温暖湿潤気候

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ニューヨークのセントラルパーク
上海の12月
東京の雨温図
温暖湿潤気候の世界的な分布

温暖湿潤気候(おんだんしつじゅんきこう)は、ケッペンの気候区分における気候区のひとつで温帯に属する。記号はCfa。温帯湿潤気候と呼ぶこともある。

目次

[編集] この気候のあらまし

  • 気温の年較差が大きく夏に高温・多雨となる。
  • 四季の変化が特に明瞭。
  • 夏季の高温・多雨により稲の生育に適する事からアジアでは稲作が盛ん。
  • 人口密度が高い。

[編集] この気候の成立条件

  • 最寒月平均気温が-3℃以上18℃未満。
  • 最暖月平均気温が22℃以上。
  • 年平均降水量が乾燥限界以上 かつ 下記の条件を満たす。
最多雨月が夏にある場合は、最多雨月降水量≦10×最少雨月降水量。
最多雨月が冬にある場合は、最多雨月降水量≦3×最少雨月降水量 または 最少雨月降水量が30mm以上。

[編集] 分布

[編集] 分布地域

中緯度の大陸東岸に主に分布。

[編集] 典型的な都市

また、以下の都市も温暖湿潤気候に分類されるが、年較差が小さく四季の変化は上記の都市ほど明瞭ではない。ケッペンの気候区分にはないが、亜熱帯気候とすることがある。

[編集] 気候の特徴

モンスーン季節風)の影響により四季の変化が大きい。特にアジアで顕著である。

は低緯度地帯の海洋側から高緯度地帯の大陸側に向かって暖かく湿ったモンスーンが吹くため、通過する地域である大陸東岸は暑く、湿った気候となる。

は夏とは逆に大陸側から海洋側に向かって冷たく乾いたモンスーンがその地域を吹き抜けるため冷たく乾燥した気候となる。

日本の日本海側地域が冬に湿潤となるのは、日本が大陸東岸の沖合に位置することによる。大陸からの乾燥した季節風が日本海を通過することで多量の水蒸気を含むためで、典型的な温暖湿潤気候とはやや異なった傾向になることとなる。

また、夏~秋にしばしばタイフーン台風)など熱帯低気圧の影響を受けることも夏の降水量が多い原因のひとつである。

黒海・地中海沿岸の地域は、冷たく乾燥した大陸性気団の影響を受けるため、降水量はやや少ない。また、沖縄やアメリカ南部などは緯度が低いため、年間を通して降水量が比較的多く、気温の年較差も少ない。

[編集] 土壌と植生の特徴

比較的肥沃な褐色森林土が分布している。
プレーリー土、パンパ土が分布している。

[編集] 産業の特徴・その他

年平均降水量は1,000mmを超えることが多いため稲の生育に適する。この事からアジアではこの気候を利用して集約的米作が行われる。アジア以外では、混合農業放牧が多い。また、多くの地域で小麦の栽培(北アメリカでは企業的農業が中心)も行われている。ある程度の降水量と適度な気温のおかげで、栽培可能な農作物の種類は他の気候区と比べても多い。

また、日本犬柴犬紀州犬甲斐犬四国犬など)はこの気候に強く、古くから猟犬として使われた。