ポリネシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ポリネシア(紫),ミクロネシア(赤),メラネシア(青)

ポリネシア(Polynesia)は、オセアニアの海洋部の分類の一つ。ポリネシアはギリシャ語で「多くの島々」の意味である。

概要[編集]

人口(2000年の推計値)は5,872,085人[1]

歴史[編集]

地理[編集]

太平洋で、概ねミッドウェー諸島ハワイ諸島内)、アオテアロアニュージーランドのマオリ語名)、ラパ・ヌイ(イースター島)を結んだ三角形(ポリネシアン・トライアングル)の中にある諸島の総称。

アオテアロア(ニュージーランド)、サモア(サモア独立国/アメリカ領サモア)、トンガツバルの各国と、アメリカ合衆国フランスイギリスチリなどの属領がある。 ハワイサモアソシエテ諸島(ソサイティ諸島)、タヒチ島トンガウォリス諸島ツバルトケラウクック諸島トゥブアイ諸島(オーストラル諸島)トゥアモトゥ諸島マルケサス諸島などの諸島が含まれる。

域外ポリネシア[編集]

域外ポリネシアと呼ばれる、ポリネシア文化を保持した島々がミクロネシアメラネシアに点在している。域外ポリネシアには、ポリネシア・トライアングル内では失われてしまった古代の知識が継承されている地域があり、特にソロモン諸島国に属するサンタ・クルス諸島のタウマコ(Taumako)は、古代ポリネシアの航法技術(後述)に最も近い技術を継承している地域として注目を集めている[2][3]

自然[編集]

火山島が多い。例えば、サモアマルケサス諸島の島々、ラパヌイ(イースター島)などである。これらの火山島は玄武岩で構成され、屹立した高山が島の中央付近分布している。土壌は肥沃で、降水量も多く、植物相も多様である。山裾野には森林が発達し、巨木も林立している。沿岸ではシダ類やヤシ類が繁殖している。[4]

ポリネシア文化[編集]

ポリネシアはラピタ文化時代に植民された西ポリネシア(サモア、トンガ等)と、ポリネシア文化の成立後に植民された東ポリネシア(ハワイ、タヒチ、テ・ヘヌア・エナナ、ラパ・ヌイ、アオテアロア等)に分けられる。西洋人がこの海域に到達した時点でポリネシア人は相互に極めて似通った言語(ポリネシア諸語)を話しており、キャプテン・クックがタヒチからハワイに同行した人物は、ハワイ人との会話に殆ど困難を覚えなかったと伝えている。また、ポリネシア海域内の先住民の身体形質の同質性は極めて高い。

「ハワイキ」[編集]

ポリネシア人たちは自らの故地を「ハワイキ」「アヴァイキ」などと呼んだ。この言葉はポリネシア各地で若干異なっており、タヒチでは「ハヴァイイ」、ツアモツ諸島などでは「ハヴァイキ」、クック諸島では「アヴァイキ」、サモアでは「サヴァイイ」、アオテアロアでは「ハワイキ」、ハワイ諸島では「ハワイイ」などとなっている。

脚注[編集]

  1. ^ 棚橋訓「解説 オセアニア島嶼部」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・訓棚橋編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年  184ページ
  2. ^ Vaka Taumako Project
  3. ^ Outer Voices
  4. ^ 小野林太郎「気候と自然」/吉岡政徳・石森大和編著『南太平洋を知るための58章 メラネシア ポリネシア』明石書房 2010年 25-26ページ

参考文献[編集]

関連項目[編集]