ゴールキーパー (サッカー)
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サッカーにおけるゴールキーパー(GoalKeeper)は、サッカーのポジションの一つである。1人だけ置かれ、唯一手でボールを扱うことが許されている。キーパー(Keeper)やアルファベット2文字でGKと略されることもある。
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[編集] 概要
ゴールキーパーはペナルティエリア内において手でボールに触れ、ゴールにボールを入れさせない役割を担っている。
[編集] ルール上の規定
ゴールキーパーに関する規定は幾つかの条項、及び通達等に分散している。
- 第3条「競技者の数」
- チームを構成する者の内、一人だけゴールキーパーを置かなければならないと規定されている。
- 第4条「競技者の用具」
- ゴールキーパーは他のフィールドプレーヤー、審判と見分けが付くように異なる色のユニフォームを着用することが義務付けられている。
- 以前はホセ・ルイス・チラベルトやホルヘ・カンポスのようにオリジナルのユニフォームを着ても問題はなかったが、現在では規定で出来なくなっている。
- 袖の長さに関する規定はないが、ゴールキーパーのユニフォームの袖は腕を保護するため丈夫な繊維を用いた長袖であることが多い。しかし、近年は天然芝グラウンドの普及や、相手に掴まれたり、汗で腕に袖が張り付く事を避けるため、半袖のものを着用する者も増えている。
- 日中の試合では日よけのため帽子を着用することが許可されている。
- 膝の保護の点から裾の長いパンツを着用する事が出来る。
- 第12条「反則と不正行為」
- キーパーチャージ
- かつてはキーパーに対する反則行為(キーパーチャージ)に関する項目が存在したが、現在は存在しない。
- ただし、フィールドプレイヤーの反則事項が厳しくなったため、実際は以前とそれほど変わりない。
[編集] その他のルールに関する規定
- キーパーに対するファウル
- ゴールキーパーは手でボールに触れボールをゴールに入れさせない役割を担っている。そのため、ゴールを狙いにくる選手とのボディーコンタクトに対して、無防備になってしまう事がしばしばある。このため、キーパーチャージがなくなった現在でも、キーパーに対するファウルは厳しく取られる傾向がある。
- キーパーがいなくなった場合
- ゴールキーパーは特異なポジションであるため、一人以上のゴールキーパーが控えとしてベンチに配置されることが一般的である。ゴールキーパーの交代の際には、殆どの場合この控えのゴールキーパーが代わりに出場することとなる。
- ゴールキーパーがレッドカードにより退場処分となった際、ルール上、必ず一人はゴールキーパーを置かなければならないため、フィールドプレーヤーと控えゴールキーパーを交代させなければならない(そのため、交代枠を1つ使ってしまうなどの点で、ゴールキーパーの退場はフィールドプレーヤーのそれ以上に厳しいものであると言える)。
- ただし、突発的にゴールキーパーを務められるプレーヤーが存在しない(できない)場合も想定される。控えのゴールキーパーも怪我をしてしまったとき、控えにゴールキーパーを置かなかったとき、交代枠を使い切ってしまった時は、ゴールキーパーを置かなくてはいけないとするルール上、ゴールキーパーとして登録されていないフィールドプレーヤーがゴールキーパーを務めなければならないこととなる。さらに、ゴールキーパーのユニフォームは他のプレーヤーや審判と違う色のものでなくてはならないとする規定も存在するため、この場合フィールドプレーヤー用のユニフォームからゴールキーパー用のユニフォームに着替えてプレーしなければならない(ただし上半身のみで良い。背番号は関係なく退場するGK、または控えのGKからGK用のユニフォームとグローブを借りることになっている)。
- 怪我の治療
- キーパーが怪我をした際は、フィールド上で治療が行われ、その間プレーは停止する。この間に要した時間はロスタイムに加算される。
[編集] 技術
[編集] 能力
ポジショニング、シュートに対するセーブ力、ゴール前に上がってくるハイボールの処理、さまざま状況における的確な判断力が必須である。
身体能力としては、シュートに対して瞬時に反応できる動体視力と反射神経、瞬発力がまず第一に求められる。また、ハイボールの処理のために、一般的には身長が高い方が有利とされる。ただし、ホルヘ・カンポスなどのように身長が低くてもジャンプ力と判断力によってそれをカバーし、世界レベルのゴールキーパーとなった選手もいるため、必須というわけではない。さらに、ゴール前で混戦となった時に競り負けない強靱さも必要とされる。
近年のサッカー戦術では攻撃時にはディフェンダーの押し上げが要求されることから、高く上がったディフェンダーの後ろのスペースをペナルティエリアを飛び出して守るスィーパー的な役割がゴールキーパーに求められることが多くなってきている。攻撃の起点として見られるようになり、フィードの精度など、フィールドプレイヤー的な技術も大きく評価されるようになった。キックの精度が非常に高いゴールキーパーも大勢存在し、そういった選手は攻撃の起点としても機能するほか、ホセ・ルイス・チラベルトやロジェリオ・セニのようにゴールキーパーでフリーキックやペナルティーキックを蹴る者もいる。また、ゴールキーパーの蹴った自陣からのフリーキックやクリアボールが直接相手のゴールに入ることもまれにある。
フィールドプレーヤーにも言えるが、特にゴールキーパーの場合コミュニケーション能力が強く求められ、それは「神の声」とも呼ばれるほどである。一番後ろで相手の攻撃フォーメーションを見通して、ディフェンスラインに対応のための指示を与えることもゴールキーパーの重要な仕事であるため、なるべくならディフェンスラインと言語を共通にしていることが望ましい。その傾向は世界的にも顕著に現れており、特にブラジルやアルゼンチンといった南米の強豪国のゴールキーパーは、実力を買われていてもビッグクラブが揃う欧州へ移籍する機会が少なめである。移籍した場合でも、自国と同じ言語圏に留まる事が多い。日本のJリーグにおいても開幕から間もない頃は、シジマールやジルマールなど外国籍のGKも所属していたが、最近では前述の理由によりほとんど所属しなくなっており、2003年9月にヴァンズワムがジュビロ磐田を退団してから、2007年9月にジウバーニがセレッソ大阪に入団するまで4年間外国籍のゴールキーパーがJリーグに所属していなかった。
[編集] 気質
GKに求められる気質として、次のようなものが挙げられるだろう。
- 相手との接触を恐れない勇敢さ
- 思い切りの良さ
- ピンチにおける冷静さ、集中力
- 失点やミスをしても気持ちを切り替えられること
- 味方を鼓舞する情熱
[編集] ポジション争い
上述のように、フィールドプレーヤーと比較して非常に専門性が強いポジションである。また当然の事だが、ピッチに立てるGKはチームで一人だけである。故に、クラブ、代表とも、チーム内でのポジション争いは熾烈を極める。ひとたびポジションを失えば、挽回のチャンスが一度たりともやってこない事すら有り得る。一方、第3GKともなれば、モチベーションの維持に悩まされかねない。
フィールドプレーヤーよりも選手寿命が長く、経験がモノを言うポジションでもあるため、若いGKがチャンスを得るのは難しい。プロ契約から数年を経てもリーグ戦出場経験がほとんどないGKも多い。強豪国の代表クラスを除けば、出場機会を求めてディヴィジョンを跨いだ移籍をするケースも珍しくない。
代表チームではトップクラブのGK同士のプライドがぶつかり合ってしまう事もある。ドイツ代表でのイェンス・レーマンとオリバー・カーンの相克は記憶に新しい。
日本代表では、10年もの長きにわたって川口能活と楢崎正剛がレギュラーGKの座を争い続けている。
[編集] 著名なゴールキーパー
[編集] IFFHS選定20世紀のゴールキーパー
IFFHS(International Federation of Football History & Statistics)は2006年に20世紀で最も偉大なゴールキーパーを選定した。この内上位20人は以下の様になっている。[1]
レフ・ヤシン
ゴードン・バンクス
ディノ・ゾフ
ゼップ・マイヤー
リカルド・サモラ
ホセ・ルイス・チラベルト
ピーター・シュマイケル
ピーター・シルトン
フランティシェク・プラニチカ
アマデオ・カリーソ
ジウマール・ドス・サントス・ネヴェス
ラディスラオ・マズルケビッチ
パット・ジェニングス
ウバルド・フィジョール
アントニオ・カルバハル
ジャン・マリー・プファフ
リナト・ダサエフ
ジュラ・グロシチ
トーマス・ラヴェリ
ワルター・ゼンガ
[編集] IFFHS選定年間最優秀ゴールキーパー
1987年以降IFFHSが選定した年間最優秀ゴールキーパーは以下の通りである。[2]
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[編集] 脚注
- ^ The World's best Goalkeeper of the 20th Century
- ^ IFFHS' World's Best Goalkeeper of the Year - RSSSFによる記録
[編集] 関連項目
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