クレオール言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

クレオール言語(クレオールげんご)とは、意思疎通ができない異なる言語の商人らなどの間で自然に作り上げられた言語ピジン言語)が、その話者達の子供達の世代で母語として話されるようになった言語を指す。公用語共通語として使用されている地域・国もある。

ピジン言語では文法の発達が不十分で発音語彙も個人差が大きく複雑な意思疎通が不可能なのに対し、クレオール言語の段階ではそれらの要素が発達・統一され、複雑な意思疎通が可能になる。クレオールはピジンと違い完成された言語であり、他の言語に引けをとらない。また、日本語も北方系言語(アルタイ語族)と南方系言語(オーストロネシア語族)が混合したクレオール言語から変化したという説もある(日本語の起源を参照)。

一覧[編集]

地域・国 呼び名 基層言語 上層言語 位置づけ
セーシェル クレオール語 フランス語? 公用語
ハワイ ハワイアン・ピジン 英語 口語
アメリカ合衆国ルイジアナ州 ルイジアナ・クレオール語 フランス語? 口語
アメリカ合衆国サウスカロライナ州ジョージア州 ガラ語 英語
ハイチ ハイチ語 フランス語? 公用語
モーリシャス クレオール語 フランス語 共通語
レユニオン島 クレオール語 フランス語 口語
カーボベルデ クレオール語 ポルトガル語 共通語
ギニアビサウ クレオール語 ポルトガル語 共通語
サントメ・プリンシペ フォロ語 ポルトガル語 共通語
サントメ・プリンシペ ンゴラ語 ポルトガル語
サントメ・プリンシペ プリンシペンセ語 ポルトガル語
赤道ギニア アノボネセ語 ポルトガル語、スペイン語
オランダ領アルバボネール島キュラソー島 パピアメント語 基礎語彙の60%がポルトガル語、その他スペイン語、オランダ語、西アフリカ諸語、アラワク語 ポルトガル語 公用語
シエラレオネ クリオ語 英語 共通語
ジャマイカ クレオール語 英語?
ピトケアン諸島 ピトケアン語 タヒチ語、英語の各方言 英語? 共通語
ノーフォーク島 ノーフォーク語 ゲール語ポリネシア語、英語の各方言 英語? 共通語
ロシア連邦タイミル自治管区 ドルガン語 ネネツ語エヴェンキ語ロシア語 ヤクート語 地域公用語
バヌアツ共和国 ビスラマ語 メラネシア系言語 英語、フランス語 公用語
パプアニューギニア独立国 トク・ピシン パプア諸語メラネシア系言語 英語 共通語
中華人民共和国マカオ特別行政区 マカオ語 ポルトガル語 ポルトガル語、広東語 口語
フィリピン チャバカノ語 アウストロネシア語族 スペイン語
台湾 寒溪泰雅語 アウストロネシア語族 日本語タイヤル語
スリランカ ヴェッダ語 本来のヴェッダ人の言語 シンハラ語
インドネシア、スリランカ、マレーシア ベタウィ語など、マレー語基盤クレオール アウストロネシア語族 マレー語?、 シンハラ語、タミル語など
オーストラリアココス諸島、マレーシアサバ州 ココスマレー語 ベタウィ語 マレー語など

関連文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]