ポーカー
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ポーカーは、トランプを使って行うゲーム(のジャンル)で、コントラクトブリッジ、ジン・ラミーと並ぶ三大トランプゲームの一つで、心理戦を特徴とする。主にアメリカでプレイされているゲームで、ギャンブルとして行われる事が多い。プレイヤー達は5枚の札でハンド(役)を作って役の強さを競う。
目次 |
[編集] ポーカーの特徴
ポーカーは、ハンドの強さを競うゲームである。相手をフォルドさせれば、ハンドの強さに関わらず勝つことが出来ることから、ブラフ(ベットすることによって弱い手を強く見せて相手をフォルドさせようとすること)に代表される心理戦の占める割合の高いゲームであるという説明がなされる場合もあるが、実際には戦術におけるブラフの要素はそれほど高くない。勝ったときの儲けを大きくし、負けたときの被害を最小にするための総合的な戦術がより重要である。また、他のプレイヤー達の仕種、表情、賭けたチップの枚数等から他のプレイヤー達のハンドの強さを予想し、自分の賭けるチップの枚数を決める。このゲームでは相手を惑わす為に、わざと驚いて見せたり、嘘(いわゆる口三味線)をついたりする事が認められているが、実際のゲームにおいては相手の表情などを読んで自分のアクションの判断にする場面も、巷間信じられているほどには多くない。
[編集] 共通ルール
以下ではほとんどのポーカーに共通するルールを説明する。
使用するものは、トランプ一組52枚、ポーカーチップ。
通常はジョーカーは使わない(ワイルドポーカーの項を参照)。
[編集] ポーカー・ハンド
ポーカー・ハンドは5枚の札からなる。弱い順に説明する。
| 名前 | 定義 | 例 | 確率 |
|---|---|---|---|
| ノーペア | 下記のいずれの役にも当てはまらない。 | A, 9, 8, 7, 5 |
1/1.995 |
| ワンペア | 同一ランク(数字)のカード2枚のペア一組(残り3枚は何でもよい)。 | 9, 9, A, 8, 5 |
1/2.366 |
| ツーペア | 同一ランク(数字)のカード2枚からなるペアが二つ(残り1枚は何でもよい)。 | 9, 9, 5, 5, A |
1/21.0 |
| スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド)※ | 同一ランク(数字)のカード3枚(残り2枚は何でもよい)。 | 9, 9, 9, A, 7 |
1/47.3 |
| ストレート | 5枚のカードのランクが連続していること(スートは何でもよい)。 | 8, 7, 6, 5, 4 |
1/255 |
| フラッシュ | 5枚全てが同じスート(ランクは幾つでもよい)。 | K, 10, 9, 6, 2 |
1/509 |
| フルハウス | ワンペアとスリーカードの組み合わせ。 | 5, 5, 5, 8, 8 |
1/694 |
| フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド)※ | 同一ランク(数字)のカード4枚(残り1枚は何でもよい)。 | 5, 5, 5, 5, 8 |
1/4165 |
| ストレートフラッシュ | ストレートで、かつフラッシュ。 | 8, 7, 6, 5, 4 |
1/72193.3 |
| ロイヤルストレートフラッシュ(下記注意事項参照) | 10・ジャック・クイーン・キング・エースの組み合わせで、かつフラッシュ。 | 10, J, Q, K, A |
1/649740 |
| ファイブカード(ファイブ・オブ・ア・カインド)※ | ワイルドカードがあるゲームのみ。 同じランク(数字)のカード4枚とワイルドカード1枚 |
5, 5, 5, 5, Wild. |
- |
- (注:確率は、ワイルドカード無しの52枚のデックからランダムに5枚カードを引いたときのもの。)
なお、ハンドには別名がある。
ジョーカーを含まないAから始まるストレートフラッシュ、すなわち同一スートのA,K,Q,J,10をロイヤルストレートフラッシュ(もしくはロイヤル・フラッシュ)といい、独立した役として扱うことがある(ストレート・フラッシュの一分類ということを理由にエースハイ・ストレート・フラッシュと称することもあるので注意されたい)。このときファイブカードがあれば、それより上位の役として扱うことが多い。
※日本ではスリーカードという呼称が定着しているが、あくまで日本固有の呼び方である。諸外国ではスリー・オブ・ア・カインド(three of a kind)といい、スリーカードでは通用しない。同様にフォーカードやファイブカードも、フォー・オブ・ア・カインド(four of a kind)やファイブ・オブ・ア・カインド(five of a kind)という。またスリーカードのランクを含めて表現したい場合はトリプル~という。例えば7のスリーカードは、トリプルセブンズ(triple sevens)となる。フォーカードをランクを含めて表現したい場合は、フォー~またはクワッド~という。例えば7のフォーカードはフォーセブンズ(four sevens)またはクワッドセブンズ(quad sevens)である。
[編集] ポーカー・ハンドに関する注意
[編集] ストレートにおけるAの取り扱い
ストレート(およびストレートフラッシュ)では、AはKとも2ともつなげる事が出来る。すなわちA-2-3-4-5もA-K-Q-J-10もストレートとみなされる。しかしQ-K-A-2-3のようにK-A-2を含むものはストレートとはみなされない。「Aは最初であり最後である」と覚えよう。
また、A-2-3-4-5のストレート(別名でwheelやbicycleという場合もある)は、Aが入っているため2-3-4-5-6のストレートよりも強いと主張する者がたまにいるが、これは誤りである。wheelはストレートの中で最も弱い、5ハイストレートである。
ただし、例外的にパイガオポーカーというゲームでは、A-2-3-4-5はA-K-Q-J-10の次に強いストレートとされる。
[編集] 同一の役が出来た場合の強弱
二人のプレイヤーが同一の役を作った場合、以下のようにしてハンドの強弱を決める。
- まずハンドの「主要部」(ワンペアならペアになっているカード、スリーカードなら三枚組になっているカード)のランクの大小を比較する。
- それが同じなら、残ったカード(キッカーとも称する)のうち最も高いランクのカードを比較する。
- 以下順に二番目、三番目に高い札のランクを比べる。
- これらが全て同じ場合には、引き分けとみなされる。
引き分けになった場合は、賭けられたチップを引き分けて同着一位になったプレイヤー達で等分する。ただし、そのときに利用されているチップ単位で割れない端数が存在する場合は、当該端数については、もっとも最初にアクションを起こすべき人間(これを「ポジションの悪い人」と表現する)に与えられるというルールが一般的である。
なお、現在世界的にポピュラーとされるポーカーゲーム各種においては、カードのスートに関する比較を行うことはなく、数字のみにおいて決着を見る形となっている。日本国内で古くからある解説書やトランプに付属しているルールなどにおいては、スートを比較するという記述があるが、世界的に見れば、今日そのようなことは皆無に限りなく近い状態となっている。
ただし、勝敗の判断ではなく、(スタッドゲーム等で)アクションを行う順番を決定する場合等では、スートの強弱までを比較する。
[編集] ワンペア、スリーカード、フォーカードの場合
- まずペア(スリーカード、フォーカード)になっているカードのランクを比較する。
- この部分のランクも同じなら、残りのカードのうち最も高い札のランクを比べる。
- 以下順に二番目、三番目に高い札のランクを比べる。
- これらが全て同じ場合には、引き分けである。
例:AA875>KKA32>KKQ85>KKQ76。
[編集] フルハウスの場合
- まずスリーカードになっているカードのランクを比較する。
- 次にペアになっているカードのランクを比較する。
- これらが全て同じ場合には、引き分けである。
注:コミュニティカードが存在せず、ワイルドカードを用いないゲームの場合は、スリーカード側が同一になることはあり得ないため、スリーカードの比較で決着が付く。
[編集] ツーペアの場合
- まず二つのペアのうちランクが高いほうのペアのランクを比較する。
- 次に残ったペアのランクを比較する。
- 次にペアになっていないカードのランクを比較する。
- これらが全て同じ場合には、引き分けである。
[編集] フラッシュ、ストレート、ストレート・フラッシュ、ノーペアの場合
- 最もランクが高い札のランクを比較する。
- 以下順に二番目、三番目に高い札のランクを比べる。
- これらが全て同じ場合には、引き分けである。
注:ストレートやストレートフラッシュの場合最もランクが高い札のランクが二人のプレイヤーとも同じならそれ以下のランク札も同じなので、それ以下の札を比べるまでもなく引き分けである。
[編集] ディーラー
カジノでは、カジノ側に雇われた専属のディーラーが各ポーカーテーブルに一人ずついて、このディーラーが全てのゲームでカードを配る。
それに対しホームゲームでは、プレイヤーの一人がディーラーを兼ねることが多い。どのプレイヤーがディーラーになるのかに関して決まったルールは無いが、通常は次の3通りのいずれかの方法でディーラーを決める。
- 前のゲームにおけるディーラーの左隣の人が次のゲームのディーラーになる。
- 前のゲームの勝者が次のゲームのディーラーになる。
- カジノと同様に、特定のプレイヤーがディーラーになる。
どのルールでディーラーを決めるのかは、プレイヤー間で事前に話し合って決める。
またフロップ(コミュニティカード)・ポーカーでは、カードを配り始める基準、及び強制ベットを行わせる基準として「DEALER」と記されたプレートをゲーム毎に時計回りで動かして使用することが多い(このプレートのことを「ディーラー・ボタン」とも称する)。
[編集] フォルド
ポーカーでは、プレイヤーはゲーム中の任意の時にゲームから降りる(フォルドする、あるいはダウン、ドロップするとも表現する)事ができる。フォルドしたプレイヤーはそのディールで負けたものとみなされる。
ディールに参加しているプレイヤーで、まだフォルドしていないプレイヤーの事をアクティブ・プレイヤーと呼ぶ。以後そのディールはアクティブ・プレイヤーのみで行われる。
フォルドの際そのディールで賭けたチップを取り戻す事はできない。フォルドしたプレイヤーがそのディールで賭けたチップはそのまま残しておき、ディールの最後にそのディールの勝者がそのチップを得る。例:25点をBETした後に相手からRAISEが入った結果降りた場合、最初のBETである25点分のチップはポットに入る。
[編集] チップの種類
チップの種類と、その価値はプレーヤーの間で任意に決めれば良く特にルールはないが、複数の価値のチップを用意することが便利である。海外カジノにおいては、白=1, 赤=5, 緑色=25、黒色=100という単位である場合が多いので、この色と価値を援用する場合も多い。
[編集] ポット
ポーカーではテーブルの中央付近を、賭けたチップを置く場所として使う。このチップを置く場所をポットと呼ぶ。
プレイヤー達は、ポットの中で自分に近い場所に、他のプレイヤーが賭けたチップと区別がつくように、賭けたチップを置く。
各ディールの最後に、そのディールの勝者が受け取る時を除いて、プレイヤー達は一度賭けたチップを再び手もとに戻す事はできない。
[編集] アンティ
プレイに参加する全員が、毎回ゲームが始まる前に一定の額を払わなければいけない参加費のことをアンティと呼ぶ。
アンティが必要かどうかは、あらかじめゲームによって決められている。 スタッドゲームでは、アンティを払うように設定されているのが一般的であるが、それ以外のゲームでは必ずしも必要とは限らない。
支払われたアンティはポットに集められ、それ以降の掛け金と合わせて勝者が獲得する。
[編集] ベット
ポーカーではゲーム中、何度かベット(賭け)をする為の期間がある。その各々の期間をベッティング・インターバル(あるいはベットラウンド)と呼ぶ。各ベッティング・インターバルは次のように行う。
ベッティング・インターバルはいずれかのプレイヤー(フロップゲームではディーラーボタンの左隣りのプレイヤー)から開始し、時計周りに行われる。
各ベッティング・インターバルはオープニングベット以前と以後とに分かれる。
オープニングベット以前では、各アクティブ・プレイヤーは自分の番が回ってきたら次のいずれかの行動を取る。
- チェックする。
- フォルドする。
- オープニングベットをする。
チェックとはその回のベットをパスする事である。
チェックをするプレイヤーは「チェック」と宣言する代わりにテーブルを軽く2・3回叩いても、チェックの意思を表す事ができる。
フォルドは前述のようにゲームから降りる事を意味する。
オープニングベットとは、ポットにチップを賭ける事である。
全員がチェックした場合、ゲームは次のステップに進む。
オープニングベットが行われた後では、各アクティブ・プレイヤーは自分の番が回ってきたら次のいずれかの行動を取る。
- コールする。
- レイズする。
- フォルドする。
アクティブ・プレイヤーは、自分の番が回ってきたら前のプレイヤーと同額もしくはそれ以上の金額をかけるかフォルドするかしなければならない。
前のプレイヤーと同額のチップを賭ける事をコールと呼び、賭ける金額を吊り上げる事をレイズと呼ぶ。
ベッティング・インターバルは、全てのアクティブ・プレイヤーがチェックするか、あるいは、全てのアクティブ・プレイヤーの出したチップの額が同額になるまで続けられる。
[編集] ブラインド・ベット
フロップ(コミュニティカード)・ポーカーでは、上記のアンティを徴収しない形でプレイを行うことが多いが、これでは勝負にならない手を全て降りるという選択が用意されてしまうため、先述のディーラー・ボタンが置かれたプレイヤーから時計回りに2名が、それぞれ1ユニット、2ユニットのチップを強制的に(カードを配る前に)賭けさせられるという決まりが存在する。このときのベットを、「ブラインド・ベット」と言う。
ただし、ブラインド・ベットがあったからといって、アンティがかならず存在しないということはなく、アンティとブラインド・ベットを併用した形のゲームも可能であり、存在する。
[編集] ベットの上限
ゲームが青天井にならないように、ベットおよびレイズが出来る額に制限を設定しておく種類のゲームを、リミットゲームと呼ぶ。逆に上限額を全く設定しないで、無制限に行えるゲームをノー・リミットゲームと呼ぶ("NL""N/L"などと略されて表記される場合もある)。
レイズの値の制限方法には、以下のようなバリエーションがある。
- フィックスドリミット(fixed limit)-あらかじめ定められた一定の額しか増額することが出来ない。単に「リミット」と表記されている場合は、この「フィックスドリミット」を指す場合が多い。
- スプレッドリミット(spread limit)-たとえば「$1から$5の範囲で任意の額を増額できる」といった、一定の幅を持たせた設定。(低額のマネーゲームで採用されている場合があるが、トーナメントではほとんど採用されない。)
- ポットリミット(pot limit)-ポットにある合計金額をベット出来る上限金額とするルール。
- ノーリミット(no limit)-ベットおよびレイズが出来る額の上限を定めないルール。
ベットやレイズの額だけでなく、毎回のベットラウンドでのベットやレイズの回数にも制限が設定されている場合もある。この回数制限に達することをキャップと言う。
[編集] ショー・ダウン
各ディールの最後にアクティブ・プレイヤー達は、全員にコールされたベットまたはレイズを行ったプレイヤーが最初に、その後はコールした順に、ハンドを公開して互いにハンドを比較しあう。また最終ラウンドが全員チェックで回った場合はチェックした順にショー・ダウンとなる。そして最強のハンドを持っているプレイヤーがポットのチップを全て獲得する。サイドポットのある場合は、各々のポットに対する権利を持つプレイヤー同士で比較が行われる。
ハンドの公開は必須ではなく、他者が既にオープンして確定した役に対して勝利することができない場合は、フォールドするときと同じように、カードを伏せた状態にしてディーラーへ投げて非公開とすることも可能である(この行為をマック (Muck) という)。
[編集] ポーカーの種類
ポーカーには主に以下の三種類がある。
- クローズド・ポーカー
- スタッド・ポーカー
- フロップ・ポーカー
[編集] クローズド・ポーカー
最も古い形のポーカーで、各プレイヤーは自分の手札を全て隠してプレイをする。カードが配られたらまずベット(賭け)をし、次にカード交換を行う。そして再びベットをし、最後に全員がハンドを公開して勝敗を決める。
代表的なゲーム名
- ドロー・ポーカー
- ローボール
- デュース・トゥ・セブン
[編集] スタッド・ポーカー(オープン・ポーカー)
スタッド・ポーカーはより近代的なポーカーである。まず初めに各プレイヤーに何枚かの手札(枚数はポーカーの種類ごとに異なる)が裏向きに配られる。プレイヤー達は自分の手札をこっそりと見る。次に各プレイヤーに表向きにカードが一枚ずつ配られる。ここでまず一度ベットをする。ベットが終わったら再び各プレイヤーに札が表向きに一枚ずつ配られ、ベットが行われる。以下同様にカード配布とベットとが交互に行われ、最後のベットが終わったら、全員最初に配られた裏向き札を明かし、勝敗を決める。
代表的なゲーム名
- セブンカード・スタッド
- ファイブカード・スタッド
- Razz
[編集] フロップ・ポーカー
最も新しいタイプのポーカーである。フロップ・ポーカーの特徴は、中央にフロップと呼ばれる表向きの札が置かれる事である。この札は全てのプレイヤーの共通の手札とみなされる。フロップが高位の札であれば自分にとって得であるが、同時に他の人にも得になる事に注意されたい。プレイヤーは裏向きの手札+フロップでハンドを作る。
代表的なゲーム名
- テキサス・ホールデム
- オマハ・ホールデム(ハイまたはハイロー)
- ウォーターメロン
他にもインディアン・ポーカーのように上記のどれにも属さないポーカーがある。
[編集] 特殊なルール
[編集] ローポーカー
ロー・ボールやロー・スタッドでは、最弱の札を出した札が勝利する。このように札の強弱関係が逆転したポーカーをローポーカーと呼ぶ。
このとき、ストレート、及びフラッシュが考慮される場合とされない場合がある。
考慮される場合、
5,
4,
3,
2,
Aはストレートなので
5,
4,
3,
2,
2に負ける。
J,
9,
6,
4,
2はフラッシュなので
J,
10,
6,
4,
2に負ける。
考慮されない場合は上記のハンドの強弱は全く逆になる。特に断りがない場合は普通考慮されない。
[編集] ハイローポーカー
通常のポーカーとローポーカーを同時に進行するポーカーをハイローポーカーと呼ぶ。ハイローポーカーには大別すると二種類の方式が有る。
[編集] カードスピークス
この方式では、ショウダウンの際に、最強のハンドを作ったプレイヤーと最弱のハンドを作ったプレイヤーがポットを等分する。セブンカードスタッドなどでは、配られた手札のうち、ハイハンドとローハンドを別の組み合わせで構成する事が出来、その結果同一人物がハイとローの両方で勝利する事もあり得る。手元に5枚しか配られないポーカーでは通常はハイとローの両方で勝つことは不可能だが、ハイポーカーではストレートとフラッシュを考慮しローポーカーでは考慮しない場合は両方で勝つハンドが完成する場合が有る。例えば、6-5-4-3-2のハンドはハイではストレートになりローでは6ハイのノーハンドになるのでハイでもローでも勝つ可能性が高いハンドになる。後述のデクレーションに比べると簡単なやり方である。
[編集] デクレーション
ショウダウンの前に「ハイ」「ロー」「ハイロー」のどのハンドで勝負するかを宣言するポーカーである。ハイとローの両方で勝負するプレイヤーはチップを2枚手の中に握る。ハイのみで勝負するプレイヤーはチップを1枚握る。ローのみで勝負するプレイヤーはチップを握らない。宣言はチップを握った手を同時に開くことで行う。その後ショウダウンを行うが、ポットの半分はハイを宣言したプレイヤーの中で最強のハンドを持つプレイヤー、残り半分はローを宣言したプレイヤーの中で最弱のハンドを持つプレイヤーのものになる。ハイローを宣言したプレイヤーがいる場合は、そのプレイヤーは最強のハンドと最弱のハンドを両方持っていれば、ポットを総取りできる。しかしハイかローのいずれかで勝利し、もう一方で敗北した場合はハイローを宣言したプレイヤーを負かしたプレイヤーがポットを総取りする。ハイローを宣言したプレイヤーが複数人いて、その中の一人がハイで勝ち、その中の別の一人がローで勝った場合はその二人でチップを等分する。
[編集] ワイルドポーカー
ワイルドカードを使ったポーカーをワイルドポーカーと呼ぶ。
ワイルドポーカーでは、通常のポーカーハンドの他にファイブカードと呼ばれるハンドが認められている。ファイブカードとは、同ランクの札四枚にワイルドカードを加えた5枚からなるハンドである。ファイブカードはロイヤルフラッシュより強いとするルールが一般的だが、ワイルドカードを含まないロイヤルフラッシュはファイブカードより強いというルールが用いられる場合や、ワイルドカードを含んだロイヤルフラッシュは通常のストレートフラッシュに格下げされるルールもある。
代表的なワイルドポーカーには次のようなものがある。
- ジョーカーをワイルドカードとして加えるもの。
- (ワン・アイ・ジャック)真横を向いていている為目がひとつしかないジャック(すなわち黒のジャック)はワイルド
- (デュース(デューシーズ)・ワイルド)2の札が全てワイルド。
- (スピッド・イン・ジ・オーシャン)アナー・カード(=10,J,Q,K,A)は全てワイルド。
- スピッド・イン・ジ・オーシャンはディーラーズ・チョイスの際に行われる余興的なゲームである。
ワイルドカードが存在すると、ポーカーのハンドの強さを上記の様に、そのようなハンドを得る確率によって格付けする事に問題がある事が知られている(Wild Card Poker Paradox)。(例えば、1枚のジョーカーを加えた時、通常のように「スリーカードがツーペアよりも強い」と決めればスリーカードの方がツーペアよりも高い確率で出現し、逆に「ツーペアがスリーカードよりも強い」と決めればツーペアの方がスリーカードよりも高い確率で出現する。これは、ジョーカーを有利な手役のパーツとして使用できる特性から起こるものである。)
[編集] ジャックポット
近年では、スロットマシンでの大当たりを指す言葉になっているが、元々はポーカーの用語。
毎回のゲームでポットに集められるチップの中から、一定額(たとえば$1)を別枠として集めておき、集まったチップをジャックのフォー・オブ・ア・カインド以上の手を完成させたプレーヤーが獲得するというルールが語源。
通常のゲームで、集められた掛け金をポットと呼ぶが、この「ジャックのフォー・オブ・ア・カインド以上の手」に対する別枠のポットということでジャックポットと呼ばれた。
有る程度の規模のポーカールームでは、類似のルール(ポーナス)が設定されていることも多い。
詳細なルール、条件等は個々のポーカールームが独自に設定しているため普遍的なルールはないが、おおむね以下のようなパターンがある。
- フォー・オブ・ア・カインドおよびストレートフラッシュを完成させたときに獲得できる。ハイハンドボーナス、あるいはプログレッシブボーナスと呼ばれることもある。
- フォー・オブ・ア・カインド以上の手を完成させて、かつ、他のプレイヤーに負けたときに獲得できる。バッドビートジャックポット、あるいはバッドビートボーナスと呼ばれる。極稀にしか起こらないため、積み立てられている金額も高額になることが多い。
[編集] 様々なポーカー
[編集] クローズド・ポーカー(クローズド・ポーカー)
- ゲームに参加するプレイヤーはアンティを払う。
- ディーラーはアンティを払ったプレイヤーに5枚ずつ裏向きにカードを配り、残りの札は中央に裏向きに置く。
- 配り終わったらプレイヤー達はカードを手に持つ。
- 1度目のベッディング・インターバル。
- 各アクティブ・プレイヤーは一度だけカード交換を行う。ディーラーから順に任意の枚数(0枚も可)のカードを場に裏向き捨て、捨てた枚数と同じ枚数のカードを中央のパイルから取る。
- 2度目のベッディング・インターバル。
- アクティブ・プレイヤーは自分の手札を公開する。
- 勝者はポットのチップを全て取る。
[編集] セブンカード・ドロー
主として、参加するプレイヤーが5人より少ないときに行われるポーカーである。
ゲームの流れは基本ルールとほとんど同様。ただしディーラーは7枚カードを配る。カード交換は0~7枚まで何枚でも可能。
最後にアクティブプレイヤーは7枚の手札から5枚を選んでハンドを作り、そのハンドの強弱を比較しあう。
[編集] ロー・ボール
ロー・ポーカーの一種。
ゲームの流れは基本ルールとほとんど同様。ただしより弱いポーカーハンドを作ったプレイヤーが勝ち。
ロー・ボールの変種。
- イギリスではAを最低の札とみなす。すなわち例えば3のワンペアよりもAのワンペアのほうが弱い。
- (カリフォルニア・ロー・ボール)Aを最低の札とみなし、しかもフラッシュとストレートを認めない。
[編集] ハイロー・ドロー
基本ルールと同様。ただし最も強いハンドを作ったプレイヤーと最も弱いハンドを作ったプレイヤーがポットのチップを等分する。
[編集] ベスト・フラッシュ
ポーカーハンドが通常と違う。
このゲームには弱いほうから順に、ツー・フラッシュ、スリーフラッシュ、フォー・フラッシュ、フラッシュの4種類のポーカーハンドがあり、それぞれ同じスートのカードが2枚、3枚、4枚、5枚そろっているハンドである。ワンペアなどの通常のポーカーハンドは認められていない。
その他は基本ルールと同様。
[編集] スタッド・ポーカー(オープン・ポーカー)
[編集] ファイブカード・スタッド(ショート・スタッド)
- ゲームに参加するプレイヤーはアンティを払う。
- ディーラーはアンティを払ったプレイヤーに1枚ずつ裏向きに伏せてカードを配る。
- 各プレイヤーは配られた札を秘密裏に見て元に戻す。
- 次にディーラーはアンティを払ったプレイヤーに1枚ずつ表向きにカードを配る。
- 1度目のベッディング・インターバル。
- ディーラーはアクティブ・プレイヤーに1枚ずつ表向きにカードを配る。
- 2度目のベッディング・インターバルを。
- 以下同様に表向きに1枚カードを配ってはベッディング・インターバルに入る。
- 5枚目のカードを表向きに配り、最後のベッディング・インターバルを終えたら、アクティブ・プレイヤーは裏向きのカードを表にし、ハンドの強弱を比較する。
- 勝者はポットのチップを全て取る。
ゲーム中各プレイヤーは、下のカードが見えるように順に重ねてカードを置く。
[編集] セブンカード・スタッド
ゲームの流れはファイブカード・スタッドと同様。ただし最初に裏向きに2枚、表向きに1枚に配る。 以降、ベッディング・インターバルを行う毎に表向きに1枚配り、最後の7枚目は裏向きに配られる。7枚目のベッディング・インターバルが終わったら、アクティブ・プレイヤー達は裏向きのカードと表向きのカードをあわせた計7枚の全ての手札を公開し、その中から最強の組み合わせになる5枚を選び出してハンドの強弱を比較する。
[編集] ロー・スタッド
ファイブ(セブン)カード・スタッドと同様。ただし最も弱いハンドを作ったプレイヤーが勝ち。
[編集] ハイロー・スタッド
ファイブ(セブン)カード・スタッドと同様。ただし最も強いハンドを作ったプレイヤーと最も弱いハンドを作ったプレイヤーがポットのチップを等分する。
[編集] Razz
セブンカード・スタッドと同様。ただし最も弱いハンドを作ったプレイヤーが勝ち。
[編集] カナディアン・スタッド
ファイブカード・スタッドと同様。ただしフォー・ストレート、フォー・フラッシュ、フォー・ストレート・フラッシュという3種類の役を認める。
フォー・ストレートとは、5枚の札のうち4枚の札のランクが連続しているハンドの事。(例えば
8
7
6
5
2)。
フォー・フラッシュとは、5枚の札のうち4枚の札のスートが連続しているハンドの事。 (例えば
J
7
4
2
K)。
フォー・ストレート・フラッシュとは、5枚の札のうち4枚の札のスートとランクが一致しているハンドの事。 (例えば
J
10
9
8
3)。
ハンドの強さは、ツーペア<フォー・ストレート<フォー・フラッシュ<スリーカード<……<フルハウス<フォー・ストレート・フラッシュ<フォーカード。
[編集] メキシカン・スタッド
フリップ・スタッド、ファイブカード・ターンアップ、ピープ・アンド・ターンとも呼ばれる。
- ディーラーは各プレイヤーに札を2枚ずつ裏向きに伏せて配る。
- 各プレイヤーは配られた札を秘密裏に見て、順に2枚のうち1枚を選んで表向きにする。
- 一度目のベッティングインターバル。
- ディーラーは各プレイヤーに裏向きに札を1枚ずつ配る。
- 各プレイヤーは配られた札を秘密裏に見て、伏せられた2枚のうち1枚を選んで表向きにする。
- 二度目のベッティングインターバル。
- 各プレイヤーのカードが5枚になり、4回目のベッティングインターバルを行うまで、以下同様に繰り返す。
- ショー・ダウン
以下作成中。
[編集] フロップ・ポーカー(コミュニティカード・ポーカー)
[編集] テキサス・ホールデム
ラスベガス等の世界中のカジノのポーカールームでプレイすることの出来る一般的なフロップゲームである。名称としては「ホールデム」や「テキサス」とも呼ばれることが多い。
2枚の手札と5枚の共有カードを組み合わせて役を競うポーカー。手札と共有カードの組み合わせ方は自由である。
順に明かされる共有カード(最初に3枚、次に1枚、最後に1枚)と、アンティがごく少なく(場合によってはない)、多くの場合即座のドロップが最善、という特徴をもつ。
海外のカジノや、ゲームサイトで人気があり、World Series of Pokerという世界選手権のメインイベントの種目は、このテキサス・ホールデムである。
ゲームの流れは以下の通り。
- ブラインドベット(ディーラーボタンと呼ばれる器具の左隣1・2番目の人が払う強制ベット額)を行う
- カードをプレイヤー1名に対して2枚をディーラーボタンの左隣1番目の人から全員に時計回り順でディール(配る)する
(この時カードは1枚ずつ配るものとされている)
- ベットラウンド1
- 全員のベット額が同額になり次第ディーラーはカードを1枚捨て(バーンカードと言う)3枚のカード(フロップと呼ばれる)をボード上に表向きにして置く
- ベットラウンド2
- 全員のベット額が同じになり次第ディーラーはカードを1枚捨てターンと呼ばれる4枚目のカードを場に表向きにして出す
- ベットラウンド3
- 全員のベット額が同じになり次第ディーラーはカードを1枚捨てリバーと呼ばれる5枚目のカードを場に表向きにして出す
- ベットラウンド4
- 全員のベット額が同じになり次第ショーダウン(カードを明かす)
- ディーラーの裁定で役の強さが決定され、一番強い手役をもっている人にチップが全て渡される
(引き分けの場合はチップの量を可能な限り引き分けたプレイヤーで割り、それを引き分けたプレイヤー全てに渡される)
[編集] オマハ・ホールデム
4枚の手札と5枚の共有カードを組み合わせて役を競うポーカー。ただし制約があり、手札から2枚、共有カードから3枚の組み合わせに限られる。名称としては単にオマハとも。
テキサス・ホールデムと似たスタイルのゲームで、より高位の役が期待される。ハイローのルールを組み合わせて遊ばれることも多い。高位の役が期待されるため、賭けの総額も(参加プレイヤーが多くなるため)必然的に増加する傾向にある。
テキサス・ホールデムとは違い手札の数が4枚に変更される。4枚になるので手役はある程度出来やすいと言えるが、その反面必ず手札を2枚、場に出ているカード5枚から3枚を使わなくてはいけないというルールがあり、テキサス・ホールデムよりもかなり戦略性が高くなったフロップゲームと言える。
ゲームの流れは以下の通りとなる(ハイの場合のみ説明)
- ブラインドベット(ディーラーボタンと呼ばれる器具の左隣1・2番目の人が払う強制ベット額)を行う
- カードをプレイヤー1名に対して4枚をディーラーボタンの左隣1番目の人から全員にディールする(配る。この時カードは1枚ずつ配るものとされている)
- ベットラウンド1
- 全員のベット額が同額になり次第ディーラーはカードを1枚捨て(バーンカードと言う)3枚のカード(フロップと呼ばれる)をボード上に表向きにして置く
- ベットラウンド2
- 全員のベット額が同じになり次第ディーラーはカードを1枚捨てターンと呼ばれる4枚目のカードを場に表向きにして出す
- ベットラウンド3
- 全員のベット額が同じになり次第ディーラーはカードを1枚捨てリバーと呼ばれる5枚目のカードを場に表向きにして出す
- ベットラウンド4
- 全員のベット額が同じになり次第ショーダウン(カードを明かす)
- ディーラーの裁定で役の強さが決定され、一番強い手役をもっている人にチップが全て渡される
(引き分けの場合はチップの量を可能な限り引き分けたプレイヤーで割り、それを引き分けたプレイヤー全てに渡される)
[編集] その他
[編集] インディアンポーカー
配られた5枚の手札を、自分は見えず、相手からは見えるスタイルでプレイするポーカー。
おのおのが額の部分にカードを表向きにさらす。自分の強さがわからないため、読み合いも関連しブラフに独特の味がでる。
簡便のため1枚の手札で行われることもあり、むしろそのほうがポピュラーである。
[編集] ポーカー・ソリテール
ポーカー・ソリティア、ポーカー・ペーシェンス、ポーカー・スクェアとも。
カード・ペーシェンスの一つ。通常のポーカー・ゲームと違い一人で楽しむ。
一組52枚のカードから25枚を抜き出す。そしてその25枚のカードを、5×5の正方形に並べる。どのカードをどの位置に置くのかはプレイヤーが自由に決める事ができる。
正方形の縦5列、横5行で計10個のポーカー・ハンドができる。ハンドには下表のように点が割り振られている。 できたハンドの点の合計値が得点である。目標はより高い得点を目指す事。
| 名前 | アメリカ式スコア | イギリス式スコア |
|---|---|---|
| ノーペア | 0 | 0 |
| ワンペア | 2 | 1 |
| ツーペア | 5 | 3 |
| スリーカード | 10 | 6 |
| ストレート | 15 | 12 |
| フラッシュ | 20 | 5 |
| フルハウス | 25 | 10 |
| フォーカード | 50 | 16 |
| ストレート・フラッシュ | 75 | 30 |
| ロイヤル・フラッシュ | 100 | 30 |
アメリカ式のスコアは、ランダムにカードを選んだ時のハンドの出来やすい方から順に点を高くしてあるだけであるが、それに対しイギリス式のスコアはポーカー・ソリティアを行った時のハンドの出来やすさに基づいて点が割り振られている。
変形ルール
いきなり25枚を抜き出すのではなく、裏向きに置かれたデックからカードを一枚ずつ表にしていく。次のカードをめくる前に今表にしたカードをどこに置くか決めなければならない。
地方ルールによっては、斜めの5枚カードの得点もつける。
コンペティティブ・ポーカー・ソリティア
コンペティティブ・ペーシェンスの一つ。2人で行う。一人25枚ずつカードを配り、各々ポーカー・ソリティアを行う。得点が高い方が勝ち。
関連ゲーム
クリベッジ・ソリティア:ポーカー・ハンドの代わりのクリベッジのハンドを使って同種の遊びを行う。
[編集] ビデオポーカー
ポーカーの役のルールを利用して、コンピューターを相手に一人で遊ぶゲーム。手札を正しく交換し、高い役を作り多くの配当を得ることを目的とする。一意に最適戦略が決定することから、シリアスプレイヤーに好まれている。但し、日本などではパチスロと同様の方式で役フラグを抽選し、それに合わせて配られるカードを制御する方式がとられる場合もある(これは、ラスベガスなどでは許されていない方式である)。この場合、いくら最適戦略をとっても、フラグの無い役は絶対に揃わないし、狙い役と違う役を狙った場合にその役を取りこぼす(完成できない)事がある。
単にポーカーと言った場合、ビデオポーカーは含まれないことが多い。
[編集] 歴史
ポーカーの歴史に関しては幾分議論が必要である。ゲームの名前は、ドイツのポーヒェン(pochen、「ノックする」の意)というゲームを先祖に持つ、フランスのゲームポーク(poque)からきていると考えられている。しかしこのゲームが本当にポーカーの先祖であるのかどうかはよくわかっていない。
ポーカーはペルシャのゲームアス・ナス(as nas)に非常によく似ている。アス・ナスはおそらくペルシャの水夫からフランス移民を通じてニュー・オリンズに入ったのであろう。
ポーカーのもうひとつの先祖と考えられているゲームは、ルネッサンス時代のゲームプリメロ(primero)とフランスのゲームbrelanである。イギリスのゲームbrag(=初期のbragg)はbrelanにブラフの要素を取り込んだゲームである。(当時すでにブラフの概念を使ったゲームは他にも存在した)。
これらのゲーム全ての影響を受けて現在のポーカーが形作られた可能性も十分ある。
イギリスの俳優ジョセフ・クロウェルが1829年にニュー・オリンズで行われたポーカーゲームの事を記している。ここに書かれているゲームは、20枚のカードを使って最も高いハンドを作ったプレイヤーが勝利するというルールで4人で行われた。1843年に出版されたJonathan H. GreenのAn Exposure of the Arts and Miseries of Gambling(G. B. Zieber, Philadelphia)に、ポーカーがニューオリンズからミシシッピの川船によって伝わり、通常ギャンブルとしてプレイされていたのだと記されている。
ポーカーが広まってすぐに、52枚のフルデックを使ってゲームされるようになり、フラッシュの役が導入された。南北戦争の間にドロー・ポーカー、スタッド・ポーカー(手札の枚数が5枚のもの)、ストレート・ポーカーなどを始めとした色々なルールのポーカーが生まれた。その後ポーカーはアメリカで発展を続け、1875年頃にはワイルド・ポーカーが、1900年頃にはロー・ボールとスプリット・ポット・ポーカーが生まれた。他の国、特にアジアへは、米軍基地を通じてポーカーは広まった。
1970年に行われたWorld Series of Poker以来、ポーカー・トーナメントはアメリカのカジノを通じてポピュラーになった。
[編集] 日本におけるポーカーの現状
[編集] ルールの誤解
日本では、クローズド・ポーカーと呼ばれるポーカーがプレイされているが、日本では多くの場合間違ったルールでプレイされている。日本ではカード交換を行った後に一度だけベット(チップの賭け)を行う。しかしカード交換後のベットでは、プレイヤー達は自分の持っているハンドの強さに応じてゲームから降りるかどうかが決定できるので、戦略性やギャンブル性が少ない。
それに対し本来のルールでは、カード交換の前と後の二回ベットを行う。一回目のベットではまだカード交換が行われていないので、どのプレイヤーも自分の手札が最終的にどのくらい強くなるのかを知らない状態で賭けなければならない。
プレイヤー達はこのような不確かな状況で、他のプレイヤーの動きを見て、勝つ為には自分の手札をどのくらい強くしなければならないのかを判断する。そしてその判断に応じてゲームから降りるのかどうか、賭けるチップの枚数をどうするのかといった事を決めなければならず、戦略性ギャンブル性が高い。
日本のようなカード交換後にしかベットがないルールでは、このような駆け引きが存在しない為、このようなポーカー本来の面白さが失われてしまっている。
但し、日本にはこのようなブラフによる駆け引きを好まないプレイヤーも多く、本来のルールでプレイしても1回目のベットラウンドが事実上省略される(全員チェックまたはミニマムベットで進行する)ことが多いために、省略されている事情もある。
また、このような事情を考慮して、アンティを高く、逆にポットリミットを低く設定(場合によってはポットリミットがアンティと同額=ベットラウンドを完全に省略)して、単純に最高位の手役を作ることを競うゲームとして遊ばれることも多い。この場合、ドローラウンドを増やすこともある(但し、ノーチェンジが出た時点で以後のドローラウンドには進まない)。
[編集] ポーカーの基本定理
ポーカーの基本定理(The Fundamental theorem of poker)とは、David Sklanskyが述べたポーカーに関する以下の法則。不完全な情報をもとに意思決定をするというポーカーの本質的特徴を示している。
敵のハンドを全て見る事ができた場合に自分が取る行動と、実際に自分が取った行動が異なる時は敵が勝つ。 そして敵のハンドを全て見る事ができた場合に取る行動と、実際に取った行動が同じである場合は敵が負ける。
逆に自分のハンドを全て見る事ができた場合に敵が取る行動と、実際に敵が取った行動が異なる時は自分が勝つ。 そして自分のハンドを全て見る事ができた場合に敵が取る行動と、実際に取った敵の行動が同じである場合は自分が負ける。
[編集] ポーカーに関連する内容
[編集] ポーカーに関連する単語
- ポーカーフェイス(poker face)
- 心の動きを隠してつくった無表情な顔つきや様子の事。とぼけ顔。ポーカーをする際、相手に持ち札の良し悪しを悟られないように表情を変えないようにする事(戦術)に由来する。[1]
[編集] ポーカーを題材にした映画
- テキサスの5人の仲間
- シンシナティ・キッド
- マーベリック
- ラウンダーズ
- シェイド(2003) -シルベスタ・スタローンも出演している。
- 007 カジノ・ロワイヤル-長時間ポーカーをするシーンが描かれており、少々ポーカーのルールを理解していないと理解しづらいところもある。
- ラッキーユー(2007)-2003年のポーカー世界選手権をモチーフにした作品
[編集] ポーカーを題材にした本(漫画)
- ソムリエ この作品の「ロマネ・コンティ1789」という物語で、冒頭で主人公と他2人が、お互いのクセを探りあい、クローズト・ポーカーをしている。
- 嘘喰い この作品のコミックス3巻では、セブンカード・スタッドを題材にしたイカサマ勝負が描かれている。
- FAKE
- テラバイト
- ジョジョの奇妙な冒険 この作品のコミックス23巻「ダービー・ザ・ギャンブラー」で、主人公承太郎は仲間全員の魂をかけて勝負する。
- 偶然の音楽
- 100万$キッド
- 銀と金
[編集] 脚注
- ^ 大辞林第三版 2006年10月27日発行 (株)三省堂

