教会旋法
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教会旋法(きょうかいせんぽう、英語:gregorian mode)は、古い時代に、ヨーロッパの音楽で用いられた旋法である。カトリック教会で歌われている聖歌に用いられる旋法で、ローマ教皇グレゴリウス1世が6~7世紀頃にまとめたものが起源とされている。16~18世紀前半に和声による音楽が出現するころ、和声的な要求によりカデンツの法則を適用しやすい長調、短調にまとめあげられ、失われていった。
しかし現代、新たな音楽の可能性の追求の中で見直され、復権した。19世紀末(後期ロマン派の時代)に西洋音楽は調性の絶対的支配権が揺らぎ、新たな道を模索していた。こうした中、ドビュッシーは19世紀末期、旋法の手法を導入することにより、新しいひとつのスタイルを示した。これらは印象主義音楽と呼ばれることがある。その後も多くの20世紀前半の作曲家達によって教会旋法は用いられた。
目次 |
[編集] 教会旋法の一覧
- 第一旋法:ドリア旋法 (ドリアン)
- 第二旋法:ヒポドリア旋法 (ヒポドリアン)
- 第三旋法:フリギア旋法 (フリジアン)
- 第四旋法:ヒポフリギア旋法 (ヒポフリジアン)
- 第五旋法:リディア旋法 (リディアン)
- 第六旋法:ヒポリディア旋法 (ヒポリディアン)
- 第七旋法:ミクソリディア旋法 (ミクソリディアン)
- 第八旋法:ヒポミクソリディア旋法 (ヒポミクソリディアン)
そのほか、非公式の、イオニア旋法、エオリア旋法、ロクリア旋法などもを含むこともある。奇数で表される旋法は正格旋法、偶数で表される旋法は変格旋法ともいう。例えば、第二旋法は、ドリアの変格旋法である。それらの違いは、声域の違いである。
また、各旋法の名称には、古代ギリシアの旋法と同じものを使用しているが、両者はまったく別物である。よって、現在、欧米では(旋法の関係者の間では)protus(ドリア)、deuterus(フリギア)、tritus(リディア)、tetrardus(ミクソリディア)ということが多い。
[編集] 各旋法の解説
[編集] 現代における教会旋法の利用
ジャズにおいて、1960年代頃から、教会旋法が利用されるようになってきた。第一は、あるコードにおけるアベイラブル・ノート・スケールとしての利用法である。第二は、モード(旋法)を調としてとらえ、その上でフレージングを行ったりハーモニーを構成したりする利用法である。第二の利用法では、各旋法の主音と特性音とが重視される。
以下の教会旋法が用いられている。
- ドリアン Dorian
- フリジアン Phrygian
- リディアン Lydian
- ミクソリディアン Mixolydian
- エオリアン Aeolian
- ロクリアン Locrian
現代において教会旋法が用いられるのは、従来の狭義の調性、つまり長調と短調とによる音楽からの脱却を目的としている。このため、アイオニアン Ionian はあまりにも従来の調性である長調を感じさせるので、用いられない。
