サトウキビ

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?サトウキビ

サトウキビ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: サトウキビ属 Saccharum
: サトウキビ S. officinarum
学名
Saccharum officinarum
和名
サトウキビ(砂糖黍)、カンショ(甘蔗)
英名
Sugarcane

サトウキビ(砂糖黍、学名:Saccharum officinarum)は、イネ科サトウキビ属植物。別名、カンショ(甘蔗)。ちなみにこれは慣用読みで、本来はカンシャ。沖縄方言ではウージと呼ばれ、これは荻(おぎ)が訛ったものだが[1]、本来はオギはイネ科ススキ属の違う植物である。

目次

[編集] 特徴

テンサイと並んで砂糖(蔗糖)の原料となる農作物。栽培種の起源はニューギニア島とその近くの島々と言われ、世界各地の熱帯、亜熱帯地域で広く栽培される。

茎はのように木化し、節がある。節の間の茎の中心は竹のように空洞ではなく、髄になっており、糖分を含む。茎は高さ3mにもなる。葉はトウモロコシのように幅広い線形。秋には茎の先端からススキのような穂を出す。

[編集] 産地・栽培

2002年時点の世界生産量は12億9000万トンという膨大な量に及ぶ(小麦は同年5億7000万トン)。ブラジル(28.0%)、インド(21.7%)、中国(6.4%)の順であるが、地域別に集計するとアジア州(43.5%)、南アメリカ州北アメリカ州の順となる(FAO Production Yearbook 2002)。

栽培には日照量が多く、豊富な水源が必要である。

日本では、主に沖縄県奄美群島を中心に栽培されている。また、四国地方の、高知県黒潮町など)でも栽培され、香川県東かがわ市など)、徳島県上板町など)では竹糖(たけとう)または竹蔗(ちくしゃ)と呼ばれる茎が細いサトウキビが栽培されており和三盆という砂糖の原料になり、世界におけるサトウキビの商業栽培の最北限にあたる。作型は春に植えてその年の冬に収穫する春植え栽培と、夏に植えて翌年の冬に収穫する夏植え栽培、そして収穫後の地下株から再び出る芽から栽培し収穫する株出し栽培がある。(四国でのサトウキビ栽培は温帯ゆえ春型のみで、春に種黍の茎を植えつけて霜が降りる前の晩秋に収穫する。翌年用の種黍として茎を土中に埋めて越冬させる。亜熱帯ではサトウキビの花が咲くこともあるが、温帯の四国では収穫時期までに出穂・開花しない。尚、竹糖はシネンセ種(S.sinense)の為、一般的なオフィシナルム種(S.officinarum)を使って和三盆と同じ製法で砂糖を製造しても同じ味にはならない。)

海外では植え付けを行なうと、刈り入れまでほとんど人手が入らないが、日本国内では植付けから収穫までの間は、雑草防除や発根を促進し地上部の倒伏を防ぎ養水分の吸収を盛んにする為、1、2回培土を行う。収穫の際は、まず葉を切り落とし、その後、茎を地上近くで切り、倒れた茎を束にして運び出す。そこまではほとんど人力で行なわれる。台湾キューバブラジルなど規模の大きい外国の生産地では専用の大型収穫機が使われるが、日本でも小型の収穫機械による収穫が広まっている。

[編集] 生産量

上位10カ国 - 2005年集計
国名 単位:1000 t
ブラジルの旗 ブラジル 422,926
インドの旗 インド 232,300
中華人民共和国の旗 中華人民共和国 87,768
パキスタンの旗 パキスタン 47,244
メキシコの旗 メキシコ 45,195
タイ王国の旗 タイ 43,665
コロンビアの旗 コロンビア 39,849
オーストラリアの旗 オーストラリア 37,822
インドネシアの旗 インドネシア 29,505
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 25,307
世界の総生産量 1,011,581
出典:
国際連合食糧農業機関 (FAO)
[2]


[編集] 利用

茎の隨を生食したり、搾った汁を製糖その他食品化学工業や工業用エチルアルコール製造の原料とするなど多様な利用方法がある。沖縄県などで作られる黒糖のほか、四国地方で作られる白下糖と呼ばれる粗糖や、それを精製した上質の砂糖和三盆の原料もサトウキビである。

21世紀初頭以来の原油価格高騰により燃料エチルアルコールの需要急増で、砂糖も高騰傾向にある。

[編集] 食用

生産地では茎の隨をそのまま噛んで食べたり、機械で汁を搾って飲んだりする。食べる時は外側の硬い皮をナイフで剥ぎ、中の白く糖分に富んだ部分(髄)を十文字に縦割にするなどしてから一口大に切って口に入れ、咀嚼して汁を味わったあとカスを吐き出す。

汁を搾って飲む場合は、同様に皮を剥いたあと手動や電動の搾汁機に差し込んで汁を搾る。搾ったままの汁はやや青臭いが、冷やしたりレモン汁を加えたりするとより美味しくなる。

ベトナム料理などには、茎の皮を剥いた隨にエビなどの練り物を付けて揚げたり焼いたりした料理がある。

中国四川料理には、サトウキビの髄を細く切り、魚などと共に辛い汁で煮る料理がある。

[編集] 燃料

サトウキビを絞った汁から砂糖を取除いた液体は「廃糖蜜」(モラセス)と呼ばれ、これを発酵させてエチルアルコールを取り出し自動車燃料の一部として使う研究が日本国内でも行なわれている。

ブラジルでは1980年代から自動車燃料等のアルコールへの転換が政府主導で進められており、燃料用のサトウキビを政府が一定価格で買い上げるため、それまで栽培されなかった地方でも栽培が増えている(ポルトガル語版の表を参照)。

日本でもバイオマスのひとつとして、アサヒビールが研究を行い、小規模のアルコール製造工場を沖縄に建設し、試験生産と自動車への試験運用を行っている。
現在、日本では法令上、自動車燃料での利用は、ガソリンに3%の混合が限界であり、それ以上の混合率やアルコール単体の自動車での利用が認められていないが、宮古島市伊江村においてバイオマス燃料に対する実証実験が行われており、この実験結果次第で、自動車用燃料におけるアルコール比率の規制緩和が期待される。

[編集] 酒類原料

糖蜜や廃糖蜜が蒸留酒の原料として用いられる。世界的にはカリブ海周辺諸国発祥のラム酒が著名であり、原料を糖蜜とする蒸留酒をラム酒と総称することもある。他にはブラジルカシャッサ(ピンガ)、タイタイ・ウイスキー、日本の黒糖焼酎奄美群島限定生産)や焼酎甲類の原料として用いられる。

[編集] 搾りかすの利用

サトウキビの絞りかすをバガス英語 bagasse)という。バガスからは、製紙用パルプフルフラールの製造原料としての工業利用がなされているほか、(サトウキビロウ)を採ることができ、オクタコサノールの分離も行われている。キクラゲ類の栽培用培地の原料として使用する場合も有る。

[編集] さとうきびに関連する作品

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ ヲゥージ:沖縄言語研究センター首里・那覇方言音声データベース
  2. ^ faostat.fao.org
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