ガリシア州

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ガリシア自治州
Comunidad Autónoma de Galicia
Comunidade Autónoma de Galicia
州旗 紋章
州都 サンティアゴ・デ・コンポステーラ
公用語 ガリシア語スペイン語
面積
 – 総面積
 – 割合
第7位
 29,574km²
 5.8%
人口
 – 総人口(2005年)
 – 割合
 – 人口密度
第5位
 2,762,198人
 6.28%
 93.78/km²
住人の呼称
 – スペイン語
 – ガリシア語
 – 英語

 gallego
 galego
 Galician
自治州法 1981年4月28日
州歌 Os Pinos
議席割当
 – 下院
 – 上院
 25
 19
州知事 エミリオ・ペレス・トウリニョ(ガリシア社会党)
州政府のサイト

ガリシア州Galiciaガリシア語ではGalizaとも)は、スペイン自治州の一つ。スペイン北西に位置し、南はポルトガル、東はアストゥリアス州カスティーリャ・レオン州に接し、北と西は大西洋に面する。州都はサンティアゴ・デ・コンポステーラ

目次

[編集] 地理

ガリシアは、入り江の多い複雑な海岸線で知られている。海面上昇で形成されるリアス式海岸の語源となったのがこの地域で、「リアス」はスペイン語で入り江(リア)の複数形である。この地形のために漁業が盛んであり、観光客には美しい風景が魅力となる。

スペイン内陸とは異なり、海洋性の気候のために手付かずの緑の森が残されている。州の内陸部はなだらかな山地で、多くの小さな川が横切っている。おもな河川にはミーニョ川en)とシル川がある。山地は険しくないが、内陸の人口は少なく、開発は遅れている。

自然の豊かなガリシアだが、近年は環境問題を抱えている。森林伐採が進み、製紙業のために導入されたユーカリが生態系のバランスを崩している。オオカミやシカなどの動物も減少傾向にある。2002年にはタンカープレステージ号事故en)による石油流出が大きな被害を与えた。

[編集] 歴史

ガリシアの名は古代ローマの属州ガラエキア(現在のスペイン西部とポルトガル北部)から来ている。ガラエキアの名はギリシア語の「カライコイ」から来ており、古代にドゥエロ川以北に住んでいたケルト系の民族を指していた。ただし、現在のガリシア語はラテン語を起源とするロマンス諸語の一種であり、この地でのケルト語はすでに滅んでいる。

5世紀から6世紀にかけては、スエビ王国の中心地であったが、西ゴート王国に滅ぼされた。8世紀にイスラム教徒に征服されてすぐ、739年にアストゥリアス王国(レオン王国)のアルフォンソ1世に奪い返された。以降レオン王国の一部となり、カスティーリャ王国に受け継がれた。1065年フェルナンド1世の死後に領土が分割され、ガリシアは一時的に別の王国となったが、すぐにアルフォンソ6世に統合された。

20世紀の独裁者フランシスコ・フランコはガリシアの出身であったが、フランコ時代にはガリシアの自治は廃止され、ガリシア語の使用は禁止された。1978年のスペイン新憲法によって自治州制度が導入され、ガリシア自治州が成立した。

[編集] 言語

この州ではガリシア語が話されており、カスティーリャ語(スペイン語)とともに公用語となっている。初等教育ではガリシア語とカスティーリャ語の両方が教えられる他、ガリシア語で高等教育を受けることも可能である。

ガリシア語はポルトガル語と近縁の言語であり、両者ともガリシア・ポルトガル語から分岐している。中世以降にポルトガルが独立して地域が政治的に分かれたために、ガリシア語とポルトガル語との間で主に発音や語彙の面での相違が生じた。現在でもガリシア語話者とポルトガル中部から南部にかけてのポルトガル語話者との意思の疎通は比較的困難とされるものの、ポルトガル北部のポルトガル語話者とガリシア語話者は意思の疎通が可能であるとされる。

[編集] 政治

ガリシアは伝統的に独立自営農民が多く、保守的な土地柄である。独自の言語を持った地域だが、バスクカタルーニャとは違って地域主義政党の力は弱く、国民党の地盤である。1990年から15年にわたって、フランコ政権内にいた政治家で、国民同盟(のちの国民党)を創設したマヌエル・フラガ・イリバルネen)が州知事を勤めていた。しかし、2005年の知事選では社会労働党の地域政党であるガリシア社会党に知事の座を奪われた。

[編集] 県と都市

サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂
サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂

ガリシア州は、4つの県で構成される。

ガリシア州の州都は県都とは別になっており、サンティアゴ・デ・コンポステーラに置かれている。人口が上位の自治体は次のとおり。港湾都市ビーゴが最大である。

  1. ビーゴ - 293,255人
  2. ア・コルーニャ - 243,320人
  3. オウレンセ - 108,137人
  4. サンティアゴ・デ・コンポステーラ - 93,458人
  5. ルーゴ - 93,450人
  6. ポンテベドラ - 80,096人
  7. フェロル - 76,399人

[編集] 観光地と世界遺産

港町ビーゴ
港町ビーゴ
ルーゴの市壁
ルーゴの市壁

サンティアゴ・デ・コンポステーラは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の終点である。聖ヤコブの遺体があるとされ、カトリックの聖地となっている。そのほかに観光地には、港町ビーゴやア・コルーニャがある。

ガリシア州でユネスコの世界遺産に登録されている物件には、巡礼路のほかに「サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街」と「ルーゴのローマ城壁」がある。

[編集] ガリシア出身の著名人

[編集] 参考文献

  • 『新訂増補 スペイン・ポルトガルを知る事典』平凡社、2001年、86-87頁

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ