中世西洋音楽

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中世西洋音楽ちゅうせいせいようおんがく)は、6世紀頃から15世紀にかけての音楽を指す。これ以前は古代音楽になるが、楽譜が残されていないため明確ではない。

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概要 [編集]

中世西洋音楽は、時代的にも、地域的にも、音楽の目的、形式からも極めて多様であり、これらをひとつの音楽ジャンルとするのは、「時代」として区分しているに過ぎない。中世音楽に続くものはルネサンス音楽である。大切なのは、中世からの音楽資料(写本など)がネウマ譜などにより現在にまで残されているという事実であるが、当時の演奏については想像するしか方法がない。当然、ヨーロッパにおける民族音楽ワールドミュージックといったジャンルとも連続性がある。作曲者不詳anonymousのものが多いが、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンレオニヌスマショーなどの作曲家がよく知られている。イギリスダンスタブル(1453年死没)、ルネサンス音楽の開拓者デュファイ(1474年死没)は、中世音楽からルネサンス音楽への移行期に位置づけられる重要な作曲家である。中世・ルネサンス音楽( - 1600年ごろ)をまとめて、初期音楽 early musicということがある。

単旋律の音楽としては、グレゴリオ聖歌をはじめとするキリスト教の聖歌や、トルバドゥールトルヴェールに代表される世俗音楽がある。スペインカンティガは、アラブ世界との関連があり素朴な美しさを持つ音楽である。

多声音楽は、9世紀にスイスで始まったと言われ、12世紀以降、ゴシック期のフランスを中心に発展する。サンマルシャル楽派、続いてノートルダム楽派を含むアルス・アンティクア(13世紀フランスの多声音楽)、アルス・ノーヴァ(14世紀フランス音楽)、トレチェント音楽(14世紀イタリア音楽)、アルス・スブティリオル(14世紀末の極度に複雑な音楽)などの様式が挙げられる。

中世音楽の例 [編集]

中世に使用された楽器 [編集]

弦楽器 [編集]

管楽器 [編集]

打楽器 [編集]

関連項目 [編集]