教会旋法

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教会旋法(きょうかいせんぽう、英語:gregorian mode)は、古い時代に、ヨーロッパ音楽で用いられた旋法である。カトリック教会で歌われている聖歌に用いられる旋法で、ローマ教皇グレゴリウス1世67世紀頃にまとめたものが起源とされている。1618世紀前半に和声による音楽が出現するころ、和声的な要求によりカデンツの法則を適用しやすい長調短調にまとめあげられ、失われていった。

しかし現代、新たな音楽の可能性の追求の中で見直され、復権した。19世紀末(後期ロマン派の時代)に西洋音楽は調性の絶対的支配権が揺らぎ、新たな道を模索していた。こうした中、ドビュッシー19世紀末期、旋法の手法を導入することにより、新しいひとつのスタイルを示した。これらは印象主義音楽と呼ばれることがある。その後も多くの20世紀前半の作曲家達によって教会旋法は用いられた。

目次

[編集] 教会旋法の一覧

8つの教会旋法。 f は終止音を示す。(Curtis, 1998).

そのほか、非公式の、イオニア旋法エオリア旋法ロクリア旋法などもを含むこともある。奇数で表される旋法は正格旋法、偶数で表される旋法は変格旋法ともいう。例えば、第二旋法は、ドリアの変格旋法である。それらの違いは、声域の違いである。

また、各旋法の名称には、古代ギリシアの旋法と同じものを使用しているが、両者はまったく別物である。よって、現在、欧米では(旋法の関係者の間では)protus(ドリア)、deuterus(フリギア)、tritus(リディア)、tetrardus(ミクソリディア)ということが多い。


[編集] 各旋法の解説

[編集] 現代における教会旋法の利用

ジャズにおいて、1960年代頃から、教会旋法が利用されるようになってきた。第一は、あるコードにおけるアベイラブル・ノート・スケールとしての利用法である。第二は、モード(旋法)を調としてとらえ、その上でフレージングを行ったりハーモニーを構成したりする利用法である。第二の利用法では、各旋法の主音特性音とが重視される。

以下の教会旋法が用いられている。

  • ドリアン Dorian
  • フリジアン Phrygian
  • リディアン Lydian
  • ミクソリディアン Mixolydian
  • エオリアン Aeolian
  • ロクリアン Locrian

現代において教会旋法が用いられるのは、従来の狭義の調性、つまり長調と短調とによる音楽からの脱却を目的としている。このため、アイオニアン Ionian はあまりにも従来の調性である長調を感じさせるので、用いられない。

[編集] 関連項目

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