亜寒帯気候

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E 寒帯   ET EF
D 亜寒帯 Dfa Dfb Dfc Dfd Dwa Dwb Dwc Dwd Dsa Dsb Dsc Dsd  
C 温帯 Cfa Cfb Cfc   Cwa Cwb Cwc Csa Csb Csc  
B 乾燥帯   BSh BSk BWh BWk
A 熱帯 Af Am Aw As  
ロシア・アルハンゲリスク州ミールヌイ、4月下旬
タイガ
オイミャコン (Dwd) の雨温図
亜寒帯気候の世界的な分布 (Dfc,Dwc,Dsc)
亜寒帯気候の世界的な分布 (Dfd,Dwd,Dsd)

亜寒帯気候(あかんたいきこう)とはケッペンの気候区分における気候区のひとつで、亜寒帯(冷帯)に属する。元々ケッペンの気候区分には無かった気候区で、トレワーサが後になって修正した気候区分において考え出された気候区である。記号はDc(Dfc,Dwc,Dscを含む)およびDd(Dfd,Dwd,Dsdを含む)。針葉樹林気候(しんようじゅりんきこう)、北半球にしか分布しないため亜北極気候(あほっきょくきこう)と呼ぶこともある。なお亜寒帯は冷帯の別名であり、亜寒帯気候とは異なる。寒帯(特にツンドラ)と共通点の多い気候というニュアンスから亜寒帯気候と呼ぶことがあり、植生を考慮して針葉樹林気候またはタイガ気候と呼ぶほうが適切ともいえる。

目次

この気候のあらまし [編集]

  • は長くかなり寒冷で、特に真冬の気温は非常に低い。は期間が短く冷涼であるが、内陸盆地では比較的高温になる。気温の年較差は著しく大きい。
  • タイガなどの針葉樹林が広がる。

この気候の条件 [編集]

  • 最寒月平均気温が-3℃未満。
  • 最暖月平均気温が10℃以上22℃未満かつ月平均気温10℃以上の月が3ヶ月以下。
  • 年平均降水量が乾燥限界以上。

上記は最低条件で、さらに以下の条件によって詳細に区分される。

  • Dc - 最寒月平均気温が-38℃以上-3℃未満
  • Dd - 最寒月平均気温が-38℃未満

これらは降水パターンによりさらに分類される。

  • Dwc/Dwd:最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量<最多月雨降水量
  • Dsc/Dsd:最多雨月が冬にあり、3×最少雨月降水量<最多月雨降水量かつ最少雨月降水量が30mm未満
  • Dfc/Dfd:どちらでもない

分布 [編集]

分布地域 [編集]

南半球には分布していない。

主な分布都市 [編集]

気候の特徴 [編集]

緯度が高い、標高が高い、寒流の影響を受ける、内陸のため海洋からの熱供給が少ないなどの理由で冷帯となった地域のうち年平均気温が低く、特にの冷え込みが厳しい地域がこの気候区に分類される。冬の寒さはきびしいが四季の変化のある湿潤大陸性気候、年中寒冷で樹木の生育が不能の寒帯・ツンドラ気候に隣接している。

高緯度に位置する上、湿潤大陸性気候よりも北側に分布するため夏は日照時間が長いが太陽高度がかなり低いことから平均気温が10℃を超える月が3ヶ月、若しくはそれ以下となる。また冬は特に内陸では寒冷乾燥な気団の影響を受けるため、寒気の影響に加え雲が少なくなるために放射冷却が起きてさらに気温が低下する。そのためは短く冷涼で降水量はあまり多くないが、シベリア東部の内陸盆地などでは比較的気温が高くなり猛暑となることがある(但し昼と朝晩との気温差はかなり大きくなり、またそれにより年によっては年較差が極大となる)。は長く、最高気温が0度を下回る日が続くなど冷え込みが非常に厳しい。シベリア東部の内陸部では、厳冬期には最低気温が-40℃から-50℃にも達することがある。

土壌と植生の特徴 [編集]

タイガの分布。亜寒帯気候の分布とほぼ重なる。

アメリカ大陸北部やシベリアではタイガと呼ばれる針葉樹林が広がる。北アメリカ、エニセイ川より西のシベリア、ロシア極東地方では常緑針葉樹、エニセイ川より東のシベリア(極東地方を除く)では落葉針葉樹が見られる。

土壌を見ると、タイガ地帯を中心に酸性のポドゾルが多く分布している。北に行くほど地中数十cm~数mが年中凍結する永久凍土がよく見られるようになり、に降水のきわめて少ない東シベリアはほぼ全域が永久凍土となる。また、永久凍土ではない地域でもの最も寒い時期には地面が凍結する。

産業の特徴・その他 [編集]

酸性土壌であることに加え寒さが厳しいため、耐寒性の作物(ライ麦えん麦大麦カブなど)が栽培される。

タイガは樹種が少ない純林のため林業に適しており林業や木材加工産業、製紙業が盛ん。

冬の寒さに耐えられるよう住居の断熱暖房などが発達した地域であるが、近代的な設備よりも伝統的な設備のほうが多用される。

注釈 [編集]

  1. ^ ただし、モンゴルとの国境と隣接する部分つまり東シベリア一部では、南側まで分布。
  2. ^ ただし、カナダ東部では、南側まで分布しているところがある。