サッカー

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 サッカー
Football iu 1996.jpg
赤のユニフォームを着た選手がゴールシュートを放とうとしている瞬間
統括団体 国際サッカー連盟
通称 アソシエーション・フットボール
アソシエーション式フットボール
ア式蹴球
起源 イングランドの旗 イングランド(19世紀中頃)
特徴
身体接触
選手数 1チーム11人
男女混合 有、大会は男女別
カテゴリ 屋外競技
ボール サッカーボール
オリンピック 1900年(男)
1996年(女)
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サッカー: soccer)は、球形のボールを用いて1チーム11人の2チーム間で行われるスポーツ競技のひとつである。アソシエーション・フットボール(association football; 協会式フットボールの意)ないしはアソシエーション式フットボール[† 1]とも呼ばれる。他のフットボールと比較して、の使用が極端に制限されるという大きな特徴がある。

21世紀の変わり目には、サッカーは200を越える国で2億5千万人を越える選手によってプレーされており、世界で最も人気のあるスポーツとなっている[1][2][3][4]。試合は、それぞれの短い方の端の中央にゴールがある長方形の芝生あるいは人工芝のフィールドでプレーされる。試合の目的は、相手ゴールにボールを入れ得点することである。

スポーツ文化としてのサッカーについてはサッカー文化を参照。

概要[編集]

1チームは基本11人。少なくとも7人以上いれば試合ができる。2チームが敵味方となり、1個のボールを主に足を使って移動させ、自チームのゴールを守りつつ、相手チームのゴールへと運ぶ。相手ゴールにボールが入ると得点が1加算される。試合は制限時間の満了によって終了し、時間内により多くの得点を記録したチームが勝ちとなる。

足を使うことが基本であるが、手と腕以外の部分であれば使っても問題ない。手や腕でボールを故意に扱った場合は反則となる。各チームには1人だけ、ゴールキーパーというゴールを守る特別な役割のプレーヤーを置くことが定められている。ゴールキーパーだけが、自ゴール前の一定の領域(ペナルティエリア)内に限り、手を含む全身でボールを扱うことを許される。

名称[編集]

言語別の名称
言語 呼称
英語 football
米語 soccer
フランス語 football
スペイン語 fútbol
ポルトガル語 futebol
日本語 蹴球(サッカー)
朝鮮・韓国語 축구(蹴球)
中国語 足球
ロシア語 Футбол
イタリア語 calcio
ドイツ語 Fußball
オランダ語 voetbal
フィンランド語 jalkapallo
アラビア語 كرة قدم

世界的に英語: football外来語となり広く用いられている。フランス語: footballを筆頭にして、スペイン語ポルトガル語ルーマニア語などのロマンス語の系統に典型である。又スラブ語派ロシア語ウクライナ語ベラルーシ語セルビア語ブルガリア語ではキリル文字による表記も同一でФутболを用いる。これをラテン文字で表記するとfutbolになり、スペイン語のそれと同一である。

次に: footballfoot(足)とball(ボール、球)に分解して、自分達の言語での訳語をそれぞれ当てはめる呼称の仕方が存在する。ドイツ語: Fußballが典型で、Fußfootに、ballballに相当する。ヨーロッパの言語ではゲルマン語派に特徴的な表記方法であるが、これらの言語は語彙的に英語に近い(英語はゲルマン語派)ためドイツ語: ball英語: ballのように語彙的な違いが全くない(発音は違う)か、あってもFußfootのように違いがそれほど感じられない場合も多い。オランダ語デンマーク語ノルウェー語スウェーデン語アイスランド語等がこれに相当する。この方法を踏襲するのはゲルマン語派に限らず、近隣の言語にも影響している。フィンランド語ギリシャ語アラビア語などが相当する。これらの言語は英語と語彙がかなり乖離しているためゲルマン系の言語とは印象が大きく異なる。また、footballを外来語として用いることが多いロマンス語の系統の中で、イタリア語が、この表記法に近い面を有する。calcioは元々「蹴る」という意味の言葉が変化したものである。イタリア語でカルチョと呼ぶのは歴史的な理由がある為である。また、スペイン語: balompiéという言葉がある。これはbalón(ボール)とpie(足)を組み合わせた語であるが、一部のクラブの名称としては使われるが、英語からの外来語のフトボル(fútbol)のほうが一般的である。

漢字文化圏における漢字表記でも、 中国語: 足球(ズーチィウ)が当てられている(例:2001年の香港映画で、日本で2002年に公開された「少林サッカー」=原題「中国語: 少林足球」)。これはゲルマン系の言語と同じケースである。一方同じ漢字文化圏でも日本語では「蹴球(しゅうきゅう)」という漢字が当てられている。これは古来の遊戯「蹴鞠」(けまり)を連想して名づけられたといわれ、文献史料等を検討すると日本にサッカーが本格的に普及し始めた1905年以降の創作と考えられる。これ以前の文献には、フートボール、アッソシエーションフットボール、フットボールが散見され、「蹴球」が現れるのは大正時代になってからである。漢字表記自体が一般的ではないものの、朝鮮語における漢字表記も「蹴球(축구、チュックー、ツックー)」が用いられる。これは、1945年まで続いた日本統治の結果として、同一の協会(大日本蹴球協会、現在の財団法人日本サッカー協会の前身)の下にあった影響が大きい。漢字表記が用いられなくなっても呼び方はこのままで変わっていない。

日本語では、これまでのケースがfoot(足)とball(ボール、球)という組み合わせだったのに対して、「蹴る」と「ボール」とし、このスポーツを動的に捉えた意訳をしていることが見て取れる。このように「蹴る」と「ボール」を組み合わせたのは日本語に限定されたものではない。イタリア語のカルチョもこれに相当するが、ハンガリー語: Labdarúgásベトナム語: Bóng đáなどがこれに相当する。

サッカー (soccer) という名称は、「(協会式)」(Association Football) が転化した物である。イングランドで19世紀後半に流行った、語尾に「 -er 」をつけるという通称のつけ方に由来し、同時期にラグビーがイングランドでラガー (rugger) と呼ばれたこととも共通する。

「サッカー」と言う呼称は、他のフットボールと区別する必要がある場合に用いられやすい。サッカー以外のフットボールの方が普及し認知されている国では、区別のために「サッカー」が用いられる傾向が強い。「フットボール」という呼称は、例えばアメリカではもっぱらアメリカンフットボールを指し、日本では「フットボール」という言葉を用いてサッカーだけを思い起こすことは難しいため、「サッカー」を用いて端的に区別する必要が生じる。なお、協会名称に「soccer」に当たる語を使用しているのはFIFA加盟国ではアメリカ、カナダ、パラオ米領ヴァージンのみ[5]で、日本協会は便宜的に国内でのみ使用している(日本語表記は「日本サッカー協会」であるが、英語表記では Japan Football Associationとしている)[6]

試合[編集]

ペナルティーエリア内からの近距離シュートを止めているゴールキーパー

サッカーはLaws of the game(競技規則)として知られている一組のルールに従ってプレーされる。試合はサッカーボールとして知られている球形のボール(FIFAの試合では外周71 cm (28 in))を使用してプレーされる。それぞれ11人の選手からなる2チームは相手チームのゴール(ポストの間かつバーの下)にボールを入れ、得点することを競う。試合終了の時点でより多くのゴールを記録したチームが勝者となる。もしゴールが同点の時は、試合は引き分けとなる。それぞれのチームは1名のキャプテン(主将)によって率いられる。競技規則で定められているキャプテンの唯一の公式な責務は、キックオフあるいはペナルティーキックの前のコイントスに参加することである[7]

試合における主要な規則は、ゴールキーパー以外の選手はプレー中に手あるいは腕を使ってボールを故意に扱ってはならないということである。スローインによる再開の際には手を使用してもよい。選手は大抵ボールを動かすのに足を使用するが、手あるいは腕以外の体のどの部分を使用してもよい(とりわけ額を用いたヘディングが使われる)[8][9]。通常のプレー中は、全ての選手はどの方向にボールを動かしてもよいし、ピッチの至るところに移動してもよいが、オフサイドポジションでボールを受けることはできない[10]

典型的な試合では、選手はドリブルでボールをコントロールしたり、チームメートにパスをしたり、相手ゴールキーパーによって守られたゴールに向かってシュートしたりすることで、得点機会を作り出そうと試みる。相手選手はパスを途中で捕まえたり、ボールを保持した選手に対してタックルしたりすることでボールの支配を取り戻そうとする。しかしながら、相手との間の身体的接触は制限されている。サッカーは一般的に流動的なゲームであり、プレーが止まるのはボールがフィールドを出るか、規則違反のために審判によってプレーが止められた時のみである。停止後、規定の方法によってプレーを再開する[11]

ボールがゴールに入るのを止めるために飛び込んでいるゴールキーパー

プロフェッショナルレベルでは、ほとんどの試合でわずか数ゴールしか生まれない。例えば、2006-2006シーズンのイングランドプレミアリーグでの一試合平均ゴール数は2.48であった[12]。競技規則では、ゴールキーパー以外のポジションは規定されていないが[13]、多くの専門化された役割がこれまでに生じている。これらは、3つの主要なカテゴリーが含まれる。得点が主な役割であるフォワード、相手チームの得点を防ぐことに専門化したディフェンダー、フォワードにボールをパスするために相手からボールを奪い保持するミッドフィールダーである。これらのポジションの選手は、ゴールキーパーと区別するためにフィールドプレーヤーと呼ばれる。これらのポジションは、選手がほとんどの時間に位置しているフィールド上のエリアに応じて、更に細かく分けられる。例えば、センターバックや、レフト(左)ミッドフィールダー、ライト(右)ミッドフィールダーなどである。10人のフィールドプレーヤーの組み合わせは様々である。それぞれのポジションの選手の数がチームのプレースタイルを決定する。フォワードが多くディフェンダーが少ないチームはより攻撃的となるが、逆はより守備的なスタイルとなる。選手は通常特定のポジションで試合のほとんどを過ごすが、選手の移動に関する制限はほとんどなく、いつでもポジションを入れ替えることができる[14]。選手の配置は「フォーメーション」として知られている。チームのフォーメーションおよび戦術の決定は大抵、チームの監督の権限である[15]

歴史[編集]

起源[編集]

人類としての歴史が始まった頃から人類はある種のフットボールを行っていたと思われる[要出典]。新石器時代(紀元前約1万年前)の現中国地域の地層から石の球が発見され、中国マスコミはこれをサッカーの起源として報道したが、蹴った証拠は見つかっていない。南米ではアマゾンの熱帯雨林からゴムが採れた為、早くからボールを蹴る競技が行われていた。パタゴニアやアンデスのインディオ文明からは、様々なボールや、ボールを蹴る競技の証拠が見つかっている(紀元前1500年チリのピリマタム、パタゴニアのチョエカ、紀元前800年メキシコのマヤ文明のポク・タ・ポク)[16]

足でボールを蹴る遊戯は、考古学的には、古代エジプト古代ギリシャ古代ローマから足でボールを蹴る人物のレリーフが発見されている(紀元前200年古代ギリシャのエピスキロス、紀元前200年古代ローマのパルパツウム)[16]。中国では戦国時代に足で鞠を蹴りあう蹴鞠(しゅうきく)という遊戯が存在したことが、前漢末(紀元前1世紀)の「戦国策」に見える。

なお、FIFAのホームページでは最も古い形態のサッカーとして中国の蹴鞠を載せている[17]

文献や出土遺物でなく、現代まで人により伝承されているものとしては、中国の蹴鞠(しゅうきく)が日本に伝わり、独自の発達を遂げた日本の平安京の「蹴鞠(けまり)」が最古である。

イタリア[編集]

15世紀イタリアでも、イングランドのフットボールに良く似た「カルチョ」(Calcio) という遊びが存在した。この遊びがイングランドやフランスと決定的に異なる点は、農村地帯の広い空間でなく、都市の限られた空間である広場で行われていたことである。そのため自ずとフィールドが限定され、参加人数も限られたものとなり、簡単な役割や作戦も決められていたようで、これは現在のフットボールにかなり近い存在であったと言える。

サッカーの確立[編集]

フットボールやカルチョのような遊びは近世末までヨーロッパ各地で行われていた。イングランドで行われていたものについては、決められたルールなどなく、色々なやり方でプレーされており、そのため極めて乱暴で、殺人を除くあらゆる手段が使われ、時に死者を出すことすらあったため、1314年ロンドン市長エドワード2世の名で禁止令を出して以降、1847年までの533年間で、わかっているだけで42回にわたって禁止令が出されている。16世紀に宗教改革が行われると、禁欲的な生活から少し開放的になり、国王の庇護のもとに試合が行われるようになった[18]

ところが18世紀中頃から19世紀にかけて勃興した産業革命によって、大量の工場労働者を生み出すために農村の共同体が崩壊させられると次第に廃れていった。

農村の代わりにフットボールをレクリエーションとして受け入れ、近代的な「スポーツ」として成立させたのがイングランドにおけるパブリックスクールである。パブリックスクールでも当初は農村での遊びに近い形態で行われていたが、パブリックスクールは紳士を育成するためのものであるため、乱暴なプレーは禁止され、次第に子弟教育の一環のスポーツとして体裁が整えられて行った[18]。この時点でのフットボールは学校毎にルールが異なり、他校との試合の際はその都度ルール調整のための話し合いが持たれていた。しかし、これでは手間もかかる上、ルールに対する理解に齟齬を来たすため、しばしばルール統一を目指した協議が行われた。そのため共通ルールが1846年ケンブリッジ大学で立案された(ケンブリッジルール)。これが現在のサッカーのルールの基になった[16]

こうして1850年代までにはイートン・カレッジを中心とする「手を使うことを禁止するルール」と、ラグビー校を中心とする「手を使うことを許可するルール」との二大勢力に収束していったが、両者の間には依然として大きな隔たりがあった。長きにわたる対立を解消しようと、1863年10月26日イギリスロンドンにある居酒屋フリーメイソンズ・タバーンに、ロンドンの12(11とする資料もある)のクラブがフットボール協会を設立する為に集まり、最終的なルール統一を目指した協議が開催された。参加したクラブは、バーンズ、ブラックヒース(後に脱退)、ブラックヒース・スクール、クルセーダーズ、クリスタル・パレス、フォレスト、ケンジントン・スクール、ノー・ネイムズ、パーシバル・ハウス、サーピトンなどである。この内、一部のクラブの代表は、ボールを持って走ること、ボールを運んでいる相手にハッキング(すねをけること)、トリッピング(引っ掛けてつまずかせること)およびホールディング(おさえること)を行うことが認められなくなったことに合意できず、この協議は物別れに終わる。ラグビー校の代表及びブラックヒースが席を立ち、遂に2つの競技(サッカーとラグビー)の決別が図られたのである。これこそがサッカー誕生の瞬間であった。「手を使うことを禁止する」ルールを主張していたパブリックスクールの代表者らによって、フットボール・アソシエーションFootball Association 略称FA)が設立され、こうしたフットボールを協会式フットボール Association Football と呼ぶようになった。その省略形 soc に「人」を意味する -er をつけたものが soccer の語源であり、1880年代頃から使われているといわれている。その後、1863年12月8日までに6回のミーティングを持って、この日14条から成る世界で最初のサッカー統一ルールが誕生した[19]。このサッカー統一ルールでの世界初の試合(つまり世界初のサッカーの試合)は、1863年12月19日にイングランドで行われたリッチモンド対バーンズ戦で、0-0の引き分けだった[16]。 但し、サッカーが誕生した初期の頃は、ボールを手でキャッチすることを禁止しなかったりなどサッカーとラグビーの区別は、明確ではなかった。その後、サッカーの統一ルールが浸透していき、ラグビーとは異なる競技としてのサッカーが確立されていった。

なお、FAから去ったラグビー派は、1871年にラグビーフットボール協会を設立した。

サッカーの伝播[編集]

1872年、イングランドスコットランドの間で行われた世界初の公式国際試合(当時の新聞の挿絵)

イングランドのパブリックスクールで始められたサッカーは、パブリックスクールのOBを中心に早い段階からイギリス各地域(スコットランドウェールズアイルランド)に広まっていった。1870年3月5日、ロンドンのケニントン・オーヴァルで“非公式”ながら、世界初の国際試合がイングランドスコットランドの間で行われ、1-1の引き分けに終わった[16]。その後、この試合も含め両者は5回に渡り非公式国際試合を行った(1870年の11月19日、ケニントン・オーヴァルでイングランドが1-0で勝利。1871年2月25日、同地区で1-1引き分け。1871年11月18日、ロンドンでイングランドが2-1で勝利、1872年2月24日、ロンドンでイングランドが1-0の勝利)。一連の非公式国際試合は、それらの試合を企画したイングランドサッカー協会(FA)第4代事務局長チャールズ・ウィリアム・オールコックの名前にちなんで、オールコックの国際試合と呼ばれている。1872年11月30日に、グラスゴウのパーティック地区のハミルトン・クレッセント・グラウンドで、世界で最初の“公式”国際試合が、イングランドとスコットランドの間で実施された。スコアは0-0の引き分けだった[16]。その後1880年代までに、スコットランドウェールズアイルランドではサッカー協会が結成された。19世紀後半のイギリスは世界中のあらゆる場所に進出する大英帝国であったので、サッカーが世界中に伝播されるのに非常に都合がよかった。サッカーは最初海外に進出するイギリス人が駐在先でプレーしたことによって伝えられた。1880年代末までには、ベルギースイスフランスドイツといった西ヨーロッパ、中部ヨーロッパ、1890年代末までには東ヨーロッパや南米に、20世紀初頭にはアジア地域にも伝播した。

1863年イングランドで近代サッカー(現代のサッカー)が誕生した時からイングランドはロングボール戦法だった。イングランドに勝てなかったスコットランドは、1867年にショートパス戦法を考案。スコットランドはショートパス戦法確立後、1872年-1882年の10年間で、イングランドに対し、7勝2敗2分け得点39失点31試合平均得点3.55平均失点1.91と大きく勝ち越した。この2つの戦法が、近代サッカー(現代のサッカー)伝来と同時か時を経て各国に伝播されていき、各国のサッカー戦術の源流となった。

各国でいつ、どのようにサッカーが伝播し受容されていったかについては各国のサッカーの項目にある歴史の項を参照されたい。

サッカー大会の開始[編集]

イングランドでは、1872年に最初のサッカー大会となるFAカップが開始された。これは他の多くの国、地域でのカップ戦のモデルになっている。FAカップでは最初はアマチュアクラブや、大学チームが活躍していたが、1880年代に入ると、生活保障を受けるプロフェッショナルプレーヤーが誕生しこれを主体としたクラブが上位を占めるようになった。こうした国内強豪クラブを集めて実施されたのが1888年から始まったフットボールリーグである。これはサッカーでは最初のリーグ戦であり、多くの国、地域が自国のリーグ戦のモデルとしている。

プロフェッショナルの誕生と産業化[編集]

20世紀初頭までにイングランドでは完全にプロフェッショナルが主体となり、他の国、地域でもこれに追随した。アマチュアとプロフェッショナルの間で多少の軋轢があり、時期的な違いが見られるものの、当時強豪国と呼ばれていた国・地域のほとんどは1920年代までにプロフェッショナルへの移行を果たしている。

プロフェッショナルとなった彼等に払われるサラリーは当初ごく僅かなものであり、これはパブ仲間内で出し合ったお金で遣り繰りすることは可能であった。次第に選手へのサラリーが増大し、高額な移籍金で選手を集めるクラブが出現し始めると小額の資本でクラブを運営していくことは難しくなり、クラブの運営はより大きな資本を持つ者の手にゆだねられるようになった。最初は企業家、商人、医師といった地元の名士が名乗りを上げたが、1920年代以降になると次第にもっと大きな資本がクラブの運営に手を出すようになってきた。フィアットの資本的バックアップを受けたユヴェントスや、フィリップスのバックアップを受けたPSVアイントホーフェンなどはその一例である。

国際大会[編集]

サッカーで最初の国際大会は、オリンピックサッカー競技であった。公開競技としては第一回のアテネオリンピックから行われており、1908年ロンドンオリンピックで公式競技として採用された。

オリンピックのシステムとサッカーのそれは互いに矛盾する点が幾つか見られた。前述の通り1920年代までに強豪国のほとんどがプロフェッショナルへの移行を果たしていたが、五輪憲章アマチュア条項が規定されたオリンピックサッカー競技では最強のナショナルチームを結成することは不可能であった。1904年に結成された国際サッカー連盟(FIFA)は、1930年からアマチュアプロフェッショナルも出場可能な真のサッカー代表世界王者を決める大会としてFIFAワールドカップを開始した。なお、「ワールドカップ」という名称を最初に用いたのはサッカーである。以降アマチュアのオリンピックは急速に興味を失われていくことになる。なおオリンピックサッカー競技はその後、1984年のロサンゼルス五輪での国際オリンピック委員会(IOC)によるプロ参加の容認(五輪憲章アマチュア条項自体は、このロサンゼルス五輪より10年前の1974年の第75回IOC総会で削除[20])などの制度の変遷を経て、1992年バルセロナ大会以降は男子に関しては「23歳以下の選手による大会」という性格を得るに至っている(詳細はオリンピックサッカー競技の記事を参照)。なお、女子は1996年アトランタ五輪から五輪競技に採用され、採用時から現在まで女子A代表(年齢制限なしのその国最強の代表)の大会となっている。同じく女子A代表のFIFA女子ワールドカップは1991年から開催されている。

また、スキャモンの発達曲線から区分された育成年代のサッカー選手の各発達段階[21]に国際経験を積むことで、更なる成長を促すという目的で各年代別世界大会が男女とも開催されている。男子は1977年に開始されたFIFAワールドユース選手権(現FIFA U-20ワールドカップ)、女子は2002年に開始されたFIFA U-20女子ワールドカップが最初に開始されたFIFAの年代別世界大会である。

第二次世界大戦後には各大陸連盟が設立され、これらの下で大陸別選手権(例:アジアではAFCアジアカップ)が開催されるようになった。また同時に、各大陸連盟はクラブチームによる大陸別選手権(例:アジアではアジアクラブ選手権〔現AFCチャンピオンズリーグ〕)も実施した。ただしクラブチームによる世界選手権、FIFAクラブワールドカップが創設されるのは21世紀を待たなければならなかった。

現在のサッカー[編集]

国別のサッカーの人気度(2001年)。緑はサッカーがもっとも人気のあるスポーツである国、赤はそうでない国。色が濃いほど1000人当りの競技人口が多いことを示す。

サッカーはボール以外に特に重要な道具を必要とせず、ルールも単純なため、先進国のみならず経済水準や教育水準が低い国に至るまで広く普及している。11人でチームを作りグラウンドの上でプレーするという形態以外にも、様々な姿に形を変え、ラテンアメリカヨーロッパを中心に老若男女を問わず、世界中のあらゆる地域でプレーされている。世界中のほとんどの国でナショナルチームが組織されていることはその現われの一つである。母数が多いため、純粋な統計を調べることは難しいが、競技人口および国際的な認識が最も高いスポーツの一つであるといえる。FIFAには全世界209の国と地域のサッカー協会が加盟しており[22]、この他にもFIFA未加盟のサッカー協会が複数存在する(NF-Board参照)。競技人口は2006年時点で2億6500万人以上(FIFA加盟の各国サッカー協会に登録料を支払い登録している選手の合計)で、競技人口に審判や競技役員も合わせたサッカー競技活動従事者は2億7千万人以上と国際サッカー連盟(FIFA)は発表している[23]。各国別の競技人口ランキングも、FIFA公式HPで閲覧することが出来る(All Playersは各協会未登録者も合わせた競技人口、Registered playersは各協会登録競技者人口、Unregistered Playersが各協会未登録競技人口、Clubsがクラブ数、Officialsが競技役員総数)[24]

サッカーの祭典とも言うべきFIFAワールドカップオリンピックを超える世界最大のスポーツイベントとなっている。

様々なサッカー[編集]

「11人集めてチームを作り、グラウンドの上でプレーする」と言う制約を除けば、現代のサッカーは以下のような形態でも行われている。

これらについては上記各項目を参照。このうち、フットサルとビーチサッカーについてはFIFAによって世界選手権が開催されている。

20世紀中頃まで競技者は男性が中心であったが、近年では女性の競技も認知され、また他方では健常者だけでなく障害を持つ者に対してプレーできるよう取り組みがなされてきている。

女子サッカー[編集]

女子サッカーの試合

20世紀初めまでサッカーは「男が行うスポーツ」と見られていた。女性が男性のように髪を乱してスポーツをすることははしたない行為であり、殊にサッカーは太股を露にする動作が淫らであるといった認識がされていた。ただ実際には女性による競技も古くからごくわずかながらも行われていた。第一次世界大戦において女性も総力戦体制に動員されるが、これを受けて戦後は女性の地位が向上し、婦人参政権の確立などの権利拡大が図られた。平行して女性がスポーツをすることも認められるようになり、1920年代には女子サッカーは一つのピークを迎えた。しかし様々な理由で女子サッカーは不当な扱いを受け続け、試合のみならず練習会場すらままならない状況が続いた。その後、1970年代ごろから女性にも競技機会が開放されると、アメリカや北欧を中心に女子サッカーは発展。1991年にはFIFA女子ワールドカップが開始され、1996年のアトランタオリンピックからオリンピックの正式種目に採用されるなど(アトランタオリンピックにおけるサッカー競技も参照)、少しずつ市民権を得てきている。

障害者サッカー[編集]

20世紀末からの動きとして、身体や発達に障害を持つ人向けのサッカーが行われるようになっている。これらのうちいくつかはパラリンピックスペシャルオリンピックスにも採用されている。

日本ではFIFAワールドカップ開催後の2002年8月に「2002 INAS-FIDサッカー世界選手権大会」が国際知的障害者スポーツ連盟と日本サッカー協会により東京、神奈川で開催された。

ルール[編集]

サッカーのルールは全17条の項目であるサッカー競技規則と、これ以外の国際サッカー評議会 (IFAB) の決定に基づく国際サッカー連盟 (FIFA) からの通達によって構成されている。サッカーの競技規則はFIFAではなく、国際サッカー評議会 (IFAB) が定めている。IFABは毎年2月末頃(2月か3月)、年次総会を開き、ルール改正を討議し、決定する。「新競技規則(新ルール)」は5月末までにFIFAからFIFA加盟各国のサッカー協会に通達され、7月1日から全世界で施行される(国際試合は7月1日から有効。但し、7月1日までにその年のシーズンが終了していない大陸連盟及び加盟協会は、その施行を次のシーズン開始まで延期できる。日本では例年7月1日以降のしかるべき日、遅くとも8月中には施行している)[25]。つまり、毎年サッカーのルールは細かく変更されている。そのため、審判は毎年、更新講習会を受ける必要がある(未受講の場合、審判資格を失効する)。IFAB年次総会で結論が出なかった内容などについては、6月か7月のIFAB特別会議を経て、その他の指示や方向性(通達)として改めて伝えられる。

したがって、以下のルールも変更あるいは削除されている場合がある(ルールや用語自体が無くなっている場合がある)。例えば、キーパーチャージ(ゴールエリア内のキーパーへのチャージを禁ずる)の反則は、1997年のルール改正で削除され現在は存在しない。最新のルールおよび通達については日本サッカー協会公式HP[26]などを参照のこと。

フィールド (第1条)[編集]

フィールド
  • 大きさ : 縦105メートル×横68メートル(国際大会)
  • ライン : 12センチメートルを越えてはならない
  • ゴールの大きさ : 7.32×2.44メートル(内側寸法)、柱12cmを越えてはならない
  • コーナーフラッグ : 高さ1.5メートル以上
  • センターサークル : ゲームの開始時(キックオフ)、また、得点が入ったとき、ここの中心(センターマーク)からプレイが始められる。相手側の選手がこのエリアにいるときは、キックオフすることができない。
  • タッチライン : フィールドの長辺(側方)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手の相手方のチームにスローインが与えられる。
  • ゴールライン : フィールドの短辺(ゴールの接する辺)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手が攻撃側の場合はゴールキック、守備側の場合はコーナーキックになる。
  • ペナルティーエリア : このエリア内では、守備側のゴールキーパーがボールを手で扱える。また、守備側が直接フリーキック(FK)にあたる反則をした場合には、攻撃側にペナルティーキック(PK) が与えられる。
Soccer ball.svg参照:サッカーのフィールド


ボール (第2条)[編集]

  • 大きさ : 外周は68センチメートル以上70センチメートル以下
  • 重さ : 410グラム以上450グラム以下(試合開始時)
  • 空気圧 : 0.6-1.1気圧
Soccer ball.svg参照:サッカーボール


出場人数 (第3条)[編集]

  • 11人以下。ただし、そのうち1人は必ずゴールキーパーであること。どちらかのチームが7人未満の場合は試合を行わない。また、試合中に7人未満になった場合は、国際サッカー評議会としては一方のチームが7人未満となった場合、試合中止すべきと考えるが、実際の判断は加盟協会の裁量に任せる(試合続行可能な1チームの競技者最少人数を加盟協会が決定してよい)。
  • FIFA、各大陸連盟、各国協会が行う公式競技会ではいかなる試合でも最大3人まで交代できる。
    • 国際Aマッチの親善試合では最大6人まで交代可能(たとえ対戦する両チームの合意があっても、7名以上交代させた場合は、国際Aマッチ認定を取り消し、その試合の記録は国際Aマッチとしては全て無効になる))。それ以外の試合であれば対戦者同士の合意と試合前の主審への通知があれば、最大交代人数をさらに増やすことができる。試合前に主審に通知されなかった場合、または合意出来なかった場合は、最大6人交代可能。

用具(第4条)[編集]

  • シャツ
  • パンツ
  • ストッキング
  • スパイク
  • 脛当て(シンガード、レガース
  • グローブ(GK用)
Soccer ball.svg参照:競技者の用具 (サッカー)


審判員(第5条、第6条)[編集]

フィールド内に主審が、タッチライン外側に副審2名が置かれる。大きな大会ではこれ以外に第4、第5の審判員が設置される。

Soccer ball.svg参照:審判員 (サッカー)


試合時間 (第7条)[編集]

  • 前後半45分の計90分。
  • 途中の選手交代や負傷などによる中断時間を審判員が独自に計測し、その分の余剰時間(アディショナルタイム)を付ける。
    • 一定以上の規模の試合では、第4の審判員が目安となる時間をタッチラインで明示する。
  • 時間内に決着がつかなければ次のように取り扱われる。
    1. 引き分け : 各国リーグではそのまま引き分けにする場合が多い。
    2. 延長戦 : トーナメント戦で次のラウンドに進むチームを決める場合に行われることが多い。
    3. PK戦 : 延長戦でも勝者が決定しない場合に行われる。ごくまれに、延長戦を行わずにPK戦を行う場合もある

プレーの開始・再開(第8条)[編集]

キックオフ、直接フリーキック、間接フリーキック若しくはドロップボールで試合が開始、再開される。

オフサイド(第11条)[編集]

相手側ゴールラインより前に相手側の選手が2人(GK含む)の時に、相手選手達より前、あるいは間に味方が立ち、その味方にボールを蹴り出す行為。または、ボールに関与する動きをすること。または、相手選手を邪魔すること[27]

Soccer ball.svg参照:オフサイド (サッカー)


ファウル及び不正行為(第12条)[編集]

イエローカードとレッドカード
Soccer ball.svg参照:ファウル (サッカー)


  • グリーンカード : 良いことをした時に提示するカード。12歳以下のみ使用。
  • イエローカード : 警告を告げる際に主審が提示するカード。同一試合に2枚で退場(レッドカード)となる。大会、形式によっては次の試合出場停止。
  • レッドカード : 退場を告げる際に主審が提示するカード。
    大会、形式によっては次の試合出場停止。
  • ハンドリング : ボールを手や腕で扱う反則。ただし、ゴールキーパーが自陣のペナルティエリア内にあるボールを扱う場合は反則とならない。故意や悪質と判断されたもの、決定的な得点の機会を阻止した(例 触らなければゴールになるシュートをフィールドプレイヤーが手で阻止した)場合には、警告や退場となる。ルール上故意とはあるが、故意か否かは本人にしか分からないので、基本的には手に当たったことにより敵チームが不利となる時には反則を取られる
  • キッキング : 相手選手を蹴ること。
  • トリッピング : 相手選手をつまずかせる行為。足、または体を使い相手選手を倒したり、倒そうとする行為。
  • ジャンピングアット : 相手選手に飛びかかる行為。
  • ストライキング : 相手を殴ること。または殴ろうとする行為。
  • プッシング : 相手選手を押すこと。
  • ファウルチャージ : 乱暴で危険な手法で相手選手にチャージする行為。または、妨害していない相手選手を背後からチャージする行為。
  • ファウルコンタクト : ボールに触れる前に相手選手に触れること。
  • ホールディング : 相手選手を押さえ込むこと。
  • スピッティング : 相手選手に唾を吐きかけること。
  • シミュレーション : 相手選手との接触による転倒を模擬して審判を欺く行為。
  • アドバンテージ : 守備側が反則行為を行ったが、そこでゲームを止めない方が明らかに攻撃側に有利となる場合、その時点での反則を取らない場合がある。これをアドバンテージといい、主審は両手を上前方にあげるジェスチャーを取り、プレー続行を示す。これは反則を見逃すということではなく、次にプレーが止まった時点で警告や退場を命じることがある。

フリーキック(第13条)[編集]

反則を犯したチームへの罰として相手チームによって試合を再開させるキック。直接得点できる直接フリーキックと、ほかのプレーヤーに触れてからでないと得点できない間接フリーキックがある。フリーキックの際は、守備側選手は一定距離離れなければならないが、その距離が満たされていなくても攻撃側はキックでプレーを始めることができる。

Soccer ball.svg参照:フリーキック (サッカー)


ペナルティーキック(第14条)[編集]

ペナルティーエリア内で反則を犯したチームへの罰として相手チームに与えられるキック。ゴールから11m(12yd)の位置から、GK以外に妨害されることなく直接得点を狙うことができる。

Soccer ball.svg参照:ペナルティーキック


スローイン(第15条)[編集]

タッチラインを割ったときに最後に触れた選手の反対のチームが、ボールが割った位置で頭上で両手を使ってボールを投げ入れて試合を再開する。このとき、両足を地面についていないといけない。直接ゴールを狙うことはできない。スローインのボールはオフサイドの対象とならない。

Soccer ball.svg参照:スローイン


ゴールキック(第16条)[編集]

ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が攻撃側だった場合、守備側がゴールエリア内にボールを置いてキックで再開する。直接ゴールを狙ってもよい。ゴールキックのボールはオフサイドの対象とならない。


Soccer ball.svg参照:ゴールキック


コーナーキック(第17条)[編集]

ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が守備側だった場合、フィールドの角を示すコーナーポストの位置から相手に邪魔されない形でキックすることができる。直接ゴールを狙ってもよい。コーナーキックのボールはオフサイドの対象とならない。

Soccer ball.svg参照:コーナーキック


用語[編集]

ポジション[編集]

大きく分けて次の4つのポジションがある。

  • ゴールキーパー (GK) : ゴールを守る選手。唯一ペナルティエリア内で手でボールを扱うことができる。ペナルティエリアを出てボールを扱うこともできるが、その場合は他のプレーヤー同様、手の使用は禁じられる。GKに対し、それ以外の選手を総称してフィールドプレーヤー(FP)という。
  • ディフェンダー (DF) : 主に後方で守備を行う選手。
  • ミッドフィールダー (MF) : 主に中盤で守備と攻撃とをつなぐ選手。
  • フォワード (FW) : 主に前線で攻撃を行う選手。

その他

  • ボランチ:中盤の底に位置し、攻撃の起点となる選手。ゾーンプレス戦術で重要なポジション。
  • リベロ:ポジションの位置的な縛りを受けず、自由に動く選手。
  • スイーパー:ディフェンダーとキーパーの間に位置し、守備において最終的なケアをする選手。
  • ウィング:フォワードを3トップにしている時の両翼に位置する選手。
  • ユーティリティープレイヤー:複数のポジションをこなせる選手。(ポリバレント
Soccer ball.svg参照:サッカーのポジション


戦術関係[編集]

技術関係[編集]

  • キック : ボールを蹴ること。
  • ヘディング : 頭でボールを叩いてパスやシュートを行うこと。
  • シュート : ゴールへ向かってボールを蹴ること。
  • ドリブル : ボールを蹴りながらボールとともに移動すること。
  • キープ :保持するという意味でサッカーにおいてボールを持ち続けること。
  • マノーン:「相手がきている」と言う意味。
  • ターン : 方向転換をすること。
  • ラン・ウィズ・ザ・ボール : 味方からのパスなどをワンタッチでスペースへ出して、素早く走りこみボールに付いて行くこと。
  • パス : ボールを足で蹴るなどして味方選手に渡すこと。
  • センタリング : フィールド左右の敵陣深い位置(ペナルティエリア付近)からゴール前を狙ってロングパスを蹴ること。クロス或いはクロスボールとも呼ぶ。
  • フィード : 前方へのパスという意味で使われることが多い。ディフェンダーや守備的ミッドフィールダー、ゴールキーパーが前線に長いパスを送る(ロングフィード)ときなどに使われる。
  • トラップ : ボールを受け止めて、次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること。
  • フェイント : 相手競技者にプレーの意図を読まれないようにするための動作。
  • ポストプレー : ゴールに背を向けて、相手選手を背負いながらボールをもらうこと。「楔(クサビ)を受ける」とも言う。
  • スルー : 他にもパスを受けられる味方の選手がいる場合に、ボールには触れず自分を通り抜けさせるプレー。
  • スクリーン : ボールを持っているときにボールと相手競技者の間に自分の身体を入れて、ボールを奪われないようにする技術。
  • チェイシング : ボールを持った選手を追い掛け回すこと。「フォアチェック」とは、チェイシングを高い位置から行うこと。
  • ボディシェイプ : 競技者の動きと身体の姿勢を表す概念。ボールを持っているとき持っていないとき関わらず、常によいボディシェイプで視野を確保することがいいプレーをするために非常に重要。
  • フィジカル : 選手の能力の身体的な面。英語のphysicalが元。精神的な面の「メンタル」の対となる。持久力の高さ、体格の良さ≒競り合いの勝ちやすさなどに優れていると「フィジカルが強い」と表現する。
  • チャージ:肩などを使って自分の体を相手競技者の体にぶつけて押したりして、相手競技者のプレーを妨害する行為。しかし、肘より下の部分を使った場合や、過度に激しいチャージはファウルとなる。
  • ディレイ : ボールを奪いに行くのではなく、相手の進路をふさいで攻撃のスピードを遅らせること。
  • オン・ザ・ボール : ボールを持っているときの動き。
  • オフ・ザ・ボール : ボールを持っていないときの動き。スペースを作る・スペースを使うために重要な動き。
  • オーバーラップ : 後ろにいる選手が前にいる選手を追い越す動き。或いはディフェンダーの攻撃参加のことをいう。
  • クリア : ピンチの時などに、タッチラインやゴールラインの外、前方などにボールを蹴り出したり、跳ね返したりすることを言う。
  • カバーリング : 味方が抜かれたときに自分の持ち場を離れて助けに行くことや、味方の選手が攻め上がって空いてしまった場所を埋める動きのこと。
Soccer ball.svg守備技術はディフェンス (サッカー)を参照


プレイ関係[編集]

  • ハットトリック : 1試合個人3ゴールを達成すること。元々はクリケットの用語。
  • アシスト : 得点につながったラストパス。
  • マリーシア : ずる賢いプレー。ポルトガル語で「悪意」という意味がある。
  • フリー : ボールを受ける際、近くに敵がいないこと。
  • スペース : 選手が誰もいない空間。
  • ギャップ : DFとDFの間にできる隙間。
  • サイドチェンジ : ボールのあるサイドから逆のサイドへ(ロング)ボールを送ること。
  • 放り込み : 中盤を飛ばして前線にロングボールを入れて攻めること。
  • リトリート : 守備時にほとんどの選手が自陣まで下がり、ゴール前のスペースをなくしてチャンスを与えないようにすること。
  • ビルドアップ : 攻撃の組み立てのこと。この言葉がよく使われる場面は、守備から攻撃に転じた際に、最後尾のディフェンスの選手から、パスをつなぎながら徐々に前にボールを運んでゆく状況。
  • スイッチを入れる : ボールを前線へ運ぶことから、ゴールを奪うために攻撃をスピードアップさせるきっかけとなるプレー。クサビのパス、サイドチェンジ、ドリブル突破など。
  • プレッシング : DFラインからFWまでの距離をコンパクトにし、高い位置から積極的にボールを奪いに行くこと。
  • ゾーン : マークする相手を特定の選手に決めるのではなく、選手ごとに担当するゾーンを決めマークを受け渡しながら守る形。
  • マンツーマン : 守備時にマークする選手を決め、マークする選手の移動に合わせてついていくこと。
  • ブロックを作る : 守備時に中盤の選手またはFWの選手も自陣まで下がりDFラインと協力してゴール前のスペースを消すこと。
  • トラジション : 攻守の切り替えのこと。
  • 削る : 相手の体力やパフォーマンスを削減するボディーコンタクト。意図的に行った場合はファウルだが、方法や程度は厳密でなく、ファウルとならない程度の上半身や腰・脚による激しいボディコンタクトを含む。公的・個人間で認識や見解が異なるので注意が必要。特にスパイクの裏ですね辺りを蹴ったり、膝を入れたりする事を表現する場合がある。激しく足をはらいに行く行為などを含む場合がある。
  • サポート : ボールを持つ選手にとってパスの受け手となれるポジションへ移動すること。
  • 受け渡す : 自分がマークを担当していた選手を他の選手に任せること。ゾーンディフェンスに見られるが、マンツーマンでマークしているときも、状況によって行うこともある。
  • 落ちる : 前線にいた選手が、パスをもらうためにボールを受けやすい場所へ下がってくる動きのこと。同義語に「下りる」。

選手関係[編集]

  • キッカー : ボールを蹴る選手。転じて「上手にボールを蹴る選手」「プレースキックが上手い選手」を指すこともある。
  • ドリブラー : ドリブルをする選手。転じて「上手にドリブルする選手」を指すこともある。
  • パサー(パッサー) : パスを出す選手。転じて「上手にパスを出す選手」を指すこともある。
  • ストライカー : 積極的にシュートを打ち得点を決めるフォワードの選手
  • ファンタジスタ : トリッキーなプレーやアクロバティックなプレーをし観客を魅了する選手。
  • ハードワーカー : 味方のために激しく動き回って献身的なプレーをする選手。
  • 守護神:ゴールを堅固に守ってくれる優秀なゴールキーパー。
  • ボールウォッチャー:マークする選手から目を離し、ボールを見ているだけの状態になった選手のこと。
  • エースキラー:相手チームのキープレイヤーの持ち味を消し、機能させないようにする選手。
  • カードコレクター : イエローカードやレッドカードを、主審から他の選手と比べてよく出される選手。
  • ダイバー : 故意に転倒しファウルを受けたと見せかけ、審判を欺くプレイ(ダイブ)を多用する選手。
  • ゴールセレブレーション : 得点を決めた後にその喜びを表現する事。日本では「ゴールパフォーマンス」ともいう。

その他[編集]

  • サポーター : サッカーファンの中でも熱心に自分の贔屓にしているチームを応援する人々。
  • フーリガン : サッカーファンの中でも暴力を目的とする人々。
  • ダービーマッチ : 同一都市に本拠地を置くチーム同士の対戦。
  • 無観客試合 : 敢えて観客を入れずに試合をすること。
  • 勝ち点
  • 指揮官監督のこと。
  • 【監督名】政権:監督の就任期間。政治体制に似ていることが由来。
  • エスコートキッズ
  • ホペイロ : 用具係
  • フラッグベアラー : 国旗や大会旗などを持って入場する旗手
  • キャプテン翼 : 日本だけでなく世界各国のサッカー界の発展に大きな影響を与えたサッカー漫画。

サッカーの選手[編集]

サッカー選手に贈られる賞[編集]

サッカーの大会[編集]

サッカーナショナルチームの主な国際大会

サッカーの大会は世界中で数多くある。年齢別にも多くの国際大会を経験することが可能で、若い選手の成長につながっている。また、その多くの国際大会を開催する開催国にとっても、ホスト国としての国際的な経験とノウハウを得ることが可能である。

サッカーの団体[編集]

サッカーの競技施設[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 日本語ではこれを略して「ア式蹴球(あしきしゅうきゅう)」とも呼ぶことがある。

出典[編集]

  1. ^ Overview of Soccer”. Encyclopædia Britannica. 2008年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月4日閲覧。
  2. ^ Guttman, Allen (1993). “The Diffusion of Sports and the Problem of Cultural Imperialism”. In Eric Dunning, Joseph A. Maguire, Robert E. Pearton. The Sports Process: A Comparative and Developmental Approach. Champaign: Human Kinetics. p. 129. ISBN 0-88011-624-2. http://books.google.com/books?id=tQY5wxQDn5gC&pg=PA129&lpg=PA129&dq=world's+most+popular+team+sport&source=web&ots=6ns3wVUEGV&sig=SZPKYSDMJBrO1uV4mPxNbKyAuJY#PPA129,M1 2008年1月26日閲覧. "the game is complex enough not to be invented independently by many preliterate cultures and yet simple enough to become the world's most popular team sport" 
  3. ^ Dunning, Eric (1999). “The development of soccer as a world game”. Sport Matters: Sociological Studies of Sport, Violence and Civilisation. London: Routledge. p. 103. ISBN 0-415-06413-9. http://books.google.com/books?id=X3lX_LVBaToC&pg=PA105&lpg=PA105&dq=world's+most+popular+team+sport&source=web&ots=ehee9Lr9o1&sig=nyvDhcrPoR8lXhYKE7k4CZYg_qU#PPA103,M1 2008年1月26日閲覧. "During the twentieth century, soccer emerged as the world's most popular team sport" 
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  5. ^ 大陸連盟加盟国ではほかにニウエセント・マーチンも使用。
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  7. ^ IFAB. “Procedures to determine the winner of a match or home-and-away” (PDF). Laws of the Game 2010/2011. FIFA. pp. 51–52. http://www.fifa.com/mm/document/affederation/generic/81/42/36/lawsofthegame_2010_11_e.pdf 2011年3月4日閲覧。. 
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  9. ^ Laws of the game (Law 12)”. FIFA. 2007年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月24日閲覧。
  10. ^ IFAB. “Law 11 – Offside” (PDF). Laws of the Game 2010/2011. FIFA. p. 31. http://www.fifa.com/mm/document/affederation/generic/81/42/36/lawsofthegame_2010_11_e.pdf 2011年3月4日閲覧。. 
  11. ^ Laws of the game (Law 8)”. FIFA. 2007年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月24日閲覧。
  12. ^ “England Premiership (2005/2006)”. Sportpress.com. http://www.sportpress.com/stats/en/738_england_premiership_2005_2006/11_league_summary.html 2007年6月5日閲覧。  [リンク切れ]
  13. ^ Laws of the game (Law 3–Number of Players)”. FIFA. 2007年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月24日閲覧。
  14. ^ “Positions guide, Who is in a team?”. BBC Sport (BBC). (2005年9月1日). オリジナル2007年10月21日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071021101352/http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/football/rules_and_equipment/4196830.stm 2007年9月24日閲覧。 
  15. ^ “Formations”. BBC Sport (BBC). (2005年9月1日). オリジナル2007年10月17日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20071017060153/http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/football/rules_and_equipment/4197420.stm 2007年9月24日閲覧。 
  16. ^ a b c d e f デイヴィッド・ゴールドブラッド著・野間けいこ訳『2002ワールドカップ32カ国・データブック』株式会社ネコパブリッシング ネコウェブ
  17. ^ The History of Football
  18. ^ a b JFA研修「温故知新」。サッカーとルールの起源を辿る”. 日本サッカー協会 (2013年9月19日). 2014年8月28日閲覧。
  19. ^ F・P・マグーンJr 『フットボールの社会史』 岩波書店1985年
  20. ^ オリンピック物語第五部 アマとプロ〈4〉読売新聞-2004年1月24日付
  21. ^ 発育発達から見たゴールデンエイジの概念
  22. ^ 南スーダンがFIFA加盟=サッカー-スポナビ2012年5月26日
  23. ^ FIFA2006年競技人口調査-FIFA公式HP
  24. ^ FIFA競技人口調査ランキング-FIFA公式HP
  25. ^ 競技規則の解釈と審判員のためのガイドラインP132-P136 国際サッカー評議会の規約-1993年2月承認
  26. ^ 競技規則|大会・試合|日本サッカー協会
  27. ^ 参考:Microsoft PowerPoint - 11. Law 11 Offside.ppt (PDF)FIFA公式サイト (オフサイドの解説スライド)、2010年9月11日参照

関連項目[編集]

関連書籍[編集]

外部リンク[編集]

公式
ルール
その他