愛媛県
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愛媛県(えひめけん、英語表記:Ehime Prefecture)は、日本の都道府県の一つで、四国地方の北西部から北中部に位置する県。
愛媛県の由来は、古事記の「伊予国は愛比売(エヒメ)と謂ひ」による。
目次 |
[編集] 地理
[編集] 位置
- 日本、四国地方の北西の瀬戸内海沖に位置する。
- 広島との結びつきが強い。
- 隣接都道府県:陸上で香川県 - 徳島県 - 高知県、海上で山口県 - 大分県 - 広島県と接している。(但し鳶小島、瓢箪島(ひょうたん島)が広島県との県境を跨いでいる。)
- 北部は瀬戸内海西部沿岸だが佐田岬以南は豊予海峡を経て太平洋に通ずる。
[編集] 地域区分
愛媛県では、県域を三分し、東予、中予、南予と呼ぶことが多い。この場合、東予とは、今治市、西条市以東の地域を指す。南予とは、大洲市、内子町以西を指す。中予はこれ以外の地域ということになる。ちなみに、明治期には大洲市も中予に含まれていたとの説もある。
なお、行政区分では、愛媛県の地方局(東から西条、今治、松山、八幡浜、宇和島の5箇所)の管轄区分もよく使われるが、これは行政関係者にほぼ限られる。2008年4月、東予(西条)、中予(松山)、南予(宇和島)の3局体制がスタート。今治、八幡浜は支局となる。八幡浜には、隣町の伊方に原発があるため、原発対策課が新設された。教育事務所は、地方局と同じく3局体制となり、今治、八幡浜は廃止され支局はおかない。教職員からは不安視する声もある。愛媛は東西に長く、山間部などではへき地学校が多く、地域ごとの異動が多かったが、今では県全域に異動がある。財政が乏しく、小規模校の統廃合がより一層進む事は明確である。一般県民では3区分がなじんでいる。ちなみに天気予報も3区分であり、東中南予と表記される。全国的には珍しい。
[編集] 地形
- 山地: 四国山地、石鎚山(石鎚山系)、鬼ヶ城
- 平野: 道後平野、道前平野、今治平野、新居浜平野
- 盆地: 宇和盆地、大洲盆地
- 高原: 久万高原、塩塚高原、天狗高原
- 峠: 法華津峠、近永峠、犬寄峠
- 半島: 佐田岬半島、高縄半島、由良半島、三浦半島、
- 川: 重信川、肱川、加茂川、銅山川、石手川
- 海域: 瀬戸内海、宇和海、豊後水道、伊予灘、燧灘、堀江湾、法華津湾、吉田湾、御荘湾、宇和島湾
- 島嶼部: 防予諸島、芸予諸島、忽那諸島
- 島: 伯方島、大三島、大島、青島、中島、弓削島、九島、日振島、御五神島、高島、戸島、嘉島、横島
- 城:宇和島城、大洲城、松山城
など他多数
[編集] 自然公園
[編集] 気候
- 瀬戸内海側と宇和海に面した地域とでかなり異なる。
- 瀬戸内海側は、温暖寡雨であり、大きな河川や湖がないため、渇水に見舞われやすい。なお、内陸部の久万高原では冷涼であり、高原野菜等が栽培されている。
- 宇和海側は、黒潮の影響を受けて、総じて温暖ながら、台風の関係もあり、降水量は多い。
- 南国ではあるが、冬季には降雪も年に1~2回ある。特に、関門海峡上空を通過した北西の湿潤な季節風が伊予灘をわたり、陸地にあたる地域であるため、佐田岬半島から宇和島市の法華津峠にかけて、降雪を見ることがある。また、久万高原町などでは、標高の関係から冬場は寒く、かなりの降雪があり、スキー場もある。
- 台風の直撃は高知県などに比べると、意外に少ない。ただ、台風が、中国地方や日本海を抜けたりする場合、つまり台風の東半分に入った場合、強風で被害が生じやすい。過去、何度か、強風による柑橘類の塩害、落果などの被害が発生している。また、県の東部四国中央市や新居浜市ではやまじ風などの現象も観察される。
[編集] 歴史
[編集] 由来
[編集] 中世
- 脇屋義助(南朝)
- 来島通康(村上水軍)
- 河野通宣(河野氏)
- 宇都宮豊綱(伊予宇都宮氏)
- 西園寺公広(伊予西園寺氏)
- 大野直之(伊予大野氏)
- 戸田勝隆(織豊大名)
- 加藤嘉明(織豊大名)
- 藤堂高虎(織豊大名)
[編集] 江戸時代
伊予八藩
ごく短期間、川之江藩が存在した。
[編集] 近代
- 1871年
- 廃藩置県により8藩がそのまま県となる
- 11月 - 西条・小松・今治・松山の各県が合併して松山県に、大洲・新谷・吉田・宇和島の各県が合併して宇和島県となる。
- 1872年 - 松山県は石鐵県(せきてつけん)、宇和島県は神山県(じんざんけん)となる。
- 1873年 - 石鐵県、神山県が合併し、愛媛県となる。(太政官布告第60号)
- 1876年 - 香川県と合併、「愛媛県」となる。
- 1886年 - 松山歩兵第22連隊が創設される。
- 1888年 - 香川県が分離、今日の愛媛県となる。伊予鉄道の松山(現在の松山市)~三津間路線開通。(四国初の鉄道路線)。
- 1943年 - 大日本帝国海軍吉田浜飛行場(現:松山空港)完成。
[編集] 戦後・昭和後期
- 1951年 - 松山市が国際観光文化都市に指定。
- 1953年 - 四国国体開催。
- 1964年 - 東予地方が新産業都市となる。
- 1973年 - 別子銅山閉山。
- 1977年 - 四国電力伊方原子力発電所稼動開始。
- 昭和の合併
- 1955年(昭和30年)を境として、全国的な動きではあったが、市町村合併が急速に進み、1954年2月1日時点で、6市41町186村、計233市町村であったのが、1958年(昭和33年)4月1日には、10市42町29村となった。
- ほとんどの合併は1956年度中に成就した。その後1963年頃までは五月雨式に合併が続いた。昭和40年代に入ってからは、壬生川町・三芳町の合併(東予町の誕生、翌年東予市に昇格)、久谷村の松山市への編入、宇和海村の宇和島市への編入があったのみである。
[編集] 平成
- 平成の大合併
- 2003年3月の時点で70あった市町村は20市町に再編された。以下はその変遷の一覧である。
- 2003年4月1日:新居浜市+宇摩郡別子山村=新居浜市(編入)
- 2004年4月1日:伊予三島市+川之江市+宇摩郡(土居町・新宮村)=四国中央市(新設)
- 2004年4月1日:東宇和郡(宇和町・野村町・明浜町・城川町)+西宇和郡三瓶町=西予市(新設)
- 2004年8月1日:上浮穴郡(久万町・美川村・面河村・柳谷村)=上浮穴郡久万高原町(新設)
- 2004年9月21日:温泉郡(重信町・川内町)=東温市(新設)
- 2004年10月1日:南宇和郡(御荘町・城辺町・西海町・一本松町・内海村)=南宇和郡愛南町(新設)
- 2004年10月1日:越智郡(弓削町・岩城村・生名村・魚島村)=越智郡上島町(新設)
- 2004年11月1日:西条市+東予市+周桑郡(小松町・丹原町)=西条市(新設)
- 2005年1月1日:松山市+北条市+温泉郡中島町=松山市(編入)
- 2005年1月1日:伊予郡(砥部町・広田村)=伊予郡砥部町(新設)
- 2005年1月1日:喜多郡(内子町・五十崎町)+上浮穴郡小田町=喜多郡内子町(新設)
- 2005年1月1日:北宇和郡(広見町・日吉村)=北宇和郡鬼北町(新設)
- 2005年1月11日:大洲市+喜多郡(長浜町・肱川町・河辺村)=大洲市(新設)
- 2005年1月16日:今治市+越智郡(菊間町・大西町・波方町・玉川町・朝倉村・吉海町・宮窪町・伯方町・大三島町・上浦町・関前村)=今治市(新設)
- 2005年3月28日:八幡浜市+西宇和郡保内町=八幡浜市(新設)
- 2005年4月1日:伊予市+伊予郡(中山町・双海町)=伊予市(新設)
- 2005年4月1日:西宇和郡(伊方町・瀬戸町・三崎町)=西宇和郡伊方町(新設)
- 2005年8月1日:宇和島市+北宇和郡(吉田町・三間町・津島町)=宇和島市(新設)
- 単独自治継続:伊予郡松前町・北宇和郡松野町
[編集] 人口
[編集] 年齢構成
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]
| 年齢 | 人口 |
|---|---|
| 0 - 4歳 | |
| 5 - 9 | |
| 10 - 14 | |
| 15 - 19 | |
| 20 - 24 | |
| 25 - 29 | |
| 30 - 34 | |
| 35 - 39 | |
| 40 - 44 | |
| 45 - 49 | |
| 50 - 54 | |
| 55 - 59 | |
| 60 - 64 | |
| 65 - 69 | |
| 70 - 74 | |
| 75 - 79 | |
| 80歳以上 |
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]
- データ出典:第10表/都道府県, 年齢(5歳階級), 男女別人口-総人口
(総務省統計局)
| 愛媛県と全国の年齢別人口分布図(比較) | 愛媛県の年齢・男女別人口分布図 |
|
■紫色は愛媛県
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
| 総務省統計局 / 国勢調査(2005年) | |
[編集] 行政
[編集] 歴代愛媛県知事(公選)
- 初代 青木重臣(昭和22年4月16日~昭和26年4月4日、1期)
- 2代 久松定武(昭和26年5月4日~昭和46年1月27日、5期)
- 3代 白石春樹(昭和46年1月28日~昭和62年1月27日、4期)
- 4代 伊賀貞雪(昭和62年1月28日~平成11年1月27日、3期)
- 5代 加戸守行(平成11年1月28日~、3期目中)
[編集] 財政
バブル景気期による大型観光施設整備やバブル不況期の景気対策による県債の発行残高が増加で県の財政は悪化。さらに三位一体改革による補助金減少で県の財政はさらに悪化している。そのため県は大型公共事業の凍結・見直し・先送り、県職員の給料カット、知事公舎等の売却、行政機関の再編などで財政再建を進めている。
- 財政力指数:0.34(平成17年度)
[編集] 行政機関
県の出先機関として5市(西条・今治・松山・宇和島・八幡浜)に地方局が設置されている。しかし近年の財政難や市町村合併により、東予・中予・南予の3県域ごとに再編されることが決まっている。東予地方局は西条、中予地方局は松山、南予地方局は宇和島に設置され、今治には東予地方局の支局、八幡浜には南予地方局の支局が設置される。
[編集] 姉妹提携
[編集] 司法
[編集] 法務局
[編集] 裁判所
[編集] 経済
[編集] 経済
- 愛媛県は経済規模としては、全国のおよそ1%を占め、1%経済と呼ばれる。
[編集] 産業
- 愛媛県は地理的に東予・中予・南予に三分されるが、産業においてもこれら地域によって大きく様相が異なる。
- 東予は、四国中央市の紙関係、新居浜市・西条市の化学工業、非鉄金属、産業機械、電機関係、今治市の造船とタオルといった製造業が中心である。
- 中予は、松山市を中心とした地域で、松山市だけで愛媛県の人口の3分の1を占めており、政治・経済、商業活動の中心として第三次産業が主力ながら、臨海部には化学工業も発達している。
- 南予は、柑橘類や養殖漁業を中心に第一次産業に特化している。その反面、製造業の集積が貧弱であり、経済基盤も脆弱である。そのため県や南予の自治体はコールセンターなどの誘致に補助金を支給するようにして企業の誘致を図っている。
[編集] 農業
県下各地で、柑橘類が生産され、みかん・いよかんが有名。キウイフルーツ・栗なども有名である。そのうちみかんは2003年度まで日本一の座を僅差ではあるが守ってきた。しかし2004年度には34年ぶりに和歌山県に日本一の座を明け渡した。なお2005年度も日本一の座を奪還することは出来なかった。
- キウイフルーツ - 生産量日本一 全国シェア約2割
- いよかん - 生産量日本一 全国シェア約8割
- みかん - 生産量全国2位 全国シェア約2割
- ハッサク - 生産量全国3位 全国シェア約1割
- 栗 - 生産量全国3位 全国シェア約1割
- ネーブルオレンジ - 生産量全国4位 全国シェア約1割
[編集] 漁業
- 燧灘、伊予灘、宇和海という性質の異なる3つの海域に面し、それぞれ独自の漁業が営まれている。
- 燧灘では、小型漁船による漁業が行われている。かつては、鰯等の好漁場であったが、資源が枯渇しつつあり、漁獲高も多くない。沿岸部では、海苔等の養殖が小規模ながら行われている。また、来島海峡などの海峡部ではタイ、デベラ等も獲れる。養殖は盛んではない。
- 伊予灘では、漁船漁業が中心である。小魚中心。
- 宇和海では真珠やハマチ(ブリ)の養殖が盛んで、タイの養殖では日本一となっている。真珠養殖も長らく日本一であったが、大量斃死の影響で、日本一の座から滑り落ちてしまった。
[編集] 製造業
- 東予地方
- 中予地方
- 南予地方