サッカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サッカー (Soccer) は、数あるフットボールのうち、アソシエーション・フットボールないしはアソシエーション式フットボール[1]と示される、スポーツ競技のひとつである。他のフットボールと比較して、手の使用が極端に制限されるという大きな特徴がある。
1チームは11人以下でどちらかのチームが7人未満の場合はプレイしない、2チームが敵味方となり、1個のボールを主に足を使って移動させ、自チームのゴールを守りつつ、相手チームのゴールへと運ぶ。相手ゴールにボールが入ると得点が1加算される。試合は制限時間の満了によって終了し、時間内により多くの得点を記録したチームが勝ちとなる。
足以外でも手と腕以外は使って良い。手や腕で、故意にボールに触れた場合は反則となる。各チームには1人だけ、ゴールキーパー というゴールを守る特別な役割のプレーヤーを置くことが定められている。ゴールキーパーだけが、自ゴール前の一定の領域(ペナルティエリア)内に限り、手を含む全身でボールを扱うことを許される。
目次 |
[編集] 名称
| 言語 | 呼称 |
|---|---|
| 英語 | football |
| 米語 | soccer |
| フランス語 | football |
| スペイン語 | fútbol |
| ポルトガル語 | futebol |
| ロシア語 | Футбол |
| イタリア語 | calcio |
| ドイツ語 | Fußball |
| オランダ語 | voetbal |
| フィンランド語 | jalkapallo |
| アラビア語 | كرة قدم |
世界的に英語の football が外来語となり広く用いられている。フランス語のfootballを筆頭にして、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語などのロマンス語の系統に典型である。又スラブ語派のロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語、セルビア語、ブルガリア語ではキリル文字による表記も同一でФутболを用いる。これをラテン文字で表記するとfutbolになり、スペイン語のそれと同一である。
次に英語のfootballをfoot(足)とball(ボール、球)に分解して、自分達の言語での訳語をそれぞれ当てはめる呼称の仕方が存在する。ドイツ語のFußballが典型で、Fußがfootに、ballがballに相当する。ヨーロッパの言語ではゲルマン語派に特徴的な表記方法であるが、これらの言語は語彙的に英語に近い(英語はゲルマン語派)ためドイツ語のballと英語のballのように語彙的な違いが全くないか、あってもFußとfootのように違いがそれほど感じられない場合も多い。オランダ語、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語、アイスランド語等がこれに相当する。この方法を踏襲するのはゲルマン語派に限らず、近隣の言語にも影響している。フィンランド語やギリシャ語、アラビア語などが相当する。これらの言語は英語と語彙がかなり乖離しているためゲルマン系の言語とは印象が大きく異なる。又、footballを外来語として用いる事が多いロマンス語の系統の中で例外的にイタリア語が、この表記法に近い面を有する。calcioは元々「蹴る」という意味の言葉が変化したものである。イタリア語でカルチョと呼ぶのは歴史的な理由があるためである。
漢字文化圏における漢字表記でも、中国語では「足球(ズーチィウ)」が当てられている(例:2001年の香港映画で、日本で2002年に公開された「少林サッカー」=原題「少林足球」)。これはゲルマン系の言語と同じケースである。一方同じ漢字文化圏でも日本語では「蹴球(しゅうきゅう)」という漢字が当てられている。これは古来の遊戯「蹴鞠」(けまり)を連想して名づけられたといわれ、文献史料等を検討すると日本にサッカーが本格的に普及し始めた1905年以降の創作と考えられる。これ以前の文献には、フートボール、アッソシエーションフットボール、フットボールが散見され、「蹴球」が現れるのは大正時代になってからである。漢字表記自体が一般的ではないものの、朝鮮語における漢字表記も「蹴球(축구、チュックー、ツックー)」が用いられる。これは、1945年まで続いた日本植民地統治の結果として、同一の協会(大日本蹴球協会、現在の財団法人日本サッカー協会の前身)の下にあった影響が大きい。漢字表記が用いられなくなっても呼び方はこのままで変わっていない。
さて日本語では、これまでのケースがfoot(足)とball(ボール、球)という組み合わせだったのに対して、「蹴る」と「ボール」とし、このスポーツを動的に捉えた意訳をしている事が見て取れる。このように「蹴る」と「ボール」を組み合わせたのは日本語に限定されたものではない。イタリア語のカルチョもこれに相当するが、ハンガリー語のLabdarúgás、ベトナム語のBóng đáなどがこれに相当する。
サッカー (soccer) という名称は、「アソシエーション(協会式)フットボール」(Association Football) が転化した物である。イングランドで19世紀後半に流行った、語尾に「 -er 」をつけるという通称のつけ方に由来し、同時期にラグビーがイングランドでラガー (rugger) と呼ばれたこととも共通する。
「サッカー」と言う呼称は、他のフットボールと区別する必要がある場合に用いられやすい。サッカー以外のフットボールの方が普及し認知されている国では、区別のために「サッカー」が用いられる傾向が強い。「フットボール」という呼称は、例えばアメリカではもっぱらアメリカンフットボールを指し、日本では「フットボール」という言葉を用いてサッカーだけを思い起こすことは難しいため、「サッカー」を用いて端的に区別する必要が生じる。なお、協会名称に「サッカー」に当たる語を使用しているのはアメリカ、カナダなど4協会のみで、日本協会は便宜的に国内でのみ使用している(日本語表記は「日本サッカー協会」であるが、英語表記では「Japan Football Association」としている。)[2]。
[編集] 歴史
日本については、日本のサッカーの歴史を参照
[編集] 起源
足でボールを蹴る遊戯は、考古学的には、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマから足でボールを蹴る人物のレリーフが発見されている。中国では戦国時代から足で鞠を蹴りあう蹴鞠という遊戯が存在した。また、戦場で兵士が敵兵士の生首を蹴って遊んだのが起源という説もある(手を使わないルールは、「血だらけの生首を手で触れたら汚い」というところから来たのかもしれない)。 尚、2002年の日韓共催ワールドカップに関連して、韓国サッカー協会が自身のウェブサイト上で「サッカーの起源は朝鮮半島」と書いて、多くの抗議を受け削除したことがあった。
[編集] イングランド
近代サッカーの起源は、中世イングランドで「フットボール(マス・フットボール、モッブ・フットボール)」として行われていた、村同士で1つのボールを互いの村の決められた地点まで運んでいく遊び(あるいは宗教行事)である。謝肉祭最終日である懺悔火曜日に行われることが多かったことから、「懺悔火曜日のフットボール」とも呼ばれた。いつ、どのような目的でこのような催事が始まったかは明らかではない。ただし類似の催事はヨーロッパ各地で行われていた。ルールは無いにも等しく手や身体の使用に関する制限も参加人数の規定もなかったが、多くの地域に共通して「一点先取したほうが勝ち」というルールが採用されていた。明確なルールがないため、勝利に固執するあまり互いの妨害行動も頻発し、決められた地点にボールを持っていくまで何日も試合が終わらないという事態が度々あった。死傷者の発生や他人の財産を損ねる事もしばしばあったため、時の国王がしばしば「フットボール禁止令」を発している。イングランドの一部地域では現在でも、このクラシックなフットボールが祭典として行われている。
[編集] イタリア
15世紀イタリアでも、イングランドのフットボールに良く似た「カルチョ」(Calcio)という遊びが存在した。この遊びがイングランドやフランスと決定的に異なる点は、農村地帯の広い空間でなく、都市の限られた空間である広場で行われていたことである。そのため自ずとフィールドが限定され、参加人数も限られたものとなり、簡単な役割や作戦も決められていたようで、これは現在のフットボールにかなり近い存在であったと言える。
[編集] サッカーの確立
フットボールやカルチョのような遊びは近世末までヨーロッパ各地で行われていた。ところが18世紀中頃から19世紀にかけて勃興した産業革命によって、大量の工場労働者を生み出すために農村の共同体が崩壊させられると次第に廃れていった。
農村の代わりにフットボールをレクリエーションとして受け入れ、近代的な「スポーツ」として成立させたのがイングランドにおけるパブリックスクールである。パブリックスクールでも当初は農村での遊びに近い形態で行われていたが、次第に子弟教育の一環のスポーツとして体裁が整えられて行った。この時点でのフットボールは学校毎にルールが異なり、他校との試合の際はその都度ルール調整のための話し合いが持たれていた。しかし、これでは手間もかかる上、ルールに対する理解に齟齬を来たすため、しばしばルール統一を目指した協議が行われた。こうして1850年代までにはイートン・カレッジを中心とする「手を使うことを禁止するルール」と、ラグビー校を中心とする「手を使うことを許可するルール」との二大勢力に収束していったが、両者の間には依然として大きな隔たりがあった。1863年、長きにわたる対立を解消しようと、ロンドンで最終的なルール統一を目指した協議が開催された。しかしながらこの協議は物別れに終わる。ラグビー校の代表が席を立ち、遂に2つの競技(サッカーと、ラグビー)の決別が図られたのである。これこそがサッカー誕生の瞬間であった。同年に、「手を使う事を禁止する」ルールを主張していたパブリックスクールの代表者らによって、フットボール・アソシエーション( Football Association )が設立され、こうしたフットボールを協会式フットボール Association Football と呼ぶようになった。その省略形 soc に「人」を意味する -er をつけたものが soccer の語源であり、1880年代頃から使われているといわれている。
[編集] サッカーの伝播
イングランドのパブリックスクールで始められたサッカーは、パブリックスクールのOBを中心に早い段階からイギリス各地域(スコットランド、ウェールズ、アイルランド)に広まっていった。1872年には、最初の国際試合がイングランドとスコットランドの間で実施された。その後1880年代までに、スコットランド、ウェールズ、アイルランドではサッカー協会が結成された。19世紀後半のイギリスは世界中のあらゆる場所に進出する大英帝国であったので、サッカーが世界中に伝播されるのに非常に都合がよかった。サッカーは最初海外に進出するイギリス人が駐在先でプレーした事によって伝えられた。1880年代末までには、ベルギー、スイス、フランス、ドイツといった西ヨーロッパ、中部ヨーロッパ、および日本に、1890年代末までには東ヨーロッパや南米に、20世紀初頭にはアジア地域にも伝播した。
[編集] サッカー大会の開始
イングランドでは、1872年に最初のサッカー大会となるFAカップが開始された。これは他の多くの国、地域でのカップ戦のモデルになっている。FAカップでは最初アマチュアクラブや、大学チームが活躍していたが、1880年代に入ると、生活保障を受けるプロフェッショナルプレーヤーが誕生しこれを主体としたクラブが上位を占めるようになった。こうした国内強豪クラブを集めて実施されたのが1888年から始まったフットボールリーグである。これはサッカーでは最初のリーグ戦であり、多くの国、地域が自国のリーグ戦のモデルとしている。
[編集] プロフェッショナルの誕生と産業化
20世紀初頭までにイングランドでは完全にプロフェッショナルが主体となり、他の国、地域でもこれに追随した。アマチュアとプロフェッショナルの間で多少の軋轢があり、時期的な違いが見られるものの、当時強豪国と呼ばれていた国・地域のほとんどは1920年代までにプロフェッショナルへの移行を果たしている。
プロフェッショナルとなった彼等に払われるサラリーは当初ごく僅かなものであり、これはパブ仲間内で出し合ったお金で遣り繰りする事は可能であった。次第に選手へのサラリーが増大し、高額な移籍金で選手を集めるクラブが出現し始めると小額の資本でクラブを運営していく事は難しくなり、クラブの運営はより大きな資本を持つ者の手にゆだねられるようになった。最初は企業家、商人、医師といった地元の名士が名乗りを上げたが、1920年代以降になると次第にもっと大きな資本がクラブの運営に手を出すようになってきた。フィアットの資本的バックアップを受けたユヴェントスや、フィリップスのバックアップを受けたPSVアイントホーフェンなどはその一例である。
[編集] 国際大会
サッカーで最初の国際大会は、オリンピックにおけるサッカー競技であった。公開競技としては第一回のアテネオリンピックから行われており、1908年のロンドンオリンピックで公式競技として採用された。
オリンピックのシステムとサッカーのそれは互いに矛盾する点が幾つか見られた。前述の通り1920年代までに強豪国のほとんどがプロフェッショナルへの移行を果たしていたが、アマチュア憲章を掲げるオリンピック代表では最強のナショナルチームを結成する事は不可能であった。1904年に結成された国際サッカー連盟(FIFA)は、1930年からプロフェッショナルも出場可能なFIFAワールドカップを開始した。以降アマチュア中心のオリンピックは急速に興味を失われていく事になる。第二次世界大戦後には各大陸連盟が設立され、これらの下で大陸別選手権が開催されるようになった。又同時に、各大陸連盟はクラブチームによる大陸別選手権も実施した。ただしクラブチームによる世界選手権、FIFAクラブワールドカップが創設されるのは21世紀を待たなければならなかった。
[編集] 現在のサッカー
サッカーはボール以外に特に重要な道具を必要とせず、ルールも単純なため、11人でチームを作りグランドの上でプレーすると言う形態以外にも、様々な姿に形を変え、ラテンアメリカやヨーロッパを中心に老若男女を問わず、世界中のあらゆる地域でプレーされている。世界中の殆どの国でナショナルチームが組織されている事はその現われの一つである。母数が多いため、純粋な統計を調べる事は難しいが、競技人口および国際的な認識が最も高いスポーツの一つであるといえる。この点に関してはFIFAは2001年の時点で、全世界200の国と地域でプレーされており、競技人口は2億4000万人であるとアナウンスしている[3]。サッカーの祭典とも言うべきFIFAワールドカップはオリンピックと並ぶ世界最大級のスポーツイベントとなっている。参加国・地域数、スタジアムやテレビでの観戦者数などで、オリンピックを凌駕する。
サッカーに巻き込まれる人の数は膨大であるため、サッカーというスポーツは、その時代、地域の歴史、文化やプレーする人々の考え方等を反映する一種の鏡となり、サッカーと言う世界的な一つの共通語の上に立ってそれらの間にどの様な差異があるのかを如実に示す一つの装置になっている。このため、これらの反映される事柄や、差異の間隙から現代のサッカーには様々な社会問題が反映される事がしばしばある。
[編集] 様々なサッカー
現代のサッカーは11人集めてチームを作り、グランドの上でプレーすると言う制約を除けば、ストリートサッカーやフットサル、ビーチサッカーと言う形態でもプレーされている。この内フットサルとビーチサッカーについてはFIFAによって世界選手権が開催されている。
20世紀中頃まで競技者は男性が中心であったが、近年では女性の競技も認知され、また他方では健常者だけでなく障害を持つ者に対してプレーできるよう取り組みがなされてきている。
[編集] 女子サッカー
20世紀初めまでサッカーは「男のスポーツ」と見られていた。女性が男性のように髪を乱してスポーツをすることははしたない行為であり、殊にサッカーは太股を露にする動作が淫らであるといった認識がされていた。ただ実際には女性による競技も古くからごくわずかながらも行われていた。第一次世界大戦において女性も総力戦体制に動員されるが、これを受けて戦後は女性の地位が向上し、婦人参政権の確立などの権利拡大が図られた。平行して女性がスポーツをすることも認められるようになり、1920年代には女子サッカーは一つのピークを迎えた。しかし様々な理由で女子サッカーは不当な扱いを受け続け、試合のみならず練習会場すらままならない状況が続いた。その後、1970年代ごろから女性にも競技機会が開放されると、アメリカや北欧を中心に女子サッカーは発展。FIFA女子ワールドカップが開催され、アトランタオリンピックから正式種目に採用されるなど、少しずつ市民権を得てきている。
[編集] 障害者サッカー
20世紀末からの動きとして、身体や発達に障害を持つ人向けのサッカーが行われるようになっている。これらのうちいくつかはパラリンピックやスペシャルオリンピックスにも採用されている。
- 肢体障害者による「車椅子サッカー」
- 視覚障害者による「視覚障害者サッカー」(パラリンピック採用競技)
- 聴覚障害者による「ろうあ者サッカー」
- 知的障害者による「知的障害者サッカー」(スペシャルオリンピック採用競技、世界選手権開催競技)
- 脳性麻痺者による「CPサッカー(脳性麻痺7人制サッカー)」
日本ではFIFAワールドカップ開催後の2002年8月に「2002 INAS-FIDサッカー世界選手権大会」が国際知的障害者スポーツ連盟と日本サッカー協会により東京、神奈川で開催された。
[編集] ルール
サッカーのルールは全17条の項目と、これ以外の国際サッカー評議会の決定に基づく国際サッカー連盟からの通達によって構成されている。
[編集] フィールド (第1条)
- 大きさ : 縦105m×横68m(国際大会)
- ライン : 12cmを越えてはならない
- ゴールの大きさ : 7.32×2.44m(内側寸法)、柱12cmを越えてはならない
- コーナーフラッグ : 高さ1.5m以上
- センターサークル : ゲームの開始時(キックオフ)、また、得点が入ったとき、ここの中心(センターマーク)からプレイが始められる。相手側の選手がこのエリアにいるときは、キックオフすることができない。
- タッチライン : フィールドの長辺(側方)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手の相手方のチームにスローインが与えられる。
- ゴールライン : フィールドの短辺(ゴールの接する辺)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手が攻撃側の場合はゴールキック、守備側の場合はコーナーキックになる。
- ペナルティーエリア : このエリア内では、守備側のゴールキーパーがボールを手で扱える。また、守備側が直接フリーキック(FK)にあたる反則をした場合には、攻撃側にペナルティーキック(PK) が与えられる。
[編集] ボール (第2条)
- 大きさ : 外周は68cm以上70cm以下
- 重さ : 410g以上450g以下(試合開始時)
- 空気圧 : 0.6-1.1気圧
[編集] 出場人数 (第3条)
- 11人以下。但し、そのうち1人は必ずGKであること。どちらかのチームが7人未満の場合は試合を行わない。
- FIFA、各大陸連盟、各国協会が行う公式競技会ではいかなる試合でも最大3人まで交代できる。
- 親善試合などでは6人までの範囲で交代枠を増やすことができる(対戦者の合意があればさらに増やすことができる場合もある)。
[編集] 用具(第4条)
- シャツ
- パンツ
- ストッキング
- スパイク
- 脛当て(シンガード、レガース)
- グローブ(GK用)
[編集] 審判員(第5条、第6条)
フィールド上に主審が、タッチライン上に副審2名が置かれる。大きな大会ではこれ以外に第4、第5の審判員が設置される。
[編集] 試合時間 (第7条)
- 前後半45分の計90分。
- 年齢、性別により変更できる。
- 途中の選手交代や負傷などによる中断時間を審判員が独自に計測し、その分の余剰時間(ロスタイム)を付ける。
- 一定以上の規模の試合では、第4の審判員が目安となる時間をタッチラインで明示する。
- 時間内に決着がつかなければ次のように取り扱われる。
[編集] プレーの開始・再開(第8条)
キックオフ、直接フリーキック、間接フリーキック若しくはドロップボールで試合が開始、再開される。 開始前、団結力を高める為にチームで円陣を組むことは日本から始まった[要出典]。
[編集] オフサイド(第11条)
相手側ゴールラインより前に相手側の選手が2人(GK含む)の時に、相手選手達より前、あるいは間に味方が立ち、その味方にボールを蹴り出す行為。または、ボールに関与する動きをすること。または、相手選手を邪魔すること[4]。
[編集] ファウル及び不正行為(第12条)
- グリーンカード : 良い事をした時に提示するカード。12歳以下のみ使用。
- イエローカード : 警告を告げる際に主審が提示するカード。同一試合に2枚で退場(レッドカード)となる。
- レッドカード : 退場を告げる際に主審が提示するカード。
- ハンドリング(ハンド) : プレイヤーが手でボールを扱う反則。故意や悪質と判断されたもの、決定的な得点の機会を阻止した(例 触らなければゴールになるシュートをフィールドプレイヤーが手で阻止した)場合には、警告や退場となる。一方、たとえばプレーに伴い、体のバランスを取るために手を広げていたところに相手の蹴ったボールが偶然当たったような場合は、手に明らかに当たっていても反則を取られない。
- キッキング : 相手選手を蹴ること。
- トリッピング : 相手選手をつまずかせる行為。足、又は体を使い相手選手を倒したり、倒そうとする行為。
- ジャンピングアット : 相手選手に飛びかかる行為。
- ストライキング : 相手を殴ること。または殴ろうとする行為。
- プッシング : 相手選手を押すこと。
- ファールチャージ : 乱暴で危険な手法で相手選手にチャージする行為。または、妨害していない相手選手を背後からチャージする行為。
- ファールコンタクト : ボールに触れる前に相手選手に触れること。
- ホールディング : 相手選手を押さえ込むこと。
- スピッティング : 相手選手に唾を吐きかけること。
- シミュレーション : 相手選手との接触による転倒を模擬して審判を欺く行為。
- アドバンテージ : 守備側が反則行為を行ったが、そこでゲームを止めない方が明らかに攻撃側に有利となる場合、その時点での反則を取らない場合がある。これをアドバンテージといい、主審は両手を上前方にあげるジェスチャーを取り、プレー続行を示す。これは反則を見逃すということではなく、次にプレーが止まった時点で警告や退場を命じることがある。
[編集] フリーキック(第13条)
反則を犯したチームへの罰として相手チームによって試合を再開させるキック。直接得点できる直接フリーキックと、ほかのプレーヤーに触れてからでないと得点できない間接フリーキックがある。フリーキックの際は、守備側選手は一定距離離れなければならないが、その距離が満たされていなくても攻撃側はキックでプレーを始めることができる。
[編集] ペナルティーキック(第14条)
ペナルティーエリア内で反則を犯したチームへの罰として相手チームに与えられるキック。ゴールから11m(12yd)の位置から、GK以外に妨害されることなく直接得点を狙うことができる。
[編集] スローイン(第15条)
タッチラインを割ったときに最後に触れた選手の反対のチームが、ボールが割った位置で頭上で両手を使ってボールを投げ入れて試合を再開する。直接ゴールを狙うことはできない。スローインのボールはオフサイドの対象とならない。
[編集] ゴールキック(第16条)
ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が攻撃側だった場合、守備側がゴールエリア内にボールを置いてキックで再開する。直接ゴールを狙ってもよい。
[編集] コーナーキック(第17条)
ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が守備側だった場合、フィールドの角を示すコーナーポストの位置から相手に邪魔されない形でキックすることができる。直接ゴールを狙ってもよい。
[編集] 用語
[編集] ポジション
大きく分けて次の4つのポジションがある。
- ゴールキーパー (GK) : ゴールを守る選手。唯一ペナルティエリア内で手でボールを扱うことができる。ペナルティエリアを出てボールを扱うこともできるが、その場合は他のプレーヤー同様、手の使用は禁じられる。GKに対し、それ以外の選手を総称してフィールドプレーヤーという。
- ディフェンダー (DF) : 主に後方で守備を行う選手。
- ミッドフィールダー (MF) : 主に中盤で守備と攻撃とをつなぐ選手。
- フォワード (FW) : 主に前線で攻撃を行う選手。
その他
- ユーティリティープレイヤー:複数のポジションをこなせる選手。
[編集] 戦術関係
- トータルフットボール
- ポゼッションフットボール
- ムービングフットボール
- サイドアタック
- カウンター・アタック
- カテナチオ
- マンツーマンディフェンス
- ゾーンディフェンス
- プレスディフェンス
- ラインディフェンス
- フォアチェック
- ゾーンプレス
- オフサイドトラップ
- バイタルエリア
- パワープレイ
[編集] 技術関係
- キック : ボールを蹴ること。
- ヘディング : 頭でボールを叩いてパスやシュートを行うこと。
- シュート : ゴールへ向かってボールを蹴ること。
- ドリブル : ボールを蹴りながらボールとともに移動すること。
- ラン・ウィズ・ザ・ボール : 味方からのパスなどをワンタッチでスペースへ出して、素早く走りこみボールに付いて行くこと。
- パス : ボールを足で蹴るなどして味方選手に渡すこと。
- トラップ : ボールを受け止めて、次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること。
- フェイント : 相手競技者にプレーの意図を読まれないようにするための動作。
- ポストプレイ : ゴールに背を向けて、相手選手を背負いながらボールをもらうこと。楔とも言う。
- スクリーン : ボールを持っているときにボールと相手競技者の間に自分の身体を入れて、ボールを奪われないようにする技術。
- ボディシェイプ : 競技者の動きと身体の姿勢を表す概念。ボールを持っているとき持っていないとき関わらず、常によいボディシェイプで視野を確保することがいいプレーをするために非常に重要。
- フィジカル : 選手の能力の身体的な面。英語のphysicalが元。精神的な面の「メンタル」の対となる。持久力の高さ、体格の良さ≒競り合いの勝ちやすさなどに優れていると「フィジカルが強い」と表現する。
- オフ・ザ・ボール : ボールを持っていないときの動き。スペースを作る・スペースを使うために重要な動き。
- オーバーラップ : 後ろにいる選手が前にいる選手を追い越す動き。或いはディフェンダーの攻撃参加のことをいう。
[編集] プレイ関係
- ハットトリック : 1試合個人3ゴールを達成すること。元々はクリケットの用語。
- アシスト : 得点につながったラストパス。
- マリーシア : ずる賢いプレー。
- フリー : ボールを受ける際、近くに敵がいないこと。
- スペース : 選手が誰もいない空間。
- ギャップ : DFとDFの間にできる隙間。
- 削る : 厳密にはファウルだが、見逃される位のボディコンタクト。特にスパイクの裏ですね辺りを蹴ったり膝を入れたりすること。激しく足をはらいに行く行為などもこう呼ぶ。この場合はもちろんファウルとなる。
[編集] 選手関係
- キッカー : ボールを蹴る選手。転じて「上手にボールを蹴る選手」「プレースキックが上手い選手」を指すこともある。
- ドリブラー : ドリブルをする選手。転じて「上手にドリブルする選手」を指すこともある。
- パサー(パッサー) : パスを出す選手。転じて「上手にパスを出す選手」を指すこともある。
- ストライカー : 積極的にシュートを打ち得点を決めるフォワードの選手
- ファンタジスタ : トリッキーなプレーやアクロバティックなプレーをし観客を魅了する選手。
- ハードワーカー : 味方のために激しく動き回って献身的なプレーをする選手。
- 守護神:ゴールを堅固に守ってくれる優秀なゴールキーパー。
- カードコレクター : イエローカードやレッドカードを、主審から他の選手と比べてよく出される選手。
[編集] その他
- サポーター : サッカーファンの中でも熱心に自分の贔屓にしているチームを応援する人々。
- フーリガン : 主に酩酊状態の暴力的なサッカーファンの事。
- ダービーマッチ : 同一都市に本拠地を置くチーム同士の対戦。
- 無観客試合
- 勝ち点
- 指揮官:監督のこと。
- 【監督名】政権:監督の就任期間。政治体制に似ていることが由来。
- エスコートキッズ
[編集] サッカーの選手
[編集] サッカー選手に贈られる賞
- バロンドール(欧州最優秀選手賞)
- FIFA最優秀選手賞
- FIFA 100
[編集] サッカーの大会
サッカーの大会は世界中で数多くある。年齢別にも多くの国際大会を経験することが可能で、若い選手の成長につながっている。また、その多くの国際大会を開催する開催国にとっても、ホスト国としての国際的な経験とノウハウを得ること可能である。
[編集] サッカーの団体
- 国際サッカー連盟 (FIFA)
- アジアサッカー連盟 (AFC)
- 欧州サッカー連盟 (UEFA)
- 南米サッカー連盟 (CONMEBOL)
- 北中米カリブ海サッカー連盟 (CONCACAF)
- アフリカサッカー連盟 (CAF)
- オセアニアサッカー連盟 (OFC)
- 国際サッカー評議会 (IFAB)
[編集] サッカーの競技施設
[編集] サッカーを扱った作品
[編集] サッカー界を取り巻く問題
サッカー界に関わる人口は世界規模のものである。それゆえに国際社会やスポーツ界の抱える問題がそのままサッカーの場にも表れることがある。
[編集] ドーピング問題
スポーツ界が抱える問題の中で最も深刻なのがドーピング問題であるが、サッカー界においても例外では無く、1994 FIFAワールドカップの大会期間中に当時アルゼンチン代表だったディエゴ・マラドーナは禁止薬物のエフェドリンが体内から検出され、無期限の出場停止を命じられて同大会から追放されたのが代表的な例である。また、1954 FIFAワールドカップで優勝した西ドイツや1966 FIFAワールドカップで旋風を巻き起こした北朝鮮にはEPOドーピングの疑惑を唱える専門家も一部にいる。
[編集] 賭博問題
日本よりも盛んに賭博が行われている海外では他のスポーツ同様、サッカーもよく賭博の対象になっている。中にはイギリスのブックメーカーの様にその予想が専門家からも一目置かれている様なものもある、ただ、時として八百長問題の舞台になる事も多い。また、サッカーへの賭博が盛んな東南アジアなどでは賭博で作った借金が原因で全財産を失う者が後を絶たない。
[編集] 人種差別問題
サッカー界においても人種差別問題は深刻である。選手、監督、解説者、サポーター等が、特にアジアやアフリカ、中南米選手に代表される有色人種に対し差別ととれる発言・行為を行ってきた。しかし、国際サッカー連盟等の国際機関はそれらを容認しておらず、侮蔑的な応援を行った者(サポーターも含む)のいるチームに対しては罰金・無観客試合などの厳しい罰則を課すといった厳しい処分が行われている。
[編集] 暴力問題
サッカー界に限ったことではないが、スポーツは選手も観客も興奮させる。興奮状態の人間が大勢いれば、ちょっとしたきっかけから暴動に発展することもある。サッカー界で有名なものにはフーリガン問題やヘイゼルの悲劇が挙げられる。また暴動という形でなくとも、暴力事件は発生してしまう。1994 FIFAワールドカップではオウンゴールを与えた選手が帰国した際に射殺される事件が発生し(エスコバルの悲劇)、また身代金目的によるサッカー選手の親族の誘拐などもしばしば起こっている。それのみが原因でないにせよ、サッカー戦争という悲劇も起きている。
[編集] 代理人問題
通常、プロサッカー選手などの代理人を行う際には国際サッカー連盟や各国サッカー協会の公認ライセンスを保有していなければならないが、中には公認ライセンスを所持していないのにも関わらずに代理人業を行う業者も多い。こういった業者は主に代理人について知識が乏しい若いアフリカ人選手などを標的にしており、トラブルが後を絶たない。
[編集] 関連項目
[編集] 関連書籍
- フランクリン・フォア 著、伊達淳 訳 『サッカーが世界を解明する』 白水社 ISBN 4560049750
[編集] 脚注
- ^ 日本語ではこれを略して「ア式蹴球(あしきしゅうきゅう)」とも呼ぶ事がある。詳細は日本のサッカーの名称の項に任せる。
- ^ 出典:『JFAサッカーQ&A - サッカー全般』、日本サッカー協会公式サイト、2007年3月15日 (木) 14:22 (UTC)参照
- ^ 出典:Media Information 、FIFA公式サイト、2001年4月3日付、2007年3月15日 (木) 14:29 (UTC)参照
- ^ 参考:offside、FIFA公式サイト (オフサイドの解説アニメーション ※閲覧にはFlashが必要)
[編集] 外部リンク
- 公式
- FIFA - 国際サッカー連盟 (英語)
- AFC - アジアサッカー連盟(日本語)
- EAFF - 東アジアサッカー連盟 (日本語)
- JFA - 日本サッカー協会 (日本語)
- Jリーグ公式サイト (日本語)
- ルール
- 文部科学省 - 2002年ワールドカップサッカーインフォメーション - 自国開催を前に国民のサッカーへの理解を深めるため作成し、全国の学校等に配布した読本の内容
- 競技規則 (日本サッカー協会)
- Laws of the Game 2006 ( FIFAによる競技規則 )
|
|
|---|
