赤道

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地球の赤道

赤道(せきどう、英語: Equatorスペイン語: Ecuadorポルトガル語: Equador)は、自転する天体重心を通り、天体の自転軸垂直平面が天体表面を切断する、理論上の線。緯度の基準の一つであり、緯度0度を示す。緯線の中で唯一の大円である。赤道より北を北半球、南を南半球という。また、天文学では赤道がつくる面(赤道面)と天球が交わってできる円のことを赤道(天の赤道)と呼ぶ。天の赤道は恒星惑星の天球上の位置(赤緯赤経)を決める基準となる。

以下、特に断らないかぎり地球の赤道について述べる。

目次

概要 [編集]

ケニアナニュキ近くにある赤道を示す標識

「赤道」という言葉は、古代中国の天文学において太陽が真上を通るとされる地点を天球図で表現する際に赤い線を用いたことが由来である。

赤道の全周長は約40,075 km春分秋分の年2回、太陽が真上にくる。

赤道は世界で唯一、太陽が天頂から天底までまっすぐに沈む場所である。そしてそのような場所は理論上、昼の長さと夜の長さが、共に一年を通じて12時間である。しかし実際は大気が太陽光を屈折させるので、2、3分のずれが出る。

かなり厳密に言うと、赤道は理論通りの位置にきっちり固定されているわけではない。実際の赤道面は常に必ず地球の自転軸に垂直をなしているものである。自転軸は、“比較的”安定であるが、極運動という現象によって、自転軸は一年かけて半径約9メートルの円を描く。このため、赤道面も赤道もわずかながら動く。しかし、この移動は繊細な科学調査にのみ関係するほどの、わずかな移動である。

地球で最も気温の高い地域を熱赤道という。熱赤道は季節によって移動する。北半球が冬のときは赤道付近にあるものの、夏になると北緯20度付近にまで移動する。

赤道と気候 [編集]

赤道上は年間を通じた日射量(面積あたりの日射量)が最も大きい。そのため温暖で、強い上昇気流を生じている。この上昇気流のため低気圧地帯(熱帯収束帯)を生じ、雨量の豊富な熱帯の気候を形成している。

また、赤道付近の上昇気流は激しい渦巻き気流を伴った熱帯低気圧となり、台風サイクロンハリケーンなどとして温帯地域へ波及することがある。

ロケットの打ち上げとの関係 [編集]

赤道の近くはロケットの射場に向いている。フランス領ギアナギアナ宇宙センター(北緯5度3分)や鹿児島県種子島宇宙センター(計画当時、日本の最南端に近かった)等が例に挙げられる。赤道は地球の自転のおかげで、地球上で一番速く動いており、その速度を利用することによって打ち上げの燃料が節約できるのである。速度を利用するためには、宇宙船を東へと打ち上げなければならない。

赤道上の国々 [編集]

サントメ・プリンシペロラス島にある、赤道を示すモニュメント

以下の国々は領土 (領海)に赤道が通る。赤道直下の国とも表現する。首都が赤道から緯度1度未満の国は5か国あり、その中でエクアドルのキトが赤道に最も近く南緯0度19分 (距離にして40㎞未満) である。赤道ギニアはその名前にもかかわらず赤道が通らないが、赤道を挟んでアンノボン島も領土である。

関連項目 [編集]