カリクストゥス写本

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カリクストゥス写本

カリクストゥス写本Codex Calixtinus)は、ローマ教皇カリクストゥス(カリストゥス)2世によるものとされていた12世紀の写本。現在では、フランス人学者であるエメリック・ピコー(Aymeric Picaud)によるとされる。「聖ヤコブの本」(Liber Sancti Iacobi)とも呼ばれる。これは、この本が中世ヨーロッパにおけるキリスト教の最大の巡礼地であったスペインガリシアの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの聖ヤコブの墓への巡礼の記録書であるからである。

聖ヤコブの奇跡の報告を中心に、巡礼地の地理案内、芸術、更には現地の風俗までが説明されている。写本は、おそらく1130年から1140年にかけて、一つの巻にまとめられた。本の権威付けのために、1124年に死去した教皇カリクストゥス2世の偽造サインがついている。

2011年7月5日サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の古文書館からカリクストゥス写本が盗まれたが[1][2][3]、2012年7月4日犯人逮捕とともに発見された[4][5][6]

音楽 [編集]

カリクストゥス写本は、声に出して歌うように作られており、初期の多声音楽の例である。現存するものとしては、最古の3声による多声音楽[7]が含まれる。今日では、中世西洋音楽の代表的な作品のひとつとして演奏される機会も多い。

脚注 [編集]

  1. ^ DESAPARICIÓN DO CÓDICE CALIXTINO” (ガリシア語). La Voz de Galicia紙2011年7月7日. 2011年7月7日閲覧。
  2. ^ Códice Calixtino: robo injustificable” (スペイン語). El Correo Gallego紙2011年7月7日. 2011年7月7日閲覧。
  3. ^ El Códice Calixtino sustraído de la Catedral de Santiago no estaba asegurado” (スペイン語). El País紙2011年7月7日. 2011年7月7日閲覧。
  4. ^ El Códice Calixtino fue hallado mientras se buscaban 600.000 euros robados” (スペイン語). El País紙2012年7月8日. 2012年7月8日閲覧。
  5. ^ El Códice Calixtino se encontraba bajo un montón de ladrillos y bolsas de cemento, pero en buen estado de conservación” (スペイン語). La Voz de Galicia紙 (2012年7月4日). 2012年8月15日閲覧。
  6. ^ El Códice Calixtino aparece en el garaje del detenido, en Milladoiro, envuelto en una bolsa de plástico” (スペイン語). La Voz de Galicia紙 (2012年7月4日). 2012年8月15日閲覧。
  7. ^ アルベルトゥス・パリジェンシスの作品であると、この写本の中で紹介されている3声のコンドゥクトゥスCongaudeant catholici 『共に喜べ、カトリック信者たちよ』。3つ目の声部は後で書き加えられた代替声部に過ぎなく、本来は2声であったという説もある。

外部リンク [編集]