セルタ・デ・ビーゴ(Real Club Celta de Vigo)は、スペイン・ガリシア州・ビーゴに本拠地を置くサッカークラブチーム。2012-13シーズンはリーガ・エスパニョーラのプリメーラ・ディビシオンに所属。
1923年3月28日、レアル・ビーゴ・スポルティングとレアル・フォルトゥナFCが合併して設立された。ロス・セレステス(Los Celestes、空色)の愛称を持ち、空色のシャツと白色のパンツでプレーする。32,500人収容のエスタディオ・ムニシパル・デ・バライードスを本拠地としている[1]。通算50年近くをプリメーラ・ディビシオン(1部)でプレーしているが、リーグ戦やカップ戦(コパ・デル・レイ)での優勝経験はない。過去最高のシーズンとなった1970-71はホーム無敗であり、大物食いで恐れられ、5位のアスレティック・ビルバオと同勝ち点の6位でシーズンを終えた。この結果1971-72シーズンはUEFAカップに出場したが、1回戦でスコットランドのアバディーンFCに敗れた。
歴史 [編集]
設立 [編集]
全国選手権でのより一層の成功を願い、ガリシア州ビーゴにあるいくつかのクラブが合併してより強力なクラブを作るという考えの下で、セルタ・デ・ビーゴが設立された。この運動の旗頭に立ったのはマヌエル・デ・カストロというスポーツライターであり、1915年から合併運動の必要性を記事に書き続けた。運動のスローガンはトド・ポル・イ・パラ・ビーゴ(Todo por y para Vigo、すべてはビーゴのために)であり、レアル・ビーゴ・スポルティングとレアル・フォルトゥナFCの監督の支持を取り付けた。1923年6月22日にデ・カストロがマドリードで行われたスペインサッカー連盟(RSFF)の集会で自論を提案すると、満場一致で支持された。1923年7月12日、レアル・ビーゴ・スポルティングとRCフォルトゥナ・デ・ビーゴの年次集会がホテル・モデルノにあるオデオン劇場でそれぞれ開かれ、合併案は承認された。 このようにして現在のセルタが生まれ、「チーム・オブ・ガリシア」と呼ばれた。8月10日には新クラブ名が決められた。「レアル・ウニオン・デ・ビーゴ」、「クルブ・ガリシア」、「レアル・アトランティック」、「ブレオガン」、「レアル・クルブ・オリンピコ」など様々な名称が考案され、レアル・クルブ・オリンピコが人気を得たが、結局ガリシアと繋がりの深い「セルタ」(ケルトを参照)を用いたレアル・クラブ・セルタに決定した。セルタの初代会長はトーレ・セデイラ伯爵のマヌエル・バルセーナ・デ・アンドレスが務めた。総勢64人の選手たちも決定し、レアル・フォルトゥナFCやレアル・ビーゴ・スポルティングの著名な選手たちも含まれた。
- GK: イシドロ、リロ、ルビド
- DF: オテーロ、パサリン、フアニート・クレメンテ、ダニエル、カイト
- MF: ハコボ・トーレス、バルビーノ、ケラルト、エルミーダ、ポンボ、クルセス、コルドバ、マシモ、ビエンベニード
- FW: レイゴーサ、チアローニ、ポサーダ、ポロ、コレーア、ヘラルディート、ラモン・ゴンサレス、カリーデ、ピニージャ、サルバドール、チチャ、ミゲリート、カサル
- 監督: フランシス・カギー
エウロセルタ [編集]
1990年代後半から2000年代前半はセルタの歴史上もっとも好成績を残した期間である。1997-98シーズンにリーグ戦6位となって26年ぶりにUEFAカップ出場権を獲得すると、1998年夏には攻撃サッカーで知られるビクトル・フェルナンデス監督を招聘し、1998-99シーズンのUEFAカップではベスト8に躍進した。1997-98シーズンから2002-03シーズンまで6シーズン連続で7位以内でシーズンを終え、1998-99シーズンから5シーズン連続でUEFAカップに出場し、スペインメディアにエウロセルタ(EuroCelta)と呼ばれた。主要選手にはロシア代表のアレクサンドル・モストヴォイやヴァレリー・カルピン、イスラエル代表のハイム・レヴィヴォ(Haim Revivo)などがいた。
栄光からの転落 [編集]
2002-03シーズンにリーグ戦4位となり、クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。ACミラン、AFCアヤックス、クラブ・ブルッヘと同組となったグループリーグではAFCアヤックスを破る金星を挙げ、ACミランに次ぐ2位で決勝トーナメント進出を決めたが、決勝トーナメント1回戦ではアーセナルFCに2試合合計2-5で敗れた。リーグ戦では悲惨な成績に終わり、19位と不振を極めてセグンダ・ディビシオン(2部)降格となった。2004-05シーズンに2位となって1シーズンでのプリメーラ・ディビシオン(1部)昇格を果たすと、2005-06シーズンは6位でUEFAカップ出場権を獲得した。2006-07シーズンのUEFAカップでは1回戦でスタンダール・リエージュを倒し、グループリーグではニューカッスル・ユナイテッドFCに次ぐ2位となって決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメント1回戦ではベスト4となったヴェルダー・ブレーメンに敗れたが、セビージャFC(優勝)、RCDエスパニョール(準優勝)、CAオサスナ(ベスト4)とともにスペイン勢の躍進を印象付けた。しかし、同シーズンのリーグ戦では18位となり、またもや欧州カップ戦に出場したシーズンにセグンダ・ディビシオン降格となった。
クラブカラ―とバッジ [編集]
設立時のセルタは赤いシャツ、黒いパンツ、青いソックスを着用していた。この組み合わせは後に変更され、ガリシア州旗に象徴される空色と白色の伝統的な組み合わせが採用されたが、いつ変更されたのかは定かではない。ラシン・フェロルなどガリシア州の多くのクラブと同じく、クラブのバッジは聖ジェームズの赤十字を基調としており、十字の上にはCS(Club Celtaの頭文字)とデザインされた青色の盾が置かれている。1923年にはアルフォンソ13世の庇護を受け、バッジに王冠を抱き、クラブ名にレアルを加えてレアル・クラブ・セルタ・デ・ビーゴとなった。スペイン内戦時はクラブ名から「レアル」が取り除かれ、王冠も外されたが、王政復古後に再び付けくわえられた。
スポンサーとユニフォームサプライヤー [編集]
セルタはスペインの主要なサッカークラブで最も長く1社との胸スポンサー契約を続けているクラブである。1986年、ビーゴに工場を置き、ビーゴ最大の雇用者数を誇るシトロエンがユニフォームの胸スポンサーとなった[2]。その年からアンブロがユニフォームサプライヤーとなったが、アンブロもまたビーゴ近郊のレドンデーラに工場を置く企業である。
| 期間 |
サプライヤー |
胸スポンサー |
| 1982–1986 |
アディダス |
なし |
| 1986–2010 |
アンブロ |
シトロエン |
| 2010– |
Li-Ning |
ライバル [編集]
同じガリシア州のデポルティーボ・ラ・コルーニャとの対戦はガリシア・ダービーと呼ばれる。
- 2012-13シーズン開始時点
タイトル [編集]
国内タイトル [編集]
- 最高位 準優勝 (3): 1947-48, 1993-94, 2000-01
- 優勝 (6): 1923-24, 1924–25, 1925–26, 1929–30, 1931–32, 1933–34
- 優勝 (1): 1934-35
- 優勝 (2): 2007, 2008
国外タイトル [編集]
- 最高位 ベスト16 (1): 2003-04
- 最高位 ベスト8 (3): 1998-99, 1999-2000, 2000-01
- 優勝 (1): 2000
プレシーズンタイトル [編集]
- 優勝 (17):
- 優勝 (14): 1995, 1996, 1998, 1999, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008, 2009, 2010
- 優勝 (1): 1999
- 優勝 (1): 1999
個人タイトル [編集]
ピチーチ賞 [編集]
サモラ賞 [編集]
記録 [編集]
成績 [編集]
近年の成績 [編集]
-
| シーズン |
|
順位 |
試合数 |
勝 |
分 |
敗 |
得点 |
失点 |
勝ち点 |
コパ・デル・レイ |
欧州カップ |
備考 |
| 1997-98 |
1部 |
6 |
38 |
17 |
9 |
12 |
54 |
47 |
60 |
|
|
|
|
| 1998-99 |
1部 |
5 |
38 |
17 |
13 |
8 |
69 |
41 |
64 |
|
UEFAカップ |
ベスト8 |
|
| 1999-00 |
1部 |
7 |
38 |
15 |
8 |
15 |
45 |
43 |
53 |
|
UEFAカップ |
ベスト8 |
|
| 2000-01 |
1部 |
6 |
38 |
16 |
11 |
11 |
51 |
49 |
59 |
準優勝 |
UEFAカップ |
ベスト8 |
UEFAインタートトカップ優勝 |
| 2001-02 |
1部 |
5 |
38 |
16 |
12 |
10 |
64 |
46 |
60 |
2回戦 |
UEFAカップ |
2回戦 |
|
| 2002-03 |
1部 |
4 |
38 |
17 |
10 |
11 |
45 |
36 |
61 |
2回戦 |
UEFAカップ |
3回戦 |
|
| 2003-04 |
1部 |
19 |
38 |
9 |
12 |
17 |
48 |
68 |
39 |
準々決勝 |
UEFA CL |
ラウンド16 |
2部降格 |
| 2004-05 |
2部 |
2 |
42 |
22 |
10 |
10 |
55 |
38 |
76 |
2回戦 |
|
|
1部昇格 |
| 2005-06 |
1部 |
6 |
38 |
20 |
4 |
14 |
45 |
33 |
64 |
ベスト16 |
|
|
|
| 2006-07 |
1部 |
18 |
38 |
10 |
9 |
19 |
40 |
59 |
39 |
ラウンド32 |
UEFAカップ |
ベスト16 |
2部降格 |
| 2007-08 |
2部 |
16 |
42 |
13 |
13 |
16 |
56 |
55 |
52 |
2回戦 |
|
|
|
| 2008-09 |
2部 |
17 |
42 |
10 |
17 |
14 |
46 |
56 |
48 |
ラウンド32 |
|
|
|
| 2009-10 |
2部 |
12 |
42 |
13 |
13 |
16 |
38 |
44 |
52 |
準々決勝 |
|
|
|
| 2010-11 |
2部 |
6 |
42 |
17 |
16 |
9 |
62 |
43 |
67 |
2回戦 |
|
|
|
| 2011-12 |
2部 |
2 |
42 |
26 |
7 |
9 |
83 |
37 |
85 |
ラウンド32 |
|
|
1部昇格 |
過去の成績 [編集]
現所属メンバー [編集]
- 2013年2月14日現在
ローン移籍 [編集]
- in
- out
括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。
監督
歴代監督 [編集]
歴代所属選手 [編集]
詳細は「:Category:セルタ・デ・ビーゴの選手」を参照
GK [編集]
DF [編集]
MF [編集]
FW [編集]
関連する書物 [編集]
- González Villar, Celso (Galician). Albores do fútbol Vigues.
- Cros, Jaime (1973) (Spanish). El Celta y la Liga. ムルシア: APANDA de Artes Gráficas, S.A.. ISBN 8460558517.
- Cros, Jaime (1974) (Spanish). Celta 74.
- Álvarez, Eugenio (2004) (Spanish). A historia do Celta (1992-2004). ビーゴ. pp. 272.
- Ball, Phil (2001). “Raining Champions”. Morbo: The Story of Spanish Football. キングス・リン: WSC Books. pp. 165–181. ISBN 0954013468.
脚注 [編集]
外部リンク [編集]