バンド (音楽)
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概要 [編集]
単に「バンド」と言った場合は、ジャズやロックなどポピュラー音楽を指すことが多いが、広義にはジャンルを問わない。ただし、オーケストラはバンドと区別されることが多い。
訳語として楽団(がくだん)がある。ただし楽団と呼称した場合はオーケストラ(管弦楽団)も含まれ、特に管弦楽団や吹奏楽団を指すことが多い。
通常、大半が楽器演奏者からなる集団を指すが、ごく希に、ボーカルグループに対し使うこともある。楽器演奏者に限定せず使える語に、ユニット、グループがある。
なお、英語の“band”には本来音楽の意味はなく、人々のグループに対し広く使う(「バンド・オブ・ブラザース」など)。
バンド・楽団の種類 [編集]
ヴァルハラ - アウグスト・デ・ルカ
ジャンルによるもの [編集]
ロックバンド [編集]
主にロックを演奏することを目的としたバンド。一般的には3人から5人のメンバーで編成されており、楽器の編成も多岐に渡るが、概ね以下に分類される。専任ボーカル不在の場合は、メンバーの誰か、あるいは何人かがボーカルを兼任する場合が多い[1]。
3人編成 [編集]
- ギター・トリオ
- ギタリスト+ベーシスト+ドラマーの構成。
- ロックバンドの基本とされる編成。スリーピースと呼称される場合もある。
- クリーム / ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス / ポリス / グレート3 / ニルヴァーナ / リトル・クリーチャーズ / サニーデイ・サービス / ラッシュ
- キーボード・トリオ
- キーボーディスト+ベーシスト+ドラマーの構成。
- ギターでなくキーボードを入れるスリーピース。当然ながら、ギターのロックバンドではなくなる[2]。
4人編成 [編集]
- ギター・トリオ+ボーカル
- スリーピースとボーカルを個別に揃える4人タイプ。担当するパートを個別で専任にすることができる、ロックバンドのもう一つの基本的なタイプ。ここから“ギター・トリオ+キーボード”までフォーピースとなる。
- ヴァン・ヘイレン / ザ・フー / レッド・ツェッペリン / ザ・スミス / ストーン・ローゼズ / レッド・ホット・チリ・ペッパーズ / ブラー
- ギター・トリオ+ギター
- ギターを2本入れるタイプ。スリーピース系に比べ、ボーカルが派手にステージングしにくくなる代わりに、2本のギターで音に厚みが生まれる。日本ではこのタイプのバンドが非常に多く[4]、割に馴染みのある編成である。
5人編成 [編集]
- ギター・トリオ+ボーカル+ギター
- ギターは2本で、かつボーカルを専任とする5人編成。パートが多く、ボーカルも専任であるため、人数が多いが演奏自体は比較的楽となる。ここからファイブピースになる。
- ギター・トリオ+ボーカル+キーボード
- ギターとキーボードを揃え、ボーカルも個別に担当。全員が別の楽器を担当し、かつ専任なので、音の自由度が高い。
- ギター・トリオ+ギター+ギター
- ギターを3人とするタイプ。この形式では、額面通りギター3人がみなギターを担当するバンドは少なく、たいていの場合「ギターを扱うマルチプレイヤー」が入る。
変則的なもの [編集]
- ギター他のマルチプレイヤー+ドラムス
- 2人組のユニットで、ビート感の強い音を鳴らせるロックバンドとしての最少編成。最も簡素な編成でありながら、比較的新しいバンドでこの編成をとるバンドが多い。
- ギター・トリオ+ギター+ギターなど+ボーカル
- 6人編成。これを超える人数の形式はロックバンドではほとんどない。
- アイアン・メイデン / プライマル・スクリーム(ライブのみで行う)
- ギター・トリオ+ギター+ドラム(パーカッション)、キーボードなど
- 6人編成でドラムスを2人とするタイプ。2人のドラミングで音圧が増しパフォーマンス性も高いが、ドラム同士のコンビネーションが強く求められる。
- ギター・トリオ+ギター+ドラムス+キーボード+ボーカル
- 7人編成。ドラムス2組、ギター2本、加えて全てのパートが存在する非常に珍しい大人数。現在JAYWALK以外は確認出来ていない。
- JAYWALK(2011年5月から)
ジャズバンド [編集]
主にジャズを演奏することを目的としたバンド。
- ジャズコンボ
- 少人数の編成によるバンド。バンドの構造はロックバンドと共通する点が多いが、ブラス/ホーンが加わる例が多いため、編成の種類はロックよりも多岐に渡る。また、従来のジャズバンドは生楽器による編成が基本とされていたが、マイルス・デイヴィス以降は電気/電子楽器の導入も稀ではなくなった(ウェザー・リポート、チック・コリア、ハービー・ハンコックなど)。
- ビッグバンド
- 大人数編成のバンド。
- スウィング・ジャズバンド
- スウィング・ジャズを主に演奏するためのバンド。
オーケストラ [編集]
詳細は「オーケストラ」を参照
管弦楽団、交響楽団とも呼称される。主にクラシック音楽及び非ポピュラー音楽の演奏を目的とした楽団。ただし「ボストン交響楽団」と「ボストン・ポップス・オーケストラ」の様な形で複数のジャンルを演奏する場合もある。ウィーン・フィルやベルリン・フィルなど、活動拠点を名称にしている場合が多い。
またオーケストラのための楽曲で、舞台上のオーケストラとはなれた場所に別動隊として小編成のアンサンブルが同時演奏することがあり、この小編成のことをイタリア語でバンダと呼ぶ。バンダ (オーケストラ)を参照。
ポピュラーオーケストラ [編集]
ポピュラーバンド、ポップスオーケストラとも呼称される。主にポピュラー音楽の演奏を目的とした楽団であり、指揮者自身がリーダーである場合が多い。
- 著名なリーダーの例
- ビリー・ヴォーン / ポール・モーリア / マントヴァーニー / レイモン・ルフェーブル
吹奏楽団 [編集]
- ブラスバンド
- マーチングバンド
- ミリタリーバンド(軍楽隊)
- ファンファーレバンド
- ジャグ・バンド
人数によるもの [編集]
- 二重奏団(デュオ、2ピースバンド)
- 三重奏団(トリオ、3ピースバンド)
- 四重奏団(カルテット、4ピースバンド)
- 五重奏団(クインテット、5ピースバンド)
- 六重奏団(セクステット、6ピースバンド)
- 七重奏団(セプテット、7ピースバンド)
- 八重奏団(オクテット、8ピースバンド)
その他 [編集]
- ガールズボーカルバンド
- 女性または女の子がボーカルを担当するバンド。レベッカ、LINDBERG、JUDY AND MARY、いきものがかり、Every Little Thingなど多数。
- ガールズバンド
- 原則として女性だけで編成されたバンド。一貫して生音主体の形態が多いが、最近はアニメ化されて人気が急上昇した4コマ漫画『けいおん!』の影響もあってか、打ち込み系やキーボード(電子鍵盤)入りの形態も微増の傾向にある。具体的なグループはCategory:ガールズバンドを参照。
- バックバンド
- 原則として伴奏を受け持つバンド。国内での具体例としてアニソン系ボーカルユニット・JAM Projectのバックバンド・TRY FORCE(トライフォース。作曲・編曲陣も一部参加あり)がある。
- ジャムバンド
- ステージにおいて即興演奏を行うことを主体とするバンド。
- コピーバンド
- または「クローンバンド」。任意の有名なバンドに似せた演奏を行うバンド。通常は演奏内容だけでなく、衣装やステージアクションなどもコピーする例が多い。ファンによるリスペクトや、諸事情でオリジナルのバンドを呼べない場合の代替手段など、存在理由は多岐にわたる。
- コミックバンド
- コピーバンド等から派生の亜種的存在。オリジナル作品もあるにはあるが、バンドの名称にもある通り情勢・身内・時事などをネタにする、やや揶揄的な内容の演奏を行うことが多い。主な具体例としてはずうとるび、イモ欽トリオ、事実上一人バンド扱いのギタリスト・王様等がある。
- アンサンブル
- 主にクラシックの数人から十数人程度の小編成の演奏団体に対して用いられる用語。時にはジャズを演奏する団体に対しても用いられる。
脚注 [編集]
- ^ ただし、ロックバンドにボーカルが必須という訳ではなく、ベンチャーズ、フォーカス、スティーヴ・モーズ・バンドなど、インストゥルメンタル主体のロックバンドも存在する。
- ^ ただしエマーソン・レイク・アンド・パーマーによるタルカスの一部や悪の経典#9第一印象で、キーボードプレイヤーが演奏の低音部を片手で担当し、ベーシストがギターを担当するという例もある。
- ^ アラン・ホールズワース在籍時を除く。
- ^ 例としてBUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION、RADWIMPS、SCANDALなど。
- ^ アラン・ホールズワース在籍時。
- ^ 結成からジェフ・ベックの脱退まで。
関連項目 [編集]
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