熱帯気候

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熱帯気候の気候区ごとの分布図
ココヤシが並ぶフロリダ州ネイプルズは熱帯気候の例である。ネイプルズは北回帰線から160km以上北にあるため本来亜熱帯地域に属するが、メキシコ湾の温かい水は18℃以上となる月間平均気温に影響を与え、周辺地域の気候は熱帯気候に分類される。
7月の熱帯収束帯。上昇気流 (負の値) 赤道に近い地域に集中しており、下降気流 (正の値) はより広く分布している。

熱帯気候 (ねったいきこう、英語: Tropical climate) は熱帯気候である。ケッペンの気候区分では12ヶ月の月間平均気温が18℃以上であり、かつ砂漠気候でない地域が該当する。日の長さや気温が季節により大きく異なる熱帯でない地域と違い、熱帯の気温は1年を通して比較的安定しており、季節は降水量により規定される。

気候区[編集]

熱帯気候には3つの気候区が含まれており、気候区の違いは降水量により規定される。

気をつけたいのは、緯度による区分で定義された熱帯に属する多くの場所が熱帯気候では無いということである。例として、サハラ砂漠がある。ケニア山は熱帯にあるがその山頂は気温が低い。しかし、熱帯に属する低地では、熱帯の高山地帯に見られるような気温における季節変化はほとんどない。

熱帯収束帯[編集]

太陽高度の気候に対する影響英語版のため、熱帯に属するほとんどの地域は1年を通して気温が高く、季節による温度変化よりも1日の気温の変化のほうが大きい。熱帯気候地域における季節の変化は降水量の変化により影響を受けており、特に熱帯雨林気候帯英語版熱帯収束帯 (ITCZ)では大きな影響を受ける。7月平均のITCZは右図のとおりである。上昇気流が発生する地域は降水量が多く、下降気流が発生する地域は乾燥している。ITCZは1年を通して赤道付近に存在するが、インドのいくつかの地域では地域的に発生する大規模モンスーンに大きな影響を受けている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c McKnight, Tom L; Hess, Darrel (2000). “Climate Zones and Types: The Köppen System”. Physical Geography: A Landscape Appreciation. Upper Saddle River, NJ: Prentice Hall. pp. 205–211. ISBN 0-13-020263-0. 
  2. ^ CHAPTER 7: Introduction to the Atmosphere”. physicalgeography.net. 2013年4月17日閲覧。

外部リンク[編集]