

地理[編集]

ベリーズの地形

ベリーズは中米のユカタン半島の東部に位置し、オンド川に沿ってメキシコグアテマラと国境を接し、カリブ海に面している。国土の大半は未開発の熱帯雨林の原生林である。ベリーズ国土の大半は標高の低い低地だが、南部にマヤ山脈グアテマラの方に延びており、最高地点はビクトリア・ピーク (1120m)。沿岸部は湿地帯でマングローブの森があり、世界第2位のサンゴ礁がある。

経済[編集]

最大の都市ベリーズシティ

IMFの統計によると、2013年のベリーズのGDPは16億ドルである。一人当たりのGDPでは4,619ドルであり、隣国との比較ではグアテマラホンジュラスよりは高いものの、メキシコの半分以下の水準にある。[1]

中米の国の中で最も経済の開発が遅れた国である。農作物は砂糖柑橘類バナナなど。漁業は盛んでイセエビは年間537tの水揚げがあるが、乱獲によって個体数の激減しているまぐろを巡って、まぐろ類保存国際委員会に加盟していないベリーズ漁船の操業が問題化した(もっともこれらの漁船は、規制を逃れるために船籍のみを変更した台湾中国資本の漁船が殆ど)。豊かな木材資源もある。1980年代から麻薬ギャング組織によるマリファナコロンビア産のコカインのアメリカ合衆国への密輸による貿易も増えている。カリブ共同体に加盟している。

交通[編集]

ベリーズの地図

経済の繁栄に従い道路の設備は良くなっているが信号機はまだあまり設置されていない[いつ?]

主要な空港としては、最大都市ベリーズシティ近郊にフィリップス・S・W・ゴールドソン国際空港がある。

かつては鉄道路線も存在したが、1937年に全て廃線となっている。

国民[編集]

民族[編集]

住民はメスティーソが48.7%、17世紀から18世紀にアフリカから奴隷として連れて来られたアフリカ系黒人がルーツのベリーズ・クレオール英語版が24.9%、マヤ族が10.6%、カリブの島々から来た黒人とカリブ族の混血のガリフナが6.1%、その他では華人白人などが9.7%である。

言語[編集]

母語話者(ベリーズ)[2]
英語
  
3.9%
スペイン語
  
46.0%
ベリーズ・クレオール語
  
32.9%

言語は公用語は英語のみだが、母語話者数は3.9%と少なく、一般に第二言語として用いられる。スペイン語は最も広く話される言語で国民の (46.0%) の母語である他、英語を基盤にアフリカ諸語やスペイン語、先住民諸語が混ざったベリーズ・クレオール語 (32.9%) も日常的に話されている。その他、マヤ語ガリフナ語などが使われている。政府は英語とスペイン語のバイリンガルの姿勢を強く推し進めており、国民の半数以上は両言語を話すことができる。

宗教[編集]

宗教はローマ・カトリックが40.1%、プロテスタントが31.8%、無宗教が15.5%、その他10.3%などとなっている。[3]

文化[編集]

他の中米諸国はスペインの植民地だったのでラテン文化の影響が強いが、ベリーズは他の中米諸国と異なってイギリスの植民地だったことからイギリスの影響の方が強く、またアフリカ系の黒人系が多いこともあって同じ英語圏のジャマイカなどカリブ海諸国との結び付きや影響も強い。

世界遺産[編集]

ベリーズ国内には、ユネスコ世界遺産リストに登録された自然遺産が1件存在する。

祝祭日[編集]

祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日 New Year's Day
3月9日 ブリス男爵記念日 Baron Bliss Day
5月1日 メーデー Labour Day
5月24日 英連邦記念日 Sovereign's Day
9月10日 英・スペイン戦記念日 St. George's Caye Day National Day
9月21日 独立記念日 Independence Day
10月12日 コロンブスの日 Day of the Americas
11月19日 ガリフナ入植記念日 Garifuna Settlemant Day
12月25日 クリスマス Christmas Day
12月26日 ボクシング・デー Boxing Day
12月29日 年末休日 Year End Holi day

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e World Economic Outlook Database, October 2014” (英語). IMF (2014年10月). 2015年1月2日閲覧。
  2. ^ 2000 Housing and Population Census Belize Central Statistical Office
  3. ^ Belize Population and Housing Census 2010” (英語). The Statistical Institute of Belize (2010年). 2015年1月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

政府
日本政府
観光