ローズウッド (木材)

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ローズウッド
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: ダルベルギア連 Dalbergieae
: ツルサイカチ属 Dalbergia
: 本文を参照
英名
Rosewood
John Parris のローズウッドのスヌーカーキュー
16世紀後半の中国の時代の屋敷のローズウッド製の衣装棚。

ローズウッド(Rosewood)は、色鮮やかな木材の呼称。黒っぽい縞模様があり茶色がかったものが一般的だが、多くの異なった色合いのものも認められる。ローズウッドはすべて丈夫で重く、素晴らしく磨きが利き、フローリング家具、旋盤細工、楽器ブラシビリヤードキューチェスの駒(黒いもの)に適している。過剰な伐採のために一般的に供給は乏しい。いくつかの樹冠木(30 m 高に達する)になり、大きな木材が売買でときどき見られる。

分類[編集]

ローズウッドは、マメ科のツルサイカチ属Dalbergia)及び、シタン属Pterocarpus)に属する。西洋で高く評価されるローズウッドは、ブラジリアン・ローズウッドDalbergia nigra)である(今ではワシントン条約 (CITES) で絶滅の危機に瀕した種に指定されている)。ブラジリアン・ローズウッドはリオ・ローズウッド、バイア・ローズウッドとしても知られている。この木は強い甘い匂いがあり、この匂いは長年持続するので、「ローズウッド」という名前をよく表している。

もうひとつのよく知られたローズウッドは Dalbergia latifolia でイースト・インディアン・ローズウッド、ソノケリンとして知られている。ここで留意すべきは、大きな属であるツルサイカチ属のすべての種がローズウッドだというわけではないということである。ローズウッドと呼ばれる木ははおよそ 12 種類ほどしかない。ローズウッドは熱帯アメリカ東南アジアマダガスカルにみられる。ツルサイカチ属のその他のいくつかの種、アフリカン・ブラックウッドココボロキングウッドチューリップウッドTulipwood)は、それ自身が有名な木である。インドの土産屋は、あたかもローズウッド(イースト・インディアン・ローズウッド、Dalbergia latifolia)であるかのように(ときどき紫に着色されている) シッソノキインディアン・ローズウッドDalbergia sissoo)製の品物を売ろうとしている。その他の種の木々は、最良の工具の柄に使うことができる。

偽物[編集]

木材業界においては、うわべだけが似た多くの種類の木材を「ローズウッド」という名前で(そう形容して)売ろうとする。それらの多くは、マメ科植物の他の属のものである。よくある例としては、Machaerium scleroxylon といったものがある。

南アメリカから輸出している本物のローズウッドは、供給不足のため比較的少ない。Dalbergia nigra(ブラジリアン・ローズウッド)の輸入にはワシントン条約 (CITES) の書類が必要である。

用途[編集]

弦楽器ギターバンジョー)、木管楽器オーボエクラリネット)、打楽器カスタネットクラベス木琴シロフォンマリンバ)などの楽器に使われる。

関連項目[編集]