砂漠気候

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リビア砂漠
リビア砂漠

砂漠気候(さばくきこう)とは、ケッペンの気候区分における気候区のひとつで、乾燥帯に属する。記号はBWh,BWk。BWのWはドイツ語のWüste(砂漠)に由来する。

目次

[編集] この気候のあらまし

  • 年間を通して降水量が少ない。
  • 気温は低いところから高いところまでさまざまであるが、日較差が非常に大きい。
  • 植物がほとんど育たない砂漠となるが、水源のある地域にはオアシスとして気温に応じた植物が群生する。

[編集] この気候の成立条件

カイロの雨温図
カイロの雨温図

砂漠気候 (BWh,BWk) は年降水量が乾燥限界rの半分に満たない場所であり、
以下の式から求められる。条件に当てはまれば砂漠気候となる。

年間平均気温をt(℃)とし、年平均降水量 (mm) が0.5r=10(t+x)未満を満たす。
※冬季乾燥型ならx=14、夏季乾燥型ならx=0、平均降雨型ならx=7。

冬季乾燥型(最多雨月が夏にあり、10×最少月降水量<最多月降水量)
夏季乾燥型(最多雨月が冬にあり、3×最少月降水量<最多月降水量 かつ 最少雨月降水量が30mm未満)
平均降雨型(上記のどちらにもあてはまらない場合)

上記の条件を満たすとき、年平均気温が18℃以上ならBWh、18℃未満ならBWkとなる。

例)エジプトカイロ(夏季乾燥型)の気候区を求める場合。
 カイロの年平均気温は21.8℃、年平均降水量は26.7mmである。
 このとき、0.5r=10×21.8(℃)=218 (mm) >26.7 (mm) なので砂漠気候となり、
 年平均気温は21.8℃で18℃以上なのでBWhとなる。

[編集] 分布

砂漠気候の世界的な分布(BWh)
砂漠気候の世界的な分布(BWh)
砂漠気候の世界的な分布(BWk)
砂漠気候の世界的な分布(BWk)

[編集] 分布地域

主に緯度20度~40度付近に分布するが、大陸東岸ではモンスーンの影響を受けて多雨となるため砂漠気候にはならない。主な分布地域は以下の通り。

多くがBWhとなるが、標高が高い地域や、中央アジア西部、モンゴル高原からタリム盆地にかけての地域ではBWkとなる。

砂漠化と砂漠気候化(乾燥化)は別のことであるが、この砂漠気候と砂漠化している部分はほぼ一致している。

[編集] 典型的な都市

[編集] 気候の特徴

オアシス
オアシス
砂嵐
砂嵐
開発が進むドバイ
開発が進むドバイ

年間を通して中緯度高圧帯に入る地域で、常に大陸性の乾燥した高気圧が居座り、雨が極端に少ない。日照時間が長く、昼間の気温上昇が大きいが、夜間の気温低下も著しい。最高気温は、夏にはおおむね30℃を上回る地域が多く、時に40℃を越すこともある。最低気温は、夏の最も暑い時期でおおむね20℃前後、高地では冬に氷点下にまで下がるときもある。

風が強いため、砂嵐の発生により被害が出ることもある。また、砂嵐が遠く離れた地域に運ばれて影響を及ぼすこともある。

年降水量はおよそ250mm以下で、それを大きく下回る場所も多い。

[編集] 土壌と植生の特徴

砂漠土と呼ばれる、風化した砂や岩石(砂漠・沙漠)が広がっている。 砂漠土はアルカリ性である。

塩害が起こりやすい。

乾燥のため、植生は乏しい。河川の周辺や湧水のあるところでは、土壌の水分が豊富なため、植物が生育する。アフリカや中東の温暖な地域のオアシスではヤシ科の植物がよく見られる。

[編集] 産業の特徴・その他

オアシスの周辺で農業が行われるほか、カナートと呼ばれる地下水道を掘って灌漑が行われている地域もある。

アフリカ大陸の砂漠ではラクダアジアの砂漠ではウマなどを交通の手段として交易路となっていることがある。

また日差しが強く、非常に乾燥して風も強い。そのため動植物のほとんどは生育不能となるが、一部の河川やオアシスなどでは緑の景観が望め、人などが生活できる。砂漠気候の地域では水源が決定的に不足しており、都市はあまり多くは見られない。

しかし一方で、海水淡水化や淡水輸送などで水源が確保された都市は、人が集まって急激に人口が増える傾向にあり、近代では開発により大都市並みの生活が送れる場所もある(ラスベガスなど)。海岸沿いに都市が多い理由は、海の影響で海洋性気候となること、海上輸送が発達できること、水源が確保しやすいことなどがあげられる。ドバイなどのペルシャ湾岸の都市では、大量の資金が流入することによって自由な開発が進み、娯楽や観光などの多様な産業が急速に発展している都市がある。

高温・乾燥に加えて砂嵐が多いという環境にあるため、それらから身を守ることができるような特徴的な衣装が見られる。女性が用いるブルカやエジプト男性が用いるガラビアなどが、その例である。

[編集] 関連項目