バレーボール

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 バレーボール
Volleyball game.jpg
バレーボール
統括団体 国際バレーボール連盟
通称 バレー、排球
起源 1895年、アメリカ合衆国
マサチューセッツ州ホルヨーク
特徴
身体接触
選手数 6人
男女混合
ボール バレーボール
オリンピック 1964年
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バレーボール: volleyball英語発音: [ˈvɑliˌbɔːl] ヴァリボール En-us-volleyball.ogg 音声[ヘルプ/ファイル])は、ネット越しにボールを打ち合う球技である。1チーム6人、または9人で行われる。9人制は主に「ママさんバレー」として日本では行われているが、世界的には普及しておらず、国際試合は6人制で行われている。6人制では1セット25点(5セットマッチ/5セット目は15点まで)で行われる。日本語漢字圏では排球(はいきゅう)と訳されている。

歴史[編集]

ウィリアム G. モーガン

バレーボールは、テニスをヒントに、女性や子供が気軽に楽しめるレクリエーションとして1895年2月9日アメリカ合衆国ウィリアム・G・モーガンによって考案された。このころのルールは非常に単純で、試合に集まった人たちを同じ数の2チームに分けて、ボールを打ち合い、ボールを落としたほうが負けというものであった。

1896年、モーガンはこの新ゲームをスプリングフィールドで開催されたYMCA体育指導者会議の際に公開した。モーガンは当初このゲームをミントネット(Mintonette)と名付けたが、後にハルステッド(YMCAトレーニングスクール教官)の提案を受け、名称をバレー・ボール(volley ball)に改めた。1952年に現在のようにバレーボール(volleyball)と一語で表すようになった。

バレーボールは各地に点在するYMCAを通じてアメリカ全土に広まっていき、1900年カナダ1906年キューバに紹介された。

日本にバレーボールが紹介されたのは1913年のことで、YMCA体育主事のF.H.ブラウンによってもたらされた。この頃はまだしっかりとルールが出来上がっていなかったので、日本において独自にルールが作られていった。チームの人数は最初は16人であったが、12人に変わり、続いて9人となり現在の9人制バレーボールに近いものが出来上がった。

ヨーロッパにバレーボールが紹介されたのは1920年ごろで、第1次世界大戦で渡欧したアメリカ軍兵士によってフランスからイタリアチェコスロバキアポーランドソビエトへと普及していった。このころにはチームの人数も6人と決まっており、すでに現在の6人制バレーボールに近いものが出来上がっていた。ソビエトでは1925年ロシア共産党の中央委員会が『100万人のバレーボール』のスローガンを掲げソ連バレーボール協会を設立し、本格的にバレーボールの発展に取り組んだ。

バレーボールは世界各国のYMCAを通じて国際的に普及し、1924年パリ五輪ではアメリカのスポーツとして紹介された。

1947年には国際バレーボール連盟が結成され、アメリカ式のルールを修正し国際ルールが出来上がった。

1949年に第1回バレーボール世界選手権(男子)がチェコスロバキアで行われた。日本が国際バレーボール連盟に加盟したのは1951年であった。当時、日本のバレーボールの主流は9人制であり、国際試合で使われる6人制バレーボールはまだよく知られていなかった。

1950年代に入ると東欧諸国ではソビエトの高さとパワーに対抗するために技術開発が進められるようになった。特にチェコスロバキアは次々と新しい技術の開発に着手し、速攻、フェイント、ブロックアウトなどの戦術を編み出した。

1952年には女子の第1回バレーボール世界選手権がソビエトで行われた。

1953年に日本で6人制が採用された。

1964年東京五輪からバレーボールが正式種目に加わった。コンビネーション・バレーが確立されたのはこのころからで、回転レシーブ、時間差攻撃など日本独特の技術が編み出された。

日本では協調性を養うスポーツとして、中学校高校の体育で扱うことが多く、一般的に定着した。(この節についての脚注・出典:[1])


ルール[編集]

6人制のルールは国際バレーボール連盟が、9人制のルールは日本バレーボール協会が定めている。ここでは6人制のルールについて記述する。

競技場[編集]

バレーボールコート

長辺18m、短辺9mの長方形のラインが引かれたコートを用いる。その中央にはコートを二分する形で幅1m、長さ約10mのネットが張られている。ネットの高さは男子が2.43m、女子が2.24mと定められている。ネットからそれぞれ3mにはアタックラインと呼ばれるラインがある。

コートの外には3m以上の空間(フリーゾーン)、天井までの高さは7m以上が必要とされる。国際バレーボール連盟および日本バレーボール協会主催の競技会では、フリーゾーンは最小限サイドラインから5m、エンドラインから8m、天井の高さは12.5m必要と定められている。

また最低気温(10℃以上)や照度(1000-1500lx)なども規定がある。

用具[編集]

ボール
ボールの色は均一で明るい色か、複数色の組み合わせとされるが、大会や試合では同一でなくてはいけない。円周は65-67cm、重量は260-280g、内圧は0.30-0.325kgf/cm2。現在、全国大会の取り扱いでは、0.31kgf/cm2に統一することとなっている。

ユニフォーム[編集]

ジャージ、パンツ、ソックスはリベロ以外の全員がそろっていることが条件。リベロ・プレーヤーは対照的な色のユニフォームでないといけない。ユニフォームのナンバーは1から18番を原則としているが、やむをえない事情があれば、1から99番まで使用することができる。数字の大きさは胸部が15cm以上、背部は20cm以上、字幅は2cm以上でなければならない。チームキャプテンは、胸のナンバーの下に長さ8cm、幅2cmのマークをつける。

チーム[編集]

1チームは、6人以上12人以内のプレーヤー、監督1人、コーチ1人、トレーナー1人、医師1人で構成される。前衛・後衛それぞれ3人、計6人で競技を行う。プレーヤーのうち1人をリベロプレーヤーとして登録することができる(中体連・高体連主催の大会では、2名まで登録できる)。

但し、国内大会の競技要項により、部長、マネージャーなどがベンチスタッフとして認められることがある。 現在、全国大会やそれに準じる大会では、監督を含むベンチスタッフを置くには、コーチや指導者としての公認資格の有資格者がいることを条件としている。

国際バレーボール連盟及び日本バレーボール協会主催のシニア競技会(公式戦)においては最大限14名のプレーヤーで構成できる。この場合、リベロを除くプレーヤーは最大限12名登録できる。

キャプテン[編集]

キャプテンマーク

リベロを除く上記プレーヤーの内、1名がチームキャプテンとなり、試合中コート内でプレーしている間はゲームキャプテンとして行動する。チームキャプテンがコート外にいる時は他のコート上のプレーヤーがゲームキャプテンとなる。

ゲームキャプテンは試合中断中のとき、競技規則の適用などについて審判員に説明を求めることができる。ゲームキャプテンは監督不在の時、タイムアウトや選手交代の権限を持つ。

競技形式[編集]

試合はラリーポイント制で行われ、国内の主な大会、国際試合は5セットマッチで行われる。それ以外の大会では3セットマッチが採用されることがある。

ラリーポイント制 
サーブ権を持つチームの選手がサービスを行うことでボールの打ち合いが始まり、攻撃決定やミス、反則で打ち合いが終わる。これをラリーという。ラリーに勝ったチームが、1点を得ると同時に次のサーブ権を得る。
5セットマッチ 
先に25ポイント(第5セットに限り15ポイント)を取ったチームに1セットが与えられ、3セットを先に獲得したチームが勝者となる。ポイントが24-24(第5セットは14-14)となった場合はデュースとなり、どちらかが先に2ポイントの差を付けるまでそのセットは続けられる。
3セットマッチ 
先に25ポイントを取ったチームに1セットが与えられ、2セットを先に獲得したチームが勝者となる。ポイントが24-24となった場合はデュースとなり、どちらかが先に2ポイントの差を付けるまでそのセットは続けられる。

タイムアウト[編集]

各チームは一回につき30秒間タイムアウトをとることができる。各チームはこの間に作戦を練ったり、選手を休憩させるなどしている。タイムアウトの回数制限は両チームとも各セット2回ずつ。たとえ使わなくても、次のセットに持ち越すことはできない。

また、国際試合などでは、第5セット以外に両チームの内、8点と16点を先取した場合、自動的にプレイが止まる。これを「テクニカルタイムアウト」という。テクニカルタイムアウトの休憩時間は60秒間[2]であり、このルールが適用される大会では第5セット以外の各セットに最低2回プレイが止まる。

プレー中の動作[編集]

チームはネットを越えてボールを返すために最大で3回(6人制の場合、正当なブロックは一回として数えない)ボールに触れることができる。1回目のレシーブやブロックの場合を除き、競技者は連続して2回ボールを打つことはできない。現行のルールではボールを返す際に体のどの部位を用いてもよい。

ポジションとローテーション[編集]

ローテーション

各プレーヤーはそれぞれ次に示すポジションに就く。

  • 前衛(ネットに近い側):左からフロントレフト(FL)、フロントセンター(FC)、フロントライト(FR)
  • 後衛(ネットから遠い側):左からバックレフト(BL)、バックセンター(BC)、バックライト(BR)

後衛のプレーヤーはネット際でのスパイクやブロックを禁止されるなど、 ポジションに応じてプレーに制限がある。

ポジションはサーブ権を獲得するごとに時計回りに入れ替わり(これをローテーションという)、新たにバックライトに就くことになったプレーヤーがサーブを打つ。 ローテーションの順序は、 バックライト→バックセンター→バックレフト→フロントレフト→フロントセンター→フロントライト の順。

また、後衛のプレーヤーと何度でも交替できる選手リベロプレーヤーを置くことができる。 リベロプレーヤーは、 後衛のプレーヤーと交代してコートに入り、 ローテーションが進行して前衛にまわる前に元のプレーヤーと交代してゲームを離れる。 リベロプレーヤーの交代は、 ラリー中以外のときに 特にゲームを中断せずに行われる。 リベロプレーヤーには、後衛に課せられるプレー上の制限に加えて フロントゾーンでのトスや、ネットよりも上方でボールに触れて相手コートに返球することも禁止される。 リベロプレーヤーは 他のプレーヤーと異なる色のユニフォームを着用する。

主な反則行為[編集]

ダブル・コンタクト(ドリブル) 
同じプレーヤーが連続してボールに触れた場合。ブロックと1回目のレシーブは除く。
キャッチボール(ホールディング) 
ボールがプレーヤーの身体の一部で静止してしまった場合。通称ホール。
ボール・アウト 
ボールがコート外に落ちたり、サイドマーカー(通称アンテナ、ネット付近でのコートの内外を示すネットに取り付ける棒)に触れたりその外側を通過して相手側コートに返った場合。
タッチ・ネット 
ボールを直接プレーしようとした動作中、または、そのプレーの一部であったときにネットの上部白帯やアンテナに触れた場合。通称ネッチ。
ペネトレーション・フォールト(オーバーネット) 
ネットを越えて相手側のコートにあるボールに触れた場合。自コート側に帰ってくることが確実なボールは除く。1964年東京オリンピックでは、相手(ソ連)のオーバーネットによって日本金メダルが決まった。
フォア・ヒット(オーバータイムス) 
自コートから相手コートに返球する間に4回以上ボールに触れた場合。ブロックは1回には数えない。
インターフェア 
相手側のコートにあるボールに意図的に触れた場合や相手選手のプレーを妨害した場合。
ペネトレーション・フォールト(パッシング・ザ・センターライン) 
プレーヤーがセンターラインを越して相手側のコートに入った場合。センターラインから踏み出なければ反則にならない。
ポジショナル・フォールト(アウト・オブ・ポジション、ローテーションミス) 
サーブを打つ瞬間にプレーヤーが規定のポジションに就いていない場合。リベロ・プレーヤーの交代が正当でない場合にも適用される。
アタック・ヒットの反則 
バック・プレーヤーがフロント・ゾーン(アタックラインの延長線上よりネットに近い区域も含む)から跳び上がってネット上端より完全に高い位置のボールを相手コートへ返球した場合。
アシステッド・ヒット 
プレーヤーが味方の他プレーヤーや外部の構造物などの助けを借りてボールをプレイした場合。
サーブに関する反則 
1. 主審がサーブの許可を出したあと、8秒以内にサーブを打たなかった場合(ディレイ・イン・サービス いわゆる8秒ルール違反)。
2. サーブ順を間違えた場合。
3. サーブエリア外またはエンドラインを踏み越してサーブした場合。
4. 味方プレーヤーがネット際でスクリーンを形成して、そのブラインドにサーブを打った場合。

6人制と9人制の共通点と違い[編集]

試合後の握手

9人制では、6人制と比較して、次のような違いがある。

  • 一般男子はコートがやや広い。
  • ネットの高さがやや低い。
  • ボールはママさんバレーは白色とカラーボール(全国大会のみ白一色)、一般は6人制と同じ(6人制はカラーボール)
  • 交代要員は3人以内(6人制では6人以内)。
  • 3セットマッチ、21ポイントで1セット。
  • アタックライン、リベロ、ローテーションが無い。
  • プレー中、ネットにボールが触れた場合には、4打以内に相手コートに返せばよい。
  • サーブの打ち直しが1回に限り可能。
  • ブロックを1打に数える(6人制では1打に含まない)。
  • どの選手もスパイクを打てる(6人制では後衛の選手はアタックラインを越えてスパイクを打てないが9人制にアタックラインは無い)。
  • オーバーネットしない限り、サーブブロック(スパイクでも可)が有効(6人制では反則)。

技術・戦術の変遷[編集]

敵チームを欺き、ブロックを外して得点を決めるために、バレーボールでは様々な戦術が用いられている。これらの戦術は、得点が入り次のプレーが始まるまでの間に決められ、サインによって伝達される。多くの場合、セッターが司令塔を務める。

戦術が上手くいけば得点につながりやすい。しかし、戦術を実行するためには、レシーブしたボールがうまくセッターのところに行くことが大事で、ここを崩されると戦術通りの攻撃は実行できなくなる。相手から返ってきたボールをいかに上手く処理するかが、攻撃の成功のカギを握る。

ルールの変遷[編集]

考案された当時は、ボールを落とさないようにネット越しに打ち合う以外には特にルールは無かった。1910年頃に日本に伝えられた時には、4人×4人の16人で行われており、日本独自のルールとして、12人制ののち、9人制が普及した。国際バレーボール連盟 (FIVB) では1947年に6人制の国際ルールを制定した。

FIVB主催の大会における主なルール改正としては以下の物が挙げられる[3][4][5]。従来はオリンピックのたびに4年ごとのルール変更だったが、1994年からは変更頻度が上がった。

  • 1965年 ブロックのオーバーネットの許容。
  • 1967年 サーブ5秒以内。
  • 1969年 アンテナをサイドラインから20cm外側に取り付け。ボール重量270g±10g。
  • 1973年 パッシング・ザ・センターラインの緩和。
  • 1977年 ブロックのワンタッチをカウントしない。アンテナはサイドバンド上に取り付け。スリーボールシステム(1試合に3つのボールを使用しデッドタイムを無くす)の導入。
  • 1984年 サーブに対するブロックの禁止(FIVBロサンゼルス五輪総会にて)。ファーストコンタクト(1回目のレシーブのこと)における、ドリブル(現在のダブルコンタクト)を許容(アンダーハンドのみ)。
  • 1989年 5セット目のみをラリーポイント制に。セット間2分間。プレー中にベンチからの指示を許可。
  • 1994年 サービスゾーンが、従来の右隅から3mの範囲から、エンドライン一杯 (9m) に広がる(FIVBアテネ世界選手権総会にて)。
  • 1995年 膝から下での打球も、反則ではなくなる。ファーストコンタクトではオーバーハンドも含め、ダブルコンタクト・ホールディング(現在のキャッチ)をとらないことになる。
  • 1998年 リベロ制の正式導入(低身長の選手にも活躍の可能性を与えることが目的)。ボールの内気圧の低減(最大値を旧:0.425kgf/cm2から新:0.325kgf/cm2へ)。カラーボールの使用許可。
  • 1999年 サーブのネットインを認める。5セットマッチの全ラリーポイント制の導入(サーブ権ポイント制では試合時間が一定せず、テレビ放映権が売りにくかったことによる変更)。デュースの際の勝敗は、2点差がつくまで無制限になる。サーブ8秒以内。
  • 2007年 ネット上で両チームの選手がボールを押し合った場合も、プレー続行となる(以前はプレーを止めノーカウントとした)。
  • 2009年 両足より上部の身体のいかなる部分が、相手コートに触れても、相手のプレーを妨害しない限り許される(以前は両手などがセンター・ラインを超えて相手コートに触れると反則であった)。競技者がネット(上部の白帯は除く)に触れても、相手のプレーを妨害しない限り許される(以前はネットのいかなる部分も触ると反則であった。ネットに触れてもいいものの、わざとネットを引き下げアタックを打つ等の行為をすると、スポーツマンシップに反する行為として、罰則が与えられる可能性がある)。
  • 2011年 第1リベロと第2リベロ同士の交代制限撤廃。
  • 2013年 前年の総会で承認された、指を用いたオーバーハンドサーブレシーブにおけるダブルコンタクト・キャッチの厳罰化適用を、実施延期と発表[6]
  • 2013年
    • チャレンジシステム(ビデオ判定)の試験導入。各チームごと、1セット2回まで(チャレンジ成功の場合は残り回数は減らない)。
    • 10月に開催するU-23世界選手権で2つの特別ルールを試行。(1)現行の25点制を21点制に変更、これによりテクニカルタイムアウトは8点・16点から、12点に。(2)主審の吹笛後にサーブを打つまでの時間を、現行の8秒から15秒に変更[7]

用語[編集]

技術に関するもの[編集]

サーブ
スパイクサーブ
サーブ(サービス) 
サーブには、手を下から振り出すアンダーハンドサーブ、ボールを高く上げてジャンプしながら強く打つスパイクサーブ(ジャンプサーブ)、ジャンプしないでコントロール重視で打つフローターサーブ、助走をつけて軽くジャンプしその後トスを上げて打つブロードサーブ、ジャンプしてフローターの動作で打つジャンプフローターサーブ、アンダーハンドで高く打ち上げる天井サーブなどの方法がある。
アンダーハンドパス
アンダーハンドパス
相手からの強い返球を低い位置で受けるときに効果的なプレイ。そのためレシーブと呼ばれることもあり、大別してサービスレシーブとスパイクレシーブの2種類がある。とりわけスパイクレシーブをディグ(Dig)と呼ぶ。両腕を体の正面に伸ばして、片手でもう一方の手を軽く握り、手首の付近でボールを弾く動作がよく用いられる。低い位置のボールを受けるには都合が良い。その反面、ボールのコントロールは比較的難しい。
オーバーハンドパス
緩やかな速さのボールを、頭の上方で、両手でボールを軽く押し上げるような姿勢でボールを弾くプレイ。トスとも呼ばれる。コントロールを重視する次のアタックの前に行うことが多い。
スパイク(アタック)
跳躍しながらネット越しにボールを打つ動作がスパイクである。相手コートに叩き付けるように下向きに打つことが基本だが、相手のブロックにボールをわざと当ててコート外にボールを出したり、タイミングをずらして相手のブロックを避けてプレイする場合もある。
ブロック
ブロック
相手のスパイクに対してタイミングよくジャンプし、両手を上に伸ばして自分のコートにボールが打ち込まれることを防ぐ、またはその威力を軽減させるプレイ。ブロックによるボールへの接触は、6人制では返球までの1回に数えないが、9人制では1回に数える。
フェイント
スパイクを打つように見せかけて、ボールを指先などで軽くはじき、ブロックに当てないように相手コートに落とすなど、相手が想定しないであろう動作で相手を翻弄するプレイ。
バランススマッシュ
両手を180度の状態に伸ばし、そのまま風車のように回転させ、打つスパイク。別名:ラウンドハウス・アームスイング。

戦術に関するもの[編集]

クイック攻撃(速攻)
トスを低く速く上げ、素早くスパイクを打つ攻撃。トスの上げる位置により、大きくA~Dの4種類が存在し、セッターはこれらを使い分ける。Aクイックはセッターのほぼ真上のレフト側からの攻撃、BクイックはAクイックよりレフト側に離れたところ。Cクイックはセッターほぼ真上のライト側からの攻撃で、DクイックはCクイックよりライト側に離れたところからのスパイク。
オープン攻撃
トスを山なりに大きく上げ、そのタイミングに合わせてスパイクを打つ攻撃。時間的に余裕があり比較的強打が可能。しかし敵にとってもタイミングが合わせ易いという側面も持つ。また、セットアップが乱れる場合は時間的余裕を利用してオープン攻撃に繋げる事が多い。レフトとライトからの攻撃に使われることが多く、センターからは稀である。
セミ攻撃
トスをオープンより少し低めに、かつ少しセッター側に近い場所に上げ、スパイクを打つ攻撃。オープン攻撃とクイック攻撃との中間と言える攻撃プレイ。
平行
オープンとほぼ同じ位置からオープンよりも低く速いトスを打つ攻撃。名前の由来は、ネットの上辺に沿ってほぼ平行にトスを行うことから。全日本チームが初めて披露した攻撃プレイで、新幹線ひかり号からの命名で『ひかり攻撃』と呼んだ。難易度は高いがブロックをかわし易い。
バックアタック
後衛のプレーヤーがアタックラインの後ろから行う攻撃。
パイプ攻撃
バックアタックの中でも、短いトスで速攻気味に中央から行う攻撃。
時間差攻撃
ボールに触れる予定の無い『おとり』のプレーヤーがジャンプすることで、相手のブロックのタイミングを狂わせる戦術。
一人時間差
スパイクを打つ選手が自らが本来のジャンプをする前にジャンプのフェイントを入れることで、相手のブロックのタイミングを狂わせる戦術。発案者は日本の森田淳悟
移動攻撃(ブロード)
センタープレイヤーが、Cクイック・Dクイック・ライト平行の位置に走り、片足で流れながら打つ。セッターは長く低いトスを上げる。
ツーアタック
通常セッターがトスを上げるはずの2回目での攻撃プレイ。

プレイヤーポジション[編集]

ポジションを選手の役割によって分類したものをプレイヤーポジションという。

ミドルブロッカー
主にブロックをする人。
ウイングスパイカー
主にスパイクを打つ人。
セッター
主にトスをあげる人。
スーパーエース(オポジット)
セッターの対角のポジションでバックアタックも含め、常にスパイクを打つ可能性がある人。
リベロ
守備専門の人。ルールによって定められているポジションで、他の選手より行動に制限がある。
レシーバー
相手の返球時にブロックをせず、第2打のセッターでもない人を指す。または、後衛のみで投入されるピンチレシーバー(リリーフレシーバー)を指す。

その他[編集]

チャンスボール
ボールの操作が容易な返球のこと。
バレーボール3大大会
オリンピック、世界選手権、ワールドカップのこと。
お見合い
ボールをふたりのプレーヤーが取りに行った結果、譲り合ってしまいボールを落としてしまうこと。

派生してできたスポーツ[編集]

ビーチバレー 
砂浜でやるバレーボール。現在は、2人制が主流。4人制もある。
ビーチボールバレー 
富山県朝日町発祥。ビニール製のビーチボールで行う。4人制でバドミントンコートを使う。
バルーンバレーボール 
ビーチボールを使うバレーボール。
風船バレー 
風船(※使うのはゴム風船の方。風船玉を使う場合もある)を使うバレーボール。
ソフトバレーボール(ミニバレーボール) 
ボールがゴム製でバレーボールよりやや大きい。4人制。
トリムバレーボール 
バレーボールより一回り大きく、軟らかいボールを使用。
シッティングバレーボール
座って行うバレーボール。パラリンピックの正式種目。
フロアバレーボール
視覚障害者にも対応したバレーボール。ボールをネットの下から通過させる。6人制。
ローリングバレーボール 
フロアーバレーボールをベースに考案された。6人制。
デフバレーボール
聴覚障害者に対応したバレーボール。
家庭バレーボール
宮城県生まれのバレーボール。家庭婦人バレーボールとは違う。
キャッチバレーボール 
東京都練馬区で発祥。ボールを打つのではなく投げ、キャッチする。
スカッシュバレーボール 
高知県で生まれたバレーボール。3人で行う。ボールはゴム製のものを使い、必ず3回で返球する。コートはバドミントン用。
泥んこバレーボール 
田んぼでおこなうバレーボール。「泥田バレーボール」、「パディバレーボール」などとも呼ぶ。
混合バレーボール 
男女各3人ずつの6人制。ネットの高さは224cm。
パークバレー 
4人制。パーク(公園)でおこなう。
ミニバレー 
4人制。

類似スポーツ[編集]

ファウストボール 
バレーボールの前身とも言われる[8]
キンボール 
4人制。直径122cm、重さ1kgの巨大なボールを使用。
ボサボール 
3-5人制。トランポリンを使用。

他にもインディアカは、ネットを介したラリー競技で、素手で行うノーバウンドルールという共通点がある。羽根のついたボールを使用し、4人制など、相違点もある。

脚注[編集]

  1. ^ アクティブスポーツ 2012 (総合版) 大修館書店
  2. ^ 日本国内で行われる国際大会では、Flag of Japan.svg 日本戦のみ長くなることもある。(日本有利おかしい、イラン監督が批判/バレー - SANSPO.COM 2011年12月4日
  3. ^ 「バレーボール ルールの変遷とその背景」(池田久造 日本文化出版 1985)
  4. ^ 月刊バレーボール 2009年1月号 55ページ
  5. ^ 法政大学体育・スポーツセンター紀要21, 23-26(2003) 「バレーボールにおけるルール改正に伴う戦術の変化についての研究」 吉田康伸
  6. ^ ヒットの特性に関するルール9.2.4の適用延期について - 日本バレーボール協会
  7. ^ FIVB. “Twenty-one point rule to be tested at U23 World Championships”. 2013年9月21日閲覧。
  8. ^ 日本財団図書館(電子図書館)SPORTS FOR ALL NEWS Vol.29

参考文献[編集]

  • 2011年度版バレーボール6人制競技規則 (日本バレーボール協会発行)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]