アームレスリング

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アームレスリングArmwrestling)は、専用の競技台で、世界共通の厳格なルールのもと行われる腕相撲に似た競技のことで、「卓上の格闘技」とも呼ばれる(厳密には格闘技とは全く異なる)。

アームレスリングの選手はアームレスラーと呼ばれる。米国ロシアを中心に大規模な大会が開かれ、入賞者に賞金や豪華な賞品がスポンサーより与えられる大会もある。また毎年各国で世界大会も開催され、世界中の『腕自慢』が集まり、迫力のある熱戦を繰り広げている。

日本においては、マイナーな競技というイメージがあるが、誰でも手軽にできる親しみやすさもあって、全国各地で大会やイベントが開催されている。世界規模の大会で活躍する日本人選手も何人か出ており、次第に選手のレベルも向上している。

アーム・レスリング:ジョニー・R・ブラ(左)とマリオ・ウイリアムス(右)

腕相撲との違い[編集]

素人目には、アームレスリングも腕相撲も同じ様に見え、単に英語日本語に訳しただけと考えている者も多いが、正式ルールを比較すると両者は大きく異なる。腕相撲が強い者でもアームレスリングが強いとは限らず、その逆も然りである。

共通部分としては、アームレスリングにも昇段審査を行う団体があり、所定の条件を満たし、かつ料金を支払う事で認定される。認定の条件は、全国大会の上位入賞者および地方大会の優勝者で、技量および人格を認められた者であること。

ルール[編集]

  • 左右の腕ともに、重量別のクラスに分けて試合を行う。
  • 審判は主審、副審の2名。
  • 競技台の前に立ち、互いに一礼し、試合を行わない方の手でグリップバーを握る。
  • 競技開始前は自分の胸が相手に対し正面を向くように構える。肩を極端に傾けてはならない。
  • 競技開始前は手首を曲げず、手の甲から前腕が水平状態になるように組む。
  • 相手と組んだ状態で、親指の第一関節が隠れてはいけない。
  • お互いに、組んだ手から、拳一つ分顔から離す
  • 上記のセットアップが長時間が決まらない場合、審判主導のもとセットアップが行われる。
  • お互いの組手が公平と判断された場合、審判員が「ストップ」の声をかける。ストップの声が掛かった時点で競技者は組手を動かす事が出来ない。
  • 競技は審判の「ゴー」で開始し、「ストップ」「ウィナー」の声で終了する。
  • 相手方の手の甲を競技台のタッチ・パットにつけた方を勝者とする。時間に制限はない。
  • 競技中に、組手がスリップして外れた場合、審判主導のもとストラップという帯でお互いの手を組んだ状態で固定し、再び試合を行う。
  • 競技にはファールを設け、ファールを2回受けた競技者は負けとみなす。

以下の行為を行えばファールとなる。

  • 競技台のエルボーパッドから肘が浮く。(エルボーアップ)
  • 競技台のエルボーパッドから肘が出る。(エルボーダウン)
  • 競技中、故意に握り手を離した場合。
  • グリップバーから手が離れた時。
  • 審判員がケガにつながるような危険なフォームと見なした場合。(関節部が伸びきった態勢で防御している場合に宣告されやすい)
  • 競技中に自分の両足が床面から離れた時。(片足は可)
  • 競技中に自分の腕が自分の体の一部に触れた時。
  • フライングをする。
  • セットアップで審判の指示に従わない場合。
  • 競技開始直前、審判員から「ストップ」の声がかかった後に、手、握り、指、肩を動かした時。

必要とされる筋肉[編集]

アームレスリングは、足の先から頭に至るまでの全身運動で、パワー・テクニック・タイミングの3つの要素を持った競技である。腕の長さや手の大きさ、手首の持久力と柔軟性、握りの密度、反応の速さ等は試合を有利にする要因であるが、特にパワー(瞬間最大発生トルク)が勝敗を大きく左右する競技であり、勝つためにはウエイトトレーニングが有効である。特に『引く力』が重要とされているため、アームレスリングの実力をアップさせるためには『引く力』に関係する筋肉を総合的に鍛えることが必須である。 そのためアームレスラーは、「手首」「腕」「背中」さらに腕と背中を連結する「肩」を重点的に鍛えている。トップクラスのアームレスラーの中には、片手で懸垂ができる選手も珍しくはない。

アームレスリングが強いとされる有名人[編集]

  • ボビー・オロゴン ・・・ 元K-1ファイターのタレント、フジTV系列で2011年1月4日放送の「芸能界特技王決定戦TEPPENアームレスリング部門」で優勝。圧倒的な強さを示す。
  • アントキの猪木 ・・・ アントニオ猪木のものまねをするモノマネタレント。フジTV系列で2011年1月4日放送の「芸能界特技王決定戦TEPPENアームレスリング部門」では驚異的な腕力を見せ、元力士であったHIROを破り決勝に進出。ボビー・オロゴンに敗れたものの、見事に準優勝を果たした。
  • HIRO安田大サーカス)・・・ 元大相撲力士の芸人。フジTV系列で2011年1月4日放送の「芸能界特技王決定戦TEPPENアームレスリング部門」でベスト4入りを果たす。
  • パッション屋良 ・・・ 高校時代は円盤投げで沖縄県大会で第1位に輝くという経歴を持つ他、大学時代はベンチプレス160キロを持ち上げる怪力を誇る。フジTV系列で2011年1月4日放送の「芸能界特技王決定戦TEPPENアームレスリング部門でベスト4入りを果たす。
  • スコット・ノートン ・・・ 元アームレスリング世界王者のプロレスラー
  • アラン・カラエフ ・・・ 元アームレスリング世界王者の格闘家[1]
  • ゲーリー・グッドリッジ ・・・総合格闘技に転向した元アームレスリング世界王者
  • 大森友紀 ・・・元アームレスリング日本王者。118kgのダンベルを軽々と持ち上げる。テレビ番組で、当時腕っ節の強さは角界一と言われた武蔵丸(当時大関)と対戦した際、3本勝負の対戦方式で2勝1敗(○●○)で勝利した。
  • 金井義信 ・・・アームレスリング世界王者。2012年に日本のテレビ番組でボブ・サップと対戦した際、圧倒的な強さで勝利した。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ノートンとカラエフは世界大会が日本で開催された際に丁度来日していた為、ゲストに招かれエキシビションマッチで対戦したが決着つかず引き分けた。

外部リンク[編集]