レムリア
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レムリア(Lemuria)は、イギリスの動物学者フィリップ・ラトレー・スレーター(1829年 - 1913年)が1874年に提唱した仮想の大陸。
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[編集] 概要
アフリカのマダガスカル島にはキツネザルが生息しており、この仲間は世界中でここからしか知られていない。しかし化石種がインドから発見されており、また近縁の原猿類はこの島を挟んでアフリカ中部と東南アジアのマレー半島・インドネシアにのみ生息する。このようにインド洋を隔てた両地域には近縁な生物が見られる。
これを説明するために、5000万年以上前のインド洋にインドの南部、マダガスカル島、マレー半島があわさった大陸が存在したのではないかと考え、キツネザル(レムール Lemur)にちなみ「レムリア大陸」と名付けた。また、ドイツの動物学者エルンスト・ヘッケルは1892年の自著「創造の歴史」でレムリア大陸こそ人類発祥の地であると主張した。そのほかにも一部の地質学者がインド洋沿岸地域の地層の構造が酷似していることから似たような説を唱えている。
しかし、インド洋を含め、大洋によって隔てられた地域間の生物相の類似については、1912年の気象学者アルフレート・ヴェーゲナーの大陸移動説によっても説明がなされた。当初はレムリア大陸説をはじめとする陸橋説が優勢だったが、1950年代より大陸移動説が優勢となった。1968年にプレートテクトニクス理論の完成により大陸移動説の裏付けが確実なものとなり、レムリア大陸説は否定される。
[編集] オカルトとレムリア
レムリア大陸説は神智学、神智学協会創設者のブラヴァツキー夫人の『シークレット・ドクトリン』で過去の根元人種が住んでいたレムリアは大陸でその存在する位置がインド洋ではなく太平洋にあると発表し、神秘学者達の間では高い支持を得た。自称「元イギリス陸軍大佐」と名乗る神秘学者ジェームズ・チャーチワードが1931年の著作『失われたムー大陸』("The Lost Continent of Mu")で、1868年に16歳のときイギリス陸軍でインド駐在の際ヒンドゥ教寺院で大量の古い「粘土板」を発見し、解読、太平洋にムー大陸が存在していたと記述し、レムリア大陸はムー大陸と同一視された。
現在においては、オカルト、及びニューエイジ界に幅広く影響を与えており、プレアデス星団の人々との関わりや、レムリア人の現代への転生、レムリア人が水晶として転生した「レムリアンクリスタル」等が信じられている。
[編集] 創作物
もともとが地質学や生物学の分野で言及された仮説であるため、ムー大陸やアトランティス大陸と異なり、レムリア大陸に文明が存在したという記録はない。しかしそれが逆に舞台設定の自由度が高くしている面もあり、創作物の舞台に設定されることがある。たとえば『レムリアン・サーガ』は、古代レムリアを舞台としている。また、『クトゥルー神話』においてもしばしば言及される。
[編集] レムリアを扱った作品
- はるかなるレムリアより(高階良子:講談社 ISBN 4-06-260593-7)
- レムリアン・サーガシリーズ(リン・カーター:ハヤカワ文庫)
- EVER17(KID)

